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[そうして図書館へと向かっていた途上。
こちらへと走ってくる一団に足を止める。
だがその一団に運ばれていたのは、探し人の片割れ。]
な!? ……どういうこと、だよ。
[理解が追いつかない。
オトフリートが犯人で、それをミハエルが? いや、ならここにミハエルがいない理由が。
いやむしろ前提が違う? オトフリートは犯人じゃない?
思考は混乱し、]
…………え? エル、ザ……が??
[だからこそ次の言葉でそれが完全にフリーズした。]
[ただただ、出てきた名に呆けていたが、アーベルから掛けられた言葉にハッと我に返り、]
あ、ああ。わかった。
[そう言ってアーベルに続いて駆け出す。
内心は、その結論が間違っていて欲しいと言う願望。
しかし、彼の中の理論の部分はその結論を肯定し、そして残酷にもそれこそが*真実なのであった*。]
[目的の家の前。
よろめき、扉にぶつかるようにして止まった]
…ッは、
[肩で息をしながら、強く扉を叩けど返事はない。
ここにはいないのか、そう思いながら手を掛けて]
開いて、る?
[すんなりと扉は開いた]
…え、と。
[踏み込むのを少し躊躇ってしまうのは、他人の家だから仕方のないこと。
けれど今はそう言っている場合でもなく。
首を振り]
エルザさん?
[呼び掛けながら、中へ踏み入った]
[やがて一通り見回った後で、中庭に通じる扉を見つけ]
…っ
これ、は。
[そこにあったのは、咲き乱れる桃色の花と。
己にとっては異質な存在の『絵』]
[どうして封じられたオトフリートが、彼女に絵筆を渡したのか。
そんな疑問はあったけれど。
同時に浮かぶのは、古くからの伝承]
「心の力を集めれば、空へ」…
[低く呟いて。
く、と下唇を噛み、踵を返す。
中庭の扉も玄関も開け放したまま、外へ走る。
思い当たる場所など、もう一つしかなかった**]
[海は、牙を研いでいる。
すこしはなれた場所で、波がわかたれる音がした。
黒く未だ染まっている目が、緩慢にそちらを見るけれど、
海の色が邪魔をして、ふかい位置はわからない。]
ちがう。
[怖くて、見れないのだ。]
[ぞわりと
得たいのしれないものを覚えて、
少女はあわてて海からあがる。
此処はどこなのだろうと、そのあとで気が付いた。
海の水は、くるしくなかったけれど。
はだしの足が、岩場に乗って、波の音をきかないように、
大きな岩の後ろ側に着地する。
ぎゅうと身を縮こまらせて、耳をふさいだ。
水のあしあとは、*消えない*]
[少し、冷たいと感じる感触が髪を揺らす。
広げた両手、体重を感じる事の無いからだはゆっくりと、
下降する。
そうして地面へと近づいてから手で周りを優しく、
叩くように掻けば体は上へと向き、
頬に感じるのは、きっと、風。
青の中、蒼は溶ける事無く、ゆったりと。
とても自由に、浮き、沈む。]
[岩の隙間から太陽の光が、天使の梯子をかける。
畑の真ん中、柔らかい土に抱かれ白い綿毛の下、少女は眠る。
その手にはしっかりと、黒い石を連ねたペンダントを握り
だいじなものを入れた鞄を両の腕でしっかり抱えて
何時もと同じ、碧い夢を見て。]
[とても昔の、話し。
ママと一緒に良くキノコ畑へと行った。
パパと一緒に良くじゅんかいをしに町を歩いた。]
[その両親が、仕事中の事故で居なくなった。
周りの大人は、「2人はお空へ上っていったの」と、彼女に言った。]
[綿毛畑で、それを見つけたのはとても偶然。
白い白い綿毛の中
白い白い鳥の骸。
それを見つけた時、少女は、気づいた。
