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[アナが心配で牧場に向かったゼルマは、ドロテアと行き会いました。ルイさんを見ていない? と尋ねようとして同じ問いをドロテアから返され何かを悟るのでした。]
いいえ、夕べから御戻りではないのよ。それで、探しているの。
[ゼルマはドロテア様子が違うことと、籠の花が黒いことに気づきました。]
あら、その花の色?
[ドロテアは気にしないで下さい、とだけ答えるばかりでした。]
……この、花の、事は。
……理由を、確かめたら、お話しますわ。
[花の事を気にするゼルマに、小さな声で言いました。
蛍が嘘をつかないのは知っていますけど。
いえ、知っているから。
皆を気遣うゼルマには、言い難かったのです。]
それでは、わたくし、参りますね。
[だから、それ以上は言わずに丁寧なお辞儀を一つして、歩き出しました。]
――翌朝・宿のロビー――
[次の日、おじいさんはちょっぴり寝過してしまったようでした。
隣に寝ていたはずのゼルマの姿はもうありません。
代わりに書置きと、朝食の良い香りが残されていたのでした。
それは少なくとも、狼にさらわれたのではないという意味でしょう]
おお、牧師どのの所に行ったのか。
ふむ、ゼルマばあさんもこの事件について、何か思う所があったのかのう。
[そうすると、おじいさんも、のんびりしている訳にはいかないような気がしてきたのでした。
並んだ朝ごはんには手をつけないまま、宿の外へと歩き出します]
−−牧場近く−−
[アナの無事を確かめようと牧場に向かったゼルマはアナに行きあいました。]
ああ、無事だったのね。アルベリヒは一緒じゃないの?
[アナの話はゼルマには分かりにくいながらも、ルイがもうこの世にはいないことはどうにか理解できたのでした]
そう。ドミニクが、ルイさんを。ではアルベリヒは誰が?
[思わずアナに尋ねましたが、子羊がぴったりつき従っていますし、ヴァイスにもおかしな様子は見られません。]
アナ、気をつけてね。私の宿にはベリエスが居たから、なるべくなら教会か宿に行きなさい。私はドミニクと話してみるわ。
[まだ近くに居るかもしれないとゼルマはドミニクを探しに行きました。**]
……理由を確かめたら、もう、お話しする所ではないかも知れませんけれど。
[歩きながら、小さく呟きます。]
でも、ルイさんはどこに……。
ゼルマ様のご様子だと、急に発った、というわけではないようですし……。
[そうなると、考えられる事は限られてしまいます。
寒気がしたような気がして、ふる、と身を震わせました。]
[もしあの時、雨でぬかるんだ地面に足を取られなかったら。
振り上げられた斧を見て、短剣で戦おうなんて思わなかったら。
突然あらわれた木こりのことばに、しっかり「ちがう」と言っていたなら。
雨がやんだあと、あの川辺に行かなかったら。
雨宿りしているあいだ、蛍のことを気にしなかったら。
雨など気にせずに、宿にまっすぐ戻っていたら。
もっと早く、この村を出ていたら。
いいえ、そもそも、この村に来なければ。
こんなことには、ならなかったかもしれません。
けれど、そうはならなかったのです。]
[からだをまっぷたつにされた旅人は、中身もまっぷたつになってしまいました。
ひとつはアナの持つランプの中で、ゆらゆらゆれる銀色の火に。
ひとつは、どういうわけだか、小さな青い鳥になって、『おんなじ』になった羊飼いの周りを飛び回っています。]
……ううん。
アルベリヒさんにお話ししても、困らせてしまいそう。
わたくしの事から、お伝えしないといけないし。
……やっぱり、直接……お話にいくしかないのかしら。
[呟いて、籠を抱きしめます。
籠の底には、白い布に包まれた何かがひっそりと横たわっていました。]
[別段行く宛てもなかった牧師は
やがて村の広場に到着すると、腰かけます]
こんにちは。
こんにちは。
[声をかけてくる信徒や村人に挨拶を返しながら、
牧師は行き交う人をぼんやりと眺めて*いました*]
ルイは……昨日は結局戻って来なかったんじゃのう。
……何事もなければ良いのじゃが。
[こういう時、余所者が真っ先に疑われることを、おじいさんは知っていました。
村に良くないことが起こるのは、外から来たもののせい。
誰かが早まったことをしなかったか、おじいさんは気がかりです]
[と、その時、おじいさんはどこかへ急ぐドロテアの姿を見付けました。
籠を抱き締めるその姿は、どこかそわそわしているようにも見えました]
おうい、どうしたね。
[おじいさんはドロテアに話し掛けます。けれど無理に引き止めるつもりはないようです]
/*
そういえば。
この村って、PC以外の村人もいるんですよね。
……ってことは、NPCは「積極的に処刑をしない村人」という位置付けなのかなぁ。
そうすると、ベリエスのスタンスってちょっと微妙かもしれないのだけれど。
あ、でも、NPCが無抵抗に滅びを受け入れるのか、単に人狼がPC喰ったら満足して村を去っていくのかで違いがあるかな。
違和感ないのは後者の方だけど。
[呼びかける声に、はっとしてそちらを振り返ります。]
……あ。
御隠居様。
[籠を抱きしめたまま、ぺこり、とお辞儀をしました。]
チ。
[忙しく飛び回っていた小鳥は、ふいに短く鳴いて、遠く離れた地面に降りていきます。
ドロテアの姿を見つけたからです。
小鳥は籠に挿さった真っ黒な花をつつこうとしてみますけれど、どういうわけだがすり抜けて、ころり転げてしまいました。]
/*
余談ですけれど。
このこの場合。
……どうやって糾弾すればいいのか、が浮かばないのですっ!
