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― 自宅 ―
[除雪はもちろん一緒に手伝った。崩すのは少し荷が重かったかもしれないが、雪を運んだりお茶を運んだりは出来ただろう。淹れるのも最初はやったかもしれない。司書の調子が落ち着くなら、その役目からは御免となっただろうけれど。
そして]
うん、ママには伝えておくね。
[父はまだ忙しい>>641ので、一足先に家に戻ることになった。母や弟も心配はしているだろうから、自分の役目としても]
ただいま、マリオン。
[真っ先に飛び出してきた弟はまだよく分かっていなかったようで、父と二人で出かけてしまったとむくれているようだ。
けれど母は。いつもより眉の下がった笑顔で両手を差し伸べて、無言でギュッと抱きしめてくれた。無事を確認するように、手が頭を背中を撫でてゆく]
ごめんね、ママ。
パパも少し遅くなるけど、ちゃんと戻ってくるから。
もう、大丈夫、だから。
[ずーるーいー!と叫ぶ弟を手招いて母と自分の間に挟んで抱きしめる。途端に今度は苦しいと抗議する弟の身体を、クスクスと笑いながら離さずに。母が手を緩めてくれるまでその温もりを受け取っていた]
/*
いよっしゃ!
事後処理含めた個人的〆ろる書けたっ!
なので、さくさくと投下しよう……このくらいの時間に、箱か火狐、どっちかごねるんだよなぁ……。
─ 先の時、春の頃 ─
[吹き抜ける風が、柔らかい。
真白の名残はほとんどなくなった頃。
聖堂の前、蒼を肩にのせ、陽射しと風の温もりに、しばし、浸りこんでいた]
……静か、だなぁ。
[ぽつり、呟けばピリリ、と返る囀り声。
もっとも、この静けさに至る前には一騒動もあったのだけれど]
[──あの事件の後。
雪が融け、村の外とも道が繋がった頃、中央教会からの使者を名乗るものが聖堂を訪れた。
彼らは、冬の間の出来事の事を聞き。
『神に仇なす闇の眷属』の躯を焼き滅ぼすように、と言って来た、けれど]
……それは、了承いたしかねます。
この地を守られていたシスターは、如何なる者にも等しく慈愛を向け、手を差し伸べられていた方。
例え、闇の者であろうと、命失った今、平等なる眠りをお望みのはず。
[こう言い切り、その要求は拒絶した。
聖堂の管理のために、神父を派遣する、という話も断った]
……この地は、この村の皆で守ってゆきます。
中央の皆様のお手を煩わす心算はありません。
[教会の庇護は受けず、人の力で守り続けると。
そう、宣言した。
事の発端とも言うべきものが、中央教会の書状だったから──その干渉を受け入れるのだけは、できなかった]
……呆れてる、かな。
[ぽつり、呟く。
思い返すのは、己を育ててくれた修道院長。
教会の者を追い返す際、有力者でもあったその名をちらつかせもしたから、多分、自分がここにいる事は知られているだろう]
でも……さ。
俺、ようやく見つけられそうなんだ。
……俺が、俺として、生きてる意味。
俺が、本当に歌いたい、願いたいものが。
[だから、と言いつつ手を触れるのは、胸から下げた銀十字架]
だから……俺は。
ここで、生きます。
[言いながら、銀色を握り締めて。
それから、空を見上げて、呼吸を整えた]
In Sonnenlicht, um schwach hereinzukommen
Empfinde eine Strömung, wenn du fortschreitest
Verenge dich nur, sieht an
Ich hielt eine Hand zu Licht heraus
Im blauen Himmel
Ich widme Gebet leise
Wenn es sanfte Tage dauert
Der Innere, wenn es rotiert
Obwohl es als ein Moment identifiziert wird
[春の風に乗せるよに、そ、と紡ぐのは願い歌。
歌声は風に乗り、空へ、地へと広がり行く]
Es ist ein eitler Wunsch
Wenn ich diese Leichtigkeit behalten will
Laß Sonnenlicht los, um hereinzukommen
Ich habe mich übrigens durch das Licht gesehnt
Ich bete und drehe es
Wenn kann es schwächlich schützen
[歌に託される願いは儚いもの。
けれど、とても大切なもの。
まもりたい、と願う気持ち。
失えぬそれを、改めて誓うように、歌う。
──歌声を運ぶ風が、淡く萌え始めた柔らかな緑を、そ、と揺らした。**]
[村から街に戻って、暫くは惨劇に巻き込まれたピアニストとして持ち上げられたものの時が過ぎるにつれて噂も落ち着いた。
風変わりな奏者との評は変わらぬものの、以前までと異なるのは何処に行くにも、その傍らを猫が付いて歩くようになったこと。
ただ寂しがるから連れて歩いていただけなのだけれど、噂のせいで忙しくなり、猫に構う暇を作る為に演奏会の舞台袖まで連れてきたところ舞台までついてきてしまって。
それが更に評判を呼ぶようになったのは意図せぬ誤算。
より忙しくなりはしたが、それでも帰省の時間は必ず取った。
