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七年分降り積もっていますから、これはかなりの覚悟が必要ですね
[冗談とも本気とも声音で史人に答え
視線には微かに頷きを返す。元からあまり人のことを言う性質でもなく。史人の父に会ってもあまりいい顔をされるとも思えないので進んで会いに行く気もないというのもあるが]
まあそういうことですね。
慣れればですが…いえ…この場合は受け入れられれば。でしょうかね
[と利吉にいい、煙草に関しては榛名の前では遠慮してくれるというようで、榛名が落ち着いたのを見ればほっとした]
[ちらりと榛名の容態を見て、大事にならず落ち着いた様子を確認して、内心は安堵をするものの、それを表に出すではなく、蓮実を厳しい目で見遣り]
なるほど、やはり都会は礼節を忘れさせるらしいな。
西行院のみならず、貴様の親に対する恩義に報いるならば、そのようなことを賢しく考えることなどあるまいに。
・・・分かッてなかったんな。
[言うとも言わないとも言わず、にやりと笑むのみ。]
まァ、年は同じなんだケドね。
・・・・色々大変だった。
[妙にしみじみと呟いた。
誤解が生じているとは気づいていないようだが、もし気づいていても面白がって訂正しないだろう。]
おっきい家?
此処でデカイ家っつーたら、晴ちぃか、史人サントコか・・・後は琉璃サントコか?
[何処だろうか、と考えるような素振り。]
…村の桜は咲きません。
絶対に咲かせてはいけないものですから。
[小百合の言葉には僅か強くそう反応して]
裕樹さん。こんにちは。
[見えた姿に頭を下げた。他二人に対するよりかなり警戒が低い]
そうでしたか。
…特に変わった祭りではありませんが。
[人懐こそうな笑顔を浮かべた聡にも、ぎこちなく笑顔を向けた]
あんたねー。大婆にはお世話になった事もあるんだし、ちょっとは敬いなさいよ。
[流石にというか、自分の事でなく七日生の事を不遜に言われたので、ちょっとだけ額を小突いて嗜める。
まぁ自分もあんまし表向きは敬ってはないが。それは、それ。]
何か言ったって。休暇くれるって言ったのは大婆だから、その辺は否定しないけど。
物好きって…まぁ、一応ご主人様だし。
それに自分の意思で仕えてるんだから、別に同情はいらないわー。
[言いながら、うりうりと、額を何度か小突いてやる。]
[榛名が落ち着くのを確認すれば申し訳なさそうに]
ううん、ボクの方もちょっと言い過ぎたよ。
[利吉に笑いかける時にはいつものようにやわらかい女性的な笑顔で]
すまないね、ちょっと頭に血を上らせすぎたよ。
ボクは琉璃。
いきなり敵意からはいけない、そうだね。
敵意からはいけなかったね。
[それは自分に言いきかせるように呟いて]
ところで仕事も大してないのにこの村にきた。
うちの村に何か事件のにおいでもかぎつけたのかな?
あら裕樹。
[こんにちはとひらり手を振って。]
裕樹が加わったらそれこそ、さっちゃんやるー、になるわねー。
[けらと笑う。]
そっちは今起きたの?それとも部屋で何かしてた?
ちょっと、たかちゃん約束!
ゆびきりげんまんしないと!
[じたばたと手を動かす。]
え、同じ年なの?わー。
じゃあ幼馴染なんだねー。すごいなー
――そっかぁ。
おっきい家があったから、誰の家だろーって思ってただけだよ!
おかねもちすごいなーって!
[榛名が落ち着いた様子に、ほっと安堵の息を吐いて]
三年不在の孝坊ですら、引いてたらしいからな。
七年だと相当だろ。
[口調は冗談めかしたまま。小さく頷く蓮実の様子に、榛名へのものとはまた違う安堵を掠めさせる。
事故の事も障害の事も、いつまでも隠しとおせるとは思ってはいないのだが、やはり、言い難いものがあるらしい。
昨夜の内に、玲に異変を気取られている事には、まだ気づいてはいないのだが]
3人とも、や。
[ひらり、手を振って]
両手に花の自覚はあるわけだ。
二兎追うものは、なんとやらだぞ、と。
[けらり、楽しげに笑い]
……刺のある花なら、定番は薔薇じゃないか。
しかも、その言いようは、既にトゲに刺されたってとこか?
聡は裕樹にーさんをどう見ているやら。
寝坊じゃなくて、仕事をしてただけさ。それこそ、大工のね。
都会は関係なく。私が小物なだけですよ
[厳しい晴美の視線を受けながらも見返したまま。]
仕方がないでしょう。親の恩義に報いる気もほとんどありませんし。
父は望んでもいないでしょうからね。
[晴美を見ているようで見ていない視線のまま淡々と口にする]
さーて、どーしよッかなァ?
[わざと両手を背に隠してみたり。]
んン、そか?普通だと思うケド・・・
金持ちは凄いな。
オレも一度、あーいうトコに住んでみてェモンだ。
ありがとうとお礼をいておくよ。
[利吉の言葉にそう返し、
くすりと浮かべる笑みはどこか楽しそうなものであった]
利吉さんのそれも、
あまり他人の迷惑にならないようにボクも祈っておくよ。
らしいわねー。教えてくれた人、勘違いしてたのかも。
[玲の固い声には、あっさりとそう返す。
朝一人考えていた事は、胸の内にしまっておく。]
まーバイクで遠くに来たかったからここにした、っていうのもあるし。
桜がなくても、お祭りあるなら丁度よかったかな。
そうそう、昨日お兄さんにも聞いたんだけど。
お祭りって、御霊沈めだよね?
具体的にはどういった事をするのかな。
ほら、例えばええと、神事があったり、舞があったりとか。
[祭りの目的は知っていたが、具体的な行事についてそういえば知らないままだったので尋ねてみる。]
たかちゃん、ほんとーに、ダメ!
[あわあわ。手を捜さないと!
後ろに回った手を追いかける。ぐーるぐる!]
ほんと、お金持ちっていいよねー
はるちぃちゃんちにも、行ったりしなかったのー?
いつ、と言われても。
最初から、そういう印象はなかったような気がするが。
[さっくりと言い切った。やっぱり酷い]
ま、可能性を広げて考えるのは、悪い事じゃあねぇとは思うし、いいんだけど、な。
[こっそり吸うと言う利吉に小さく笑みを零し]
煙草無いと、生きていけない、のかな。
それなら、尚更、止めろとは、言えない、ね。
[相手の嗜好を止めさせる権利は自分には無いとも思うため、やはり強く言う気は無いようだ]
[咳き込みすぎたせいか少し掠れた声を出していたが、喉の調子がなかなか戻らないようで。右手で喉を撫でてから]
私、家に戻って、休んでくる、ね。
薬、飲んだ方が、良さそう。
[その場に居る者にそう告げて、木の根元に置いてあった執筆道具を拾い上げた]
[二人の様子をどこか楽しそうな様子で感じ取っている。
あまり自分は関与せずに見ていたほうがいいだろうと判断をしたらしい]
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