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[獣が見る先、何があるのかと見ようとして――]
っ、ユリアン!
[影が、彼を飲み込んでゆくのに、慌てて手を伸ばした。
だけれどその手は掴むことが出来ず、ただはらりと落ちた一枚の葉は、彼についてゆくことができただろうか――?
何が起きたのか、唐突すぎて理解が及ばなかった。
アーベルに問われるままに、僕はなんともないよと、それだけを答えた。消えた場所を、じっと見ながら。]
[ハインリヒの言葉に微笑む]
ご存知ないと思いますが、私は心の魔と呼ばれる者。この空間を生じさせた機鋼の仔竜殿とは、対の気を持つ者なのですよ。
ですから、この世界から外へ戻った方があれば感じ取れます。
ことにユリアン殿は、人間ですからねえ、心の軌跡を辿るも、私には容易です。
まあ、どうやってかは判りませんが、もともと予定外に迷い込まれたようですし、自然に戻られたのではないですか?
核は別で居る、っと。
そう都合よくは行かないか。
[ダーヴィッドの言葉を聞いて、小さく肩を竦める。ヘルガに視線を移すと]
そのおとーさんも無理しまくってっからなぁ。
ナタ・リェのはまぁ、元より備わった性質が故なんじゃねぇかね。
ん?ユリアン…も?
[聞いて、きょとんと。]
あぁ、確かに…空間自体が呼吸したような…そういうのあったかも。
[んー…としばらく考え込んで。]
あれかな?枢の意思とかそういう奴?
世界自体が追い出したような???
[飛び出した獣に広間の声は届かない。
時空の歪みのどこかに落ちたか――あるいは何かが起こったのではないかと。途切れたコエに心配るだけ]
一体、何処に――…?
[惑わせる霧。そを干渉を許さぬ天聖が属は退ける。
なれど何処に居るのか、否、何処にも居ない者を探せるはずなく。
やがて、霧の中に立ち尽くす]
おとっつぁんは無理するのが仕事みたいなもんだからいいんだよ。
あれがあの人の、さぁが。
そういう星の下に生まれついてそうじゃん。
人生、常に苦労と荒波の連続。
[のんびり紅茶をずずーっと。
ハインリヒのナタリェ評に少し眉を跳ね上げ]
なら、そんなに気にすることもないだろうが。
おまえは娘離れできない父親か?
そこまでわかってるならいちいち騒ぐな、うるさい。
/*
ちょっと、中の人解禁
うわーん、いきなり「そろそろ行くよ」って来られても困るっちゅうねん
てとこで昨日のラス発言直後に拉致られて今見たら墓下
まあ、ですよねー程度に受け取ってるけど
自分に思う所あれども、それはまあエピ後で
ふーん、胡散臭ぇとは思ってたが、魔だったわけだ。
まぁそれはどうでも良いんだが。
そう言う力があるんならまぁ納得も出来るが、どうにもあんたは信用しにくいんだよなぁ。
[真正面からクレメンスにそんなことを言ったり]
[駆け抜けて行った様子に、只ならぬものを感じつつ。
それでも、追おうと思わなかったのは、自身の状態を把握していたから。
……まあ、疲労の度合いを察知されるのが先か後かの違いしかない、と言えばそれまでなのだが]
……取りあえず、戻るか。
[ここでひっくり返ると厄介だし、と呟きつつ館へ戻り、広間へと]
[だけれど次いだ言葉に、目をそっと離し、アーベルを見上げる。]
――大事な物。
そうだね。
でも、
まがい物なんて、ないよ。
この場所がそうだっていうかもしれないけれど、
……僕が一番のまがい物だから。
[困ったように、笑う。]
枢の意思……核になった奴がやらかしたってことか?
