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―集会所―
世話にはなっても、迷惑なんざ掛けないって!
[兄の声に目を逸らしたまま反論する。
メイドが名乗っているのを見れば、軽い会釈だけは返して]
先輩も研究室に向かってたとしたら区画内だったろうな。
まあ、おっとり来ると思うよ、あの人は。
[伶人をチラリと見て、あの人も、だったかなんても考えたり]
先に受け取ってくるから。
[丁度良くだかどうだか、順番が廻ってきた。
手続き用の端末に向かって逃げる]
―集会場前―
[主の言葉には嬉しそうに笑み。
ジョエルにこくりと頷いて、少し離れた場所で大人しく立ったまま。]
他の方たちも向かってきてるでしょうか…。
[そう呟きながら、主らをその場で*待っていた。*]
―集会場前―
[エリカからも名乗られれば、もう一度よろしくね、と微笑み返し。
級友のせいにしようというレッグには、くすくすと苦笑しながらもパトラッシュの方に視線だけを向けて囁き]
…パトラッシュさんに一言言ったほうがいいんじゃない?
心配されてるわよ、きっと。
―集会場前―
[アヤメが此方に来ようとしない様子には、彼女の性格上仕方ないかな、と考えて]
もう少ししたら落ち着くと思いますから。
私、先に手続き済ませてきますね?
[と、声だけ向けて列が進むのを待ち。
手続きを済ませれば、アヤメの方に向かう*だろうか*]
―区画内・集会所前―
[ナターシャの言葉に少し諦めの入ったような声で]
ナターシャに免じてうるさいことは言わないでおいてやろう。
それで今の事態が好転するわけでもないしな。
[遅れ気味の人たちが新しく来たのだろう、再度列が少し煩雑になり始めて]
ああ、俺は列整理に戻るから皆は適当に認証すませてきてくれ。
俺の方も落ち着いたら連絡入れる。
内部でなら携帯端末はつながるようだ。
それと何かあったら俺に連絡くれ。
[そういい残して再び列整理に*戻った*]
── 集会場前 ──
ん。
有難う。
[少し離れた位置に居ても
ナターシャの声は此方へと確り届き。
頷きと共に礼を述べて]
……。
[後は只、列が少し緩やかになるのを
ぼうやりと見遣りながら隅で待っている。]
―集会所―
…ああ、ラッシュもご苦労様。
その、心配かけてたら、ごめん。
[司書の囁きと諦めの入った声を受けて殊勝な一言を残し。
眉を寄せながら配給される一式を*受け取った*]
……。
[列には勿論、色んな種族が居て。
其々が其々の軌跡を辿り此処で接点を持つ。]
一期一会、ね
[この接点が何れ深い縁になる者もあれば
この接点限りの者も確実に、居る。
言葉の意味が解るようになるまで
後どれ位繰り返せば好いのだろうか。]
………はぁ。
眠っ。
[物思いも、気を抜いた時に訪れた眠気に飲まれていく。
眸を細めてはぼうやりと過ごす。
ナターシャが手続きを終え、此方へ来る頃合には
列ももしかしたら少しは空いているかも*しれない*]
── 集会場前 ──
に、しても。
[眠たげに細まる眸。
妖艶に開かれた掌が口許を覆い
ふわぁ、と気抜けの音が漏れた。]
……配給は武器だけ、なのかな。
食べ物とか飲み物とか、無いの?
