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[ぱらぱらと手帳をめくる]
[紙はまだ生きていた]
[鉛筆もまだ使える]
[すーっと、白紙に黒鉛の線を伸ばす]
[何の形にもならないまま]
[くるくると鉛筆は円を、線を、角度を]
[描く]
[それから]
[新しいページに文字を綴り始めた]
なにか飲み物が欲しいな。
[食器を洗い終わり周囲を探している。人の気配が増えればそちらを見てからまた探す。
1.缶入り紅茶葉
2.缶入り珈琲
3.冷凍トマトジュース
4.腐った珈琲豆
5.虫が食った茶葉
6.虫に埋め尽くされた箱]
―医務室―
[医務室に足を運ぶと、まず辺りを見渡した。]
………ああ、ベッドがあるからそこで休めばいいね。
[食料と、寝る場所の確保ができたのは大きな進展だろう。
それと、鏡越しに写る自分の姿。
初めて首の数値を自分で確認できた。]
………。
あとは…奥には薬がありそうかい?
特効薬が完成してて…置いてあれば、
万々歳なんだけれどね。
[期待もしていない言葉。
奥の薬品庫に先に向かったものへ声を掛けてから、
そちらへ足を向ける。]
あ。
[お茶の葉らしき物を見つけて少し微笑むが、虫食いを見つけてがっくり肩を落とした。]
水でもあるだけマシ、か。
[食卓の隅の椅子に腰掛けて水を飲んでいる。]
[そんな時、エーリッヒから声をかけられた。
言われて見れば、腹が空腹を主張し始め、嗅覚がそれに拍車をかけている]
[情景をたとえる言葉に、思わずノーラの方を見やる。
表情の変化だけちらりと目に留める。
和ませようと、大仰に笑って肩をすくめた]
おや。こんな美人さんと夫婦に、こんなに美少女と親子に見られるなんて、私は何て光栄な男なんでしょうね。
しかし、アストリアスさんたちからはきっと異論があることと思いますよ。
[壊れ物に触れるように、そっとベアトリーチェの手を握る]
ええ、腹が減っては戦は出来ぬ。
どうやら餓死の危険性だけはなさそうですから、この匂いのもとへ参りましょうか
うん、お腹空いてるから……。何か食べたいな。
起きてからまだ何も口にしてないもの。
[エーリッヒの問いに頷いて答えると、>>830薬品庫から届く声に]
誰? 声は、どこかで聞いた気がするけど。
こんにちは?
[薬品庫のほうへ、届くように顔を出して声をかける]
薬を探してるの?
でも。そっか、消費期限とか、書いてるものね。
『1日目
目が覚めた。どれぐらい時間がたっているのだろう。
荒廃とした施設。瓦礫に成り果てた殆どの患者。
冷凍睡眠から組成したのは自分を含めて17人。色々な人間がいる。
そう言えば以前仕事で関わった人物がいた。
本当に無作為なんだろうか。
わからない───』
─大広間・扉D近辺─
[人の動く気配を辿りつつ、鞄は肩へ。
リディから投げられた問い>>832には、ああ、と頷く]
俺の、あちらでの通り名を知っているなら、察しはつくと思うが。
[あちら、とはつまりは学会方面。
『変人』を筆頭に、『夢想家』だの『青色狂』だのと、凄まじい通り名がまかり通っているのだが]
……『そらいろ』の成功例の写真だ。
[開いたページには青色の花の写真。
以前、アーベルは現物を見たもの。
『早朝の青』と名付けた、一輪の花の姿がそこにあった]
―鎖された扉前―
――聞いていて?ご老人。
[苛立ちを隠さない眸で、扉を睨んでいる。
此処に居ても、後にも先にも動けはしないのだ。
返事は、ありやなしや。
手を掛けた扉は、びくともしない。
他に誰が居ても、
瀬を押されるように、急かされる様に
呼びかけている。]
[ノーラやベアトリーチェ、エーリッヒと並ぶように歩を進める]
[途中、薬品室へと向かうダーヴィッドとすれ違うと軽く会釈をするだけで]
この匂いは、何の料理なんでしょうね。
─大広間・扉D近辺─
……意識が半分飛んでいたからな。
[気づかなかったのか、という突っ込み>>836にはぼそりと返す]
ああ。
さすがに、水だけでは生きていけん。
ここに来る前は、それも日常だったが。
[想像以上に日付は広範囲に及んでいた。
薬は製造されてから未開封でも2〜3年で使用期限をきっているはず。
より新しい日付を見つければ、現在はその日付より2〜3年以内である可能性が高い。
もちろん後で、食料のほうもチェックするつもりだ。ツナ缶あたりが確か3年だったはず。その両方を照合すれば、今が大体いつぐらいなのか?わからないだろうか?]
