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《ゲームオーバー、にはまだ早いんだけどな。
……ねえ?》
[そっと呼びかける先は、繋がりを持った悪戯もの。
――此処ではない、自分のふるさとと親しい場所に棲むものたち。
本来の目的は全く異なれど、懐かしい存在ではあった]
可愛い妖精さんと、ユリアンさんいらっしゃい。
[痛いと呟く青年に、取りあえず歓迎の言葉をかけてみた。
こちらの世界に人が増えるのは何はともあれ嬉しかったから。
猫少年の呟きには、何が起こっているのかいまいち分かってない無い様子で目を瞬く。
けれどその向こうに、老婆の悲しげな顔が見えると顔を曇らせた。]
……弾、けた?
[はあ、と。
ため息と共に呟きを漏らす。
明らかに、自分だけの力では止められなかったと。
それだけは、理解できた]
……と、いうか。
エーリ?
[跳びずさり、距離を取る様子に困惑しつつ、名を呼んで]
[目の前の出来事に気を取られたらしい少女の腕から、するりと猫の動きで抜け出して、たった、とエーリッヒの傍に駆けて行く]
やーいやーい、失敗してやんの、極悪人ー!
[どうせ聞こえないと思って、言いたい放題囃し立てたり]
全く、さ。王サマも役に立たないよね。
もっと情報ばら撒いてくれたら、俺が動くこともなかったのにな。
[そしたら疑われなかったかも?なんて。
無邪気な子供に似た表情をつくり、少し熱を持った右腕を軽く振る]
そりゃ。
子供心忘れちゃ、終わりだろ。
[普段ならば反論の一つでも述べそうなものだが、今回ばかりは、肯定するような言葉を返した]
……嫌な想像ほど当たるもんさね。
[森番の青年に浮かんだままの笑みに哀しみを深くしたのは一瞬で、直に婆の顔には厳しい表情が戻る]
まったく、いい年してまァだ悪戯坊なのかい! いい加減におし!
[アーベルの言葉に、鳥はくるる、と鳴いて首を横に振った]
ええと、ええと。
エーリが……犯人さん?
[問いかける口調は、どこか困ったような、戸惑ったような響きを帯びて]
[さて、瓶詰妖精さん。
濡れ衣で連れて来られてしょんぼりしているかと思いきや、妖精王様の異空間に来られるなんて滅多にないことと喜んでいるようです。
乙女を侮るなかれ。
対照的に、漸く顔を上げた彼のほうは、歓迎の言葉に首を傾げ。
更にいなくなった筈の2人の姿が見えて、はたと瞬いた]
治癒術師 ミリィが「時間を進める」を選択しました。
治癒術師 ミリィは、研究生 エーリッヒ を投票先に選びました。
治癒術師 ミリィは、噂好き ヨハナ を能力(守る)の対象に選びました。
[すぅ、と周囲の気温が下がる。
実際に下がったというよりは、そう感じさせる“気配”。
湯の蒸気に紛れて、薄い、白の霧が周囲を漂い始める]
噂好き ヨハナが「時間を進める」を選択しました。
エーリ君が子供なのはいいとして。
ええと、ティー君ってどこにいるの?
[首を傾げてきいてみた。]
で、エーリ君は虹の天使がほしいの?
ところがどっこい、自称王様がなんも知らない役立たずだったってことだね。
人間のいい歳と、“こっち”のいい歳は違うもんで。
[口の端を上げる。
人間に向かう霧と入れ替るように、また一歩引いた。
ミリアムの問いには肯定の頷きを返す]
そういうことになるかな――
守護妖精封じちゃったのは偶然だったんだけど。
まあ、仕方ない。
いいよね、きっと、潮時ってことだろうから。
研究生 エーリッヒが「時間を進める」を選択しました。
研究生 エーリッヒが「時間を進める」を取り消しました。
さあ、“狭間”かな。
俺もよくわかんないんだよね。
あの環をくぐったらいけるかもしれないけど、帰って来られるかは知らない。
[ゆるりと首を振った。
後の問いは言葉では答えず、薄い白越しに、アーベルに視線を向けた。
表情は笑み、肯定。]
/*
そう言えば、コミットアンカー、本当はアーベルだよね。
メモでコミットしますって書いてあったから、俺かと思った。
まあ、LWだしいいよね!
人間? こっち?
お前さんまさか…取替えッ子だったのかい?
[驚きながらも前に出ようとして、阻む湿った何かに顔を顰めた]
なんじゃ、これは…湯煙にしては冷たくて…変な匂いが、
うわああああ!
[ずしりとかかる重みが腰にきて、膝を突いて苦しげに唸る]
[唐突に漂い始めた霧。
白い鳥が、警告するようにぱささ、と羽ばたいた]
偶然って……。
守護妖精様って、偶然で封じられちゃうものなのですかぁ?
[呆れた言葉は、恐らく素のもの]
って、仕方ないって、潮時って。
……どうする、つもり、なのです?
……っ!
ヨハナ御婆様っ!
[膝を突き、唸る様子に、慌ててそちらへと駆け寄る。
一度展開した呪式を、再構築できないものかと力を集めるけれど。
異なる力──守護妖精の力の残滓が強引に介入した後のためか、思うようにはいかないらしい]
て、なんなんですか、これぇ??
…狭間か。
[幾ら声を出しても誰一人咎める様子のない少年と、何やら小さくなっている少女。
胡座に頬杖をついて、何処か不機嫌に呟いた]
[ユリアンの呟きが聞こえると、にっと笑って振り向く]
そうにゃ。ここは、狭間の空間にゃ。どーゆーわけか、妖精王の作った空間と繋がってるみたいだけどにゃ。
[もともとの成り立ちが一緒だったから、とか、そういう話は知らないので口に出来るのは事実だけ]
取替えっ子……ねえ。
人の定義で計るのは難しいけど、まあ、違うって事になるかな。
今は人の身を、借りてるだけだから。
ずっと昔に会っていても、覚えてないだろうね、ヨハナ嬢ちゃん。
今とは異なっていたから。
[細める緑の眼は、青々とした葉に似る]
わしゃ、いいから、坊を、お止め!
[駆け寄って何かしているミリィに唸りながらも声を向けた。
目はエーリッヒとアーベルを見たが、それ以上は何も出来ず*]
とりかえっことは思わないけど。
[ヨハナの言葉に、少し考えて、苦笑。]
エーリ君、妖精でしょう?
……ティー君、帰ってこれると思うけど。
エーリ君は意地悪だ。
空間に穴空けたからねえ。
落っこちちゃったのかもしれない。
[運が悪い事だ、などと言うさまはまるで他人事だ]
……像見つけたら、此処からお暇するつもりだった。
[少しの間。
その先の目的までは言わず]
ボーンレス。
実体のない子でね、まるで霧みたいなんだけれど。
その癖、人に触れるのが好きなんだ。
まあ、命奪うまではしないだろうから。
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