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[ばさりと羽ばたく音すら耳障りに感じながら、...は結界樹の近くの森に降りた。
そこに、彼女がいつも一人になりたい時に使っている木の虚があった。ちょうど人一人がすっぽりと中に入れる程度の大きさで、普段は能天気な彼女である事を維持するために、いつも何かあればそこで塞ぎこんでいる事があった]
んと、誰もいないよね?
[そういいながら周囲を見回した時、ふとナニカを感じて...は動きを止めた]
これは……人の気配、かな?
[そう言葉を口にすると、涙を流しながらも、好奇心が本能を上回った]
あっちには……何があったっけ?
[洞窟や湖があることなど、...は知る由もない]
[もう一度、今度は大きく、
ゆっくりと左右に首を振る]
……どうしたらいいのか、わからない。
[彼らの思考にも外の気配にも、
気づくことはなく、小さく呟く。
手にした紅花が、引き結んだ朱唇を隠す]
[親とは別に住む自宅は聖殿のある広場に近い。わざわざ飛ぶほどの距離ではなかったし、寝不足の身では急がぬが吉との自覚もあった。途中、巫女の様子を尋ねる人に出逢えば「心配ない」と答え、堕天尸の存在に懸念を示す声を聞くと「巫女の言葉を信じて待て」と告げる]
…あぁ、カルロスか?
何も…出来ないみたいだから…時間が痛みを癒すのを待つだけみたいだから。意識飛ばすような事あったらと思って俺はここに居る。
あぁ…あんたなら、膝でも貸してやれば喜ぶかもしれないけどな?
[悪戯ぽく笑いながら、彼女がカルロスの心配をしているのだと思って言葉を紡ぐ。
ふと外にまた気配を感じた気がして、首を伸ばして覗いてみた。]
― 自室 ―
[ ベッドの上で目を覚ます。
開いた目がいつもの天井を捉えたことにひどく安心した。]
……こんなことに不安になるなんて馬鹿らしいですね。
[ 左目を掌で包み、深い溜め息をつく。
何れ、左目は視力を失うと言われている。
こうして微かな光を取り込むことに安堵する。]
はて…虚は…。
何故、私に力を貸してくださるのでしょうね。
………それを聞くのもまた滑稽でしょうか。
[ 部屋の隅、闇が蠢いたように見えた。]
…見ても、良かったか…でも、まあ…おあいこ、かな。
[エリカの視線の先、ラスが居て、どうしたことか成り行きを見守る。
まさか口説く筈はないだろうなどと思いつつ]
何も出来ないとは、酷いな。
…おいこら、ちょうど良いからと膝枕頼んでどうする。
[憮然とした表情。実際はかなり期待する気持ちもあるのだが]
[小さな羽毛を指先で揺らしながら、その両親を思い出す。
紫星に生まれながら術とは相性が悪かったかつての少年に、術にこだわって生きずともいいと言ってくれた旅人の夫妻。
結果的に家を出る事になったが、今でも後悔はしていない。]
『………いや、一度だけあったがな。』
[―――親友を亡くした時だ。あの時ばかりは術を仕えない己を深く悔いた。使えても助けられたかは判らないが。
それでも恩に思う気持ちに変わりはなく。その遺児を気に掛けていた。引き取る事も口にしたが、男手ひとつで女児を育てるのは難しいと養老院の先生に止められたのはもう一昔以上前の事。]
[途中で、飛び立っていくリディアの姿を見かけた。昨夜、自分の戻る前に巫女を尋ねて来たのだという話は聞いていたので、一晩をそこで過ごしたのかと、目を見張る]
追い返された、と言っていたな…
[血は遠いとはいえ親族と判っていれば、とも思ったが当人がそれを知らぬのであれば是非もない。後を追って話すほどのことでもなかろうと、ただ見送った]
それもある、けれど、
なんだろう、
――……抱える荷が重い。
[比喩の言葉は消え入りそうに。
けれど、続けられた男の台詞と、眼の向く先とに、伏せがちだった瞳をぱちりと開く]
……膝?
[ちょうど...が首を伸ばしたのと、中からラスが顔を見せたのが鉢合わせになり、涙をそのままに、...は目を大きく瞬きした]
……ラスさん?
荷?
何かあるなら抱えるのは手伝うぜ?
膝は冗談だ、本気でしてやってくれとは思ってないよ。
[振り返りつつカルロスの本心など知らず、エリカには真面目な顔で言った後ひらりと手を振る。
外に見つけた人物には、目を細めておや、と声をあげた。]
よう、ってあんた、何かあったのか?
