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少しだけね。
やっぱり、ハルはボクの友達で、大切な幼馴染みに変わりはないから。
ボクみたいなのを理解して、付き合ってくれるのはハルくらいだったからね。
[互いに伝える言葉は、同じような内容のもので、
ボクは夢のようなその世界で微かな笑みを浮かべる。]
生きるよ…
[もう一人の仲間が呼び掛ける声がする。
仲間二人が願う思いは同じで、次第にボクは幼馴染みの存在を遠く感じ始める。
彼のいる側から、わずかにはなれた、もう一人の仲間のいる側にボクの意識は転がっていく]
ああ、でもどうせなら、かわいい女の子だったらもっとよかったのに。
[最後に滅多に言わない冗談を、微かな笑みとともに、ボクの大切な幼馴染みに。
ボクの友達である彼はなにか*言ったかな?*]
─生徒会室→ ─
[幼馴染が部屋を出ていくのに気付き、自分も出て行ったほうが良いかと思い。
誠の寝息が落ち着いているのを確かめてから、そっと生徒会室を後にした。
部屋を出て、最初に感じたのは痛いほどの寒さで。
誠が命を落とさなかったのに安心して気が緩んだせいかと思ったけれど。
ふと窓の外に見える空を見て、そうじゃないことに気付いた。
あぁ、本当に、終わったんだ。
そう思った次に過ぎった思考に、気がつけば足が走り出していた。
幼馴染に声をかける余裕もなく、向かった先は。]
…そう、都合よくは……いかないのね。
[鉄錆の臭いと、冷たくなった友人や後輩たちが眠る、宿直室。]
─宿直室─
[わかっていた。
ゲームが終わっても彼らは戻らないのは。
ゲーム終了と共に全てが元通りになるのなら、誠だって生死の境を彷徨うこともなかったろう。
それに、自身をしっかり染めている朱も、そのままなのだから。
だから彼ら彼女らも、死した者は、死したまま。
けれど、慣れ親しんだゲームでは、エピに入れば死んだ者も生き残った者も境無く話せたから。
もしかしたら、と思って来てみたのだ、けど。
指先に触れる感触は、冷たく硬い、それだった。]
─宿直室─
私…結局、何も、できなかった。
[ゲームを終わらせる為に、自らの手を汚したり。
自らの身が危うくても、己の役目をまっとうしようとした人。
自分の身を犠牲にして、盾になろうとした人もいた。
自分は、そのどれも選べなくて。
守ることも、何をすることもできぬまま、のうのうと生き残った私がここにいる。
でも、謝れば、それこそ卑怯だ。
代わりに死ぬ事も出来ない、死んだところでそれは私の自己満足でしかない、から。]
─宿直室─
……これから、どうなるの、かな。
[ごめんね、の代わりに口から零れたのは、純粋な疑問。
窓から見えた空は、冬の済んだ空気の、夜の色だった。
多分、もう外にも出れるはず。
けれど。
ここから出たら、どうなるのか解らなくて。
もしかして、何もかも消えてしまうんじゃ、という思いに、その場から*離れられずにいた。*]
―階段―
[視線はそらされたけど、手をしっかりと握った。
相手は曖昧な力でしか握ってくれないけど、ひどく拒絶されてないことがうれしくて、ぎゅっと握って階段を上った。]
[屋上の踊り場にたどり着けば、重々しい威圧感のようなものが不意に軽くなった。
宮町がエピだ、とつぶやく。そうか終わったんだ、と安堵のため息をついた。
彼女に見上げられたからひとつ頷いた。終わったんだと。]
[宮町が屋上のノブを捻る。アズマは前をむいた。]
―屋上―
[そこには星空が広がっていた。本物の星だ。
まぶたの下でみたものじゃない。食い入るように見つめた。]
[アズマは何も考えていなかった。頭の中は真っ白で、ただ星空が広がっているという認識だけでいっぱいになっていた。]
[ばいばいと、宮町の声が聞こえた。隣を見れば宮町が消えていくのが分かった。握っていた手のかたちが、そのままで残った。]
[じっと宮町がいなくなった場所をみつめた。ばいばいということは、彼女はもう心配ないということなのだろうか。
よくわからない。頭を振った。]
[ポケットの中から小さな振動が伝わってくる。電池の切れた携帯電話だ。
鳴るはずがないのに、といぶかしんで、ひょいと肩をすくめた。自分の存在自体が現実世界から遠いものなのだから、追求したって仕方がない。]
