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(……これ以上、は)
[目をそらしてはいけない、と。
そう、思った。
過去に居合わせた閉ざされた空間であった事、その全ては思い出せない。
だから──この哀しみの影にあるものは知らないまま。
ただ、終わりにしなくては、という願いからそう、思い定めて]
……アーベル。
[月のいとし子に眠りもたらした者へ、呼びかける]
……ここじゃ、寒いから。
彼女も、部屋に。
……エーリさんも、そのままには、できない、し。
[ちゃんと、ねむらせよう、と、提案して。
亡骸を部屋へと安置した後は、いつものようにお茶を淹れたり、聖堂の掃除をしたりと忙しく動き回って、その日を過ごした。**]
雑貨屋 エルザは、旅人 レナーテ を投票先に選びました。
雑貨屋 エルザは、司書 ライヒアルト を能力(守る)の対象に選びました。
[別れの言葉>>3:*20は獣の耳に確かに届いていた。
けれど何も返しはしなかった。
返せはしなかった。
名乗りあいはしたけれど
この中で唯一獣の衝動を知り共有できただろう相手だけれど
彼女とはあゆんできた世界が違った。
積み重ねてきたものが違った。
価値観の違いはやすやすとは埋められない。
そう感じていたから。
養い親の『仇』であることへの確信を抱いてからは
余計に共存の道を見出すことは出来ずに
こころを閉ざして、干渉されるを避けていた。]
[本当は、レナーテが何を望んでいるか、
うっすらとではあるがわかっていたと思う。
奥底にあるものまでは知れないけれど
彼女は自分が正しいと思う道に己を導きたかったのかもしれない、と。
けれどそれを私はのぞんではいなかった。
ふたつの名をもちながらも
こころはひとつきりだったから
こころを切り離すことなんてできなかった。]
[やさしい老尼僧の傍で過ごして
皆を慈しむその姿を鑑としていた。
言葉交わすうち
触れ合ううちに
情がわいてしまうのは目に見えて
『仇』といえる相手に心許し委ねる未来を
選ばぬために距離を置いて――。]
[これまで交わした言葉は少なかったから
こちらへの情などレナーテは抱かぬだろうと思っていたから
悪夢を終わらせる道を歩んだとしても
訪れる別れにも悲しませることはないだろう、と。
そんな風に思っていたのに。
羨ましかった、と。
そんな風に言われるなんて、思わなくて。
レナーテの聲に心が微か揺れてしまったのだけれど
ゆくべき道は定まっていたから、振り返ることもしなかった。]
[名を呼ぶ聲>>3:*21が遠く聞こえた。]
――――。
[何を思いそんな風に呼ぶのだろう。
薄れゆく意識の中、ふっと彼女の名が浮かぶけれど
その名はかたちを結ばぬまま、薄れゆく意識とともに消えてしまう。]
ー 前日 ー
……なんで、彼女だったんだろう?
[月のいとし子だったカルメンの死を聞いて。
呟いた問いに、明確な答えは返ってこなかったか。
その後は、簡単に食べれるものを用意してすごした。*]
雑貨屋 エルザが「時間を進める」を選択しました。
/*
やっぱ焦ると取りこぼしが増えるなぁ。
もうちょっとうまく拾えるようになりたい。
時間たりなくてイレーネへの置き土産も打てなかったしなぁ。
で、カルメン死亡に向けてのロールがどうみてもゆえるん。
中バレはしてるだろうが芝はえる。つら。
[アーベルに止めて欲しいと願ってから。
エミーリアの声>>3:171もまた届いていたのだけれど
その時は彼女に何も言葉を返せなかった。
どこか憧れるような、そんな眼差しを感じていたから
本当はそれを壊したくないとも思っていて
そんな眼差しを向けてもらえるような存在でないと知りながら
それでも、彼女が向けてくれた好意が、嬉しくて。
彼女にも獣の姿は見せたくはなかった。
人のままでいたかった。
これまでの関係を壊したくないと思いながら
にんげんのいのちを喰らい壊したのはカルメン自身。
罪は重く償いきれぬもの。
獣を抱える自分にはそんな我儘はゆるされない。]
[獣の姿をみればエミーリアは少なからず衝撃をうけるだろう。
それを思えば、また心がきりきりと痛むけれど、
――彼女が見続けていたとしても
御伽噺の幕引きにもう一つの自分を晒す事は欠かせず
己の意思で選んだ道を違えることは出来なかった。]
/*
キリングしてもらう相手は初日からずっと考えてて
マテウスさん→エーリッヒさん→アーベルさんと変わりました。
マテウスさんがなくなったのはイレーネちゃんにパパがだれかを殺すシーンをみせたくないなと思ったのが大きい。
エーリッヒさんは……、いわなくてもわかるだろうけど!
