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あれ、コダマ…?
[歩いている途中、戦利品を咥えた猫と遭遇。
足を止めても顔見知りだからか特に逃げ出されはせずに]
今はご飯持って無いよ、ってそれだけあれば十分か。
誰かにもらったの?
[涙目の人がいるだなんて想定外。
よかったねぇ、なんてほのぼのと会話している]
[こちらに気付いたらしい追いかけっこをしていた男性に、ぺこりと会釈をして。
「あ」と声を漏らすと、カウンターへと歩み寄り、籠を旅籠の主人へと差し出す]
おじさん、野菜持って来たよ。
『お、いつも悪いね』
[旅籠の主人は籠を受け取ると野菜を奥へと持って行き、籠だけを手に戻ってきて榛名へと返した]
外の人、来てるんだね。
滅多に来ないのに。
[主人にそう声をかけながら、視線が向かうのは見知らぬ男性へと]
お? 誰かと思ったら南部クン。
君こそ、なーんでこんななんもない山の中に。
[特徴のある呼びかけ方に相手が誰か察して、問う]
俺は、三年ぶりの帰郷の途中。
だからほれ、しばらく休講になってたろ?
おっサン、ナイスファイト。
・・・負けたケド。
[余計な一言を付け加えながら、息を切らす男に親指を立ててみせた。
それから榛名に向き直る。]
あァ、やっぱり。お久し振りっス。
相変わらずお綺麗で。
[軽薄な笑顔を浮かべながら。
付け加えた一言も男に対する時とは違う。]
なってた!
なんだー、デートじゃなかったんだ
[塾友とはなしてたのにザンネン!]
てっきりそうだと信じてたげたのにー
あーあ、100円負けちゃったー
わたしは、おかーさんが言うからきたんだけど。
…………せんせー、車?
[賛辞を述べられると瞳を瞬かせて]
孝博君、口が上手くなった?
でも、ありがと。
孝博君も、カッコ良くなったね。
[少し照れたようにしながらも、礼を述べて。昔と印象が違う相手に微笑みながら賛辞を返す]
今回戻ってきたのは、祭りのため?
集落を出てから、3年は経つよね。
[僅かに首を傾げつつ、孝博に問うた]
……おまいら、講師のプライベートをなんだとおもっとるか。
[賭けの対象にされていたと察して、ため息一つ]
ふうん……この時期にって事は、桜の祭祀関係か……って。
車は車だが、生憎と節約中の二輪だ。
乗せてはやれねーぜ?
[目をきらきらさせる様子に、さらり、こう返す]
ま、目的地が同じなら、荷物くらいは運んでやれるが。
[名刺を一瞥後、ポケットに仕舞った。]
へェ、探偵サンかァ。
りっチャンね。りょーかいりょーかい。
[遠慮なく早速呼んでみたようだ。
それからカウンターまで歩いて行って、]
・・・なァ親父、客って野郎だけ?
もっとほら、美人のおねーサンとか居ないワケ?
[ひそひそ。利吉や榛名に聞こえたかは知らない。]
[男性から渡されたよれた名刺に目を通し]
九重、利吉、さん?
探偵、なんですか。
[流石にりっちゃんとは呼べず、名前をそのまま反芻して]
えと、私は、宗方榛名、と言います。
この集落で探偵のお仕事は…あまりないかも知れません。
あ、祭りの準備や、畑仕事のお手伝いならあるかも…?
[探偵の仕事では無いなぁ、とは思いつつ、仕事らしきことは挙げて]
[目がきらきらしていた分、反動の文句はあったかも知れないが。
ともあれ、年頃の娘一人で歩かせるにはいささか危険、という思いもあり、連れ立って集落を目指す。
進んだ道の先、木々の合間に見えてきたそこは、記憶の中のそれと変わらず]
…………。
[一瞬、目を伏せる。
涼が気づいたなら、適当に誤魔化しつつ、最後の一歩きの後、集落に踏み込んだ]
9人目、女中 小百合 がやってきました。
女中 小百合は、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[この村を訪れるいくらか前の事。
小百合は暖かな木漏れ日の樹の下で、ウォールナットのロッキングチェアに深く腰かけた老婆の背後に、静かに控えていた。
主人のまどろみを阻害しないよう、必要な事があるまで口を開く事はしない。
うっかり口を開いて何か話しかけようものなら、ウン十倍の皮肉と投げやりでとんでもない命令が返ってくるのは必須だからだ。
それから暫くの間、ぼんやりで退屈な時間をただじっと、過ごす。]
いやァ、見たままを述べただけですよ。
ありがとーございます。
[同じ笑みのまま賛辞に礼を延べ、榛名の隣に移動する。]
そーそー、ソレ。
卒論の題材にならねーかなって思いまして。
中:
というわけでメイドで来ましたこんにちは。t_nukeです。
もう9人とか埋まるの早くてびっくりだ!
そして赤やらないとか言っときつつ、再び赤を選んでる私を許してください(ぁ
今度こそがーんばーるぞー。
[隣に来た孝博に視線を向けつつ]
卒論の題材?
