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[肩に降りた手の感触に史人に視線を向けて]
うん…最初、見たのは、おじさん達、なの…。
電話、借りようと、思って、行ったら、店には、誰も、居なくて…。
家の方を、訊ねたら、おじさん、達、が…。
[また涙が浮かんできて、右手で嗚咽を抑えるように口元を覆う]
ただいま。
[顔には幾分緊張したものを浮かべて。
ようやく旅籠へと戻ると、意外にも人が集まっている事に驚く。]
…ねぇ。一体この村で何が起こってるか聞いてる人、いる?
[若干眉を潜めて、尋ねた。]
取り敢えず、此処に居るより、どッか・・・
晴、・・・さん?
[目を伏せたまま反応が無いかと思えば急に笑い出した晴美に、訝しげに眉を寄せる。
剣呑な雰囲気に一歩、後退った。]
[何人もの人が死んでいるという話に眉を顰める]
集まれるなら、集まっておきたい、よな。
[ぽつりと呟いて。
扉から戻ってきた小百合の姿に息を吐いた]
おかえり。
…俺には、何がなんだか。
人が、……たくさん死んでるらしい事しか聞いていない。
……そういえば、宿のご主人の姿もしばらく見ていないが、大丈夫なんだろうか。
…それに、そこまで外と接触しなくても自給自足で賄えた。というのもあるだろうがな
[同じように声を潜めながらいいつつ。
きっとどれもこれも合わさって村は村のままだったんだろう。なんて改めて思いながらも。今度は呆れたような視線になる裕樹。なんでさと内心で思わなくもない]
できれば忘れたいところがあるが
格好良さはいままで担当しなかった部類だし。敬語を使わないことより難しい
[潜めた声ながらもきっぱり]
そうだったか……ん、わかった。
無理に、思い出さなくていい……。
[嗚咽を抑える様子に、静かに言って。
それから、視線は利吉の方へ]
……共通項、というか。
桜の開花に端を発しているなら……血を求めての事、だろうな。
咲けぬ桜は、生命裂かれて花開く。
舞い散る紅、闇夜に舞いて、花染める。
桜をより美しくするべく、血を求めるものがいる……と。
[淡々と、告げて。
守るべき大事なもの、という言葉には、微かな笑み]
……その気持ちは、わかるぜ。
俺だって、それは、同じだからな。
おかえり、小百合さん、無事でよかった。
[と迎えながら裕樹に説明は任せ]
集まるというのはいいが…どれだけの人間が残っているのか
[行ったまままだ帰ってこない孝博や聡が気になるように扉に視線を向ける]
徒弟 裕樹は、青年 聡 を投票先に選びました。
そう…帰る途中、何か変な感じというか…静かすぎて変だったから、村の中、少し歩いてきたんだけど。
…うん、外はそんな感じ。
[詳細は省きつつ裕樹にそう言いながら、溜息。]
他にも生きてる人、いるんだとは思うけど…下手に私が行くとこっちが危なそうだったから、とりあえずさくっと戻ってきたんだけど。
[正解だったかしら?と首を竦める。]
[思い出さなくて良いと言う史人に小さく頷いて。零れ落ちた涙を手の甲で拭う。
小百合が旅籠へと姿を現すと、会釈で挨拶をする]
[嗚咽により言葉はなかなか出てこなかった]
教師 史人は、青年 聡 を投票先に選びました。
[冷静だという言葉に、クッと笑うと]
孝博、ここで王たる俺が動揺してどうなる。その動揺が下々に伝わり、恐怖は増幅することが容易に想像できるだろうが。
ならば、王たる俺が取るべきは、冷静にキレること。違うか?
[なんか違う気がする。]
[だが、崖崩れのことを耳にすると、ぴたりと止まり]
……それは本当か?
なるほど、警察がいつまでも来ないとは思っていたが、まさか孤立していたとはな。
[そう呟いて、ガリッと爪を噛む。]
[榛名を家に送った後、
蓮実とともに旅籠への道を歩いていたが]
ああ、ちょっと旅籠に行く前にいったん家に帰って遥さんも呼んでくるよ。
しっかりしてるとはいえ、女性一人残しておくのもあれだしね。
なんだか、妙な胸騒ぎもするんだ、村がざわついてるような…。
[そう告げて自宅へ一旦よることにした]
[小百合が入ってくれば小さく安堵の笑みを見せて]
そう、ですね。
でもずっと一緒というのは難しいかも…。
[利吉には頷きながらもそう返して。
自分もやらなければいけないことが、ある]
投票を委任します。
探偵 利吉は、学生 涼 に投票を委任しました。
なんだか、接触したくないがために自給自足を満ち足りさせたようにも思えてきたよ。
今の状況を聞いて、巫女の伝説を思い返すとさ。
[少し、困ったように笑った。
案外きっぱりとした声が聞こえれば、笑みは悪戯に変わって]
忘れても良いが、それで痛い目に遭うのは蓮実だからな。
格好よさを担当していないのは分かるが、それじゃあお前は何の担当なんだろうな?
…まあ、その仕事が辛くなったら言って来い。
愚痴くらいは聞いてやるさ。
ただいま。
やーねー。私は簡単には死なないわよ。
丈夫なのは蓮実さんだって知ってるでしょ?
[蓮実にそう、けろりと言う。]
そっちこそ、無事で何よりだわ。
…うん、生きてる人が目視で確認できると安心するわね。
[他葛木兄妹や榛名、利吉親子も見ながら。
戻ってきたばかりなので、交わされる会話にはまず聞き側に入る。]
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