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[顔を覆っていた手を外すと、リディは広間の外へ運ばれた後で、床を拭いていたゲルダ>>19が片付けに向かうところだった]
お任せしてしまってすみません。
ゆっくりお休みください。
[自分を落ち着けるのに終始していたため、他を全て他の人達に任せてしまっていた。
膝に乗っていた白猫を抱えながらゲルダへと返して、広間を出て行くのを見送る]
…ああ、私も、教会のお掃除をしないと。
[朝の日課を後回しにしてきたのを思い出すも、ショックが大きくて直ぐには動けない]
これで、終わり?
でも……、
[リディが本当に『人狼』だったかは分からない。
明日になり、誰も襲われていないならばリディが『人狼』だったと言えるだろう。
けれど、そうでないならば]
……あと、3人。
[その中から誰かを調べておこう、と。
自分が調べたい相手を視ることが出来るのかは分からないが、やるだけのことはやり続けようと心に決めた*]
―― 宿泊施設・広間 ――
[重ねる説明と問い掛けに返る声は、どこか歯切れが悪いもの。>>+14
普段の「ユリアン」なら、そんなリディを見て言葉を止めただろう。
されど、定めに囚われた『聖花』は、ただそれを果たす為に言葉を重ねた。
怯えるように揺らぐ視線さえ、疑いを深める一因として捉え>>+15
開く唇は、また彼女を追いつめる。]
うん、双花。 ギュンターさんと同じ。
だからね、これ以上犠牲は出したくないから
……疑わしい者は……
[皆まで言わずリディを見る。その先に続く言葉なんてすぐに浮かぶだろう。
「やめて」と、どこかで「ユリアン」が叫ぶのは、今の自分には届かない。]
アーベルさんがここに来た時の怪我、人狼に襲われたんだって。
[先ほど聞いた話をリディに伝える。アーベルの同意もあったかもしれない。
都合がよすぎると言う言葉に、確かにそうだと思うけれど>+16
他も同様にリディに目を向けていたなら、一度向けた疑念は揺らがないまま。]
出来すぎているから、偶然とは思えないんだ、リディ。
そしてその意見は、君がそうじゃないっていう証拠にはならない……
[嘘でしょう、と呟く言葉に返す声はやはり感情のない冷えたもの。>>+17
追いつめられているのが人狼としてなのか、無辜の人間の恐怖ゆえなのかの判断は出来ず。
人間だと、掠れた声で呟くのさえ、気持ちを揺らすには至らない。
正直に人狼だなどと明かすわけがないと思っているから。]
─ 宿泊施設・広間 ─
[空いている部屋にシーツを取りに行っている間に、少女の身体にはストールがかけられていた。
その様子にほんの少しだけ眉を下げた後、持って来たシーツでその身体を包む]
さて、と……。
んじゃ、行きますか。
[小さく呟き、抱え上げようとした所にかかる、声。>>29
先の二人と比べたなら運ぶのは苦でもないが、申し出を無碍にするのも、と思い]
ん、じゃあ、灯り持ってくれるかな。
さすがに、これじゃ扉開けるのも辛いし。
[そう、返して共に向かうのは地下の物置。
そろそろ手狭になってきたなー、と思いつつ、その一画に少女を横たえて]
人狼が、素直にそうだなんて言わないと思うよ。
[ぽつり、落として、ポケットを探る。
取り出したナイフに広間の人間たちはどう反応していたか、それを知る余裕もなく。
リディが本当に人狼か、確たる結論は無いけれど
それを覆すだけの詳論も得られる事はなく、ならば]
リディ
[名を呼んで一歩近づく。
来ないでと叫んでリディが一歩引く。>>+18
手にした火掻き棒を握るのが見えて、それを反撃に備えてかと判じた体が自然と動いた。]
……あー、そーだ。
[さて、それじゃ諸々片付けに、と。
一度片づけた掃除用具を取りに行ったら何故かなかった]
……???
誰か、やってくれてる?
