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ですけど、こんなことの為にです??
僕はいいです、だけどイレーネや皆は、こんな事の為に……!!
答えろ、ゼルギウス!!
[多くの人が死んだ、生きている人も心に痛みをおった。
そして実験体となった彼もきっと苦しんでいるに違いない]
くそ、答えろですっ!!
[返事が来るわけもなかった。
それでも、叫び続けた。
それしか出来ることがなかったから]
[直接、意識に響く声は、響く笑い声と重なって眩暈を呼び起こすよな心地。
それを振り払うよに、首を振る]
……どこに、あるっ……。
[壁の無数のモニタ。
これを統括するものがある。
必ずあるはず。
端末の形をしているかどうかはわからない。
否、自律式のプログラムであるなら、端末は不要なのか。
そんな事を考えながら、壁際へと、駆けた]
するわけない。
[ノーラの言葉。けれど、声の響きは似ていて]
ピューリトゥーイは、ただの薬だわ。
薬によって、姿が変わっただけって、ことだってあるかもしれない。
だって。
[そこにいるのに]
一緒だもの。
[体の内側、どこかがピシリと音を立て、狙いはわずかに逸れたが、当たる前に妖精は消えた。]
は、
[聞こえたベアトリーチェの声。]
あれは、アーベルじゃない。アーベルは生きる事を放棄した。もの言わぬ石になって。
[ヘルムートの声]
[響く声は少女の声]
『いいえ───私は』
[瞬く]
[蒼い航跡]
『───カイン』
[もしかしたら]
[石になった男の古い写眞集を見たことがあれば]
[記憶にあるかもしれない]
[妖精と思しきそれ]
[被写体の少女に似ていた]
[息を吐いて座り込んだ。]
あれがアーベルだと思うなら。説得でもキスでもして元に戻して。
[メイスにもたれて呼吸を整える。どこが痛いかわからないくらい痛む体。どうせ動けそうにない。ポケットに鎮痛剤があるけど、水を持っていない。]
……ち。
[見つからない。
苛立ち。
変幻する『ゼルギウス』の、嘲るような笑いはそれをかき立てる]
……根性、悪いんだよっ……。
[吐き捨てるよに言って、壁を殴りつけた。
鈍い、痛み。
衝撃が、身体の奥へと通るよな、心地。
天鵞絨を、渦中へと一度向け。
それから、再度、動き出した]
[少女の背に白い翼。
――あの、屋上で見た空を横切った
――白い風切羽のように見える。
きしり、きしり。
耳奥と左胸、いたくはない。きしんでいる。
いばらがないのに、白い花が落ちる。
《内側からいばらが咲いている》]
[死んでいった人たちのことを思う。殺されてしまった人のことを思う。
死にたい人などいなかったように、思う。
どうして彼は、ここに来たのだろう]
アーベルさん。
私、アーベルさんの、撮った写真、一度でいいから、見たかったの。
見る事は叶わないけど。
ずっと、撮ってたよね、写真。
動けなくなるまで。
どうして、撮ってたのかな。何のために?
もっと、たくさん撮りたいって。一枚でも多く、撮りたいって。
[屋上で、彼に手を引かれて風の音を聞いた。久しぶりの風はとても心地よくて、長くそこに留まりたかったけれど]
……っ!
[風の音。
不意に感じたのは、不安。
振り返り、目に映ったものは]
……何やって……!
[間に合うか、否か。
考える暇などなく、駆け出した]
[カインとなのるそれは、女性らしさを感じられた。]
…ッ
[風が走る―――。
ブリジットが動くのが見えても
重い足の自分は走る事もままならなくて]
え…?
[白い花が見えた。]
[風が、吹いた。ナターリエへと向く音に、持っていた楯で防ごうと、転がるように駆ける]
だ、め。
殺させない。
どうして、殺すの?
あなたに、誰かを殺す必要はないのに。
[此処に来るまでに見て来た、幻想世界住人のような生物達。
くらい、暗い展示室に並べられた背中に空洞のある石像達。
この研究所は、死者が向かうと言う、星の彼方、宇宙の虚無を思わせる場所だった。
目の前の妖精は。
剥製のように飾られ、墓標の側に揺れる彼等と、──同じ成り立ち。]
── カイン ?
誰 だ。
アーベルの、何 。
[顔立ちはアーベルと似ている。
彼の近親者の姿なのだろうか、程度しか推察が出来ないが。
兄弟、と言うベアトリーチェの声が耳に届く。
目を凝らしても妖精の動きを追おうとすると、頭痛が酷くなり目眩がした。
無風の室内に、カインが移動した場所から、風が流れる。最初に裏階段を抜けて、屋上のヘリポートに上がった時のような風。]
[座り込んでいたから、妖精─カインが放った風は肩を容易に切り裂いた。服が裂け、露出した肩は血にまみれる。]
理解、……してるはずもない。あたしはアーベルを知らない。でも、生きたいようには見えなかった。
[妖精を睨み、立ち上がる。再度攻撃が来るなら、避けなければ命に関わる。
駆け寄ってきたブリジットとライヒアルトに笑みを向ける。]
血はちょっとすごいけど、たいした事、ないから。だって、痛くないし。
[体の内側に比べれば。]
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