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そんなこと、ねぇよ。
意識しては、やってなかったかも知れねぇけど……。
[変わるきっかけをくれたのは、間違いなく彼女だから、と。
心の奥で、しっかり、理解しつつ]
……ただ?
[不自然に途切れた言葉に、瞬き、一つ]
ううん、なんでもないの。
[少女はふる、と首を横に振る]
そうだ!ユリアン、おとうさまとの話し合いは、どうするの?
ダーヴィッドのこともこのままじゃ…
[広場で温泉名物の白い花を観光客に配っていたわけで。
この村の温泉は、むかしむかし…妖精の力によって湧き出したものらしく、
その源泉の周りは暖かく、真冬でも白い花が咲き乱れ、イチゴが真っ赤な実をつけるとか。
だから、その花とイチゴと温泉が、この小さな村の名物だったりとかするわけでして。]
[動揺するユーディットの気配に、振り向かぬ儘に]
ボタンが取れたから、不要になっただけだ。
だから、捨てた。
[どうしようと君の自由だ、自分の知った事ではない。
言外にそんな意を込めて声を放ち、歩みは緩めずに通りを歩いて行く]
[こくんとうなずいて、子供はノーラを見送る。
そして、彼女の注意が逸れたその時に、
子供は施設に戻るだろう。
彼女に残すものは、あの指輪のチェーン。
あとは、またいつかの、ことを願う、
小さく折りたたまれた、手紙。
貰った熊は本人に返すように、
すでに言ってあって。
もって行くものは、小さな暖かな思い出と、
ごめんなさいの言葉と、
それから。
――幸せを願うきもち。]
……へ?
[言われた言葉に、きょとん、と瞬いて]
……あ。
[蹴っ飛ばした後、その存在を脳内消去していたなんてそんな。
事は、あるかも知れない]
そう、だな……まずは、きっちりと、ナシをつけねぇと、なぁ……。
[ちらりと、黒猫にあやされている父王を見やり]
……我が父たる、妖精の森を統べし、偉大なる妖精の王。
此度の一件と、それが招きし我ら一族への人の子よりの不審について。
そして、彼の騎士の処遇について。
じっくりと、話し合う時間を持ちたいのですが?
[にっこり、笑っているが。目は、きっちり、笑ってない]
[そして子供は、
施設の一人のひとに、頭を下げて、
終わるまでは無理だった
結界の外へ
足を、
ひとり――
やさしいひかりと共に、
*踏み出した*。]
[邪魔者気分まっしぐらで突っ立って居たのだが。
唐突にミリィから自分の名前が出て、瞬き。
ユリアンの言葉と視線に、真横に立っている黒猫にあやされている王を見下ろす。
本来ならば膝をつき頭を垂れるべきなのだろうが…
全くと言って良い程、そんな気は起きなかった]
[けれどきっと、次に振り返った時には、少女はもう居ないだろう]
[何となく、分かっていたから]
…またね。
[小さな小さな声で、呟いて]
[こえはもうきこえない]
……ミリィ?
[ふ、と。
走り去る気配に気づいてそちらを振り返る。
瞳には、どこか、やるせない色彩。
それから軽く、唇を噛んで立ち尽くす。
それから。
それらの感情を、一時押し込め。
*青銀の瞳を、父に向けた*]
[……王が一瞬怯えたように見えたとかそんな。
ことは、あるかもしれない]
[声に振り返った表情は、彼らしくない微妙なもので。
一瞬口ごもった後、]
…ただいま。
[そう小さく返す。
…帰ってきたのがサニーの方ならよかったのにな、との言葉は永久に胸の中へ*仕舞うことにした。*]
[すぐ傍の王のことよりも。
駆け去ったミリィと残されたユリアンの方が気になる辺り。
我ながら、どうかしていると思う]
『――どうもしてないわよ。
何時も通りじゃない、このお人好し』
[意識に響いた声に苦笑して。
ああ、これは機嫌を取るのが大変そうだなと*苦笑した*]
[主の行動に動揺しつつ、オーバーコートを拾い、追いかけようとして。
振り向かぬまま言われた言葉に、瞠目する。]
捨てた、って……。
[どう考えてもボタンが取れたのは、先程の音の時。
ならば、投げられた言葉から結論を出すのは簡単で。]
……ありがとう、ございます…。
[先を行くその背に、ぺこりと頭を下げて。
ぱたぱた、ぱたた。
温もりの残るコートを纏い、主を再び *追いかけた。*]
[手の中で毟り取ったボタンを弄ぶ]
[軽く投げやれば、月光を受け、きらりと煌めいて]
[後ろから聞こえる足音を耳に留めながら、別荘への帰途に着く]
[帰宅後、彼は待ち兼ねていたフィリーネに思い切り抱きしめられて。
とんでもない――ある意味では予想通りの話を聞かされる事になるのだけれども、*それはまた別の話*]
─回想・親子喧嘩の結末─
「……と、言う訳だ」
[今回の一件の裏事情を語り終えると、王はにこり、と微笑んで見せた。
いつの間にかその姿は、長身の男性のそれへと変わり。
……そうやっていると威厳があると言うか何とか言うかだが、その実体は以下略で]
……あのなぁ……それで周りが納得するとでも思ってんのかよ?
