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化粧師 ノクロは、聖痕者 を希望しましたよ(他の人には見えません)。
― 茸の自生地 ―
や、
[ざざ、と岩肌を滑る音。最後の音は鈍いが軽く]
ほぎゃっ
[些か情けない声に紛れて共に収束した]
……あ、痛たたた…
[潰れた蜥蜴の形の儘、呻くよな声が生存を示す。
暫くうごうごと蠢いて居たが、めこりと体を起こして砂を払い]
あー、今度こそ死ぬかと思った。
…っと。ああ大丈夫だ無事だな。
[横に転がった籠と中身とに笑みを浮かべるのは
様々に汚れながらも確かに彩りを施した、けれど確かに男の顔]
よ、っこら、…せっ
[籠を腰に据え直して岩肌に手を掛ける。
普段の柔かな衣服と裏腹に厚手の作業着は機動力に長け、
さしての時間も経たずに転がり落ちる前の場所へと辿り着く]
…ふぃー。んーと、あーとーはー。
[ごそごそ。ごそごそ。
幾つかの試料にと僅かな量を加えて籠に収めてから]
うっし、そんじゃ帰るかなー。
こいつら洗ったら俺も着替えよっと。
[ぽーん、と身軽に駆け下りて]
――うわ、ったたたッ!
[懲りずに怪我を負い掛けながらも*帰路に着いた*]
― 茸の自生地 → 自宅兼作業場 ―
/*
すげぇのきたwwwww
つか、その発想はなかった!<化粧師
ところで。
医者はどこだ。
そっち系いないと大変すぎるだろこれwwww
─ 料理屋・白花亭 ─
[喋る時と喋らない時の差はわりと激しい。
そして、仕事明けの食事時は、比較的無口な方になる。
それでも、話題を振られたならちゃんと返す辺りは律儀というかなんというか]
……さて、と。
んじゃこれ、頼まれてたヤツな。
似たような系列の書庫にまだあったと思うから、そっちも写しとくか?
内容気になるなら、出しとくから見てから決めてくれてもいいし。
[食事を終えると頼まれていた写本を渡して、問いを投げ。
返る答えにりょーかい、と返して席を立つ]
んじゃ、俺行くわ。
修繕の仕事請けたから、道具の補充もしないとならんし。
お茶、ごちそーさん。
サリィ。
[席を立った後、声をかけるのは看板娘]
試作品、美味かったぞ。
とりあえず、俺は好みだ、あれ。
[おまけのサラダの端的な感想を伝えた後、勘定を済ませて店を出た。*]
─ 都市中央 ─
[煙が天井に立ち上り続け、咥える煙草は徐々に短くなっていく]
…………さて、そろそろ行くか。
[乾燥させた香草が詰まっている部分がほぼ無くなりかけた頃、ようやく満足して座っていた石から立ち上がり、火の消えかけた煙草を地面に落として踏みつけた。
完全に火が消えたのを確認した後、拾い上げて持ち歩いている吸殻入れへと放り込む]
─ →都市の通り ─
つーぎーはー、っと。
……ん。
あれに見えるは。
[残る調達材料、トカゲの骨を手に入れるべく通りを歩き始めて。
その先に見えた姿に口端を吊り上げた]
お〜い、くーちゃぁ〜ん!
[満面の笑みを浮かべ、辺り一帯に響かんばかりの声で弟たるクレイグの名を呼ぶ。
口にしたのは小さい頃から呼び続けた愛称だった]
……リル姉。
その呼び名はそろそろやめれ、と何度言えばっ……!
[ちゃん付けされて嬉しい時期は当に過ぎた。
故に、姉に向けて最初に飛ばすのは突っ込みだった]
─ 都市の通り ─
え〜? くーちゃんはくーちゃんだろぉ?
[にこにこと弟>>30に笑む様はどう見ても揶揄っているようにしか見えないだろう]
外に出てんの久し振りじゃん。
仕事終わったんだ?
ちゃんと飯食ったんだろうな。
[そんな風にクレイグの身体の心配をするが、自分も人のことは言えないと言うのは周りにも知れた話]
そーだ、また写し頼みたいんだけど。
アンタんとこにある母さんが遺した技能書。
仕事場で写し読んでるからよれよれで汚れてきちゃってさー。
[自身の師であり母である先代が残した、細工や焼物についてが書かれた技能所。
自分のところにおいておくと汚れてしまうため、クレイグの仕事場に置かせてもらっていた。
その写本を頼むのも、もう何度目か。
それだけ仕事場に持ち込んで読み込んでいると言うことでもあった]
─ 都市の通り ─
ちゃんづけされて喜べる時期はとっくに過ぎたっつーの。
[向けられる笑み>>34に返す表情は憮然としたもの。
揶揄の響きは感じていても、ここだけは譲れない]
ああ、一段落したんで出てきた。
また一件、修繕受けたけど。
メシなら今食ってきたよ、サリィんとこで。
……そういう姉はちゃんと食ってんだろーな?
[ユーリに引っ張られた事には触れずに、突っ込みをひとつ、返して]
ああ、いつもの。ん、わかった。
……そろそろ、内容暗記できそーだわ、アレ。
[写本の依頼に、肩を竦めて一つ頷く。
もっとも、内容が頭に入っていても、実践する技術は引き継げなかったから、自分では使いようもないのだが]
― 自宅 ―
[茸に帰宅途中に見付けた苔に、
採集した其れ等を水に通し、一部は払い拭くに留め。
乾燥棚に並べて他の試料の状態を確認してと作業は一通り]
あーさっぱりしたーぁ。
[作業を終えた後に自身の埃っぽさに気付けば
水を髪に梳き、肌に滑らせ、そうして今]
…腹減ったけど何もねぇな。
食いにでも行くかー。
[乾き切る筈も無い髪を乾かすは諦め、
水を吸う布を一枚目、二枚目に艶やかな布を巻き
更に頭頂から透ける程の布を被る。
擦り傷まみれの腕は包帯の上にアームカバーを重ねて]
― → 都市の通り ―
─ 都市の通り ─
ふふん、喜ばれなくてもアタシにとってはくーちゃんだからねぇ。
[クレイグが譲らない>>35ようにこちらも譲る気は無く。
憮然とする相手に対し、こちらはにこにこと笑んだままだった]
そっか、それなら良いんだ。
………アタシはちゃんと食べてたよ?
[返される突っ込みに笑みはぎこちないものへと変わり、クレイグに向けられていた視線がすすすと逸れていく。
食べたには食べたが、1日にパン1個程度の偏食っぷり。
しかもそれが毎日であり、口寂しい時はタバコで済ませるという辺り、クレイグより性質が悪いかもしれない]
悪いね、頼むよ。
……暗記出来てるなら作るの挑戦してみるかい?
[否定が返るのは分かっているが、肩を竦める様子にそんなことを訊ねた]
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