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[紡がれる旋律は流水の如く、時に緩やかに、時に激しく。
それは黒の花弁が伝えた記憶、かの客人が奏でていた曲。
窓辺に置かれた真白の花が、風にか音色にか欠片を揺らめかせた。
空は絵の具を混ぜ込んだかのようにその色を次第に移ろわせ、
沈みゆく陽に世界は朱に染まり、昇りくる月に黒が浮かび上がる。
モノクロームの海を躍動する手――
その右の甲の刻印が、赫い輝きを放っていた]
[最後に紡ぐは、昨晩に聴いたオルゴールの音を真似て。
けれど、代価を持たぬその音色は、秀麗なれども遠く及ばない。
その前に奏じていたものもまた、何処か空虚ではあったのだが]
所詮は紛い物、かね。
[何に対してかは不透明な、嘲るかのような声。
くつりと笑んで、指先で白を弾く。短い音が鳴った]
/中/
ってことで、ただい、ま。(ぜは
改めて、ゆんゆんお疲れさまー。
こっちは朝から重労働続きで、ちょっと意識飛びそうだー
…なんて言わないよ。うん。
ガンガル。
[ふらり。
少女が目を覚ませば、ベッドの中にいた]
…?
[確か、庭の真ん中、花々に囲まれて寝ていた気がしたのだが…]
…ま、いっか。
[特に害悪は無いのだろう。
…実際は、肉体に魂が…とある精神の鎖によって縛られているのだが…少女は知るよしもない。
とにかく、少女は身体(と言っても魂なのだが)に以上がないことを確認すると、もう一度窓から飛び降りた]
─2階・客室─
……ピアノ……か? 一体、誰が……。
[小さく呟いて、庭園の方を見やる。
夜闇の帳に包まれたそこは静かで、今の所、動くものの気配は感じられない]
……ここで、ぼーっとしてても、仕方ない……か。
[言いつつ、右手の上で舞う羽根をぐ、と握り。
目を開いた真白の妖精を軽く、見やる]
外、でとくか。
[軽い口調の言葉に真白の妖精がみゅう、と鳴いて頷けば、ひょい、と窓枠に足をかけ。
ふわり。
舞う。
昨日の、文字通りの飛び降りとは異なり。
その動きは翼を用いて舞い降りるが如く、緩やかなもの]
─…→庭園─
できた…な。
[精錬を終え、造りあげられたのは
大の大人が二、三人で引かなければならないような、通常の二倍程の長さを誇る長弓と、それに比した銀の杭のような矢が三本
そもそもにして普通に襲われたら勝算なんてあるわけもない。生物としての規格が違うだろう、こちとらただの一般人。目の前にいたらやられるのが落ち。
そしてこちらを注視などしていないことから、ならばやるのは不意打ち。状況が色々と揃わないとできないことではあるが、やれるのはきっとこれだけ。だからそれだけしかやらない。
卑怯というならそうだろうがそんなものは気にしない。正々堂々なんて強者か、負けてもいいやつの言だ。あいにくこちらは弱者でありながらにして負けれない状態。
そんな美麗なだけで何の役にも立たない騎士道精神なんて...には欠片も持ち合わせていなかった。
だから造るのは遠距離用の武具になるのは当たり前だった。]
[つい、と意識が集約される。
思考に落ちたそれは、ゆらりと大気に溶け込みかけて]
や、あぶないあぶない…
[ふるりと頭を振れば、また元のようにはっきりと姿を戻して]
いかんの。姿を保ち難くなってきておる。
これは、時間の問題かの……。
[意識が薄れ大気に溶けやすくなる、それが意味する所は消滅が近いということで]
やはり老いぼれには時間が無いのかの。
間に合うと良いのだが……。
[そう呟くと、また見届ける為に皆がいる方へと向かって]
後は…
[蒼い魔に知られていなければいい。企みも。何もかも。でも多分その辺りは大丈夫だろう。路傍の石など興味もあるまい。
後はそう…本に載っていた逸話がどれだけ真実なのか。こればかりはわからないし、試す方法もない以上どうしようもない。ぶっつけ本番だ]
ま、失敗したら失敗したで、クジ運のなさを笑うか。
それはそれで…ふん。悪くない。
[本に関しては地雷ばかり踏んでいたしな…なんて呟きながら、できた物を布に包み、工房を後にする]
[すたっ。
飛び降りる時の恐怖感。
風を切る感覚…]
…クセになりそう。
[しかし、魂の状態だから出来ることで…
少し残念そうに空を見上げ]
ぇ?
