情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―Kirschbaum―
[そもそも、花が見たい訳では無かった。
西通のはずれ、街のシンボルツリーとして扱われる桜。そこはどうやら人の集まる場所だから、何があるのか、またどんな風なのかを一度見て置こうと思ったのだがそれが果たせないなら、誰かに尋ねれば済む。それで何か気になる事が在れば、誰かを伴って行けば良いだろう。
いま現在、ミハエルの知る限りで人の集う場所、そういった用件を尋ねられそうな場所は一カ所。]
[店内へ入ると、ブリジットが何か店主と話して居るようだ。
給仕の少年も見当たらないので、黙ってカウンターの隅の席へ着いた。]
[ハーヴェイは入ってきた人物に視線を向け、会話を切り上げた]
「何にする?」
[彼の方へと移動しながらそう注文を聞く。
それを彼女も視線で追いかけて]
こんばんは。
[小さく笑って手を振ってみた。今日の機嫌はどうだろう?]
ああ、余計なお節介かもしれなかったけど。
病み上がりに無理するなよ。
[...はイレーネの頭をぽふぽふぽふ。そして我に返って]
あ、洗濯物干しっぱなし。一旦家に戻るよ。
[...は蝶々をティルに返すと*じゃあねと立ち去った*]
―Kirschbaum―
アイスティーを。
[注文を告げ、カウンターテーブルへ肘を着いた。]
………今日は星を見に行かないのか。
[ブリジットへ答えるのに少し間が空いたのは、オトフリートの言葉を思い出して居たからかも知れず、少し悩んで言葉を選んで居たからかも知れない。
やや黙考していた間にまた誰かが入店して来たようだ。
何故か肘の先あたりから視線を感じて目を向けると、つぶらな瞳がテーブルの上からミハエルを見つめていた。]
…。
―北西のとおり―
散歩、かな。
そういう感じ。
[土の精の言の葉に返したあと、口唇は「ありがとう」と形を作る。
命の竜の一瞬の様子には、かすか首をかしげたけれど、
それを口にすることはない。
風の人に返された三ツ花は、ひらり、吸い込まれ、
*その額に咲いた*]
[考えても今の彼には一生わからないだろう。
『風』と『音』は「空気を振るわせる」という点で
同一の存在であること。
コントロールし切れていない風の力が、
ユリアンの口に出さない『コエ』を辺りに
撒き散らしていることなど]
僕にもだよ。
はな、とかに届けるような感じだね。
……君は、風かな?
一体なんで、なのかな。
――心当たり、ある?
[*苗床には何もわからずに*]
星……後でいってみます。
[実のところ星読みは元々得意ではなく、昨日は反射的に言い返しただけだったりしたのだが。
その言葉には昨日よりも優しさを感じて、ちょっと嬉しくなった]
あれ?
[そうしているとカウンターにちょこんと乗った小動物が一匹。
先日のことを思い出して笑いそうになり、慌てて口を押さえた。
視線は逸らして、様子だけをそれとなく窺った]
[小動物――ミルフィオリは、口へ何かをくわえている。小さな物を包んであるようだ。
ミルフィオリが首を下げると、包みはテーブルへ当たってコツンと音を立てた。]
[するりと、包みが解ける。]
[解けて、黒々とした布が広がる。その真中に小さな玉が座して居た。
夜空の一角ごと切り出された冬の星のようであり、また光を受けると針葉に光る雪のようだ。
氷の結晶のようなさまの、白い水晶が光る。それを包む玉は濃い緑と透いた黄で彩られ、透明だった。
ミハエルは、暫く見入っていた。
ミルフィオリの小さな小さな鳴き声が聞こえるまで眺めていた。
小さな鼻先が、玉を転がしてやっとそれを手に取った。]
…。
私が何か礼をしなくてはならなくなったようだ。
[アマンダはそれを*見守っていた。*]
“
われはかぎ。
われはひらくもの。
われはとじるもの。
われはむすぶもの。
われをてにせしなんじ。
いずれをわれにもとめしか?
”
−東部・図書館−
[椅子から立ち上がると、手にしていた一冊の本を、元のとおり棚に仕舞い込みます。それは古い言い伝えの書かれたもので、でも、まるで絵本みたいなものでした。
図書館の中には町の人より旅の人が多かったかもしれません。その人たちは難しそうな本をたくさんに抱えていたのですが、ベアトリーチェにはそれが役に立つとは思えなかったのでした。そんなものに、真実は書かれていないのです。]
何を求めているのだろう。
[あれはただのお宝ではないのに。そう、誰かが云っていたような気がしました。
なんとなくさっき読んだ言葉を思い出しながら、*図書館を後にします。*]
心当たりなんてあるわけない。
まあ、別にティルのコエが聞こえるだけで実害があるわけじゃないし。
ああ、洗濯物洗濯物。
[彼は日常に囚われ*コエがぷつりと途切れた*]
ふぅん?
[ミハエルが真剣にそれを見つめているのをチラリと見て]
……星と桜、見てきます。
[小さな声でそう告げると、そっと外に出て*いった*]
[クレメンスが出て行ったあと、ミサの後片付けをしていたが]
……はぁ、まったく。なんでこうもイレギュラーな存在が集まりますかねぇ
そんなに鍵の書は魅力てk……
……いえ
[そう呟き、北―鍵の書が眠る遺跡の方角―を見遣る]
むしろ、鍵の書自身が私たちをこの舞台の演者として選んで、呼び集めたとしたら?
嗚呼、だとしたら……
[くっくっくっと声を殺して笑う彼女の眼は僅かに紅く染まっていた]
そうだね、僕も。
君の声が聞こえるだけで、何も弊害があるわけじゃないから。
洗濯物、ちゃんと乾いてた?
[くすくすと笑いながら問いかけて。]
君は。
君は鍵を、どう思う?
[最後の問いかけは、コエの途切れたその後に。
かすか、かすかに。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新