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[濃緑の囲む森の道は、天神様の細道のよう。
とうしゃせぬのは誰なりや。
いきはよいよい、かえりはこわい
怖いながらも通ったならば――さてさてその後を知るや否や。]
御用のないもの通さぬが、天狗の役目であるならば。
我は御用があったのじゃろか?
御用がすんだら返されたのじゃろか?
――なれば我を再び呼ぶか。
一度は偶然、二度は必然…間違えようもあるまいに。
[零れる言の葉、音にはならず。木の葉さやさや風そよぐ。
やがて緑が途切れれば、白き花の野見えようか。]
さても、ふたたび帰ったならば、みたび呼ばれることあるや?
[白へ踏み出すその前に、緑を振り返りて問うは天狗へか。]
[りぃん]
[かすかな音をきくか]
[館の中をうろうろと]
[あちらこちら]
[探検して]
[童子らに見付かれば]
[あわてて逃げゆく森の中]
〔きぃ――
軋む戸は閉まり切らず透き間風ぞ入り込む。
りぃん――
澄みたる鈴の音は遠くまで響き誰そ呼ばわる。
天狗の住まひし隠れ里は、
此の世にて此の世に非ず、
此岸にありて彼岸にあり。
訪れし者ら依りて作らると、
己等の記憶から成るものと、
仰せしは月白の神巫でありしか。
古き家の内には埃も積りて居らず、
今迄人の住みたるやうにも見えゆ。〕
そういえば
[館の中を回ったというのに]
[一人の姿がそこにはあらず]
[どこかへ出かけているのかと]
[白い花の方へ]
[考えこむから見えないのか]
[寧ろ見ていないのか]
[そのそばにいる人の姿]
[白の衣の袖翻し、白の花咲くの野を歩みゆく。
やがて白しか見えなくなれば、歩みを止めて空仰ぐ。]
揺藍殿は、いかれたのみや。
…なれば、怖くはなかろうか。
いきはよいよい、かえりはこわい…
[青を見上げて目を細めれば、小さな足音聞こえやる。]
〔細き指は壁をなぞり、
しゃがみて床に触れる。
水底を探るかのやうに、
記憶を辿るかのやうに。
……りぃん、りぃん……
起こさむと鳴る鈴の音に、
伏せし睫毛は震えを抱く。〕
[きょろ、きょろと見回して]
[はたと気付くその姿]
えいかねえさま
鈴の音、きこえるん!
きれいねぇ!
[にこにこと]
[興奮のままか]
[かけよって]
…やれ、そなたか。
[駆け寄る姿に琥珀細むるは、なにが眩しき故であろうか。]
ああ、美しい音じゃ。
何処へか招いておるや否や…。
[目を伏せて、耳澄ます。
も一度鳴れば、そのままに歩み出そうか。]
無垢なるはうつくしや。
無垢なるはおそろしや。
否、おそろきしは人の心。
無垢なるものの無垢なる言葉、
悪意あるものは悪意なる言葉とかえゆくや。
[きれいな目は細まって]
[不思議そうな顔になる]
[ものの]
[次いだ言葉にこくこくうなずき]
どこで鳴っておるんじゃろう?
神巫さまはどこぞ行かれたんじゃろ?
誰が鳴らしておるのかな
きれいな人じゃと思うけんど
[とことこ]
[後をおうように歩く]
[すこしずつ音は近付くか]
少年 ネロは、学生 エリカ を能力(占う)の対象に選びました。
少年 ネロは、くの一 アヤメ を能力(占う)の対象に選びました。
[それは人にてありし頃、
小屋に住まひし者ぞ居る。
ひとりにてはさみしとや、
ふたりにてはこひしとや。
こころはみえねども寄り添ひて、
互ひにおもふていれば幸のあらむ。
おんなはおのこと逢うてから、
さまざまのことを知りにけり。
深き森にて笛の音を紡ぐ歌を聞きて、
真似をしてはわらひおうたものよ。]
〔はてさて物思ふて居たからか、
手にする巾着地へと滑り落ち、
――りいぃぃぃん……
転がる鈴はいと高き音鳴らす、
其はまるで人の子がなくやうに。〕
[問う言葉に伏せし瞼を上げ、雛のごとく後ろ追う童を振り返り、]
…ああ、そなた眠っておったかえ。
天狗の神巫殿は、先日の夜にゆかれたのじゃ。
[きれいな人との言の葉には、琥珀きょとりと見つめやる。]
誰そかも姿もゆけばわかるであろが…なにゆえに美しきと?
[歩みは童に合わせるように、やや遅くなるだろか。
言の葉交わす間にも、鈴の音少しづつ近づいて。]
どこぞ?
[ゆかれた]
[言葉に首かしげ]
天狗さまが寂しうなったんかのう?
[遅くなった歩みに]
[すこし楽になったのか]
じゃってきれいな音じゃもの
きれいな音を奏でるひとは、きれいなひとなんよ
鈴も、笛も、声も、
みぃんなきれいじゃ
[にこにこと笑って]
[そして鈴は悲鳴をあげる]
[驚いて見る先に、古い家]
中/
手首痛いのう。
…昨夜やさしきを半分いただくべきであったか。
されど童かわゆらしきゆえ、ふらぐ完遂できなんだ。
(←鎮守の森のその奥に、消えよかと思うておったよだ。)
……ああ、そうか。
[終わらぬ夜にて見つけし真は如何様か、
人でなくなれども天狗となれども、
かなしきはいまだいえずここにあり、
忘れようともやはり忘れられず。]
…さて、どうであろ。
[童の無邪気な笑顔に、返すは苦笑であったろう。]
とまれ、どうやら鈴の主はあそこのようじゃ。
真か否か、確かめにゆこうかの。
[驚いているねいろを手招いて、古き家へと歩み寄る。
隙間開く戸に握り拳あて、ほとほとと二度叩こうか。]
誰そ、おるか。
〔紫黒の眼は大きく開かれて、
揺らげば今にも零れ落ちそうに。
されど廻る川の溢れぬやうに、
そこより滴の流るることもない。
戸を叩く音に我に返りて袋を拾ひ、
気配のする方へゆうらり歩みゆく。〕
きれいな音はきれいな人なんよ
ぜったいじゃも
[感じのかわった笑みにも笑い]
[招かれかけよりその隣]
うん
たしかめよ
[戸をたたくねえさまとは逆に]
[こそり]
[隙間から中を覗こうか]
中/
…まあ、我は致命的にふらぐ立てが下手であるからの。
めもで書かねばどのみち無理じゃったろうて。
上手にふらぐ立てる御方を見習いたきじゃ。
…昨日あまり場に出ずにおれば票を集められたやも知れぬがの、雅詠殿と揺藍殿と話せる貴重な機会を逃したくなかったのじゃ…
(←時間帯的にとことん擦れ違い)
…烏殿とも話したきや。
あやめねえさま!
[覗き見はだめと怒られた]
[そんな戸が開いたその中に]
[姿をみとめてうれしそう]
鈴がきれいじゃったん
ねえさまが鳴らしとってん?
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