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…うん?
[じ、とユリアンの首を振る仕種に何か見出そうと見つめるも]
いや、今の話題で怖いものって言ったら、人狼だろ、多分。
それ以外の意図なんざ、まったくないが?
[不思議そうな表情が浮かぶ]
……かっわいくなーいのー。
昔はもう少し可愛げがあったのにっ。
[戯れるように、乙女チックな口調に振りも付けてみた]
[……説教しに来たわけでもないのに、どうしてこうなったのかと疑問を抱きつつ、カルメンとハインリヒの言葉に]
いや、そこまでは。
まだ確定した話でもありませんから。
ただ、何者かを救うには二つの方法しかないですね。
[やや伏目がちで、消え行くように言う]
現世利益と、来世利益……。
あっと。
[手にしていた食器を置くと、急いで髪を括る]
洗い物するにも邪魔ですから。
[ローザにも向けて笑う]
変わってる。そうですね。
教会の人らしくない、かも。
ローザさんは教会にはあまり行かないんですか。
げん、せ、りえき。
らい、せ、りえき。
[言葉は繰り返したが意味は理解していないようで。
きょとりとした表情を浮かべる]
それ、じんろー、に、かぎらない、んだ。
[その部分だけは理解した模様]
あぁ……ハインリヒさん。
何も、人狼というのが本当にファンタジーの化け物であるとも限らないわけですよ。
昔からの言葉にあるのは、事実ではなく真実なのですから。
例えば、人狼とは何かの疫病の暗喩かもしれないし、何らかの差別がそうなのかもしれない。
仮に物語に出てくる化け物と同じものだとしても、ただの猛獣と同じとは……思えないですね。
[見つめられて、ほんの少したじろいだのは、恐らく見て取れたろうけれど。
それでも、平静を装おうと努めて]
にしても、だ。
昔馴染みが何でも食べて健康であれるように、と気を配る俺を人狼より怖いとか、それってどういう物言いなんだよ。
[なんていいつつ、ジト目で睨み]
……かわいくなくていいっつの。
ついでに、お前もかわいくないから、それ、やめ。
[空き皿を運ぶ為、幾度か、台所と広間を出入りし。
特に、広間の声は話半分にしか届かない]
りょーかいりょーかい。
それなら、カーラちゃんのとこ――…、
[す、と僅かに息を飲む。
まじまじと。髪を下ろしたクロエの姿を見たまま微動だにせず]
『場所?
…大丈夫ですよ?』
[一応隠しておけと『言われた』のでひそひそしているが、そこまでは気が回ってないらしい。
ともあれ確認は済んだので、ロミルダはひそひそ話をやめて離れた]
ゼルさんに、これあげるです。
[それから今度は普通の声量で、折り紙の魚を差し出した。
当初は薄い青の紙でできていた魚が真っ白になっていることに、作っている最中を見ていた者がいたなら気付けるかも知れない]
[クロエが髪を結うのをなんとは無しに見ながら]
クロエの髪はまっすぐで綺麗ね。
ちょっと羨ましいな。
ん?
んー…そうだね、あんまり行かない。
ちっちゃい頃教会の人間に無理やり連れてかれてね、お義父さんが迎えに来てくれるまで帰れなかったことがあって。
それ以来ちょっと…ね。
[曖昧に苦笑し、だからといってエーリッヒを嫌っているわけではないのだ、と慌てて。]
こんなものかな。
[料理をトレイに並べて、うん、と一つ頷く。
落とさないように両手でしっかりと持って、広間へと向かう。ローザやクロエとは入れ違う形になり、軽く、頭を下げた。
戻ってみれば、記憶の中にあるのと似た光景が広がっていて]
……エリ先生、ここに来てまで説法ですか?
[呆れた、というよりは懐かしむ風。
つい、笑ってしまった]
お食事、置いておきますね。
――集会所2階・厨房→広間――
『そっか』
[離れるロミをみて用件は終わったのだろうと思う。
疑問系ではなく断定の確認系であることや、なんで自分なのか。他は?そもそも人狼?などと思うことはあるが後で整理することにして]
お。いいのかな。ありがと…じゃあ変わりに。はい。これ
[と、また飴を渡しつつ。少々違和感を覚える。
それは少し前に。折り紙をするロミを目の端に捉えていたときは折り紙は青かったような気もしたが正確には覚えていないため違和感の正体にはすぐに気づくこともなく。魚の折り紙を受け取った]
/*
二階上がるのに付き添ってもらって、最後に突き落とすって手が使えることに気付いた。
気付いたけど使えるかかなり微妙な気がした。
少なくともブージェには使えない。
いや、昇って来たところか降りる時に使える、のか…?
