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[エルザが厨房へと水を運んでくれば、ありがとうと礼は伝えて。
しかし応援に向かうはずもなく、茶器を調えながらお湯が沸くのを待つ。
ついでに、先日自分で購入したパウンドケーキを取り出して、お茶請けにと切り分ける。さほど多い量が必要なわけでもない。
酒に漬けたフルーツの入ったケーキは、二切れずつ皿に置いて。
お湯が沸けば、外へと顔を覗かせる。水汲みをする姿に、口元を緩めた]
もう用意が出来るから戻ってくると良いよ。
ありがとう。助かる。
[声をかけて厨房へと戻り、たっぷりと葉を入れた硝子のポットに湯を注ぐ。
硝子の器は熱にも強く、試供で出すには少々値も張るが、これで飲む方が美味しく感じる。事実たくさんの人が購入するので問題はない。見目も良い。
他に人が来るのなら、カップを増やして人数分、ハーブティーを割ることにする]
よし。
――お待たせ。どうぞ、エーファ。
このケーキもなかなか美味しいよ。アルコールも控えめだし、しっとりしてるから。
お茶は熱いから気をつけて。
[先に渡すのは勿論少女。ケーキについては一人だと無駄にしそうだったんだ、なんて言いながら勧める。
他の皆にも、カウンターにお茶を用意して、それからバッグから小さな瓶を取り出した。
無色透明、度数は高いがストレートでも美味しいと、幾つか仕入れて既に捌いたキルシュヴァッサーの、200ml程度の小さいもの。試供品扱いのものは、それでも開いてはいない]
労働報酬。次も力仕事を頼むからよろしく、エルザ。
[ソファに近づき、小瓶を渡す。で、お茶あるからと言いのこす。
自分はエーファの隣に腰を落ち着けた。ハーブティーは、*今日も良い出来だった*]
―元宿屋・広間―
[>>43 冗談めかした言葉に、真白の猫はすました様子でにゃあ、と一鳴き。
その様子に思わず顔をしかめるものの、反論の余地はなく]
……あ……お茶?
ありがとう、いただきます。
[>>44 それだけに、お茶の誘いは話題替えの契機、と飛びついた。喉が渇いていたのも事実だが]
……ゲルダ姉さんも久しぶり。
帰ってたんだ、ね。
[それでこの状況とは皮肉なもの、と思いつつ。
指揮を取るのが実の祖父である、と思うとそれは言葉には出せなかった。
言葉の代わりに一つ息を吐くその傍ら。
真白の猫は、自分に向いた少女の視線>>48に、挨拶するよに尾を揺らす]
[ゲルダの淹れるハーブティーの良い香りが鼻腔を擽る。
身上書を書き終わると香りに惹かれるように視線が移ろうが
手にしたままの鞄が声を掛ける邪魔をした。
此方に気付いたエーリッヒの翠>>67に宿る途惑いに
少しだけ困ったような微笑みを浮かべる。
礼拝の度、顔を合わせる歳近い彼までも自分と同じような理由で
自衛団員に呼ばれたのだろうか。
複雑な思いを抱きながらひょことお辞儀して
近くにいた自衛団員の一人に声を掛けた]
あの、荷物を置きたいのですが――…
[空いている部屋なら何処でも好きに使うよう言われ頷く。
階段を一度見上げると手摺りを伝い一段一段ゆっくりと――
左足を庇いながらの其れは何処か不自然な動き。
二階に辿りつくと手前の部屋へと姿を消した**]
/*
……まだ来る人がいるだろーから縁故悩んだが、やっぱ設定的にかち合うのよねプリジットが。
縁故でふらふらっと引き寄せられたのは二度目…かな?
9人目、修道士 ライヒアルト がやってきました。
修道士 ライヒアルトは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―教会裏―
夜なら、傷んでいた本の修繕をしてから寝ました。
その間は一人でしたが、それが?