[濡れた頬に、驚いた声を上げた。]
[術に生きずともいい。
そう言ってくれた人達はそれぞれ違う術を持つ様だった。
紫星ゆえか感ゆえか、それを気付いた少年に苦笑してみせた顔は未だ忘れることはない。
生来の無口もあり、問う事も説明される事もなかったが、不思議と交流は続いた。
男が亡くなった後は力仕事を手伝い、女が亡くなった後は療養院へ時折顔を出し、飢える事のないよう食料を差し入れた。]
………今はもう、逆に差し入れられているがな。
[苦笑に漏れた息に、深紫が揺れる。]
[不安定な根の上。均衡を取ろうと無意識に翼が動く。
響いた羽音に、遠くへとさ迷わせていた意識が一瞬で戻る。]
………俺も歳を取ったな。
[口から鋭く息を吐き、羽毛を飛ばす。
深紫は陽光に煌きながら、風に乗り消えていった。]
膝は…うん、気にしない方が良い。
だいたい、痛みも…引いてきた、し。
[…そろりそろりと翼を翼胞に仕舞う。
しかめつら。やはり、まだ動かせば痛む]
…何……リディちゃんもいるの?
[声に入口を向いた]
─自宅─
[戻った後は眠りに沈み。
目覚めた時には、人の気配はないものの、それはそれでいつもの事と言え]
……さて、仕事、片付けちまうか。
[簡単な食事を済ませると、仕事部屋に向かうものの]
あいたあ……こっちが切れちまってたか。
[織るための糸に不足はないが。
糸と共に織り込むもの──衣の形を整えるためのもう一つの糸の残量は心もとなく]
ここんとこ、加工の方はサボってたからねぇ……。
仕方ない、採って来るか……。
[そちらの糸は、森の奥に生える草を加工した繊維を用いて作る。
その草を摂りに行くべく籠を持ち。
肩に相棒を乗せ、ゆっくりと歩き出し]
[眠らぬのではなく「眠れぬ」のだと、告白すれば幼馴染み達やスティーヴにも言い訳が立っただろうか?]
いや、余計に叱られるな。
[むしろアヤメあたりは、問答無用で一服盛るくらいのことはしそうだと、すでにその計画が複数為されていることは知らぬままに嘆息して、寝台の上に身を起こし、窓から外を、空を見上げる]
[何がと問われて、一体何を言っているのだろうと疑問を浮かべたが、すぐにそれが自分の塗れた頬だと気づいた。
途端、反射的に愛想笑いが浮かんだが、それすらも満足になしえず、歪な笑みとなった。
それを仕舞っていない四枚の翠羽が、何処か物悲しそうに一度羽ばたいて見せた]
あ、うん、な、何でもない。そう。本当に……。
― 自宅 ―
[ ベッドから降りて、羽根を出しながら伸びをする。
寝たことで疲れは取れたが、今日は家を出る気にはならず。]
そもそも……私が2日連続で家を出たことが珍しい…。
[ 自分で言うのは何か激しく悲しくもあるが。
その時に母親が部屋へと入ってきた。
浮かぬ顔をしていた母の顔を見て苦笑いで対応する。]
……どうしたの、母様?
[ 珍しく外出する娘に虚が―――――。
とでも考えているのだろう。]
[空の青さは常と変わらず、風の鳴く音は軋みも見せず、けれど薄く広がる不安の影は見えぬ霧のように*島を覆っているようだった*]
何でもないって顔じゃないだろう。
どっか痛いのか?大丈夫か?
[妹にそうするように、リディアの頭を撫でようと立ち上がってその手を伸ばす。]
[奥に向けて、のんびりと歩みを進める。
しばらく進むと、複数の気配の集まりを感じたものの──その中に、青風の力を微かに感じて。
反射的にそちらは避けるよに歩みを進め、結界樹の湖の方へ抜ける道を辿ってゆく]
……別に、気にしちゃいないんだけどね……?
[道を変える事に怪訝そうな面持ちをするラウルには、苦笑しつつこう言って]
ん……
[短い声に籠った感情は窺いがたく。
新たな来訪者に意識を向ける男から
洞窟内へと意識を戻して、傷ついた翼の傍へ]
……気にしなくて、いいの?
[一度、下を見た。
スカートは膝上、短い靴。足は露になっている。
再び視線を持ち上げて首を傾けるも、眉が寄る]
[ 母を安心させるかのように言葉を紡ぐ。]
娘がしんぱ…ああ、いえ、
不安になるのは分かりますが。
それに関しては巫女姫殿が何とかしてくださるでしょう。
[ 声は知らずうちに沈む。
髪を手櫛で軽く整えながら、母へとつとつと。
溜め息をつく母親に、同じ様に溜め息をつく。]
どうされたのですか?
