57 廻る刻・夢刹那
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きのこ畑の主 ユリアン
[最後に消えた、ほのかに残る光のような残滓。
それは札を撫でるミハエルの横を過ぎ、小屋の外の方へと。
その姿を追うことがあるのならば、村の出口、その戸の方へと向かうのが見えるだろうか]
「華だ」
「咲くぞ、華が！」
[エーリッヒ達が聞いた声が聞こえるのはその頃、
花へと通じる戸は、最後の贄をもって、*開かれた*]
店員 ベッティ
─ユリアン宅─
[エーリッヒの語るところをジッと真剣な目で見つめていたが、]
…………そう、なんだ。
[僅か目を伏せ、そう呟く。
だが、エーリッヒの提案に再び顔を上げ、]
……わかった。わたしも行く。
見届けることが、残されたわたしの使命なのかもしれないから。
[しっかりとした声で答えた。]
絵描き エーリッヒ
[ユーディットが繰り返す言葉には、ごめん、と言うように苦笑を漏らし]
うん、それじゃあ行こうか。
[二人から返答を貰えば共に外へと向かう。外へ出たところでミハエルと行き合うことになるだろうか]
ミハエル。
……大丈夫か？
[消えるのを見てしまったのでは、と思い声をかける。返答はどうだったか。光の話を聞いたなら、他の者と顔を見合わせるようにして。光の向かった先へと向かうことにする。辿り着いた先は、山頂へと続く扉の前]
糸紡ぎ ユーディット
[苦笑に、睨む視線を向けたのは束の間。
促されるままに外へ向かい、そして、光の向かった先へと向かう]
……この先に……外への、扉。
[小さな声で呟く。
足が少し痛んだけれど、それでも、自分の足で歩きたくて。
閉ざされた扉の前にたどり着くと、ひとつ、息を吐いた]
語り部見習い ミハエル
[視線を落としていれば、ふわ。と光が横を過ぎ、
それを追うように顔を上げて振り返り、
導かれるようについて歩けば]
──、エーリ兄。 …今、光が、
[行き会った、兄の名前を呼んで、
── 過ぎていった光の事を告げて]
… ん───。
[大丈夫。には笑うだけではっきりと答えずも。
取り乱すような様子はない。]
店員 ベッティ
[行こうか、とエーリッヒが言えばこくりと頷き。
出たところで行き合ったミハエルと共に、山頂へと続く扉の前へ。]
……ここが。
開く……んだろうね、今なら。
[ジッと扉を見つめ、呟いた。]
語り部見習い ミハエル
[兄の先導で辿りつく先に──扉。薄く漏れる光は、
洞窟の中では見たことのないものか。]
洞窟には、"外"があり───。
死神の刻を生き延びた者は。
…… 其処に、咲き誇る花を見るが叶うという。
[ベッティが呟く隣、知りうる伝承を口にして]
…… 咲く花は、────
[── とん、と、扉に手を置いて、それを押した**]
天のお告げ（村建て人）
その音が何を意味するのか、知る者はない。
閉ざされた『扉』の向こうから響くそれは、『雨』の音。
やがて、それは途切れ、『扉』が開く。
その向こうに広がるのは、白に縁取られた、濡れた緑の世界。
白の合間をすり抜けるような緑の道を辿った先に見えるのは。
絵描き エーリッヒ
[響く水の音。雨を知らぬ故にそれが何なのかは全く分からず。音が途切れ、ミハエルの手によって開かれた扉の先の光景に濃い翠を見開いた]
何て鮮やかな───。
[未だ作ったことの無かった色。それが目の前に広がっていて。それらを目に収めながら、視線を更に先へと滑らせる]
────………。
[初めて見た空の色。初めて見る一輪の花。感慨深くて、言葉が出て来なかった]
……あお。
あおい、華。
[これが「彼」の見たかった華だったのかと。美しい色と形状にただただ言葉を紡ぐのも忘れ、瞳に焼き付けるようにじっと*見詰めていた*]
店員 ベッティ
[ざぁざぁと扉の向こうで流れる水の音。
『雨』という概念は彼女にはなく。]
[その音が止むと同時、ゆっくりと扉は開き。
流れ込むのは咽る様な濃厚な緑の匂い。]
これが…………『外の世界』
[思わずそんな呟きが漏れる。]
糸紡ぎ ユーディット
[水の音は、洞窟内の小さな滝で聞こえるものに似ているようで、でも、違っていて。
けれど、それがなんなのかは、わからないまま]
わ……あ。
[開いた扉、その向こうに広がる世界に、息をのんでしばし見入る]
これ、そらの、いろ。
……少し、似てる、かな。
[右の肩の花の事を思い出して呟き、それから]
あれが……。
[静かに揺れる、あおの一輪に、目をとめて]
……きれい……だね。
[誰に向けて言うともなしに、小さく、呟いた**]
店員 ベッティ
[そして、先に行く面々の後ろに付いて、緑の道を進んだ先に待っていたのは────蒼。
その美しさに、息をすることも忘れそうになる。]
────なんて蒼。
[ただただ圧倒され、思わずそんな呟きが口から*零れた*。]
語り部見習い ミハエル
─「外」─
[耳を打つは雪花たちにはまだ、名づけられない水の音。
目に映るは冷たくも清廉な白。
薬師の髪の銀に似て。
濡れた緑は、兄の目のようで。
まだ若い色は、名づけた人の髪のよう。
眩しさに慣れぬ瞳が
その光景に慣れるまでの間
歩きゆく歩は、新しく生まれた子が
地を踏むを畏れるようにゆるやかに]
語り部見習い ミハエル
[そうして、ひかりに目が慣れた頃、
終点に咲くは、あおの花。]
…ああ。
[短い嘆息に万感。未熟な語り部が、そのときを言葉にするには、今暫しのときがいり──]
語り部見習い ミハエル
ボクの目に映る世界は。
本当に。
……悔しいくらいに、綺麗だ。
[泣きそうな笑い顔で。言葉にするそれは、
───花を咲かせた、いのちに送る賛辞と*祈り*。]
天のお告げ（村建て人）
巡る『周期』は終わりを迎え。
開いた花は、短い『夏』の風に身を揺らす。
いずれそこはまた、白に覆われる。
『雪』を溶かす『雨』の季節が巡るまで──。
天のお告げ（村建て人）
-- C A S T --
Judith ・・・tasuku
Sergius ・・・akIka
Gerda ・・・t_nuke
Julian ・・・shuchan
Michael ・・・miseki
Erich ・・・rokoa
Renate ・・・Mey
Betti ・・・syugetsu
Irene ・・・nadia
Wendel ・・・hishou
糸紡ぎ ユーディット
/*
改めまして、お疲れ様でした。
ストーリーエンド、これよりフリートーク解禁となります。
その後編やら、生存者と死者の邂逅なんかもご自由に、なのですよっ。
狩人 レナーテ
/*
やぁ。お疲れ様でした。
毎度お世話になっております兎猫にございました。
ミハエルの人は初めましてだったのですね。
その。うん。とかく色々と。
ありがとうございました。
[後ろからぎゅうと抱きしめた]
これからもどうぞよろしくお願いします（ぺこり）
糸紡ぎ ユーディット
/*
ともあれ、ご挨拶。
毎度、お世話になっております、たすく@幻夢のくろねこなのですよ。
この度は、ご参加本当にありがとうございました。
[くろねこ、ふかぶか、ぺこり]
に、しても。
……ランダ神、遊びすぎなんだよ、ほんとに。
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