[取り囲んだ自衛団員達に答えながらバケツを持ち直した。
帰り道だから水は入っていなくて重くないのが救いだった]
灯台になんか行ってない。
と言っても、どうせ信じられないって言うんだろう。
[口調を崩してわざとらしく嘆息すれば、自衛団員達は声を荒げて詰め寄ってきた]
はいはい分かりました。
行きますよ。行けばいいんでしょう。
司祭様にお話してくる時間はください。
[空いてる手をあげ降参する。
まだ何かごちゃごちゃいう声もあったが、聞こえない振りで教会の裏口から中に入った]
何かあると疑われるんだよな、結局。
ここで暮らした年月の方がずっと長くなったってのに。
[旅楽師だった父親が病に倒れて村で死んだのはまだ7つの頃。
物心ついてからずっと父子二人旅で、この地方に来たのも初めての年。孤児院に入れてもらったあの時から13年を数えようとしている]
司祭様。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
自衛団から疑いを向けられてしまいまして…
[小振りの鞄と同じ大きさの楽器ケースを持って礼拝堂に向かった。飴色の弦楽器は父親の形見であり心の拠所だ]
……はい?
何でナータが。
[説明しようとするのを制されて、逆にシスターも呼ばれて向かったことを教えられた。ぽかんとして聞き返しても、苦悩の表情で首を振られただけだった。深い溜息が二つ重なった]
……行って参ります。
[複雑な気分を抱えて教会を出た。
自衛団員は他にも仕事があるのか姿を消していた。いたら皮肉の一つも投げてやろうかと思ったのに。
仏頂面で岬の宿屋に向かって歩く]
[宿で提出される身上書は以下の様に書かれることになる**]
――――――――――――――――――――――――
■名前:ライヒアルト=シュノール(Reichard=Schnoor)
■年齢:20
■職業:修道士
■経歴:元は旅楽師の子供。7歳の時に村で父を亡くし、孤児院で育った。今は教会で司祭の手伝いをしている。
形見のヴァイオリンは自己流だがそこそこの曲は弾ける。
――――――――――――――――――――――――
/*
毎度遅参の兎猫です。よろしくお願いします。
昨夜はすこーんと意識が。…LiL再びとかならなくて良かった(汗
そろそろ呼ばれる時間なので一時離脱の準備をしつつ。
ちょっと1日目の参加が薄くなることになってしまったので、狼希望を取り下げておまかせにさせていただきました。動けないのがやりたい人から奪ったら申し訳ないんですもの。
でも他を諦めてでも拘りの泡沫参加。叶う限り頑張らせていただきます!
/*
あれちょ智狼希望がさらに減ってr
どういうことなのΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
…まさかあの二人が希望出してたとかそういうことか…?
[ゲルダと言い合うエルゼに関しては、エーファのほうもあまり記憶にないらしい]
[外見と口調の差異を疑問に思ってか、時折彼を伺い見る]
[目が合いそうになれば、慌てて床を見たけれど]
[ゲルダが台所に消えた後は、心許なく目を動かして]
[視線は主に白猫に向かうことが多かった]
え、でも、
[長く感じられた時間の後]
[ハーブティと共に出てきたケーキに、また遠慮を見せるものの]
……じゃ、じゃあ、いただきま、す。
[結局はまた勧められるまま、小さく頭を下げた]
[ほう]
[熱いお茶をゆっくりと流し込んで、息を吐く]
[そのうちに新たな来訪者があり]
……シス、ター?
[信心深い祖母と共に、以前は時々訪れていた教会]
[そこの修道女までもがここに来た]
[ゆらり]
[赤に困惑の色を乗せ、その背を見送った]
─元宿屋・広間─
[団員と話をして、席に戻った後はぼんやりと。
何もない時はできる限り気持ちをゆっくり保つように、とは主治医の口癖。
……今回の強制帰郷前にも、散々に言われた事ではあるが]
[そんな同居人の様子に、真白の猫はしばしじぃぃ、と視線を向けていたが、やがて、落ち着いているのを覚ったか。
なぁ、と短く鳴いて、円い眼でくるりと室内を見回し。
先ほどから、幾度か自分に視線を向けていた少女に向けて、もう一度、なぁ、と鳴いた]
─時は少しだけ遡って─
[オレの言った言葉に普通のことだと言うゲルダ>>62。
彼女の言うことも理解出来たから、それに対しては軽く肩を竦めるに留めた。
次いでオレが問うた事の返事を笑顔でされると、オレは思わずぽけらとした表情になってしまった]
……いや、楽しみは楽しみなんだけ、ど。
オレは普通の物を望んじゃいけないのか…。
[邪気が無さ過ぎる笑顔にがっくりと項垂れる。
これが相手が男だったら遠慮なく殴れたものを。
今度こそ普通の物を、と言うオレの願いは届いていなかったようだ]
─元宿屋・広間─
[それから一仕事して、広間のソファーでぐったりしているとゲルダがこちらに近付いて来た>>65]
…おおぅ、キルシュヴァッサー。
ローズとアカシアが作れ……ないよ。あれステアとシェークじゃん。
[渡された瓶の文字を読んで直ぐに出てくるのはカクテルの名。
作ろうかなと思った矢先、製氷機が無い事を思い出して断念した。
尤も、必要な材料がここにあるとも限らなかったけど]
貰って良いのか?