もしかして、鷹の目殿に何か言われたのですか?
[ そうではないと否定する母。
だけど、彼が来たことには間違いないらしい。
とにかくあまり家を出るな、と言って母は階下へと。]
……弱りましたね。
[ そう言って頭を抱えた。]
[カルロスも自分に気づき、そちらにも泣き顔を見られぬようにしようとした時――。
伸びてきたラスの手が。
――――何処か非現実的な光景の中で。
自分の頭を撫でようと。
――――深紅に染まって震えるている両親の手が自分の羽と頭を優しく……]
いやぁ!
[...はその場に蹲りながら、ラスの手を力の限り跳ね除けると、羽で体を包み込んだ]
─結界樹近辺─
[森の小道を抜け、結界樹の湖の辺へと抜ける。
時間によって表情を変える湖は、樹の生み出す護りの波動と共に気を鎮めてくれるもの]
……色々と始まったら、近づかせてはもらえなくなるのかねぇ……?
[呟く肩の上、相棒がぴぃぱた、と声をあげ、羽ばたく]
ああ……行っておいで。
遅くなるんじゃないよ?
[言葉は言葉として通じぬものの、しかし、その意は伝わる。
森の木の実を食べに行きたい、という主張に微かに笑みつつ、飛び立つ真白の翼を見送った]
/中/
在席状況貼ってくれるのは嬉しいけど、ほぼ同時にこられると迷う!
とりあえず、オーフェンにはラウルで絡めるとよいのだけど。
…え?
[リディアに跳ね除けられ、驚いて後ろに尻餅をついた。
ぱちぱちと目を瞬いて、羽根に包み込まれた彼女を見る。]
あ、その…ごめん。
[また、自分が臭かったのか?などと思って手首の匂いを嗅いだ。]
[風が木の葉を揺らし、零れる光が湖面を踊る。
平穏そのものの光景を見上げている内に、苛立ちは薄れる。]
長居しすぎたな。行くか。
[膝を深く曲げ、樹の根を傷つけない様にばねの力だけで跳ぶ。
湖の上、羽ばたく四翼で水面が大きく波立つ。
そのまま湖を渡り、高度を取りかけた所で人影に気付いた。]
違う……寄らないで……。
違う……そうじゃない……。
違う……お父さん、お母さん……。
[体の震えは呟きが増える毎に次第に小さくなっていく。それでもまだ完全に消えた訳ではなかった]
[エリカの視線を辿り、余計に思う]
うん、気にしないで…良いんだよ。
[非常に自分が小心者の気がしたが、気付かぬフリ。
突然聞こえた悲鳴に、勢い良く腰を上げるも、貧血のように足はふらつき、膝を付く]
……っと。
[相棒を見送り、さて行こうか、と思った所にさす影にそちらを見やる]
おや、旦那じゃないか。
そ、仕事。
糸を切らしちまってね。
[馴染み深い紫星の波動に軽く目を細めつつ。
舞い降り、声をかけてきたスティーヴに、軽い口調で言葉を返す]
旦那は、こんなとこで何してたのさ?
[一方、森の奥へと飛んだサエーナ鳥。
響く微かな音色を捉え、くぅ? と一鳴き。
好奇心の導くままにか、そちらへ向けて飛んで行く。
小さき真白の翼は、川に沿うよにふわふわと]
…大丈夫か?
俺はあんたの親父でもおふくろでもないぞ?
[リディアに、出来る限り優しい声をかけ、再び手を伸ばす。
ゆっくりと、怖がらせないように、その肩を撫でようと]
[ぱさり、
手から紅花が滑り落ちる]
……無理、しない。
[背後の事は気にかかったが、
膝を突く男を見て、自らも膝を折り、
支えようかと手を伸ばしかけ――
途中で止まるも、また伸ばす]
[ 服を着替えて、化粧をして、髪を整える。
姿見に映る姿を丹念に確認する。
羽根を広げれば、その色が室内に色をつける。]
………ふむ。虫干しでもしようかしら。
[ そう言ってベランダから海をぼんやりと眺める。
羽根を広げて、手すりに肘をつく。
やっぱりいつもと変わらないものが広がっている。]
[肩に乗せられた手に、びくりと体が震えた。
怯えきって涙がたゆたう瞳が手の持ち主を、歪んだ視界に捕らえて――]
あ……。ラスさん?
[ようやくまともに戻り出した思考に、...は目の前の人物の名を口にした]
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