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俺は、余り沢山の年代を食べた訳じゃねえけどな。
老人食った時より、若い方がやっぱり旨いって思った。
皮と筋と骨ばっかで、
――…ま、腹の減ってる時にゃご馳走だった。
[自分が食べた時の事を思い出しながら声を伝える。
僅か、血肉の味を思い出したか、愉悦が滲む]
旨かったらな。
残酷に、見せしめに襲うんなら、
肉はそんなに食わなくて良いしな。
――シンが腹減ってんなら別だけど。
昨日食ったもんなぁ。
[僅かな沈黙に、此方も返すのは秘めた沈黙]
生きる為に人狼の血に目覚めたんだから、
俺は死なねぇよ。
死んで堪るか。
――カルメン、お前もだ。
殺させて堪るか。
─ 広場 ─
[宿に戻る前に、地底湖に行って、気を鎮めよう、と思いつつ差し掛かった広場。
出入り口側に視線を向けるものの、何か変化があったようには見えない]
逃げようなし、か。
……やな状況だな。
[ぽそ、とそんな呟きを漏らしてから視線を巡らせて。
中央のベンチに見えた姿>>363に翠が止まった]
…………。
[そういや、出てくる時になんかきつそうだったような、と思い返す。
ノーラが声をかけていたのと、自分の内に色々とこもっていたから、何も言わずにいたのだが]
よお。
動いて、大丈夫なのか?
[大丈夫だからここにいるんだろう、と思いながらもこう、声をかけていた]
─ 広場 ─
……ま、疲れる状況ではあるしな。
[返された言葉>>367と、緩い笑み。
対して浮かぶ笑みは苦笑めく。それでも、リスの小さな頭が覗けば、それも僅かに緩むのだが]
ん、ああ。
さすがに、工房に引きこもってるのもどうか、と思える状況なんで、しばらく宿に世話になるかと思ってな。
……どちらにせよ、今のままじゃ濁った気しか込められそうにないし。
[荷物の事を問われると、大げさな仕種で肩を竦める]]
─ 広場 ─
[疲れる状況と言う言葉>>368には敢えて何も返さず。
ただ、緩い笑みを浮かべ続ける]
ああ、それで。
アタシも、あまり仕事出来そうに無いわ。
頼まれていたものはあるけど……出来たとしても、受け取ってもらえるかも怪しいし。
[周囲から向けられる視線には気付いていた。
怯えるような、避けるような、そんな視線。
恐らくは依頼人も同じように感じていることだろう]
仕事を中途半端にしたくなはいのだけれどね───。
[身体の調子も相まって、手をつけていられないと感じていた]
[リスはコートを伝ってポケットから出てくると、跳ねて樹の幹へと取り付いた。
そうして素早く枝の上へと上っていく]
― →広場 ―
[ベアトリーチェを宿まで送った後、
件の入り口の付近を見に行こうかと村の中を歩く。
視線等、特に気にも止めなかった。
煩わしげに首を振りはしたが。
差し掛かった広場に、遠巻きの視線の先、二人の同じ立場の男
――容疑者たる同じ村に生まれた友を見る。
瞬いて其方へと足を向け]
二人して何やってんだ、こんなとこで。
息抜き?
にしちゃ、ライヒアルトは大荷物だなぁ。
─ 広場 ─
……そこは、お互い様だな。
[受け取ってもらえないかもしれない、という言葉>>369に、息を吐く。
こちらも、お守りの依頼は蹴られる可能性が高いだろう。
それでも、最後まで作りきる意志は確りとあるのだが]
……職人には、難儀な状況だよ。
[冗談めかした口調で言って、枝の上へと上るリスを翠で追う。
ちょこまかとした動きを見ていると、何とも言えず、なごんだ]
……っと。
[そこにかけられる、声>>370。翠をひとつ瞬き、振り返る]
息抜きというか、頭を冷やしに行こうかと思ってた所だよ。
荷物は、あれだ。
工房に引きこもってても、いい事なさそうなんで。
しばらく、宿に世話になろうかと思ってな。
……仕事の依頼人の一人も宿にいるわけだしな。
[ウェンデルに返す、口調は常と変わらぬ軽いもの]
そういやそんな事言ってたな。
俺はもう文句言ってきたから頭は冷えた。
[ライヒアルトの返答に、成る程成る程、と二度頷く。
が、ふと疑問に思ったようで首を傾げた]
宿ってさー
泊まんのって金かかると思う?