[誰にともなく呟いて。
既に配給を受け取った人々をぼんやり見遣る。]
[こういう時の定番と謂えば、おにぎりと豚汁、だろうか。
そんな不謹慎な事を考えつつも視線を巡らせれば、
迷子だった子と、母親を見つけ]
あ。
[微笑と共に手を振った。
あちらからも振る手が返る。
其々の手には既に武器が握られていた。]
……似合わないよね。
矢っ張り。
[子供の小さな手に其の銃器は不釣合いで。
微笑の心中は複雑で、あったりもして。]
[子が親へ銃器を見せながら得意気な顔で語りかけている。
内容はどうなのだろう。少し遠くて聴こえはしない。
けれど其れは矢張り親子の団欒で。]
ん。
[ふ、と優しい息が漏れた。
光景に色々思う事は、あれど。
こんな時、子供が欲しいな、と思ったりもしてしまう。]
……豚汁、欲しい。
[けれど、今は未だ現実味のある温もりで満足出来そうだった。]
―集会所前―
[パトラッシュには礼をして。一人ゆっくりと、邪魔にならないよう袋を抱えて後ろに移動していたら。
トンと背中が誰かにぶつかった。]
あ、すいません。
[振り返れば見覚えのないはずの美女。
礼をかかないよう、ぺこりと頭を下げた。]
―商店街―
[アラート音と無機質な警告メッセージは、集会所から離れたこの場所にも例外なく届く。
遠くでシャッターの閉まる音も聞こえてきた]
んーと……
……あ、ごめんなさい。
[誰かの噂のように寝てこそいなかったものの。
首を傾げていたら、集会所へと急ぐ人にぶつかった。
事態が事態だった為か、軽く睨まれる程度で済んだのはきっと幸い。
手には元の食料品に加えて、先程紹介された店で購入した品が幾つかあった。
店が店な為か包装などはなく、やや乱雑に詰め込まれていたけれど、当人はあまり気にしていない]
あー、そうだ。
『PSI法』だっけ。
[頭の中で探し当てた単語が、先に流れた言葉と一致して、ぽむと手を打った]
だったら『ギム』だし、いかなきゃ……
……プリンたべてからでいいかな。
[足は一度集会所に向いたが、すぐに後ろ髪を引かれるように止まる。
食料品の袋の中を覗き込んで、少しの思案]
……うん、いいよね。
[勝手にそう判断すると手近なスペースに座り、急ぐ人を尻目に潰れたプリンを食べ始めた]
―集会場前―
うわ、人おおいなぁ。
[離れた場所にも関わらずそんな風にのんびりとしていた為、漸く着いた頃には警告から随分と時間が経っていた。
集まった人の多さに目を丸くしつつ]
アヤねーさんとかもきてるのかな。
レッくんは……ほかのとこの人だし、いないかなぁ。
[小さな声で知り合いの名前を口にする。
個人証明カードを出して手に握り、落ち着かない様子で辺りを*見回した*]
しっかしPSI法って、また効率悪い方法だよねー。
サイキッカーどうやって見分けさせる気かしら。
あは、変に大事にならなきゃいいけど。
それとも、はじめからそれが目的?だとしたらエグーい。
[ちいさな囁きは、楽しそうに独り言を呟き続けた。
拾うひともいない孤独な世界。だからこそ自由に、周りを観察し続けていた。]
─集会場─
[順番待ちの時間は長かったか、短かったか。
手続き用の端末の順番が回ってくると、市民認証カードを出してそちらへと。
手続きの後、出てきた一式を抱えて、ひとつ、ため息をつく]
……まあ、楽器より重いものは持てない、なんていう気はないですが。
むしろ、楽器って重いものも多いですし。
[中はまだ見る気にはなれないものの、手にかかる重量にこんな呟きをもらす。
ともあれ、手続きは済んだので列を離れてひとつ、息を吐いた]
……父上には、これで連絡が行く訳ですが。
余計な心労にならなければいいんですけどねぇ……。
[父の傍にも、長年仕えている者たちが控えているから、上手く宥めてはくれるだろうけれど。
つい、そんな事を考えてしまう。
自分の方が厄介な状況にいるのについそちらばかりを案じてしまうのは、ある種の現実逃避と言えるかも知れない]
……さて。
とりあえず、エリカと合流しましょうか。
[とはいえ、いつまでも逃避してもいられない、と軽く頭を振ってその考えを振り払い。
ジョエルがが手続きを済ませてきたなら、いつもと変わらぬ、それよりはやや、硬い笑みで*こう言った*]
―集会場前―
[遅れたきた人達は個性的な人も多いためか、整理に手間取ったり。
中には職員に文句をいいつかみかかってる人もいたが、後輩が止めに入っていた]
しかし、遅れてくるやつらだけあって……
[向こうには聞こえないように呟き]
ノブもこの中にいるんじゃないか?