それを見つけた時、少女は、思いついた。
どちらが真実かは定かでは無いが、彼女は、言う。]
[中庭の、桃色の花。
沢山吸い込むと、くらりとするその花は
少女を気づかせず蝕んでいた。
少女は、わらう。
くすくすと、たのしげに。]
[直後に暗転した意識が、ゆっくりと浮上する。目の前に倒れ伏す己の姿を見て、吐息をついた]
まだ、意識があるとは思わなかったな。
[訪れるのは死に近しい覚めぬ眠りか、封じの闇だろうと思っていたから]
[地平は白く、揺れていた。
上を目指すように。
地面へと縫い付けるその茎を厭うように。
あの騒ぎで踏まれた無残なものも、あちこちにあった。
地の色と混ざった綿毛は、きっともう月を目指せはしない。
立ち入りを禁じる境を越えて、その間を進み。
白の中に溶け込む、蒼を見つけた]
[柔らかな土は足音を吸い込む。
穏やかな寝息を立てる少女は、近付けども起きる気配はない。
傍らに立ち、声はなく。
緑はただ見下ろした]
青年 アーベルは、白練の歌子 エルザ を投票先に選びました。
[音が近くで聞こえた気がして
両手で抱えた鞄を強く抱えなおすように
もぞり、と、少し動いた。
その白いワンピースは、染料がついているだろう。
主に屋根や壁に塗るペンキの匂いが
うすく、香るかもしれない。]
[アーベルとともに駆け、辿り着いたのはエルザの家。
その玄関は開け放たれたまま。しかし中に誰か居る気配はない。]
……開い、てる?
[僅かに逡巡するが、意を決して中へと。
途端に鼻腔に広がるのは、くらりとする程の濃密な香り。]
……くっ、何だよこれ。
[その匂いに眉を寄せる。
そして、匂いの元に辿り着くとそこにあったのは]
……嘘、だろ? 何で……くそ!!
[壁に寄りかかり、苛立たしげに壁を殴る。
そこにはキャンバスに描かれた『絵』。]
[名を呼ばれ、うっすらと目を開く。
何時もと違う風景に、その姿の儘何度かぱちぱちと目を瞬き
ゆくりと、声の方へと頭を向ける。
ミハエルの姿を認め、半身を起して]
おはよう、ごきげんよぅ。
[にこりと笑い、何時もの挨拶をした。]
職人見習い ユリアンが「時間を進める」を選択しました。
―エルザの家―
ミハエル!エルザ!いるか!?
[ユリアンとともに駆けて来て、家について開け放たれている家に入り言う。家の中はがらんと暗く静かで、誰も居ない。ただ中庭に続く扉と漂う濃密な香り。それを辿るように中庭へいけば
そこにはあったのは濃密な香りの下である咲き乱れる桃の花。]
…あ……あ…ぁ……
[ユリアンが壁を殴る音もどこか遠い。
信じたくない。それ以前に考えたくもなかったのに。そこにおかれている絵を見て言葉をなくす]
どうして、笑うのって?
不思議な事を、聞くのね?
[ふふ、と笑いながら
鞄を抱えたまま、ゆっくりと立ち上がる。
白いワンピースについた土や白い綿毛が、ぽろぽろふわりと落ちた。]
不幸じゃないときは、わらっていればいいの。
そうしたら、不幸もしあわせになるのよ。
[笑みは絶えず、浮かべたまま。
不思議そうに首を傾けた後、また、わらった。]
職人見習い ユリアンは、奏者 ミハエル を能力(守る)の対象に選びました。
……これで、何枚目だ、今回の騒動で描かれた『絵』。
[弟を追い、たどり着いた少女の家の庭で発見されたそれを見て、小さく呟く]
死者の願いと生者の想い。
比すれば、圧倒的に後者が強い。
[それ故に、生あるものを描くのは禁忌とされた]
これ、どんな結果、叩き出すのかねぇ……。
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