特に冬のある時期だけは、たとえ一日であっても必ず生まれた村へと帰り。
聖堂で演奏することを、欠かしはしなかった**]
/*
ライヒアルトさんもお疲れ様ね。
アタシもこれで自分的〆はできた、かしら。
マテウスさんとの15年後の会話したいけど時間ないのよねぇ…自己完結でおとさせてもらおうかしら。
/*
なんか生きてる人がみんな前向きでいいな。
決してハッピーとは言えないくらい人が死んでる悲劇だけど、幸せな未来が見えていいですね。
やっぱ終わりはハッピーが好きです。
/*
と、こんな感じで。
司書は、聖堂守にクラスチェンジしました。
……このシリーズで、真面目に事後処理やったの初めてじゃなかろか、俺(
[過去の生存組を振り返る]
[白雪の蒼狼と滝つ瀬の音楽家は逃亡生活、水面の細工師見習いは、事情ちゃんと理解してないし。
朱月のパン屋も、役所的事情説明して終わりだろーしなぁ]
/*
まだちょっと時間あるけどご挨拶を。
どうも、飛び入りで参加したライオット/riotです。
元々ガチ脳だったんだけど、最近よくRP村に参加しててちょっとした化学反応というか、刺激を求めて参加させてもらいました。
若干のほんの少しの僅かなミスはありましたが、おおむね楽しく過ごせました。
いや、本音を言うと変化する状況に上手く対応できず、ストーリーテラーとしての未熟さというか、力量不足を痛感した次第です。もっと上手くドラマを演出したりそれぞれのロールを活かしてあげられたら良かったと悔やむ部分が多々です。
それでも楽しく過ごせたのはやっぱり一人で作る物語ではないってことが実感できたからだと思いますね。
もちろん展開や絡み方なんかで好みじゃなかったり面白くなかった人もいると思います。
それでも一緒にプレイできたことを少しでも楽しかったと思って貰えたら幸いです。
主催者さんとご一緒した皆に感謝を、ありがとう。
─ 墓地 ─
[騒動のことを伝えた翌日。
エミーリアの両親から声がかかり、雪の中と仮埋葬した彼女の下へ向かうことになった]
…………
[寄り添って歩く2人を見遣ってから、先導するように聖堂への一本道を進み。
目印をつけておいた仮埋葬された場所へ]
ここだ。
[目印のある場所を慎重に掘り返し。
髪が解かれ眼鏡を外した、蒼褪めた顔のエミーリアと対面させた。
冷たい身体に縋り涙するエミーリアの両親に、痛々しげに瞳を伏せる。
一歩引いた位置で、彼らの気が済むまでマテウスは待ち続けた]
[どれくらいの時が経ったか。
ようやくエミーリアの両親がこちらを振り返り、埋葬を頼む、と告げてくる]
……分かった。
[首肯して、2人の希望の位置に埋葬のための穴を開ける。
対面のために開いたシーツを再び丁寧に包み、掘った穴の中にエミーリアの身体を横たえる。
一緒に埋葬するものがあるならそれが安置されるまで待って。
掘り起こした土を丁寧に穴へと戻して行った]
─── 安らかに。
[他の埋葬した者達に向けたのと同じ言葉を紡ぎ、瞑目する。
エミーリアの両親から感謝を告げられて]
…このくらいしかしてやれないからな。
[緩く首を横に振り、苦く笑んだ**]
[先ほどの俺の態度は、もしかしたらカルメンをも不安にさせていただろうか?
人と人狼と、どちらにも揺れて、結果、俺は人を選んだ。
カルメンの手を離す気はない、だけど、彼女には違う風に映るかも知れない]
………レナーテ
[小さく、名を呼ぶ。
生前には、こんな風に柔らかく呼ぶことは出来なかった、その、名を]
………お前が望むものを、俺は与えてやれない。
だけど、お前はもう自由だ……だから
………次は、ちゃんと見つかるといいな……
おやすみ……
[既に、狂信者としての意志は薄れていたから、上手く伝えられたか解らない]
[レナーテ、と言う人狼が、どういう生き方をしてきたか、俺は知らない
だけど、生まれ変わる事ができるなら、その時は
どうか信じる物が側にあるように、と
俺に、そう願う事が赦されるとは、思ってはいないけれど**]
/*
ざざざーっと目を通してきたけど流し読みすぎて感想言うのも申し訳ないなコレ……
うん、終わってからもっとちゃんと読み込もう。
とりあえずエルザの想いが変わるか楽しみにしてまs
あ、ろるに混ぜるのもアレかなあと思って省いちゃったけど、エミーリアを宿に帰した後は一人で荷物持って修道院に戻ってます。
エミーリアの両親も娘が戻らないのに戻ってきた客とか頭で理解しても感情で受け入れ辛いだろうしね。
家事できないけどライヒアルトを一人にするのは拙いかなとも。
[息子が独り立ちする、と。
低く落ち着いた声で話す男に、視線を向ける。
昔はぶっきらぼうな物言いだったのが、何時からか穏やかなそれに変わったものだ。
足元に懐く、年老いた猫を膝に拾い上げながら、良かったわね、と微笑み。
続く会話の流れで、長く独り身で居る、もしくは居た理由について問われ、苦笑に変えた]
…そうね、今なら言えるかしらね。
[仮にこの時添い遂げる相手が出来ていたとしても、その相手にすら話してはいなかった理由。
けれど、彼なら笑ってくれるだろう。
共に懐かしく、あの人を偲んでくれるだろう。そう思ったから]
アタシね、ずっとシスターが好きだったのよ。
[猫の背を撫でながら、目を閉じて微笑み告げたのは、初めての告白**]
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