孝博君、何専攻してたっけ。
[覚えていないのか首を傾げて]
そっか、3年経つんだもんね。
あと1年で卒業なんだ。
…卒業したら、どうするのか決めてるの?
プライベート?ノンノン、だめだめだよふーみんせんせ。
せんせーは、あのあっつい視線に気がつかないのー?
クラスの子、せんせーに憧れてたりするんだよ。対象にならない…………わけが、ない!
[力説]
そうそう、さくらー
って歩くの?ケチ!せんせーなんだから乗せてよー
[ちゃっかり荷物はのせたけど!]
っと、あそこが目的地?
……せんせ?
[様子が変だなぁと思ったけど、あこがれはわたしじゃないし、まぁごまかされてしまっちゃろう。]
…………んー、ほんっと、田舎!
手伝ってくれた御礼にご飯、とかなら出来る、かな。
今は祭りの準備もあるし、私の家で野菜作ってるから、その手伝いとか。
…私、お手伝い出来ないから、少し助かるかも。
[きゅ、と少しだけ服の裾を握り締める。利吉に向いていた視線も、僅かに床へと落ちた]
えー、じゃあ、おいなかさま?
[さまを付けたらはっきりじゃないに違いない。]
泊まるのは、おかーさんのおかーさんのとこかなぁ。ちゃんと手紙とかいってるといいんだけどなー…おかーさん忘れっぽいから写真いれてなかったりするかなぁ…
せんせーはどう思う?
[ぶわ、と。
風が下から上へと突き抜けた。
辺りに散っていた華の花弁が宙を舞う。
そして春雪のように、ちらり、ちらりと舞い落ちた。それを見つめる小百合の目は―どこか冷たい。]
『―――――アイニ、キテ。』
[声が聞こえた。掠れた声だったが、それがコエであるのが分かる程度に、はっきりと、耳に届いた。
それが何の声であるか、までは分からず―。
まるで見えない声を睨むように。
落ちるハナビラをじっと見つめていた。]
おっと、ついつい。
[猫とじゃれて時間を潰してしまった]
じゃあコダマ、またね。
明日もご飯分けてもらえるといいね。
[聞いたらまた涙目な人がいそうだなんてことはついぞ知らず]
こんばんは。
宮司様の使う品のことなんですけれど。
[メモに従い幾つかの連絡を祭りの支度に動く人々へ。
その中には村の入口の方もあって]
…へぇ、お兄様。
女性連れでのご帰還で御座いますか。
[遠目に見えた姿を認め、ピクリと眉を上げて呟いた]
なんのこっちゃ。
んなボケた言葉遊びばっかりやってると、語学の特カリ組むぞ。
[どこまで本気かわからない言葉を返し]
……それは、聞いてみないとわからんが。
ま、サイアク旅籠はあるし、俺の実家でよけりゃ部屋は余ってるだろうから、野宿の恐れはないだろ。
[軽い口調で返すのと、妙な冷気を感じたのは、さて、どちらが先だったか]
げー。ふーみんせんせー、オーボーだよ!
[そんな授業なんて受けたくないって。誰だって。…あ、ふーみんせんせーが好きな子は別だけど。]
へー、ふーみんせんせーの実家かー。そうだよねー三年ぶりとかいってたし。
ハタゴ。…はとこ?
[なんだかわかんなかった。わかることばにしてみた。意味がわかんなかった。なんかせんせーがおかしい気がしたけど、きっと気のせい気のせい。]
[何の祭り。そう問われて視線を上げる]
…祭りは、魂鎮めの祭り。
古の巫女を鎮める、祭り。
魂鎮めの儀式が、桜の木の下で行われるの。
災いが起きないように──。
あらん、覚えてなかったっスか。
国際文化の東洋文化専攻。
[相手からすれば無理もないことだろうが、大袈裟に肩を竦めて残念そうにした。]
・・・んン。どーすっかね。
こっちに戻ってもいーかな、なんて考えたりして。
[将来について聞かれれば悩む素振りをみせた後、へらりと笑った。]
―――魂鎮め
―――古の巫女
―――桜の木の下
―――災い
[一つ一つの言葉がクリアに自分の中に入り込む]
……なるほど、ね。
[符号は自らの中で、少しずつ形になっていく]
10人目、徒弟 裕樹 がやってきました。
徒弟 裕樹は、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[とん、とん。指先は、小さく紙面の上でリズムを刻む。
自身の感性に触れてくる場所を探しては、次に向かう幾つかの候補で悩む。
一番下になった紙を眺めたとき、何かにか、誰かにか、呼ばれたような気がして]
携帯が使えないのは痛いんだがな…。
ま、いいだろ。
それくらい古い方が、趣のある家が見れるだろうさ。
[プリントアウトされた地図をファイルにしまい呟く。
決まれば行動は早い。1時間後には部屋を出て、到着までにはさらに数時間]
何が横暴だ。
というか、旅籠とはとこは全然違うっつーの。
[素直に旅館と言えばいいのだが。
それはそれとして、この冷気の源は、と。
何気なく、周囲を見回してみたり]
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