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―→研究室―
[また蛇が見えた気がした。慌てて近くの扉に入った。]
ぁ、…先客ね。
[松葉杖をついて姿を見せ、ダーヴィッドとオトフリートへ会釈をして、パソコンが起動しているのを見た。]
―回想―
[>>234引かれる手の先にはブリジット。漏らした疑問に、ハインリヒの声が聞こえた]
大丈夫、私の力じゃ無理だもの。
切れ目を入れれば引きちぎることも出来るけど、そんな、どうなるかわからないことしないよ。
でも。
[いや、と首を振る。見えない自分よりも、助かるなら別の人が。そのためになら、バンドを切ることは躊躇わない。
ただ、首を振った理由は糸の先。くもの糸のように、切れたら、その先の人まで巻き込んでしまう気がしたから]
[ゲルダは――来ない。
何だったのか、あれは。
逃げるように戻ってきてしまった。]
……ハインリヒ、 水は?
[つと。
訊ねると――少しずれて
アーベルの声が、した。]
[誓いの言葉。聞いて、ほっとした。
集中力が、切れる。右の瞼がかすかに震えて。
彼の肩を、軽く叩こうと左手を伸ばした]
ん。ねが します。
……も、し。わた、わたし、が、かるめ、さ、の、こげきしょどに、負けそ、に、なったら。
なぐて、いいです、よ。
[彼の顔を、見上げようとする。
ダーヴィッドの瞳は何色だったろう。表情は、読めなかった]
……きっと、ふぉす、たー、さん。も、ちょし、悪い。
てつだ、できな、ごめなさい。おだ、じ、に
かるめ、さ、さがす、行くます。
[ぺこりと礼をして、ふらふらとその場を立ち去ろうとした。
カルメンは、どこにいるだろう。
もしかしたら、隣の研究室か、まだ2-6にいるのかもしれない。
それでも、ふらりと足が向こうとするのは別の場所]
───汚れてない、手なんか
[混濁]
ないさ。
[微かな声]
俺達は───他の誰かを踏み台にして
[揺れる]
ここにいるんだ。
[声]
>>273
[入ってきた主がノーラだとわかると、ほっとした顔になる。]
…また、謎生物とかかと思ったよ。
[そして、起動しているパソコン画面を指さす。]
メモにあった薬の詳細情報だ。
ピューリトゥーイのほかのヤツの副作用も記載してある。
[屋上と三階が繋がってると教えてくれたノーラに笑ってお礼を言った。何故見られてるのかわからなかったけど。
ハインリヒや部屋にいる人に笑顔で手を振る。エーリッヒに救急箱を渡されて、目を丸くして微笑んでお礼を言って。救急箱は紐で結んで肩へかけて屋上への階段へ。]
行ってきます。
[恋人とデートにでも行くように、幸せそうに笑って。
ライヒアルトと並んで階段を上る。少し息切れしやすかったけど。]
うん、待たせてるなら早く帰らなきゃ。
[首元を無意識に触る。服の下、バンドの感触。ライヒアルトには見えないだろうから安心している。
どれくらい上ったか。]
あ、風。
[目を閉じて微笑む。気持ちだけ駆け出していた。体の歩調は速まりはしない。]
他の人たちはどこかしら。
[意識を引き離し、別の方向へと漂ってゆく。
まだ結論は出ていないと逃げたようなものだった]
───ここ、だよ。
[からかう]
───カルメンとヴィヴィの、そばにもいるし
[それは意識]
おとーさんの、そばにもいる。
[身体はハインリヒの声が聞こえる場所]
/*
えっと、吊はどこに合わせればいいんだろ。
カルメンさんでいいのかな……いいのか?
あれは吊縄引き寄せか、ちょっと待ってなのか……。
と、とりあえず、合わせておこう。
[>>212 掛かる穏やかな、おどけたような、声。どこか安心させるオトフリートの声は、無理をしているようにも聞こえて]
先生、喋るのが難しいなら、書くといいの。
でも書くものあったかな。
私に話しかける時は、掌に文字を書いてくれればいいから。
それで判るから。
[頬を撫でる指。その温もりを、又失ったら、と思うと、怖くなる。
みなの手の温かさを、声の優しさを、どうすればなくさずに済むのだろうと、祈るように、願うように、思った]
医大生 エーリッヒは、娼妓 カルメン を投票先に選びました。
[水]
[またブリジットの声がした]
[未だ見える右の眸がその姿を探すように]
おとーさんは、おとーさん───だよ。
[呼んであげないよ]
[たどたどしい、からかいの言葉]
[小突かれた]
[くすぐったい]
[小さく、笑った]
[薬?]
[間をおいて呟く]
───飲みたくない。
[ぼんやり]
[ポケットに入れたままの自分の分を思い出す]
>>276
[ますます、オトフリートの言葉がわからなくなってくる。
しかし、言っている気持ちは伝わってきたので、聴き返すことはしなかった。
いや、聴き返しまたそれを紡ぐことが、辛そうに見えた。
まるで、彼は命という繭で必死に言葉の糸を紡いでいるかのようだ。]
僕は大丈夫です。手伝いも大丈夫。
貴方は、休まれてください。
[またカルメンを探す…の言葉にはやっぱり眉を下げながら…。]
……帰って、あいつらが残っていたとして。
『見せたかった』ヤツは、もういないんたけどな。
[小さな呟きは、届くか、否か。
数値は見えずとも。
妙にはしゃいでいるような雰囲気。
先よりも鈍くなっているよに思える動き。
天鵞絨は、僅かに険しさを増すが]
……ん。
久しぶり、だな。
[感じた風に、それは一時和らいで。
ゆっくりと階段を上りきり、その先へと抜けた]
─ →屋上へ─
―2階・6の部屋―
[眠るアーベルより少し離れた場所で、腰を下ろし上から聞こえる風の音を聞いていた。
目を覚ましたらしい声が聞こえて口を開く]
アーベルさん、起きたの?
[そろそろと、アーベルの方へと近寄って、手を伸ばし触れようとする]
さっきまで、元気みたいだったのに。
扉を開けるときに無理をしたのね。
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