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[厨房から再び広間へ。ふきんを持ってきて床を拭き始める。残念ながら雑巾とふきんの違いを気に止める男ではなかった。たとえ普段の精神状態だとしても
床を拭きながら、ふと、顔を上げて聞いていた者たちに]
ただし、俺が人狼と聞かされたせいで自己暗示にかかってしまったのかもしれん。
そのへんは、正直自信がない……
[床を吹き終わると再び厨房へ。ふきんを洗って干し直した後にもう一度、広間へ戻る]
―二階廊下―
[痛み止めは自分の(とは言っても他者にあげるつもりだが)ものにするつもりだったけれど、曖昧にゼルギウスの提案に頷いた。
人狼を信じていないというきっぱりとした口振りに、ほんの少し、翠の眼差しが嬉しげに細まった]
食べて、美味しいって言ってもらえるのは、あたしも幸せだから。
等価かもしれないですけど。
でも、ありがとうございます。
[再度、頭を下げて、階段の方向へ歩みだす]
……その辺りは、『見極めて』みればわかるだろうさ。
[自信ない、というイヴァンに向け、静かに告げる。
見極める者。
彼が正しき力の主であるか否かは、今はわからないが]
……いずれにしろ、悩んでいたところで、その答えは見えん。
というか。
今更だが、ふきんで床を拭くな。
[最後に入るのは、日常的突っ込み]
暇つぶしか。
俺はちょっと持ち込んできたものを、とね。
[少しばかりの焦り。それは自覚があるよなないよな]
そうだな、俺も何か飲もうと思ったんだった。
ゲルダも、エーファちゃんも行かないか?
[ゼルギウスの提案に同意して、女性達にも声を掛けた]
獣、に?
[姿勢は変えず][繰り返す]
それで人を集めるとは。
やはり本気で、信じてるのか。
[自警団は]
[裏口に眼を遣る]
…さて。
備えあれば憂いなし、とは言うが。
問題は、どう備えるのか…だね。
第一確証も無い。
[小さく首を振る]
[思考を追い出すかのよう]
[イヴァンの告白、それらも頭の中に入れおいて。
手を口元に当てる。深く考え込む時の癖だ。
自信がないと不安げに言うイヴァンには、どう判断してよいのかこちらも困惑したままで。]
どう、なんだろうな。
間違って人を人狼だと言われると、それは困るわけなんだが…。
[無論逆も、と口にしないのは、僅かな可能性を残しておきたかったからだ。
とその合間にも、耳に届いたマテウスの台詞に。]
…かくれんぼ、って。
流石にもう、そうやって遊ぶ歳ではないからな…。
[はぁと息をつきマテウスを半眼で見つつ。]
暇つぶしにはならんだろうが。
何か食べるものでも持ってくるか。
[そういい残して厨房へ。]
わたしがやるよ。
見つかった死体って、あなたがやったんでしょ?独り占めは良くないよ。
[火照りが…抑えられない…。]
ああ、いや。
[我に返り][封筒を拾う]
[中身を読むつもりはなく][けれど]
…『滅ぼせ』?
[渡そうとする刹那][見えた文字]
[小さく口から零れ]
謝らなくて、良いから。
きちんと休んで。
[袖口の削片へ指を伸ばし、摘む。
短く溜息に似たものが零れるも、表情は変じない]
食事と睡眠と休息を取って、無茶しないこと。
[年上のはずの相手に、まるで説教のような言の葉。
下の階へ誘うゼルギウスに頷いて、階下へと向かう]
ああ、俺がやった。
[楽しそうにそう答えて]
そうだな、俺一人楽しんじゃ悪いな。
二人でたのしまないといけないな。
これから始まる楽しい遊びをな。
[いつもより表情が和らぐようなゲルダの様子に自然と笑みが零れた]
礼を言うのはこっちの方さ。
マテウスに殺されずに済んだし。
[昨日のことを思い出しておどけたように言葉を紡ぐ]
[どこか焦るよなエーリッヒには気付いたが、特に何も言わずに]
ここに来てまで仕事か、盛況だねぇ。
じゃ下行こうか。
[全員の同意を得られたようなので、階段へと足を向けた]
……確証が、あれば?
[敢えて、他の親しい者ではなく彼に話したのは、教職に携わる者であり、自身を知らないからこそであったかもしれない。余計な感情も混ざらないだろうと。
呟きを拾い、身体が震えかけるのを抑えた]
教会は人狼を敵対視しています。
だから、…滅ぼさなくてはならない。
私も、その責を負っている。
教会の人間であり、証があるゆえに。
[人狼は居ないと言い切るゼルギウス。
それに嬉しそうな反応を見せるゲルダ。
胸の奥が小さく痛んだ]
ああ、気をつけるよ。
[作業の名残を取ってもらいながら、そう返す。
だが集中すればスルリと抜け落ちるのは毎度のことだったり]
よし、行こう。
[エーファの肩を左手で軽く叩いて促して。
ゲルダ、ゼルギウスと共に広間へ向かって降りてゆく]
― →一階広間 ―
[エーリッヒにも、また一つ頷いて。
ことりと、ゼルギウスに首を傾げた]
マテウス兄さんに?
[その言葉だけでは、どうやっても理解には足らず。
なんとなく、昨日会っていなかったことを思い出す]
…私、ご飯作ってくるから。
厨房行くね?
[階下に降りざま、そう言って広間へ向かう人々と別れ、厨房へ。
その先に居たのは、親友と言える相手]
ナターリエ。もう、ご飯って作った?
―厨房―
[昨日のスープの残りを温めなおして、あとはパンに軽く焼き目をつけ、うえにチーズを乗せた。
燻製の肉を薄く切り、さらにその上にのせた簡単な料理を皿に盛る。
果物を甘く漬けたものも出し小皿に分け入れたところで、ゲルダの顔が見えた。]
こんばんはゲルダ。
簡単なものを少しだけだが。…足りんだろうな。
[手早くというとそんな物しか思いつかずに。]
他に何か足すか?
手伝うが。
やーちょっとからかったら「ぶっ殺す」とか笑顔で言われちゃってさー。
その前にゲルダちゃんの料理あること教えてたから、それで許されたっつーか。
大人げないよなー。
[自分棚上げでゲルダに説明しつつ一階へと降りた]
ん、それじゃあ俺らは広間行ってるよ。
飯よろしく。
[再度頼むとそのまま足を広間へと向けた]
─廊下→広間─
[かくれんぼの提案には、猫はなぁう、と喜んだかも知れないが。
主は主で、がっくりと]
……どういう発想なんだよ……。
[読めねぇ、と呟きつつ。
新たに広間に下りてきた面々に、軽く、手を上げて挨拶した]
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