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-早朝:雑貨屋二階-
[結局まったく眠れなかった。
日が顔を出すのと同時に扉を開けて駈け出した。
程なくして、いつものレストランの扉を荒々しく開ける。]
はぁ…はぁ…ま、マスター…おはよう…
え、うん、大丈夫…ありがと…。
[マスターが出してくれた水を、一気に嚥下する]
ヴィンセントさん…起きてきてるかしら?
…まだ?
[名前を言って、反応が返って来たことに大きく息をはいて安心する]
《器を手に入れたら、是非とも御目にかかりたかったのですよ。
ねえ、綺麗でしょう――?》
[以前よりは少し遠くはなれど、その声は変わりない。]
…起こしに行きたいところだけど…さすがに失礼よね。
ここで待とうかしら?
あぁ、ニーナが戻ってるか見たらいいんだわ。
マスターありがと、ちょっと急いでるの。
またあとでくるわ。
[いつも嬉しそうにモーニングを食べるのを知っているから目を丸くするマスターに手を振って、再び扉を出て診療所へと向かった]
――ッ、知らない、
誰だ。
僕に、何を・・・・
[混乱を極めた青年の声は、表に出ることはない。
人形の世界は開かれ。
青年の世界は閉ざされた。]
さて、如何しましょうか。
このまま此処で、見ていますか?
それとも此処を出て、“彼女”の糧に?
勿論、此処に居たって返しはしませんよ。
漸く手に入れたのですから――
[またもぜいぜいいいながら診療所の扉を開ける。
流石にすぐに言葉が出ない。]
ぜぃ…ぜぃ…ぁ、あり…がと…ぜぃ…。
…よる、年波には…勝てない、わね…。
[水を持ってきてくれた若い看護婦に微笑みながら、一気に飲む。
息が整うのにはしばらく時間がかかった]
ふぅ…いや、もう体調は大丈夫よ。昨日お薬もらったし。
えっと…
[こくり、とつばを飲み込んで]
ニーナ、来てる?
…あぁ、そう…。
や、ごめんなさい。ちょっと知り合いの子でね…。
[首を傾げる若い看護婦にはそういってごまかし、俯くと]
え?
昨日ヴィンセントさんが同じ名前を言ってたって…ヴィンセントさんは覚えてるのね?
[ガシ、と若い看護婦の腕を掴む。思わず怯んでこくこく頷きながらも不可解な表情を浮かべている看護婦の前で、力が抜けて床に座り込んでしまった]
よか、った…。
じゃあ、失敗したって事なのかしら。
何にせよ、ヴィンセントさんがおきてくるのを待たないとね…。
あぁ、あそこに泊まっているコーネリアスさんにも会えれば話、聞けるかしら。
[顎に手を当てて考えていたが、ひとつ頷いて立ち上がると]
ごめんなさい、お騒がせしたわね、ありがとう。
もしヴィンセントさんがこっちに来ちゃったら、私が探してたって伝えてもらえるかしら?
[言いつつ診療所の扉を開けて外へ出た。
足はそのままレストランへと向かう。
今度こそモーニングを食べながら、ヴィンセントが降りてくるのを待つことにした。]
…あら?
[先程は誰もいなかったように思えたカウンターの逆の端に、コーネリアスがコーヒーを飲んでいるのを見つけた。
クラムチャウダーに夢中で気がつかなかったのか、コーネリアスのいつもと違う様子に気がつかなかったのか。
クラムチャウダーを食べ終えると、コーヒーを手に持ったまま隣へと移動する]
おはようございます、コーネリアスさん。
具合、悪いのかしら?
[顔を覗き込んだ]
隣、よいかしら?
[頷かれたならば隣に座り、首を横に振られたならば「なら質問だけ」と]
ね。
どうなったのかしら?
診療所見てきたけど、ニーナは戻ってない様子だったわ。
アーヴァインさんは、ヴィンセントさんはどうなったの…?
[早口で捲くしてじっとその奥まで見ようとするかのように、瞬きもせず瞳を*見つめる*]
今日和。ヴィンセント先生いらっしゃいますか?