[ダーヴィッドが漏らした言葉に、ふむ、と考え込む。ヘルガから言い返されると]
それもどうかと思うんだが。
性って言われちゃどうにも出来んがよ。
娘……のつもりは無いが、どうにもほっとけねぇと言うか。
あいつもあいつで無茶無理しそうでな。
分かってるからと気にかけないのは違うと思うぜ。
[はっきりとしたハインリヒの言葉には、むしろ楽しそうな表情を向ける]
魔を、ことに私のような者を信用なさるようでは、人としてどうかと思いますね。あなたは人間なのですから、それが当然の反応というものです、お気になさらず。
[人間以外にもおもいっきり信用されてないとこは、置いておくらしい]
それに、この子にとっては、
この世界の、これが、本物なんだから。
心をむけないのも無理がある。
――アーベル、
ユリアンに、今、何が起きたの?
[彼ならわかるだろうかと、問いかけた。]
……あ、そ。
[呆れていたような顔が、一気に不機嫌そうになる。
まぁ、この人の場合は期限の波が激しいのはいつものことなのですがね]
焔竜 ダーヴィッドが「時間を進める」を選択しました。
*/
ものすごい勢いでやきもち扱いにされている件についてorz
な、なんだってーヽ(゚ロ゚; )ギャアア!!三三\( )/三三ギャアア!!( ;゚ロ゚)/
/*
仕方ないけど、act繋がるな。
というか、これ、一度寝て思考リセットせんとまずいなぁ……。
どう動きゃいいのか、上手く繋がらん。
[広間でよもや、そのような流れになっているなど知る由もない。
が、微妙に帰ると危険な気はしたやもしれぬ。女で獣の勘ゆえに]
……君は君だろう、
[同じ言を向けられれば否定するに違いないが]
[其れ切り、其の事に関しては何も言わずに。]
彼の仔と同じ、……ではないかな。
この空間から、別の空間へ。
ただ、其れにしては――妙な気もしたのだけれど。
[魔獣が動くのを見て、避けないのを好い事に翠樹の魔を抱えて歩みだす]
[不機嫌そうな様子を相変わらず全開で焔竜を睨みかえした後席を立って、おとっつぁんの視線を余所に廊下へと出ていく。
少しすれば、はちみつの瓶とスプーンを手に戻ってきて、すでに砂糖の入っている紅茶に無言のまま蜂蜜を入れて]
ああ、言っておくが。
俺は魔が全て悪いものとは考えてねぇ。
魔と呼ばれる者に助けられたことがあるんでね。
種族なんざ関係無しに、信頼・信用は築けるとも思ってる。
が、あんたは底が知れねぇ。
上っ面しか見えねぇから、余計信用しにくい。
ま、俺の持論はこれくらいにして、と。
あんたに関しては、俺よりあんたを知ってる周囲の連中が警戒してるんでねぇ。
それも信用しにくい要因の一つだろうな。
[クレメンスに言いながらからりと笑う。広間に戻って来たオトフリートにはひらりと手を振って]
おけーり。
…余計疲れてる気がするのは気のせいか?
[霧の中、気を落としつつ歩いていく途中。
他の獣の匂いと気配に、項垂れていた首を上げる]
……誰か居るの…?
[いつか、どこかで知っているかのよな気がして。
見回せば、声に反応したか小さな影が飛び出て元気よく鳴いた]
[ヘルガの表情の変化の理由が分からず、何なんだ、と思うが、言うとまた不機嫌になるだろうと言い返すことは無く]
…髭のおっさんって、俺も髭のおっさんなんだが。
[ダーヴィッドの言葉にちょっとショックを受けつつも突っ込んでみた]
[飛び交う会話の意味が掴めず、思わずぼんやり立ち尽くしていたりした訳だが。
呼びかけに、は、と我に返り]
ああ……いや。
ある意味では、そうかも。
[何となく要領を得ない物言いをして、椅子の一つに腰掛けて。
何があったかの説明を求められたなら端的に返し、こちらで把握されている状況の説明を得られたなら。
軽くため息をついて半分目を閉じ、何やら*思案顔*]
確証は無いのだけれど。
彼だけを狙ったように見えた、というところかな。
此の世界の機構……かも知れないけれど。
[そんな話をしている間、][獣の仔が鳴き声をあげる]
……全く。
色々と見つけるのが、得意なようだ。
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