[思わずもれる呆れた声には、返事はなく、ただ、笑みのみが返された]
[この騒ぎの原因はまあ、村にいた二人の妖精を見つけ出すための、妖精王の強攻策。
王は王でそれなりに焦っていたようで。
ダーヴィッドの行方捜索を女王にせっつかれた事もあるのだろうが。
……五年前、人の手によって深く傷つけられたまま、行方をくらましていた我が子の事も、強く案じてはいたらしい。
最初に団長を連れ去ったのは、二人への警告だったのだという。取ってつけた感は否めないが。
エーリッヒの連れ去りに関しては、本人にも言っていた通り個人への興味が大きかったようで。
……ユーディットに関しては、曖昧に言葉を濁していたが。
その際、追求ついでに踵が数回落ち、何度か幼児化したのは言うまでもない。
それでも言わなかったのは何かを感じたからだろうか]
にしても、なぁ……。
[なんでこんな回りくどくかつ、ややこしい事をしてくれたのかと。
突っ込みを入れれば、王は静かに笑んで]
「……開いてゆく人の子との距離を、戻せるか否か。
その可能性はあるかなきか。
それを見極めたかった」
[こう、平然と言い返して]
「そして、お前が人の子への憎しみを消せているのかどうかを、知りたかった」
[最後にこう、付け加えて、また、笑った]
[人の子への憎しみ。
確かに、それを抱えていた時期はあった。
邪妖精に変化する可能性を抱えていたのは、否定できない。
ここにたどり着くまでは。
『災いを呼ぶ者』として。
剣で切り裂かれた直後は。
……一時的に記憶を失い、ここで人の温かさに触れた事で。
そんなものは完全に忘れていたのだけれど]
─広場─
……っとに……。
[静かに進む神事を遠くに眺めつつ、はふ、とため息をつく。
近くには黒猫と幼児化した王がちゃっかりいたりするが、敢えて視界には入れていない。
向こうも向こうで、勝手に状況を楽しんでいるようだし、気にしても仕方ないだろう、と割り切ったのだ]
……助かった、と言えば、助かったわけだけど……。
[呟いて、またため息]
『ユーリィ、考えすぎー。
またここにいられるんだから、いいじゃないかー』
[そんな彼に、相棒がこんな突っ込みを入れてくる]
[……飛び出した事情はともあれ、そしてここで妖精王がやらかした事はさておき。
彼ら二人は妖精の森からの逃亡者であり、その理由は必ずしも正当とは言いかねる訳で。
……何かしら、罰は受けるべし、というのが王の(というか主に女王のらしいが)意向で。
彼に与えられた『罰』というのは……この地の守護者となること。
……事実上、森からは追放という扱いになるらしい。
それはそれでいいのだが]
……ていうか、ぜってー、面白がってる……。
[また、はふ、と息がこぼれた。
ダーヴィッドに与えられる予定の『罰』の内容は余りにも凄絶というか悲惨というかに思えたので。
何とかならないのかと文句を言った所。
……まあ、王としても、やはり面白くはないようで。
女王と相談の上、代替案を一つ、提示してきた。
即ち……]
さっさと身を固めろとか……絶対、遊んでるよな、親父もお袋も……。
[何度目か、わからない、ため息。
ダーヴィッドの罰を軽くする代わりに提示された条件と言うのは。
祭りの神事に則って、彼に伴侶を娶れという内容で……]
……頭、いてえ。
[あからさまに、遊ばれている気がして。
前髪をかき上げつつ、右手を額に押し当てた]
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