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[緊張の所為か、今、空腹は感じない。喉は乾いてる。
消えない頭痛。重い手足。だが、目の前の盲目の少女の首輪が示す数字は6%。無口な青年の首輪は18%。オトフリートは11%だった。──彼の方が明らかに症状が軽い。
ゼルギウスとやらに、己は何を投薬されたのだろう。
問いに答える者は、目の前には居ない。]
雄弁か。
さて、如何なものだろう。
職業だからな。
[首輪の数字の部分を指先でアーベルに指し示す。無言で無理に階段をのぼる必要は無いと告げた。]
では、任せてくださいです。
もったいないけど砕いちゃいます。
[石像に近づいていく]
名も知らぬ石像さん……、
ごめんですよ、そして有難うです。
[目を瞑りながら石像を地面に叩き付ける。
顔にはきっと切ない表情が浮かんでいただろう]
……………、次はこれです。
[砕け散った石像から腕の部分だけを拾い上げた。
自分の行っている行動を考えると自然と歯を食いしばっていた]
くっ……。
[湧き出てくる感情を無理やり捨て去って腕を地面に叩き付けた。
腕は地面にぶつかると簡単に砕け散った……。
その場に残るは、もはやただの石の欠片と鍵だけだった]
…っぅ!
[思わず身を抱いて押し殺した悲鳴。
まるで、砕けて割れる痛みを感じているような。]
ごめんね…でも、ありがとう……。
[白い砂のように砕けた破片をジッと見つめた。]
[上のほうから聞こえる、話し声と、次いで何かが砕ける音]
又誰か、石像でも壊したのかしら。
[大広間で始めに壊された音と、同じ音がした。
隣を行くヘルムートの足取りはゆっくりで、歩調を合わせているように感じた]
どうして、こんなに茨が這ってるんだろう。
眠る前は、こうじゃなかったと思うのに。
嗚呼、壁にした方が良いな。
二階に近付く程、手すりに茨が多い。
否、壁も──、
いばら。
[ベアトリーチェが付いた部分は空白だったが、壁にも所々茨が渦巻いている。ただの植物もこう存在感が有ると、おぞましいものに映る。]
棘が刺さる。
血が少しだけ、滲んでいる──な。
[少女の手を取り静止の呼びかけ。刺さった棘を抜くところまでは思い付くが、怪我人の手当等した事の無い彼は、布を巻く事を思い付かない。傷口に触れぬよう、少女の手を取り、ペースを合わせるようにして、]
何か有ったら、抱きかかえて行く。
それ位の事は出来る。
私が、鍛えていた事は、ベアトリーチェのママは教えてくれなかったか。
さあ、着いた。
[座り込んだゲルダを安心させようと微笑もうとした。
実際はうまく笑えていたか自信がなかったが……]
うーん、僕はもっと図太いかと思ってましたけど……。
案外普通でした、少し残念でとてもがっかりです。
[そこまで言葉を吐いてドアが開いていることに気づく]
ん? ブリジット?
もしかして、見ちゃったですか?
[立ち竦むブリジットの様子を見て頭を掻く。
あまり人に見せたい光景でなかったから]
2回、聞こえたね。
二階の廊下は一本道。
複数の部屋が並んで有るようだ、ベアトリーチェ。
[ベアトリーチェの顔を覗き込み、それからそっと手を*離した*。]
まいったです、少し待つとしましょうか。
[そのまま二人が落ち着くまで待つ事にした。
本心は扉を開けたかった。
これ以上想定外の出来事は起こすべきでないのは明らか。
ならば落ち着くのを待つしかない、そう結論付けた**]
[手を取られ、けれど上まで急ぐスピードはかわらずに]
そうなの。身体を鍛えてたかなんて、言ってなかったわね。私が興味なさそうだったから、言わなかったのかも。
[着いた、という声と物の割れる音]
本当。
石の割れる、音だったわ。あの音知ってるもの。
[手を離されると、杖を突いて音のしたほうへ*歩き出す*]
/*
うーん。
読み返しても、ちょっとわかんないや。
なんで、エーリッヒは困った顔、したんでしょう。
戻ってくるのか、このこ、的な顔だったのなら。
ちょっと自分のRP、はやまったなぁ。
そんなの別に、思われてもいいキャラだったのにorz
あー、ミスった気がしてならないorz
―― 医務室 ――
……あぁ。
そっ、か。
[繋がる記憶の欠片]
[辿り着いた、足跡]
そういう、こと。
[独り言]
[ゆっくり頷いた]
[返る声]
[ぱちぱち、蒼が二つのんびり瞬いた]
そう。
アーベル。
……アーベル、よね。
[確認する様に二度、呼びかけて]
じゃあ、
エレット。
……あなたの事、そう、呼んでいい?
[問い掛けて]
私の事は、カルメン、って呼んで。
愛称なの。
御願い。
[端的に続ける]
[受け取った一錠]
[まじまじと見る]
……お薬、貰った。
[ぽつと呟いた]
別に、要らないんだけど、ね。
どうせ、治らないんだし。
[からりと乾いた笑い一つ]
でも…
[そう]
[ただ一つ思う事の為に]
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