[並ぶ人の中からノブの姿を探してみた]
―集会場前―
[名を知らぬ美女の元を離れてから、一人少し離れた箇所で主や同僚らが出てくるのを待っていた。
その間、周囲をぼんやり見て回る。
ふと、同じ『ズューネ』を見つけて軽く頭を下げた。
人当たりの良さそうな、男性型のそれだった。
彼は何をしてズューネになったんだろう。
ふと思いかけると、頭にノイズが走り目を伏せる。自分含めてズューネ過去を思考する事は禁則事項だったと内心眉をひそめる。
何も考えずに暫くいれば、ノイズは消えていった。
そっとため息をついて、袋を抱えなおせば、袋と腕の音が鳴った。]
─集会場─
[主に続き認証を済ませ、一式の入った袋を受け取る。
その場で袋を開け、取り出しはしないものの中身を確認した]
……………。
[支給された武器──大型のリボルバーと二つのマニュアル。
そのうちの非常時マニュアルだけ取り出し、目を通した]
コンバットマグナム、か。
まぁ、扱えないことはないだろう。
[見覚えのあるそれを通称で呼ぶ]
[使いこなすことは無理でも、反動に耐えるぐらいなら出来るはずだ]
[──昔とは違って]
[先に列を離れていた主が呟く]
…こうなってしまっては仕方がありません。
旦那様をご安心させられるよう、早期解決を願いましょう。
センサーの誤作動も、無いとは限りませんから。
[区域間際で引っ掛かったなら、既にこの中に居ない可能性もある。
その可能性を示唆しながら、合流しようと言う主に同意を向ける。
いつもよりやや硬い笑みに軽く翠を細めた]
─ →集会場前─
エリカ。
[主と共に移動し、どこかぼんやりとした様子のエリカを見つけ声をかける]
認証が終わりました。
マニュアルに寄れば何かしら点呼があるまでは自由行動のようですが…。
[マニュアルに目を通しながらこれからどうするかを主と同僚に問う。
読み終えるとマニュアルを閉じ、視線を二人へと向けた]
―集会場前―
[名前を呼ばれるまで気づかなかったのか。
同僚に声をかけられると、驚いて袋が落ちかけた。]
わっ。ジョエルさん、ぼっちゃま…。
[慌てて向き直り袋をまた抱えなおし。
改めて二人を見ると、二人とも似たような袋を抱えているのに、複雑そうな顔をした。]
自由にしていいんでしたら、帰りますか?夕飯の準備もまだですし。
どこか寄る場所があるならお供しますけれども。
[とは二人を見ながら、少し首を傾げるようにして尋ねた。]
―集会場―
[場所を譲ると少し離れた場所ですぐに中身を確認する。
非常時のマニュアルと一緒に入っていた銃は独特の形をしていた]
レーザーか。
実弾式を渡されないのは、気遣われてるのか警戒されてるか…。
[閉じた瞼の裏に浮かぶのは、美しい蒼銀が毒々しいほど鮮やかな緋で塗り潰されてゆく光景。
唇を噛むと強く首を振って眼を開いた。
縦に切れ上がっていた虹彩も数度瞬く内に元へと戻り。
今はまだ上着の下になる位置へと銃を吊った。それでも膨らみ具合から注視すればそこにあると知れるだろう]
さってと。
このフロマージュはどうするかねー。
1つはナターシャさんに渡すのもありかな。
[中身は4つ。1つは本来の通り兄へと渡すとして。
残りをどうしようか考えながら入口の方へと戻った]
─集会場前─
[驚く同僚には表情を変えずにゆっくりとした瞬きを一つ]
そうですね……ここでじっとして居てもあまり意味は無いでしょうし。
私の用事は終えましたので、そのまま戻っても問題ありません。
[視線を主へと向け、如何なさいますか、と問う。
答えは家へ戻るとなるだろうか]
では、戻りましょう。
彼女は見当たらないようですし…先に済ませて戻っているかもしれません。
その確認のためにも。
[同僚に視線を戻すと、もう一人のメイドのことを持ち出し。
屋敷へ戻る旨を伝えた]
―集会場前―
[並んでる人の中でやがて喧嘩が始まり仲裁に入る]
こんなところで喧嘩はやめなさい。
いらつく気持ちはわかるが何の解決にもならんぞ。
[いさめる言葉に向こうもとりあえずは落ち着きをみせたが、舌打ちをしたりなどあまりいい雰囲気とはいえなかった]
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