[ゆっくりと降りてくる人影…
しかも、魂の状態ではない]
…良いなぁ…
[危なげ無く着地する姿に羨望の眼差しを送っていた]
―客室―
[目覚めると共に、息を一つ吐く。]
・・・・良かった。
[開いた双眸は蒼ではないけれど、紅でもない。視なくて済んだ。つまりあれからは恐らく誰も。]
[けれど次には眉を寄せ、膝を抱えた。]
・・・・まだ。
皆、取り戻さなきゃ。
[緩慢な動作ではあれど、しっかりと床に足を着けた。]
―・・→廊下―
[視線を外に向ければ、外は疾うに夜闇に包まれていた]
さて、どうしますかね。
[目前に置いた白――
件の客人の部屋から拝借して来た楽譜を、ぱらりと捲る。
五線の合間に踊る黒の符を、手袋をしていない指先でなぞった]
―――…、
[ふわり、と。
青の髪を揺らすと同時に、紅玉が薄らと開かれる。
運ばれてきた覚えの残る旋律に、僅か目を細め。
薄く開いた口唇から漏れる呟きは風へと霧散して。
その小箱が曲を奏で切るその前に、その銀の蓋は閉じられた。
――歌姫の声が、魅惑に満ち溢れるものであるのは認める所だが
紅の瞳を持つ此の魔にとって其の音色は、さして重要な物でも無い]
青年 アーベルが「時間を進める」を選択しました
―ホール―
[工房での一仕事の後、服を着替え、ホールに戻る。
屋敷内は重苦しい雰囲気。事情はある程度伝わっているのだろうか?
確認する気もないままに、妙な昂揚感を抱いたまま布に包んだものを横において休息をとる。]
どんな賽の目出るのかな…
職人見習い ユリアンが「時間を進める」を選択しました
職人見習い ユリアンが「時間を進める」を取り消しました
[わざわざ招待先にまで持って来るという事は、思い入れのある品か。
そんな事を考えながら、緩やかに指先は黒と白との合間を舞い、叩く。
旋律を紡ぐにつれて、窓辺に飾られていた花が微かに光る。
やがてそれはまやかしを解かれ、純白の薔薇へと姿を変えた。
そう、それもまた、造られた――紛い物に過ぎない]
[ふわりと花弁がほどける様に、少女が――魔が目覚める。
それは魂を奪う旋律が風に運ばれ、霧と化して散ったからか]
………あぁん……唄…が……
[途切れた旋律の先を、甘く切なく想いながら睫毛を震わせる]
─庭園─
[聴こえて来た旋律に、音楽室の方を振り返る。
今、この邸にピアノを弾く者はいたろうか、と。
そんな事を考えつつ、夜空を見上げ、ふわり、遊ばせていた羽根を風に乗せる]
……さて。
囚われの姫君は何処におわしますか……。
[冗談めかして呟く。
その『囚われの姫君』に、囚われた者を解放するためにその行方を追う、というのも、何やらおかしなものを感じるのだが]
―廊下―
[部屋を出るまでは良かったのだが、次第に足は重くなる。止まることは未だないけれど。]
[不完全な紫の眸は伏せられた。]
何か、できるのかな。
[呟く声は蒼と黒と金の魔を思うか。自らより余程強大な力に対し、太刀打ちも役に立つことも可能な程の力はない。或いは完全な魔となれば――如何かは分からないが。]
[拒絶するかのように緩く首を振り、階下へと降りる。]
綺麗ー…
エーリッヒさんって、凄い人だったんだ…
[…こう、場違いな声が許されるのも実際の肉体がこの場にない為か]
[ぴく、と。
常人を遥かに凌ぐ聴力が拾った音に、僅かに瞼を震わせる。
屋根の上へと微か風に乗って奏でられる音色は、聞き覚えの残る音。
それ自体は然したる事ではないが ―――しかし、此の旋律は]
―――…面倒な事を、
[紡ぐ言葉は裏腹に、口端を上げて紡ぐ声は何処までも愉しげに。
風へと乗るかの如く、その足は空へ一歩を踏み出して。
瞬間、 青年の姿を借りた其れは、風へと霧散する]
[ざ、ざざざ、ざあぁ、と。
舞い散る花弁は、数日前のように、室内を舞う。
異なるのは、一枚切りではなく、複数である事。
漆黒のピアノの周囲を巡る白は、黒へと染まりゆく。
細めた己の瞳の緑もまた、昏みがかっていくか]
「人をあやかす魔たる貴女こそが、歌に魅せられている」
[散る直前、執事の手痛い指摘に耳を傾けはしたものの。
その手を取るのを迷ったように――そして終にはオルゴールに魂を奪われてしまったように、魔の少女はその魅縛から逃れる事は出来ないままだから]
……ふぁ…ん、……行か…ないとぉ……。
[オルゴールを――その唄を求めて、ふわりと風に乗る]
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