アーベルさんは導き手というワードが要因でした。
カルメンの関係性からすればライヒアルトさんも有力候補だったけど、アーベルさんのが上記の理由でふっかけやすかったとかなんとか。ↁ
/*
今回はwikiにある人狼の説明設定を表現したいなぁと思ってて、老尼僧襲撃しそびれたこともあり、こういう動きになりましたん。
やりにくいと感じさせていたならごめんなさいね。
[カルメンの名は老尼僧が与えてくれたもの。
レアンの名はその魂に刻まれていたもの。
月の綺麗な夜には知らず獣の姿になって
ちいさな頃はみんなそうなのだと思っていた。
けれど図書室にある御伽噺を老尼僧に読み聞かせてもらって
人狼という、人とは違う存在があるのだと知った。
母と慕う彼女とは違うのだと知った時はさびしくて
めでたしめでたしで終わる御伽噺のように
人狼である自分は退治されてしまうのがこわくて
理由も言わずわんわん泣いたカルメンを
老尼僧は「だいじょうぶ」の言葉を繰り返し撫でてくれた。]
[エーリッヒがくちびるだけで綴った言葉。
心のどこかで信頼をよせていた彼に
「だいじょうぶ」の言葉を貰えて想いは強まる。
不安を拭うその言葉。
助けてほしいと願っていたカルメンにとって
それは心を支える特別な言葉のひとつだった。**]
―前日/聖堂―
[突き立てた刃を引き抜く。
未だ勢いを落とし切らない赤が溢れて、彼女を、自身を染めていくけれど、厭うような気持ちの隙はなかった]
[彼女は何か言っただろうか。
――耳鳴りが酷くて、何も聞こえない]
[初めて彼女を知ったのはどれ程前だったろう。
老尼僧の奏でるピアノに裾を翻し舞う姿を覚えている。
ある年を境にぱたりと姿を見なくなったことを気にしてはいたけれど、問い問われるのを厭うようになっていたから聞けず終いで。
月日を経て酒場に顔を出すようになり、そこで見掛けもしたけれど、艶やかに彩られた顔立ちに気付けなかった。
気付いたのはこの白に閉ざされて、暫くしてからで]
……カルメン、
[せめてそちらでは幸せに]
[紡ぎかけて、やめる。
そんな言葉、エゴ以外の何だと言うのか]
[マテウスとイレーネが姿を見せないならば、伝えなければと彼らを探す。
伝えられるのは同じ事で。
イレーネがマテウスに告げた言葉は、きっと知らないまま]
[動かなければと、思いながら]
[殺させない為にと、思いながら]
[酷く重い身体は再び刃を手にできないままでベッドに沈んだ*]
―翌朝/客室―
[目覚めは今日も良くはなかった。
カーテンの隙間から射す光は白に弾けて目を焼くほどに。
焼かれ開かれた意識は厭うように光を遮り、やがて目蓋を押し上げる。
仰向けのまま両腕で起き上がり、変わらぬ部屋の光景に息を吐いた]
[自身が動ける安堵に零れたそれは、けれどすぐに翳る。
彼女の言葉を信じているから、思考を過るのは自分ではない誰かに訪れた――]
[きつく手を握り込み、頭を振る。
払うことなどできないけれど、靴に爪先を滑らせ、赤に彩られた上着に袖を通した]
―→談話室―
[だからと言って、ひとつひとつの部屋を確認したくはなかった。
逃避のように歩みは皆が集う談話室へと向かう。
真白に包まれた場所に建つここは酷く静かで。
その静かさが好きだったけれど、今は]
[取り留めのない思考を払うことも出来ずに扉を開く。
光が射し込む部屋は寝不足気味の瞳には痛くて。
僅かに顔を顰め、掌を翳して]
[漸く、気付く]
――ッ 、
[ソファに横たわる影。
力無く投げ出された手足。
それらを彩る、髪よりも一層鮮やかな]
エミーリア!!
