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―回想・G戦直後―
おい、大丈夫か!
[呼吸の落ち着いたらしいロミに笑いかけ、リディの方を向いたら地面へと落ちてゆくところだった。慌てて二人で駆け寄る。
うつ伏せ状態に手を伸ばそうとしたら聞こえたきたのは哀愁の台詞で、苦笑しながら肩を竦めた]
そこが気にできるなら大丈夫そうだな。
「相手が悪かったわよねえ」
[黒曜龍も二人を労うかのようにくるりと周囲を回る。
ぺろぺろぷにぷにぎゅう、としてる二人には何とも可愛らしく微笑ましい気分になれた]
俺は「手伝った」だけだからな。
礼を言われるほどじゃない。
[ありがとうと言われ右手を軽く振る。
本当は二人の戦い方も少し見てみたいと牽制だけしていただなんて。正面から言えない程度には、世話になった導師より黒さが足りなかった]
確かにアレは一匹いたr……
「口は災いの元」
[女の子二人が言わずにおこうとしたことをサラリと口にしようとして、先に気付いた黒曜龍の一撃に阻止された。
同意や文句が届いたら身を竦めて謝っただろう]
はいはい、覗かないって。
だがイリスはちょっと一緒させてくれ。
「何よ」
俺だってこのままじゃ仕舞えねえよ。
「ああ、怒られるわね」
[まだ抜き身だった剣を示して黒曜龍へと布を渡す。
湖へと向かうロミと分かれリディと一緒に壁際へ向かい座った]
―洞窟エリア・地底湖壁際―
「先に戻るわ。気をつけてね」
[差し迫った危険は無さそうだと、湖に潜るロミから黒曜龍は離れて布を運んだ]
符術ってのも大変そうだな。
[特に興味を持ったことが無いから細かい部分は皆目分からない。
色々悩んでいるらしいリディを見ながら刀身を拭い、ついでに剣の手入れをしていた]
ほー、ティルに押し付けきるとは。
あの狼もなかなかやる。
[小鳥の説明を一緒に聞きながら感心していたが]
リディとロミの両方にマーカーときたか。
[立ち上がると剣を鞘に戻して一歩二歩と後ろに下がる。
焦ったように周囲を見回すリディと視線が合うと、誤魔化すような笑いを*返した*]
投票を委任します。
雷撃学科1年 イヴァンは、疾風学科導師 ゼルギウス に投票を委任しました。
雷撃学科1年 イヴァンが「時間を進める」を選択しました。
─洞窟エリア・地底湖─
符術が大変と言うよりは、あたしが符術に向いて無いんじゃ、ってたまに思うよ。
何故か合格しちゃったんだけど、昇級試験。
でもまぁ、符術使う時は体力も魔力も両方かなり使うから、大変なことは大変なのかな。
あたし、体力のカバーが出来ないから、他の人とちょっと違う使い方してるけどね。
[通常はその場でルーンを描いて符術は使用される。
けれどリディがそれをやってしまうと確実に体力が削られ、直ぐに息切れを起こしてしまうのだった。
それを防ぐためにリディはある程度のカードを普段から描いてストックしていた。
発動する時に最小限の血を使うだけで済むように工夫して]
[イヴァンに答えた後は小鳥の言葉を聞いて。
焦ったように周囲を見回すとイヴァンと目があった]
………………。
[じいいいぃぃぃぃぃ]
[ちたぱた] [にじり]
近くに居るんだし。
[ちたぱた] [にじり]
仕掛けるのが。
[ちたぱた] [にじり]
礼儀だよね?
[どんな礼儀だと突っ込む人は果たして居たか。
とっても良い笑顔でリディはイヴァンに*にじり寄る*]
―休憩所エリア―
[よろよろ、ふらりと小屋の中に入ると先客が。何かいびきかいて寝ていたり。
ようやく別の受験者に出会えた安堵でほっとしたのもつかの間、その余りに安らかな寝顔にちょっとむかっとした。
うるうる唸り、鼻先でつつくも起きる気配がない。
それを確認してから、ぅると短い詠唱を。]
『 クロキジュウボク キタレワガモト 』
[黒い文字が空間を裂き、隙間からぽとりと何かが落ちてきた。
上位古代語まで使って呼び出したのは、黒いマジック(油性)。
それをくわえて、ユリアンの額に器用にきゅっきゅっと『へいぼん』と書いた。
主人の導師なら「ここは『肉』でしょ」と突っ込むんだろうが、狼の脳内では肉=食い物認識なのでなんとなく止めた。
書き終えたらいくらか満足したため精神が回復した。竜の反応いかがなものか。
それからユリアンに食べられていない食べ物で、食べられる物は容赦なく食い潰した。
追加がなければ残ったのは、甘かったり辛かったり極端なものばかり。
けふんと満腹になると、床に伏せて少しだけ睡眠を取った。起きれば脳へのダメージは、少しは改善されるだろうか。]
―洞窟エリア・地底湖―
苦労してるな。
でも昇級試験通ったんなら向いてないことはないだろ。
そうやって工夫してさっきみたいなのも使えるわけだし。
いつかは画期的な使い方の発見者として有名になったりしてな。
[笑いながらリディと話した。
そんな穏やかだった休憩時間はマーカーを運んできた小鳥の登場によって終わりを告げた]
イリス、どっちだ。
[左腕に戻っている黒曜龍に小声で尋ねる。答えは声でなく突くことで返って来た]
そんな礼儀は。
[誤魔化し笑いながら。一歩二歩]
忘れられても俺は。
[にこにこにこ。三歩四歩五歩]
全く気にしない。
[じりじりじりじり。六歩七歩八歩九歩]
から!
[にじりよられつつ後退ること十歩。クルリと身を翻して湖まで走る。
途中で下着姿なロミが見えてしまったらそれは事故だと主張。
通路よりも距離が近い魔力の源、僅かに色の違っている水面へと足を踏み出した]
―洞窟エリア・通路―
これじゃ変わらん!
[叫んだのが何か引き起こしたか。
それとも同じようで違う通路だったのか。
次の一歩で再び周囲が歪んだ。ちょっとビックリ]
─平原エリア─
……お。
[『魔本』の映し出す情景。
休憩所の一件には、思わず呆れたような声を上げたりしていたのだが]
中々……意欲のある事で。
ん、いい傾向だ。
[洞窟での、リディとイヴァンの様子。
それに、口の端が微かに上がる。
ココロのメモには継続して何かが書き込まれている。*らしい。*]
さぁて、どんな動きを見せてくれるかねぇ……?
─追試会場─
…………。
[ドリュアスは、途方にくれていた]
るー……。
[送り込まれた追試会場。
以前にもやはり来ているので、中がどうなっているかは、わかっている……つもり、だった]
何か。いる。
ですよ。
前と。違う。
ですよ?
[地下迷宮風の扉の向こう。
ナニか、はっきりわからないものの、ただならぬ気配を感じて]
るー……。
[どうすればいいのかと。
とにかく途方に*くれていた*]
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