>>835>>839
[そして、眺めていると、ツヴァイの姿と金髪の少女が顔を出したのが見えた。]
ええ、薬には使用期限がありますからね。
今見たところ、明らかにあれから時は流れていることはわかります。
ただ、それがどれくらいなのか、探れないかと思っているんです。
/*
ん。多角性能をもっとあげなければいけないと思いました。
いや、毎回同じ事をいってる気がしました。
そして、2日間色々考えたけども、脳梗塞や脳卒中起こした後適切な手当てがactで得られるとは思えないし、ト書き反転計画は実行したかったけどLV3になった瞬間に倒れるのはやめようと思いました。
何か…使えそうなものはありそうかね?
[薬品庫を覗くとダーヴィットの姿があった。
傍にイレーネもいたのだろうか。
薬品庫の中へと、紺青の眸を巡らせる。]
― 医務室 ―
ええ、分かっているからこそ、調べました。
でも……いえ、きっと自分で調べる方が良いのでしょうね。
僕が気がつかなかったことも、あるかもしれませんし。
[穏やかな声音でダーヴィッドの行動に、是と示す言葉を送り、
彼の後を追ってきたイレーネに、会釈を。
見えた瑠璃は、どこかで見た覚えがある気がして、
それは彼女自身ではなかったけれど……微かに首をかしげる。
しかし、今はそれ以上は何も思い出せず、
ハインリヒともすれ違うなら]
お疲れ様です。
[と、彼がした行ったことを思い出し、一言声をかけて]
行きましょうか。
[その場を後にした。]
[医務室に入ってきたハインリヒに気づく]
ツヴァイさん、みんなの名前結構聞いたけど……お腹が減ってるから又あとでね。
でも、ツヴァイさんはツヴァイさんでもう聞いてそうなの。
[薬品庫へ向かうらしいハインリヒに手を触れて、離す]
[ピアノ、と言っていた女性の姿も医務室に見えた。
名前はまだ知らないけれどこうして歩けるということは病はそこまで進行していないのだろうと思った。
寧ろ、目覚めたばかりの17人は肉体の一部に異変はあれどLv2以上の人物は見られなかった。]
…
[それが仮に目覚める条件だったとしてもおかしくはない。
他の全ては――石だったのだろうから。]
[背後の薬品室から聞こえる、消費期限に関する会話。
少し、歩む速度を遅くした]
……………。
(それは今輝く星の全てが、何年も前に失われていないのならば)
[口を開きかけて、閉じる。
別に、特別言う必要もないと思ったから]
─大広間・扉D近辺─
[扉の奥へと呼びかける声>>841に、天鵞絨をそちらへと向けて]
……件の老人、そこから出てこんのか。
聞こえていないのか、聞こえた上で無視しているのか……。
いずれにしろ、いい根性をしているようだ、な。
[自分は、話に聞いただけの相手だが。
今の状況では、さすがに好意的なものは抱けなかった]
>>829
[ブリジットの声にも、その前のオトフリートの呼びかけにも応えなかった老人の息遣いが荒くなる。]
ゼル…ギウス……何を…いっている……お前はッ……
治す? 研究所?
研究所ってどこなのかしら。
来て下さいって、場所も、わからないのに。
[聞こえなくなった声に肩を落とした]
[コールドスリープの技術を使えば、日付はあまりあてにならない。
たとえば一番新しい薬品を入れ替えた人がいたとして、
それより2,3年の月日で此処まで茨が育つだろうか。
自分が出した答えは否。
……朽ち果てた、白革の鞄を思い出す。
数年でそうなるような代物ではない。
そのような観点から、自分は時を定めることを放棄したけれど、
違う観点から、定められるならと、思った。]
『数値は15%───思っていたより、軽い。
眠っている間も、きっと進行すると思っていた。
医者の言う言葉なんて、あまり当てにしていない。
だから、カイン。
俺も、近いうちにそっちに行くだろう。』
[老人が苦悶に満ちた表情で部屋から出てくると、
ブリジットやライヒアルトを一瞥したが、
何も言わず、よろよろと歩き……大広間のある一箇所の壁にあったスイッチを拳で倒れるようにガゥンと押した。
途端に壁から現れるのは、通信装置らしきもの…。
そして、それの前でどこかに通信しようと機器をいじりだしている……が、]
/*
削除が間に合いませんでしたorz
余計なこと言っちゃったな……。
時間って定めない方がいい気がしたん、です。
─大広間・扉D近辺─
……なんだ?
[不意に聞こえてきた声。
途切れがちのそれに、しばし、耳を傾けて]
一体全体、どうしろと……って、
[どうしろというのか、と。
言いかけた言葉は、途中で途切れる]
……勢いのいいご老人だな。
[勢いよく開いた扉に、口をつくのはこんな呟き。
天鵞絨はそのまま、老人の動きを追う]
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