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─自室─
[アーベルとティル、ブリジットから名前を聞き、自室へ
わたしはベッドに横たわり、考えを巡らす。
先ほど聞いた名前。ブリジット・エメスには聞き覚えはなかったが、ティル・エルフテンス、アーベル・シュトゥルムヴィントには心当たりがあった。
黒妖犬と銀翼の孤狼。裏の世界では少しは知られた名前だ。
力ある者を集め、戦わせる遊戯という名の趣味の悪いゲーム。
なるほど、実に……]
─中央部・廃墟群─
さあってぇ……と。
どうしたもんか。
[座っていた鉄骨の上にひょい、と立ち上がり、周囲を見回す。
広がる廃墟は、見知った風景に良く似て、違う]
取りあえず、確かめてぇ事があるんだが……ギュンターつったか、さっきの。
どこに行きゃ、出くわすかねぇ。
─昼・個室G─
[あの後適当に腹ごしらえをして──色々酷い音がしていたのは言うまでも無い。
どうにか後片付けした後に2つの資料を取り出す]
目を通すのすっかり忘れてた。
面倒だけど、仕事だしね。
[椅子に座り、背凭れに寄りかかった。
手にした資料を一枚ずつ捲り、内容を確認していく。
一通り読み終えると、口元に薄く笑みが浮かんだ]
なるほど、ね。
”あの二人”が”そう”なのか。
向こうは私のことを知らないだろうからな…。
少し考える必要があるか。
[考えながら何とはなしに周囲に目をやり。
何かに目を留めるとメモ紙をペンを取り出し、何かを書き綴った]
……ま。
適当に歩いてりゃ、見つかるか。
[行き着いた結論は、大雑把だった。
ここのどこかにはいるのだから、と強引に結論をつけ。
改めて、右の手首を見る。
糸の束、それをほんの少しずらすと、現れるのは鮮やかな朱色の花の紋様。
リーダーとしての勤めを引き継いだ時に刻み込んだ、『誓いの印』。
それをしばし見つめてから、また、糸の下へと隠して。
ビルの上から下へ、一気に飛び下りる]
/中/
ゆでぃめも>
ちょwwwwww
いきなりそんなん聞かれてもwwwwwwww
好きにしちゃっていいのにwwwwwwwwwww
ふぅん、制服の女の子と…あら、この子はまだちゃんと会ってないかしら。
けどこの子も可愛いわねぇ♪
この子達のサポートをしろと言われたけど、具体的な話は聞いてなかったわね。
ま、聞いてても好きに動かせてもらうけどー。
まずはどう連絡を取り合うか、よねぇ…。
/中/
そして、律儀に返す俺も俺ですが。
で、なるる、そこがそれでそこがそうね。
後がちょっと見切れんなー。
まあ、のんびりのんびり。
しかし、ユーディがギュンタんとこ行くなら、俺はその後にするか、それともそのタイミングに合わさせてもらうか、どうしよかね。
[そうしていると聞こえてきたのはギュンターと名乗る男の声。
彼が語るのはこのゲームの概要。
生き残りたければ戦え。戦って全力を示せ。さもなくば未来はない。
それだけを告げて、通信を切ったギュンターの言葉を目を閉じて反芻していたが]
…………
あっ。
[先を見ると、屋敷より少しばかり北の方に、人影を見つけた。
更に目を細めて見ると、どうも見たことのない人物に見える。]
ねぇねぇ!
[たた、と走りながら手を振った。
朝の通信の声の元は、気がつくだろうか?]
/*
ナタには私の発言読まれてないのでしょうか。
私も自己紹介した、としたつもりだったのですが…。
…チェック外れてたりします?(汗
実はこの村に入る人全員(自分も含む)、一番最初何故かチェックが外れてたんですよね。
『参加しました』の文字があるのに発言が反映されていなくて。
しばらくそれに気付かなくて、「何事…?」と焦ってました。
不思議不思議。
*/
[小走りに駆け寄る。
ヒゲの彼は、何か挨拶でもしただろうか?]
ねぇ、聞きたい事があるんだぁ。
あのねあのね…。
[す、と一瞬目が細まり]
武器の都合上、「遊戯」って言われてもボク、相手を殺しちゃうかもしれないんだけど…問題、無いかなぁ?
[嬉しそうに、いつもの笑顔で問う。]
[彼の答えがYESでもNOでも。
彼女は満足げな顔をして、その場を立ち去る。
軽い足取りでぴょいっと跳躍して、屋敷の方へと。]
あはははははは!
[大声で笑いながら、スカートを揺らした。]
[目を開く。どうやら少し眠ってしまっていたようだ。
軽く頭を振ると、私は緩慢に体を起こす。
部屋に備え付けられていたキッチンで簡単な食事を作る。
それを手早く摂ると、流しに食器を放り込んで部屋を出て行く。
取り敢えずは、モニタールームへ。]
「問題があってもなくても。
鎌の攻撃があたれば斬れちゃうから、死んじゃう可能性ってあるものねぇ。くすくすくすくす」
(……あれ? 私って料理なんか作れたっけ?)
[表層意識に僅かに浮かんだ疑問。しかし、それは泡沫のようにすぐに消える。]
[廃墟群をしばし、歩く。
ここにはクリーチャーは離されていないのか、周囲に動くものの気配はほとんどない。
それだけに、人の気配があれば感じ取りやすく。
昨日までに接していない気配となれば、自ずと相手は限られるだろう。
取りあえず、そちらへ、と思った所に感じた、別の気配]
……ん。
ちょい、待つか。
[呟いて、進行役と名乗った男への先客の気配が離れるのを、しばし、待つ]
[そのまま西の方へとひょい、ひょい、と軽い足取りで走る。
黒い銃を鎌へと変えて地面に刺し、端に足をかけるとそれはゴムのようにしなり、体が前に弾かれ高く飛ぶ。
飛ぶ直前にしっかり鎌は手に戻しつつ、宙を楽しげに舞う。]
あはははははは。
―朝・個室(J)―
[突如響く放送。
刃の手入れの為に落としていた視線を上げて意識を向ける。
告げられる内容に、空を見つめたままの翠をゆるりと瞬いた。]
…嗚呼、そういう事だったんですか。
[漸く納得がいったかの様な響きを含んで、ぽつりと言葉が零れた。
横に転がる携帯端末のストラップに、指を引っ掛けて拾い上げると
薄らと笑みを浮かべながら、仄かに光る液晶へ視線を向ける。]
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