情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
お手伝い犬 パトラッシュが「時間を進める」を選択しました。
[銃のエネルギーはまだ残っている。
左肩の傷はそのままにしていたが、銃を撃つには支障無いと思った。
でも、誰を撃てばいいのか、迷いがあった。
一回目は、パトラッシュを撃った。
でも、死んだのはケイジ。
二回目は、レッグを撃った。
でも、死んだのはエリカ。
死んだ二人は、人間で。
その二人を、撃ったのは。]
……あの、子。
[白い犬に視線を向け、呟いた。]
死んでてもどうかと思うよ。
[幽霊に何がどこまで出来るかは知らないが。サクッと突っ込む。
ずれそうな仮面を見る目がジト目に近くなったのは、直後に笑っている辺り、多分わざと]
あんま、ありがたくはないとも思うけどね。
[フ、と息を吐くような仕種をした]
─ 中央議事堂 ─
いや……、もうこんなこと……
[聞こえてきた放送に泣いて震えながら、パトラッシュに返す言葉は震えたままで]
だって、エリカさんだって……わたし……
そんなこと……したかったわけじゃ……
[意識がはっきりしてないなかでのこと、でも記憶はしっかりと、たしかに自分が引き金を引いた、エリカを殺すために]
[女性から向けられた視線>>33には、怯むことも無く、叫ぶことも無く。
ただ静かに見返すのみで。
犬にしては冷静すぎる態度であると見えたことだろう]
[2人の様子を観察する間、尻尾は考えるように緩く左右に揺れる。
見目だけを見ても、やはり判ずることは出来ない。
分かるのは、青年の左腕が機械であることと、女性がここに来る前に泣いていたことくらいか]
… くふん
[探ろうとしても、考えても、分からないままで。
犬は困ったように耳を垂れさせる。
それでも選ばなければいけないから、犬は今ある自分の優先順位のまま、対象を定めようとしていた]
― 中央議事堂 ―
[集合場所まで戻り、ぐるりと周囲を見回す。
犬と少女は変わらず寄り添い合い、こんな状況だが微笑ましくも思えた]
…………。
[始まってからずっと、少女を守り支えよう、と一貫した態度を取り続けている犬。
悩んで答えがでないなら、その信念に賭けてそちらは撃たないのもありか、と。
ふと、そんな思考が過ぎって、消えた]
[混乱をしているメイン人格に介入をしようとする、
時刻に撃たなければ、殺される。
ダレカを、だれでもよかった、
この傍にいてくれる犬以外であれば……]
[二人に武器を向けたのは、パトラッシュだけ。
判断材料というには、あまりに薄い理由。
けれど、それ以外の理由も、なくて。
迷いながらも、銃口を向けた。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新