あー……んじゃ、ちょっと、外見て来るか……。
[小さく呟き、足を向けるのは教会の外。
落ちた橋の近くまで行って、対岸を見やる]
取りあえず、様子見にはきてる、か。
さて、どれ位かかるかな。
[対岸の雪はある程度片づけられ、橋の復旧の準備が始まっているのは見て取れた]
……おわるのがさきか、ひらくのがさきか……。
ま、どっちに転んでも、悔いないようにってな。
[そんな呟きを漏らしてから、宿泊施設へと戻る。
覗いた広間は、やはり誰かが掃除してくれていたようで、血の跡はだいぶ落ちていた。
じゃあ、こっちは後でいいか、と思いつつ、足を向けるのは先に誘った場所──図書室。*]
俺は、みんなを守らなきゃいけないんだ、だから……っ
[疑わしき者は、殺さなければ。
その呪いにも似た思いに囚われた『聖花』は、手にしたナイフをリディへと向けて
狙うのは、胸元。*]
/*
あまり長くしてもあれかな、とおもったので
さくっとナイフを向けてみました。
襲撃は表で出してくれるならそれ見て動きたいかな、と。
ゆるゆるしてるので無理なくですよ。
─ 教会・図書室 ─
[教会の図書室には、余り立ち入る事はなかった。
たまには本でも読んだらどうだ、と管理人には揶揄われていたのだが。
どうにも、本に囲まれていると嫌なものを思い出すような、けれどそれが何かわからないような、でもやもやとするから必要が無ければ近づかなかったのだが]
……結局それって、昔を思い出したくなかったから、なのかねー。
[そんな呟きを漏らしながら、ゲルダを探す。
やたら分厚い本を近くに置いている意味は何なのかなー、なんて思いながらもそっと近づいて]
もーしもし?
月のいとし子さん、お休み中ですかー?
[ごくごく小さな声で、囁くように呼びかけた。*]
/*
今更ながら、昨日は敢えて襲撃なしにする手もあったのかもしれないと思っていた。り。
つくづく頭回らんかったな……
ところで聞いてるBGMがゴクドルズです。[合わない]
未亡人 ノーラは、風来坊 アーベル を投票先に選びました。
─ 宿泊施設 ─
[流石に勤めに戻らなければ、と白猫を床に下ろしてソファから立ち上がる。
教会へと向かう途中、リディに祈りを捧げていないことを思い出し、遺体を置くと言っていた地下へと寄った。
3人に増えてしまったその場所の、リディの傍に膝をつき、両手を組んで魂の安寧を祈る。
『人狼』かどうかは分からない。
だからと言って、祈らない選択肢はナターリエにはなかった]
[その後は教会へと戻り、日課の掃除を時間をかけながら進めて。
食事の時は叶う限り口へと運んだ。
生きるという意志を示すかのように]
[その日の夜、勤めである祈りを終えた後に寝入るのは早かった。
それは心身ともに疲弊していた証拠。
また誰かが襲われるのだろうか。
もしかしたら自分かもしれない。
それとも、誰も襲われず終わるのだろうか。
眠るのが怖くも思えたけれど、身体は睡眠を欲し。
抗えずに闇夜を眠って過ごした*]
……ま、いきなりこんな事言い出して、まるっと信用しろ、なんて言っても無理だとは思うけど。
どーしても、聞いておきたい事があってさ。
[言いながら、向ける蒼に宿るのは静かな色]
君は、この先。
どうしたい?
[それと共に投げかけるのは、こんな問いかけ。*]
ここまで来ちゃったんだから、
生き残るしか、ないじゃない。
[その答えが如何なる結果を齎すとしても、
その声に迷いは無かった。]
ー 手記 ー
『リディが殺された』
『ちょうど戻ってきたタイミングでこの騒動が起きたこととか、色んな事が重なって、人狼だと疑われたらしい』
『まあ、仕方がないことなのかも知れない』
『あたしが人間だったら、やっぱりあの子を疑っていたかも知れない』
『もう会えないと思ったら寂しいけど、罪悪感みたいなものはない』
『……そんなものいちいち感じてちゃ、やってけない』
『そんなことよりも、怖いのはユリアンだ』
『昼間のあたしは弱い』
『もし人狼だってバレたら、男の力にはきっと叶わない』
『リディみたいに、ナイフで襲われればきっと、簡単に』
生き残って、その先を、自分の意思で掴む。
……それが、君の選択って事で、いいかな?