とりあえず武器無しキリングの手段として視野に入れておこう。
[そして何事もなかったかのように屈みこむのをやめつつ、ちょっと腰が痛いからさすった]
…俺からすれば、人狼がいる。いない。はあまり関係ないんだがな
[こちらをじっと見るダーヴィッドに、手が止まる]
…あ。
[見習い尼として旅をしていた時と今さっきの姿が重なることに気づき、しまったと思う]
そう、ですか?
婆の秘伝の洗髪が効いているのかな。
そうでしたか。
そんなことがあったら、近づきにくくもなりますね。
熱心に通う人が…陸の人には多いのかなって思ったから。
僕も、つい身構えてしまうから。
一緒ですよ。
[ローザに答えながら、どうにか笑みを浮かべる]
そうですね、化け物だとしても、化け物なりの事情なりなんなりある……と信じてます。
[ハインリヒとカルメンを交互に見]
救いについては……、現世利益は今の世界で救う、例えば病気や怪我を治し、富を生み、分け与える。
生きている以上は生としては不完全な状態ではありますが、欠けているなりに、それを補うことですね。
そして……
[言葉を次ごうとした時、ゲルダの笑い声が聞こえ、目の前に暖かな食事が並べられた]
/*
結局、押し通してしまいました。
ダーヴさん、反応感謝!
遅い時間にすみません。
でも村人なんですよねw さてどうしよう。
実は詳細がいつものように詰めきれてないとk(殴
…あ、れ?
[長い黒髪。
朧げに浮かんだのは、何時かの記憶。
黒髪が結い直されたのなら、その呪縛も解けたかのように瞬き。
首を傾げたあと、ローザに向き直った]
教会自体に行くことは、寧ろ俺は多いほうかもなぁ。
その方がご利益有りそうだし。
ま、あんまりこっちではそういうの言わないほうが良さそうな気もしてるけどね。
わ、いいですか?
ありがとうです。
[ゼルギウスの内心の疑問はそっちのけで、飴を嬉しそうに受け取る。
とはいえデザートが残っていたから、そっちを食べるのが先なのだけど]
[内容まではわからずとも、ゼルギウスとロミルダが話し込んでいるらしき姿が見えて。折り紙の魚の代わりに飴を渡すさまに、くす、と笑った]
大人の女は怖いから、子供に趣旨変えですか?
それとも、物々交換中かな。
/*
切ないくらいに、丸投げされまくるじい様発見(ほろり。
ここまで投げまくられたの、初じゃね?
白雪と紅月では、赤の都合でさくさく描写いってたからなぁ。
秘伝じゃ教えてもらえそうにないかな。
[ちょっと残念、と言いつつも屈託なく笑って]
それ以前は熱心…だったよ。
もうちっちゃい頃だからあんまり覚えてないけど。
[熱心に祈っていた記憶よりも、家族と離された恐怖が色濃く残っていて。
今でも耳に残るのは、「この子は教会の許に育てるべきだ」という人間の声。もう帰れないのだろうかと思うと、本当に怖かった。]
うん。いいよ。
性悪な人がたくさんいるみたいで、おじさん疲れちゃった
[と年よりめいたようなこと口にしつつも、デザートに手を出す様子を好々爺のようでいて、さりげなく眺める]
(虚言や狂言を吐くようには…どうだろうか)
元は都市の人である、ダーヴさんの方が良く行くんですか。
商売のご利益目当て?
なるほど、そんなものかな。
[追求されなかったことにホッとして髪から手を下ろす]
んー…、クロエさん、さ。
記憶無くす前も、名前同じだったかって、分かる?
分からないならそれで良いんだけど。
[疑うでもない、ただ興味の色が濃い問いかけ。
それは過去との符号を調べるゆえにか。
答えを得られたのなら、言われたとおりカルメンの姿を探し広間に戻る]
[8年前、と言えばまだ子供。
話す内容なんて、ほとんどは右から左へすり抜けていってしまって、残ったものも意味は理解できなかったけれど、語る声を聞くのは、なんとなく好きだった]
やっぱり、お優しいですね。
エリ先生は。
[化け物、との単語から、話はおぼろげながら掴めて。
現状と照らし合わせて、複雑そうな表情で言った]
[ダーヴィッドの、ご利益あるかも、の言葉にはくすくす笑って首をかしげ]
教会にきてる人相手に商売も出来るしってとこ?
ここじゃあんまり商売にはならなそうだけど。
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