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火炎学科4年 ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
いきなり、何?
[言葉と共に女生徒が射出した火弾に飲み込まれる体。
周囲の地面は焼け焦げるけれど、風の防御膜に守られた体は簡単に焼かれはしないけれど、立て続けに直撃を受ければどうなるかも解らない。 ]
忙しいの。
手が空いてる時にして。
[防御膜の周囲を舐めるように走る炎を風に乗せて爆風に変化させて返せば音速超過の衝撃音が周囲に響き、女生徒が寮内へと吹き飛ばされていくのが見えた。
こんなモノで仕留れるとは思わないけれど時間を稼ぐのには十分。
*直ぐに身を翻し校舎内へと駆け込んでいった*]
ごめん。
イキナリ仕掛けられて応答ができなかった。
[簡素に謝罪の言葉を向ける。]
アルト、鬼なんだ。
正面から叩き潰すタイプの鬼は見たことあるけど
今回はひたすら逃げ回るのが方針?
それと、レナーテさんは――
雷撃科の人だったっけ。
[記憶を探りなら以前聞いた名を*思い出した*]
翠樹学科2年 ゲルダが「時間を進める」を選択しました。
ゲルダ?
[移動中に聞こえた聞き慣れた声に少し意識を向ける]
てことはゲルダが鬼の協力者ってことか。
うん、俺は鬼役だよ。
基本的には逃げるつもり。
追いつかれたらぶっ倒しにかかるけど。
『この子防御魔法苦手だもの。
自分からかかって行って潰すのはリスクが高すぎるわ』
だーもう、悪かったな防御魔法苦手で!!
[お決まりの言い争いをして、意識は再び*周囲へと*]
そう協力者。
でも、協力っていっても難しいのよね。
1対1で挑戦を受けている所に直接戦闘支援もアレだし。
とりあえず、どうやって手伝うか考えているから
しばらく鬼ごっこをしててね。
[言い争いにくすり笑みを零し、ぶつとノイズと共に*声は途絶えた*]
[さて、慎重に歩き続けてしばらく経った後。また建物が見えて来たと場所を確認すると]
……何で戻って来てんだよ!
[空間が捩じれに捩じれて再び第二別館へと辿り着いたようだ]
『…まぁ、そんなこともあるわよね。
どこに辿り着くかの保証は無いんだもの』
そりゃそうだけどさぁ。
『自由に行き来したければ、もっと力をつけなさい』
[剝れるライヒアルトに灰銀がクスリと笑った。「ちぇー」と言いながらまた建物から離れようと移動を始める]
俺ですらこれだと、次元魔法使えない連中ってもっと迷ってんじゃねぇ?
『それはどうかしら。
各自の魔法の使い方によってはアンタより自由に行き来してる人も居ると思うわよ』
へー、そんなもんなのか。
[そんな話をしながら、また周囲を気にしながら歩みを進めて行った]
何か迷いそう。
[現にしっかり迷いながら歩き続け]
協力の方法かぁ。
挑戦される前に妨害するとかもアリだと思うけどな。
参加者減らしてくれるとありがたくはあるけど。
とりあえず逃げておくさー。
はぁ……、まだまだ改良の余地あり、か。
[項垂れているだけでは仕方ないので、その後五枚の符を使って何とか天球儀まで到達した...は手にした符を見て大きく溜息をついた]
方向性は間違ってないのよね。発動時間がかかるのを除けば。でも高速詠唱なんてしたら言霊がバラバラになるしなぁ。
[何とか儀式中で改善策が見つかればうれしいなぁと思いつつ、とりあえずライの探索を行うことにした]
ん〜……。探索は普通の式神タイプでいいか。
[言うやあっという間に四枚の符が蝶へと変わった]
みんな、頼むわよ。
[...の声に一度だけ頷くように羽ばたいて、第二別館の探索へと飛び立った]
[周囲の騒動を文字通り他所に、ぱらり、ぱらりと『魔本』のページをめくっていく。
今の所、積極的に動くつもりはないようで]
……他の連中は、元気だねぇ。
『……あなたは呑気すぎるのではなくて?』
[のんびりとした一言に、水晶龍は呆れたようにぽつり]
そうか?
とはいえ、俺は別にがっつく必要もないからなぁ。
[そういう問題なのかと]
[空間の境目を目指してふらふらり。さっき出て来たところを戻っても良かったのだが、心理的に別の所を通ろうと言うのが働き。少し館内を歩いて別の境目を探す]
広さ的にこの辺に…ああ、あった。
……と?
[境目に入ろうとしたところでひらりと舞う何かを見つける。一瞬きょとんとしたが、直ぐに灰銀が声を上げた]
『ライヒ、ありゃ魔法だ』
げ、と言うことは…!
[こちらに気付いた蝶が反応するかのようにひらりと舞う。嫌な予感がしてすぐさま境目へと飛び込んだ]
[歩けば歩くほど景色は巡るめく変化を遂げる。
そこに法則性を見つけることは難しい]
なかなか面白いな…目的を持っていなければ、だが。
目的を持っていようものなら、ストレスが溜まりそうだ。
[また景色が変われば、辺りを見回して]
…さて。
戦闘と言える戦闘は起きてないのか?
それとも、一方的な戦闘ばかり起きているのか。
どちらにせよ…面白くないな。
[何かを思いだしたのか、小さく笑い]
[そのうち、一匹が...が望む最重要人物を発見することに成功した]
ふ、ふふふふふふ……。見つけたわよ〜〜〜!
[まるで巨人が短距離をしているかの如く、激しい地鳴りを上げて、...が突貫を開始! 遠くにいても多分近づいてくる足音は聞こえる]
[蝶っぽいもの連れて、歪んだ空間をとことこ。]
やー。ウエルンデやったかな?
これあげるわー。
[金髪のあたまについてきた蝶乗せてダッシュ!]
おや。
[何かを乗せられ、ダッシュで逃げる後ろ姿を見れば。
一つ瞬きをして…ほくそ笑む]
"鬼ごっこ"か?
[頭の其れを手に取れば、その後ろ姿を追いかけ。
逆の手の中にマナから石飛礫を作るとレナーテに向けて投げつけた]
ついでにっ。ウェンデルだっ。
[どこに抜けるかなんて考えている余裕は無く。抜けたのは南館内部だった]
うひー、なんだよあの地鳴りみたいな音!
どこの重量級だ。
[聞かれたら更にヒートアップされそうなことを呟きつつ、万一同じ場所に抜けた場合を考えて南館内を駆ける]
くっそー、食堂行って一息つけてぇ。
『この様子じゃしばらくは難しいかしらねぇ。
ここにも参加者が居ないとは限らないもの』
─第二別館→南館─
……お。
[本をめくる手が止まる。
真紅に宿るは、愉しげないろ]
随分、元気に走り回ってるなあ。
[何が、とは言わず。ぱたむ、と『魔本』を閉じる]
適当に、挨拶に行くのも悪くはない、か……さて。
きゃん!
[後頭部に石ころ。つんのめってころり。]
うひゃ〜!
[カラカラ笑いながらマナを練り、逃げつつ狐火を{1}個放つ。]
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