[諏訪からのメールだった。終わったよ、と。ありがとう、と。
そして、謝罪の言葉。]
……諏訪……。
謝らないで、いい、のに。
[自分が死んだのは諏訪のせいではない。そんなことを言わせたくなかったのが本音だ。
感謝の言葉だけでなら、悔いなく消えることができたのかもしれない。だが謝罪の言葉が心に刺さる。
済まないという彼の気持ちを素直に受け止めることができないくらい、自分は弱いのだと思い知らされた。
当分は、ここにいることになりそうだと、なんとはなしに思う。]
俺は、弱いんだ。
弱いから、全部疑った。
弱いから、何もできやしない。
弱いから、何かに頼らないと、生きていけなかった。
それで、それは、今も、変わってないんだ。
[口に出してみる。自分に言い聞かせた。
空には満天の星。ただ、月が明るいから観測には向かない。
星の光がかすむのは、月のせいだけではないのだろう。]
[目元をこすった。再び携帯電話に向かう。
彼に何かを言いたかった。
でも、どんな言葉を言ったって、今の自分の気持ちをうまく伝えられる自身が無かった。]
[諏訪にメールを送る。言いたいことがありすぎて、言葉が連なってひどく見苦しかったから、いっそ言葉を使うのをやめた。
『Σd(>ω<`)』
自分が暗い表情を作っているのが分かる。これで彼に何が伝わるだろうか。
できれば明るい方向に、都合よく解釈して欲しいと思った。
解釈を人任せにするのも、自分が弱い証拠だと知っている。]
[屋上にごろりと転がる。寒いと言えば寒いのだろうか。ただし無視してもなんともない。喉を痛めて体を冷やし、発熱することがない。
そう考えるとなかなか便利な体だ。難点なのは、一歩も前に進まないこと。]
俺には、ふさわしい、かも。
[流れ星が降っている。毎年恒例の流星群だ。放射線状に振るから、見つけるのはたやすい。
自分の弱さをのりこえる方法も、こんな風に見つけられる日はくるのだろうか。
流れ星の数を、ひとつ、ふたつ、と数えていた。**]
/*
あや、ちらりと覗きにきたら森君ロールが…お疲れ様お疲れ様!
森君弱くないよ、いっしょーけんめいでかっこよかったよ!
[泣き顔で撫でた撫でた。高速で撫でた。]
/*
どっちもで(
お隣は25日にエピらせるには今建てるしかないらしくて。
人集まるか分かんないんだけどね。
年末だし。
でもやりたいからアタシは参加するんだぜ。
/*
別に方言村じゃないからね!?
あずまんも来るかい?
リアル大事に、ではあるけど。
てか自分一番リアル大事にな気がして来た。
[都道府県セットの締め切り発表されちゃったぜひゃっほぅ]
/*
むん、行ってみたいけどリアルやばいし
設定読みこんでないから脳みそパーンしそう
ちょっとみまもってる・・
都道府県セットしめきりきたね!楽しもうっと
/*
I>えすは ようすを みている
リアルヤバいなら無理せず。
えすさんも2キャラになったんね、都道府県セットww
アタシマジ死ぬ気でやらんと間に合わん予感。
何せ村が4月辺りまで詰まってt
地元のは構想大体出来てるから良いけど、もう一個がなぁ。
/*
うん、指くわえてみてるわ♡
2キャラだよお〜キャラは練るのに時間がかかるからねえ
地元じゃないもう一県は情報収集して考えるしかない・・!
さてそろそろいったん離脱る**
/*
ああ、もう次村たってるんですね。
帰宅後キャラだけ取りにいきましょうかね。
中身隠す気ないと気楽ですよね。
やることやりたいことがつまっています…
[薄闇だった世界の帳が星空へと変わっていた。
窓の向こう、届かぬ空をじっと見詰める。
少しして携帯電話が手の内で震えた。
ピクリと指先が跳ねて急くようにメールを開く。
送り主は、春だった。
本文にはたった一つの顔文字。
一瞬、今までの全てが夢であったのかと思った。
春が狼に襲われて事切れたのも自分の見た悪夢だったのではないか。
けれど夢ではないと示すように白衣に残るのは暗い血色。
メールの送り主であるはずの春の血で己は染まっていた。
これは佑一郎が望んだ大きな奇跡ではなく
想いゆえのささやかな奇跡なのだろう。
佑一郎はぎゅっと強く携帯を握る]
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