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[22%は、(Lv3.) アーベルを支えて歩いた所為だけではなく。腰から背に掛けて腎臓のあるあたりから、石膏の粉が落ちたような匂い。手足は無事だったが、徐々に動きが鈍くなっているのが理解出来た。
風が巻き上がる。
ベアトリーチェが巻き込まれては行けないと、走ろうとしながら、]
ベアトリーチェ。
[ふと気付く。風は自在でも、妖精自身はアーベルの周囲からそれほど離れられない事に。此処に来るまでのフロアに有った石像と幻想生物達のよう。]
[ゆっくり指差した先]
[そこには]
[きっと銀の原本が眠る]
『───行きなさい、生きるを望む人たち』
『時間は、多くは残されていない』
[少女の声は告げる]
『そして───征くといい』
『茨の鳥籠の如きこの世界を』
[ゆっくりと薄れる少女の姿]
『強く、強く───羽ばたく鳥のように』
…あるがままの―――死。
[がり、と地面を削る足から白い粉が生まれて風に運ばれていく。]
[鳥に――風に、なりたい。]
[頭に咲いた黒百合が白く、白く。]
[聞こえた声。風が吹く]
あるがままの死でも、この病気は、残酷だわ。
でも、アーベルさんは、そうしたかったのね。
[ヘルムートに名を呼ばれ、大丈夫、と首を振って]
風に、なりたかったの?
[壁際に寄って、一つ一つ、機器を辿る。
右の光が失われている分、視野は狭い]
……あの性格だと、まず、普通に『わかる』ようにはしないはず。
何か……違う形の、目印があると思うんだが。
[零れる呟き。
届く、妖精の声>>234に振り返る。
霞む視界は、その示す位置を捉えきれない]
……どこ……だ?
[問いは自然、傍らのナターリエへ]
…―― アーベル。
[鳥になりたい。
風になりたい。]
[人では叶わぬ願い]
[この病でなら]
[嗚呼、叶うのだろうかと]
…、…
["残酷ね"
少女の言葉に、かける言葉が見つからなくて]
[子供と言われて頬をふくらませかけ。]
ライヒならいいか。せいぜい甘えさせて。
[笑って。奥の機器へついて行った。
問われるまま、妖精の指差す先を示した。]
ここよ。
もしそうなら。私と一緒なの。
今は違うけれど。
風は、自由だもの。
色んな世界を、見てみたかったから、風になれたら、視られるのかなと思ってた。
[幼いころの、夢。理由は違うのだろうけれど。
生き
征きなさいと、声が聞こえた ]
行き
行かなきゃ。生きるために。
[白い花を巻き込んだ風は、盲目の少女へ向けて流れる事は無い様子。ヘルムートは、見開いた両眼をカインに向ける。]
──消えるのは、待て。
アーベルは、
ピューリトゥーイを投与された彼は、
死んでも。
囚われてたまま なのか?
[記念写真が最初の写真だと虚ろな声で言ったアーベル。彼は、ファインダーに切り取られた時間の中に。石像の中に。永遠に?]
[ダーヴィッドの言葉と、
アーベルから生まれた妖精の言葉が耳に届く。
もう随分と前のことになるけれど――
ふっと思い出す。
アーベルと会話した時のことを]
僕は、アーベルさんの写真が好きでした。
いっとう好きだったのは、空渡る鳥の…――。
[彼の想いを知れば、
彼の写真に共感を覚えた理由も自ずと知れる。
――自分も、鳥に、風になりたかった一人だったから。]
―――…。
[歪む表情。
やはり、憎むべきはアーベルではなくて……。]
『なりたかったんじゃないわ───探していただけ』
[指差した先へ風は流れていく]
[道標を作るかのように]
『───ありがとう、やさしいひと』
[白い花と茨]
[その茨と花を]
[風は求める]
[少女を壊さぬように]
[編み上げる茨の冠]
[これがあればもう]
[風は十分だった]
[薄れていく――消えていく、姿に
いばらの葉色した眼を哀しげに細める。]
……―― …
[うまく、声が出なかった。
いきなさい。
花びらが、はたり はたりとおちた。]
『アーベルはもう───大丈夫よ』
『私が連れていく』
[ヘルムートにこたえる声]
[茨の冠を己の頭上へと戴き]
『アーベルにとって───死は解放』
『この世の痛みと柵から解き放たれること』
『荒野の先にある安息の地』
……まったく。
[甘えさせて、という言葉。
返したのは大げさなため息、一つ。
示された先には、一角獣のエンブレムが刻まれていた。
癒しの象徴。
細められる天鵞絨]
……どこまでも、いい趣味だな。
[呟きながら、エンブレムの周辺を辿る。
指先はやがて、隠された端末を開くスイッチを探し当てる。
開いた端末、小さなモニター。
高速で流れていくのは、記号の如き文字の、羅列]
[瞳を開けば新緑の欠片、まだ見える。
足もちゃんと地面についている。]
アーベル…――
[連れて行くという声。
その主の姿は消えゆくままに。]
[頬を擽る風に髪を耳にかけて]
風が吹く時…
貴方を思い出すわ。
[黒百合の少女から眼を離せないで。
巻き上がる風に亜麻色は揺れ、いばらの冠が編みあがる。
蒼い風は
金の少女の髪を、
誇り高き者の黄金を、
星を詠む者の黒髪を、
天鵞絨の眸の青年の髪を
寄り添う女性の金色を
石と化した写真家の頬を撫で
行く先を指し示す]
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