縁故が近いから、余計に切り口が難しいんですの……。
無事だったようで何よりじゃ。
[まずはそんな言葉を、ドロテアにかけるのです]
おや、珍しい花を持っておるのう。
ホラントの所へでも行くのかのう?
[黒い花を見たおじいさん。目をぱちくりとさせました]
[無事で何より、という言葉に、ほんの少し表情が和らぎました。]
……そう、ですわね。滅多に咲かない花ですわ。
ホラントさんの所ではありませんけれど……もしかしたら、行く事になるかも知れません。
[次の問いかけには、少しだけ曖昧にこう答えます。]
[小鳥は地面で羽づくろいをしてから、ドロテアとベリエスを見上げます。
そうして、なんだか困ったように首をかしげるのでした。]
[ふうわりと羊雲のように浮かんだ羊飼い。そのままふわふわ漂っていると青い小鳥が近付いて来ました。普通の小鳥でないことはすぐに判ります]
あれあれ?おまえさんは、もしかして…
[青い小鳥の黒い瞳は、どこかで見かけた色でした。けれど全部を口にする前に、小鳥は地面に飛んでいきます]
[小鳥がころりと転げると、アルベリヒはふわふわ傍に漂って行きました]
大丈夫かい?
[小鳥と一緒に見つめるのは、天鵞絨のような黒い花]
そうかそうか、気を付けてのう。
……ところで、ルイどのは見なかったかのう?
[それはドロテアにとっては二度目の質問になるでしょうか。返ってくるのは同じ答えかもしれません]
チィ。
[アルベリヒにお返事をするように、小鳥はひとつさえずりました。
やっぱり困ったように、首をかしげたままでしたけれど。]
はい。
[気をつけて、という言葉に、素直に頷きました。]
ルイさんとは、昨日少しお話をして、別れたきりですわ。
……宿に戻る、と仰っていましたのに、戻られていないと、ゼルマ様からお聞きしました。
[その花をどこかで見たことがあるようにアルベリヒは感じました。けれどどこで見たのかは思い当たりません。ただなんとなく悲しくなって、黙って首を振りました]
やれやれ、なんてこった。
[ドロテアがルイの名を口にするのを聞いて、アルベリヒは、自分を見上げる小鳥を見つめました]
お前さんは、ドロテアに何か聞いていたのかい?
きっと聞いていたんだな。
そうじゃの、わしも宿屋にいたが、確かに戻ってきた気配はなかったようじゃ。
ふむ、それならわしも、もう少し探してみようかの。
邪魔したのう。
[と、おじいさんはドロテアに頭を下げるのでした]
[旅人の名前がきこえたとたん、小鳥はこんどは反対側にくびをかしげるのでした。]
チ、チ。
[小さく鳴いてみるのですけど、やっぱりそれはふたりには聞こえないのです。]
[牧師はしばらく広場にいましたが
やがて立ち上がると、
遠くから聞こえてくる
鴉たちの鳴き声に導かれるように
牧場の方へと向かいます]
いいえ、お気遣いなく。
[頭を下げるご隠居に、にっこりと笑ってゆるく首を振ります。]
それでは、わたくし、参りますね。
……御隠居様、もしルイさんにお会いできましたら。
『探し物を見つけました』と伝えていただけますかしら?
[言伝る相手は、いないかも知れません。
それでも、もしかしたら、という思いから、こうお願いすると、また、慌しく歩き出しました。]
[てく、てく、と牧場へと続く道。
向こうからはパジャマ姿の少女が歩いてきます。
彼女の脇には、紅白の羊。
彼女の後ろには、赤い足跡]
こんにちは、アナさん。
昨日はよく眠れましたか?
[怯えた様子の羊を見やり、
牧師は少女に丁寧に挨拶をします]
そうか。
それじゃあ、ドロテアは心細いだろうな。
[溜め息をついて(もう息はしていないので、格好だけです)アルベリヒは牧場の方を見やりました。遠くにドミニクの大きな背中が見えたでしょうか]
なあ、旅人さん…ルイ。ドミニクはほんとは優しい奴なんだよ。
出来たら、恨まないでやってくれな。
[ふわふわと漂いながら、アナとドミニクの会話もアルベリヒには聞こえていたのでした]
/*
実は、PL視点でももう一人がはっきり見えていなかったりするのです(待。
狼センサー、元々そんなに強くないのですけれど。
ええ、きっとお伝えしておこう。
[そう言って、慌ただしく行ってしまったドロテアの背中を、おじいさんは見送るのです]
[それから、おじいさんは、村のあちこちを探しました。
そして、いつしかその足は、村の外れへと。
さらさら流れる川のそばへ、少しずつ近づいていきます]
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