いえ、昨日わざわざ診に来て頂いたので、御礼をと。
そうですか、未だ。
ではまた伺います。
《主。
御気分は、如何でしょうか?》
[自ら器を離れた魂に向け、囁く声は人形のもの。疲れてしまったのか、無視しているのか、青年の声はない。]
―レストラン・朝―
[やってきたレベッカに疲れたような顔で首を振ると、その問いに目を伏せる]
すみません……私にはどうなったのかは、判りません。
ただ、ヴィンセントさんが未だに目覚めないということは、失敗、だったのだと思います。
ただ、マスターもヴィンセントさんのことは覚えているようなので、今までと違っているのは確かです。皆さんの…いえ、レベッカさんの願いの力が届いているのかもしれません。
だとしたら……
[その先は言わずに、顔を上げ、レベッカの瞳を見つめ返す。冬の闇を思わせる深い紫紺の瞳が、誘うようにゆらめいた]
ドクター。
愛らしい小兎の出来映えにはご満足かな?
不機嫌なお嬢さん達の面倒を、しっかりと見てあげなさい。
皆、大切なお客様なのだからね。
[囁いてから、笑う]
もうすぐ、また美しい魂が手に入る。楽しみにしているがいい。
[ヴィンセントが目覚めない、という言葉に、目を見開いてゆっくりと手で口を覆った。
コーネリアスの瞳に、赤茶色の瞳が吸い込まれるように釘付けられて]
だとしたら…?
私に…ニーナやアーヴァインさんを、呼び戻せる?
ヴィンセントさんを…起こせるのかしら?
…もしかして、エレノアの奥様も?
[呟くように、手の内側で口だけが言葉を綴る]
[DOLLがラッセルと完全に入れ替わった気配には、密やかに笑みを零す]
良い手際だな、DOLL。
お前は、本当に優秀だ。
”ラッセル”は機嫌を損ねてしまったようだがな。
[その名を呼ぶ声は、ひどく楽し気だった]
こんにちは
えぇと、銀髪の魔術師さんいる?
そっか、今いないんだ。
それざゃあ他の演目は?
また、新しい団員さん入った?
だとしたら、えぇと。
どこにいるか知りたいなぁ
ほら、悪趣味なピエロはやだけど、妖精さんはかわいかったし
私なら…?
[甘い声に、紫紺の目を見つめる目は少し瞼を一度閉じ、開いた時には光を薄める。
とろんとした目で、うわごとのように呟く。]
昨日の夜、祈ったわ。
もう、私意外の人が傷つくのは、いなくなるのは、嫌だったから。
いなくならないように、願ったのに…ニーナは戻ってこない。ヴィンセントさんは、目を覚まさない…。
あんなに、ヴィンセントさんを護りたいと、願ったのに…私の願いは届かなかった。
それでも…私に、出来るのかしら…。
ヴィンセントさんは、この町の住人ではありません。
きっと、あの方を本当に護りたいと思っていたのは、あなた一人だけなのでしょう。
ですから、力が足りなかった。
けれど、あなたは…あなたなら、ハーヴェイさんにも、リックくんにも、そしてラッセルさんにも友として愛されている。
きっと彼等があなたを護ってくれますよ。
[コーネリアスの言葉が、甘く頭に響く。
なんだかぼうっとするのは、風邪のせいか、寝てないせいか、それとも。]
足りなかった…のね。
私を護ってもらう必要は、ないわ…。
私はいいの、私はいいからニーナやヴィンセントさんを。
私は、何をしたらいい?
どうしたら、助けられるの?
[熱っぽい目でコーネリアスの腕を掴もうとした]
落ち着いてください、レベッカさん。
[腕を掴もうとした手をそっと握る]
私が、あなたをヴィンセントの元へ送って差し上げます。
さあ、一緒に行きましょう。
[そのまま手を取り、立ち上がる]
ええ、そのとおりですよ。
ニーナも一緒です。あなたを待っていますよ。
[幼子に言い聞かせるように優しく囁き、レベッカの手を引いてレストランから外へと連れ出す]
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