68 アナスタシアさんとお菓子の生る木
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ベルナルト
─ 後日 ─
うん、すごいでしょう？
[自分にとってはいつでも見られる、見慣れたはずの景色。
それでも、目を輝かせてすごいと何度も繰り返すキリルの言葉はまるで初めて見る景色のように思わせてくれた。
そんな彼女の嬉しそうな笑顔が、こちらの表情が消えるに従って強ばるのを見れば、ごめんね、と内心で思ったけれどそれは口に出さないで。
ずるい、と言われたのには、うん、と苦笑を浮かべて頷いた。]
そうだね、俺もずるいと思う。
[ごめん、とは言わない。
謝るくらいなら最初からこんなことは言わず、もっと耳障りの良い言葉で彼女を遠ざけた。
そうしなかったのは、この感情がとうに失ったはずのソレかどうか確かめたいと思ったからで。]
ベルナルト
…だから、キリルちゃんもずるくなって良いよ。
無茶でも我儘でも、何でも言ってくれて良い。
俺が出来ることならなんだって、叶えてみせるから。
[それが例え、自分の本能に逆らうことであっても叶えてみせようと誓う。
自分の正体を知ってそれでも近付こうとしてくれた彼女に対しての誠意だが、キリルはどう思うかは解らなくて顔を覗いて。
彼女の不意の行動に、呆気に取られた。
真っ赤な顔で俯いてしまった彼女の声に、我に返り。]
…うん。
いつか、ね。
[今はまだ、確証の無い想いだから。
彼女がしてくれたそこに返すことは出来ないけれど。
俯いてしまった彼女を抱きしめ耳元に唇を寄せた後、こめかみに軽くそれを触れさせた。**]
ベルナルト
/*
俺がろくでなし過ぎて落とすかどうかすごく悩んでたら時間食った。
色んな意味で平手打ち食らうべきだと思う俺惨状。
あとやることっつったらバカ二人殴るのと、ニキ母への返しくらいか？
あぁ、俺の初恋残念物語も落としたい気もする。
ドミニカ
/*
ということでご挨拶。
sinotakaです。
いつも議事国とか幻夢でふらふら遊んでます。
泣き虫バンシーにかまってくれてありがとうございました。
みんなかわいかったしかっこよかった。
またどこかであったらよろしくです！
ということでおやすみなさい**
キリル
/*
ご心配おかけしました皆様、やっと家路につけ
王子がかっこよすぎて生きているのが辛い
飛び上がって地面に刺さりそうです なんですこのいけめんは...
エレオノーラ
/*
ドミニカさん、おやすみなさい―。
…お茶会後、暫し考えてみたんですが…
ニキって荷物多かったりしますか？
(多かったら本の姿で紛れ込むつもり)
レイス
― 未来のいつか ―
[最初の頃は、過保護な姉妹たちが何度も顔を出したりした。
それは彼を心配してのことであったり、彼女の姿を見たいからであったりもして。
時折話に混じっては、海の中で噂話。
新しく出来た友人は、そうやって海の住人に受け入れられてゆく。
そうして今日もやってきた彼女たちに挨拶をして。
いつの間にか、姉妹たちは姿を海中へと戻すようになっていて]
――…ドミニカ、オリガ。
また来てくれて嬉しい。
[柔らかく海の水の力を使って、友人たちのために、聲が奏でられる。
波打ち際、水に触れるまま。
電話があればそれに出て、皆に渡したりもする。
そんな風に時間はすぎて、見送る時はそれでも笑顔で次の約束をするのだった**]
また、ね。
いつでも、おいで。
ロラン
/*
よそ見してるうちにドミさんがおやすみに。
またお会いできましたらー。
というわけで今まで鳩だったけどちょっと箱入り。
エピでおじいちゃんと初めて遭遇した気がすr
ニキータ
俺、エレには最初から迷惑ばっか、かけてたよな。木に取り込まれたのも俺のせいみたいなもんだと思うし…もしかして…繋がっちまったのも、俺が傍にいたせいかもだし。
俺の方から、エレを守るって言ったのに。
[だから、と、一度言葉を切って、顔を覗き込む]
このお茶会が終わってからも、きっと守るよ。エレが迷惑じゃなかったら。
…これは、その約束の、おまじない。
[かり、とヴァンパイアの牙で、自分の小指を咬んで、血を滲ませる]
どこにいても、俺に繋がるように。
[そっと、エレオノーラの手を取って、その手の平に小指で小さく印を描いた。それは血と共に、彼女の手に染み込んで見た目には消えてしまう]
ニキータ
俺が生きてる限り、エレに助けが必要なら、必ず、助けにいく。
[それはまだ、恋愛とは呼べぬ感情。けれど、破られる事のない約束になる筈だ]
んで、とりあえずー…この茶会終わったら、外に遊びに行かないか？ずーっと蔵にいたんだろ？いろんなとこ見せてやるからさ。
[人が聞いたら口説き文句にしか聞こえない台詞を自覚無く口にして、にっかり笑った**]
ベルナルト
─ 中庭 ─
[木の中でニキータと合流する前に、ロランは良いのか、とレイスから問われたのには自力で動けてたからな、と返しただろう。
その後地引き網よろしく腐れ縁の力に一網打尽で引きずり出され、魔人に文字通り見下されたりオリガから労いの言葉をかけられたりした後。
ふと気付くと、また何やら騒がしくし始めたバカ二人に思いっ切り眉を寄せて大股で近付いていき。]
てめーらいーかげんにしやがれ！
[と、二人の頭をゲンコツで叩いたものの語気の割には力はほとんど入っていなかった。
それが魔力の消耗のためか手加減のためかは定かにはしないが。]
ったく、ねーさんも懲りねーがてめーらも懲りねーな。
どっちがとか言ってねーでさっさと治療受けやがれ。
[そう二人に言いはしたが、多分まだごちゃごちゃ言っていただろう。
その内ニキータがグレゴリーに髪を燃やされ部分アフロになったりしたところでようやく一段落つき、やれやれと腰を下ろし。
見覚えの無い木を見てアレってあのじーさんかなとか思ったり、オリガとユーリーも同じように休んでいたりするのを何となしに見たりしていた中。]
ベルナルト
……あ。
[ふと、薔薇の香りに気付いて視線を向けるとそこには見覚えのある女性の姿があり。
オリガ達に話しかける言葉にはある程度は筒抜けらしいことも察することが出来て、横目で彼女の息子を見れば縮こまっているのが見えて内心ちょっと同情した。]
いや、迷惑はかかってないよ。
ってか、あんま気持ち悪いこと言わないでくれる？
いくらダチでも野郎を甘やかす趣味はないよ、俺。
[こちらに向けられた艷やかな笑みには、穏やかな笑みで応え。
頬に伸ばされた手と柔らかな口付けを受けると、ありがとうと礼を述べた。
他の者の元へ向かおうとする彼女に、そうそう、と呼び止めて。]
聞いたよ、結婚するんだって？
おめでとう、お幸せにね。
[微笑みと共に祝福の言葉を向けて、こちらからも彼女の頬に親愛のキスを返し。
挨拶回りをすませてニキータと彼女の親子の会話を、苦笑混じりに見守った。**]
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