[喉を引き裂かんばかりに飛び出した声は、けれど通りも高くもない。
どれだけの空気を震わせられたかもわからないが、そんなこともどうだってよかった]
[駆け寄らなくてもわかる、けれど駆け寄らずにはいられない。
胸元を染める赤は疾うに噴き出す力を失っている。
顔からは血の気の一切が引いて。
縋るように触れたからだは氷のように冷たかった]
ど、……して
[問う声も酷く空虚に響く。
『まだ終わらない』と知っていたのだろう?
脈打つ蒼の生み出す熱が、嘲る声のようにさえ思えた**]
/*
思ったんだけどもさ。
>月の影響を受け、獣に変化する能力を持ち、人の血肉を喰らう。
>『双花聖痕』を、『最も甘美なる餌』として無意識に求める事もある。
ってwiki書いてあるけど、血肉一切食わないってありなん?
まあイレギュラーもありっちゃありだろうけども。
─前日/イレーネの部屋─
[イレーネが目を覚ましていたのなら、赤を乗せた上着を着る身では部屋に入るのは少し躊躇いもしただろう。
瞠られた瞳には真実への動揺が齎したものと思い込んで、違和感としても捉えられないまま]
[色が移ってしまうから、と立つままだから。
上げられた顔>>28は見下ろす態となる]
……うん。
カルメンははっきりとは言わなかったけれど、シスターとエーリッヒはカルメンじゃないみたいな言い方だった。
誰か聞きたかったんだけど、さすがに教えてくれなかったよ。
[誰を殺せばいいかを教えろと言っているようなものだと。
自覚をしていた蒼花は小さく苦笑を零した]
/*
折角の襲撃なのに傷が一つ、しかも人工的なものだけって凄くもやっとするんだよね。
せめて獣傷無いと人狼の仕業って分かんないじゃん。
─ 翌朝 ─
[如何に娘を護ろうと思っても、夜通し起きていることは出来ず。
そのことに少し悔しさを覚えながらも最初に確認するのは娘の安否。
無事を確認したなら安堵の息を漏らし、その頭を右手でゆるりと撫でる]
まだ終わっていない可能性が高い。
全員無事かどうか、確認しなければ。
……動けるか?
[身体の具合はどうかを問い、ついて来るか部屋で待つかは娘に任せ、マテウスは廊下へと出た]
──…ッ!
[直後、左手を襲うのは昨日目覚めを促したのと同じ痛み。
右手で左手首を掴み、握り拳を作って痛みが引くのを待つ。
しばらくして痛みは引いていったが、左手には疼くような熱が残った]
昨日と、同じ…。
やはりどこかで…。
[呼吸を整えながら呟き、廊下で一度視線を巡らせる。
この付近に新たに漂う匂いは無い。
ならば周辺ではないのだろうと当たりを付ける]
………今までと、違う。
人狼に襲われたのではないのか?
それにこの傷口は───
[男には見覚えがあった。
二日前にも見た傷跡。
思い浮かぶ姿はただ一つ]
司書 ライヒアルトが「時間を進める」を選択しました。
司書 ライヒアルトが「時間を進める」を取り消しました。
自衛団員 マテウスは、旅人 レナーテ を投票先に選びました。
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