[金が余る程ある訳でも無い男にとっては、
宿に泊まるというのはそれが重要な問題だった]
まー、今日は帰るけど。家に。
─ 広場 ─
そうね……商売上がったりだわ。
[こうなった以上は仕方ないと、どこか割り切っている部分はあるけれど。
ライヒアルト>>371と同じように息を吐いた]
あら、ウェン。
息抜きと言えば、息抜きかしら。
閉じ篭ってたら息が詰まるもの。
[増えた気配>>370に隻暗緑を向けて、緩く笑む。
身体の調子が芳しくなくて出て来たのだが、意味合いとしては間違っていないだろう]
[枝の上に上ったリスは、本能で食糧を探すものの、その樹には実は成っておらず、徒労に終わる。
しばらく枝の上でちょろちょろしていたが、何も無いことを理解すると、ぴょいと枝から飛び降りた。
その先にあるのは、ウェンデルの、頭]
─ 広場 ─
文句は、言い出したらキリがなさそうなんで、俺は文字通り頭冷やしてくるわ。
[少年の頃から、何かあって頭に血が上ると地底湖に向かっていたのは知られた事]
……あー……そこは、考えてなかったが。
ある意味迷惑料、って事で、自衛団に請求してもいいんじゃないか?
……そのくらいはしても、バチあたらんだろう。
[首を傾いだウェンデルの、もっともな疑問>>373。
しばしの思案の後、真面目な顔でこういい切った]
まー、それには同意。
外っつっても結局穴ン中だけどな。
[エーリッヒの言葉を聴き、此方も納得したと頷く。
外を知る男は、目を細めて、此処では珍しい樹を睨み付けた。
――なわけで、樹上の栗鼠の動きには気付かなかった。
いきなり頭の上に落ちて来たものに、ビクッと身が硬直する。
そんなに衝撃が強いわけでもなかった訳で]
おい。
ちゃんと躾けろ。
[半眼。
片手を頭の上、手の上に乗せるように動かす]
……普段から仕事の少ない俺と違って、大変だよな、そっちは。
[エーリッヒの言葉>>374に、妙にしみじみとした口調になる。
なお、仕事が少ないのは自業自得とわかっているから、そこはいい。
しかし、この状態では普段食いつなぐための雑事もできそうにないわけで。
やっぱり、死活問題に代わりはなかった。
なんてやっていたら、リスが跳んで。
あ、と短く声が上がった]
ごめんなさいね。
パラッシ、こっちいらっしゃい。
[謝罪を紡ぎながら、ウェンデルの頭へと手を伸ばす。
リスはウェンデルの手を避けながらちょこちょこ動いていたけど、エーリッヒに捕まってぷらーんとなった。
首根っこを掴まれた状態で両手足をちたちたさせている]
[昔から知る相手だ、そんな所も良く知る。
至極素直に理解を示した]
序にがっつり水に落ちて来い。
したら多少は、落ち着くんじゃね。
[口の悪い軽口が続いた。
自衛団に請求、何て聞けば琥珀の目がにやりと笑う]
そいつは良い案だな。
良し、んじゃ明日から邪魔するか。
ライヒアルトが前例だっつって。
[ちゃっかり前例にする気満々だ]
アーベルに言えば、早く起きろと無茶を言われるに違いない。
[エーリッヒの提案に対しては、真面目に言い切った。
そんなのは御免蒙ると、首を振り。
頭に乗っかった小動物が避けるのに、イラッとするのはやっぱり隠せない。
隠す気も無い]
――鍋にするぞこの小動物め。
ちょこまかと逃げやがって。
[ぷらーんとされた栗鼠を見ては、睨む様に言う。
大人げなんて無い]
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