[ただ、定められた事に流されるだけではない、というならば]
それなら……俺は、君が生き残れる道を探すとしましょーか。
[状況柄、打てる手は限られているが。
出来る限りはやってもいい、と思えたのは、『護り手』としての在り方か、それとも違う意思の作用かは。
自分でもちょっとわからない。*]
─ 翌朝/教会・私室 ─
[目覚めはいつもの時間帯。
意識が浮上する直前、瞼の裏で見たのは、昨日と似た光景]
[真白の空間に降り落つるひかりの欠片。
欠片が舞う先にいたのは、昨日ナイフを握った職人見習いの青年だった]
[強い光が浮かび上がらせるのは、ひとの形をした影]
[彼でもない]
[そう認識した直後、真白の景色は掻き消えた]
っ、 …はっ、はっ…… ぃた、
[目覚めて直ぐ、息が詰まるような感覚に襲われる。
早まる鼓動、それに同調するように息をすると、次いで頭がズキリと痛んだ。
右手で側頭部を押さえながら起き上がる。
ベッドの上で丸くなっていた白猫も、起き上がるナターリエに気付いて頭を擡げた]
ユリアンさんも、『人狼』ではない……。
[何故ユリアンが見えたのだろう。
どうやら眠る前に印象強く残っている人物を視てしまっているようだ。
1度目は疑っていたアーベル、2度目は豹変したように見えたユリアン。
分かったのは、どちらも『ひと』であるということだけ]
『人狼』は誰、もう、いない…?
[分からない。
ただ、胸騒ぎと頭痛が治まらない]
誰、誰なの、
[頭痛に耐えながら着替えて、白猫も抱えずに私室を出る。
その後ろを、白猫がするりと扉を擦り抜けてついて来ていた]
─ 翌朝/宿泊施設・客室 ─
[皆が生きているかを確かめたくて、宿泊施設の客室が並ぶ一画へと急ぐ。
誰がどこを使っているかは分からない。
片っ端から確認して行く心算でいたが、ある部屋の前で足が止まった]
………っ、
[扉は閉まっている。
けれど漂ってくる、鉄錆の匂い。
ここ数日で嗅ぎ慣れてしまった、死のにおい。
落ち着いていなかった鼓動が更に早まったような気がした]
[誰が。誰に。確認しなければ。怖い。
巡る思考は纏まらない。
けれど手はドアノブに伸び、震えながらも扉を開けた]
───…… っ、 ぅ、ぁ、
[開けてすぐ目に入る、ベッドの傍。
ベッドに凭れるように毛布を被った”なにか”がある。
毛布のしたからは流れ出た赤黒いいろが垣間見えた。
それが何なのか、認識した途端、景色が滲み出す。
視界を歪めるそれを指で拭いながら、誰なのかを確認するために頭にかかっている毛布を下へとずらした]
あ、あああ、 ユリアン、 さん ───!
[『ひと』だと視た人が襲われた。
喉を、首筋を引き裂く傷が残り。
服の肩部分が引き裂かれ、その下にあっただろう部分が深く抉れている。
どこか団長と同じような殺され方のように見えた]
そんな、まだ、
リディさんじゃなかった。
じゃあ、
あと、
2人、
2人、どっち。誰なの。
[選択肢は狭まった。
残った2人の女性。
どちらかが、『人狼』]
どちらか。
見つけなきゃ。
見つけて、 ころさないと。
[続けて視ることは出来ないよう。
確証がなくても殺さなければ。
昨日は恐ろしいと思っていたことを、やらなければならないと。
意識の転換は恐慌を孕んだ不安定な状態で行われた]
皆さん、起きて。
起きてください。
[残りの人達の部屋を回り、ノックをしながら声をかける]
ユリアンさんが、『人狼』に、
まだ、います。
リディさんじゃなかった。
2人の中に、まだいるんです……!
[冷静ではない様子で口走るのを、皆はどんな様子で聞いていただろう*]
やっぱり人と月のいとし子では一緒にいられないのかな。
[独り言を落としたのは少し離れてから。
人の姿をした狼と、二人きり。
彼と月のいとし子とどういう関係だったかは分からないが、
殺されかけたのなら、やはり共存は無理なのだろうと。*]
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