…ってー、また何かやるの確定なんだな。はぁ。
わーったよ。必要な時に言ってくれ。
[労働報酬と言われて受け取ったものの、続いた言葉にオレは軽く溜息をついた。
人使いが荒いなぁと思ったが、頼られてると思えばまだ気が楽になる。
茶があると言われたから、小瓶は床に置いたままだった荷物へと仕舞い、オレは茶の用意されたカウンターへと向かった]
─元宿屋・広間─
[なぁ]
[気にしていた白猫が鳴いて、驚いたように目を瞠り]
[まだ少し中身の残っているカップを置いて、そっと椅子から降りた]
[ぼんやりしているご主人のほうを気にしつつも]
[床に座り込んで、白猫と目線を合わせようと試みる]
─自宅─
今はそれほど日も強くないから、多分ここまでしなくても良いのでしょうけれど。
…万が一ということもあるし、ね。
[出かける準備を整え、鏡を見て溜息をついた。
裾の長い黒のコートに手袋。外に出るときにはつば広帽を被って更に日傘を差す。姿見に映る己の服装は我ながら異様だ。
出来るなら他の子のように好きな格好をして外を歩きたい。
けれど病的なまでに白い肌を日に曝せばたちまち赤く腫れてしまう為に外出の際はこの格好をする他無かった。]
…あ。ごめんなさい、ヴァルター。
今出ます。
[しばらく鏡を見たままいたが執事の呼ぶ声が聞こえ、それに応えて部屋を後にした。]
─元宿屋・広間のカウンター─
[職業柄か、カウンターに座るのは何だか落ち着かなくて。
茶を飲みに来たけど、カウンターの内側に入って立ったままハーブティを貰った。
ハーブの良い香りが鼻を擽る]
…おー。
なんつーか、千客万来?
[出入り口の扉を潜って来る人達がカウンターから良く見える。
聖職者まで現れるのを見て、オレは軽く眉根を寄せた]
なんとまぁ。
疑わしいのは片っ端から集めてるってことか?
教会の人間までとはなぁ。
[村を離れて疎遠になっていたが、知らない相手ではなく。
自衛団は何を考えてんだ、なんて考えながら、オレは小さく息を吐いた]
─自宅─
それでは、行ってきますね。
大丈夫、誤解が解ければすぐに戻ってこられるでしょうから心配は要りません。
皆、留守の間此処をよろしくお願いします。
…ねぇ、ヴァルター。
貴方も此処で見送ってくれれば良いのよ?
こんな荷物くらい、持てるんだから。
[玄関先で使用人達に留守を頼み、出かけようとして共についてこようとする執事に困った顔を向けたものの。
途中で倒れたりしては、と言われると制止し切れず溜息をついた。]
…もう、いつまでも子供扱いね。
昔よりは体力もあるし、力もそれなりに強くなったのに。
― 少し前:元宿屋・広間 ―
戻ったといっても一時的だからね。
挨拶に行こうかとも思ったんだけど、僕が外をおおっぴらに出歩いていると、ゴシップ好きのおば様方に捕まりかねないから。
それに夜はお前、しっかり眠っているだろ?
[挨拶に行かなかったこと>>66への詫びは、少し冗談めかして。
しかし眠っているかと言いながら、まさか眠っていないなんていわせない、というような口調であったのは間違いないことだった。
エーファの褒め言葉への反応>>74には知らずに口許が緩む。
だが、続く祖母の死を知らせる言葉には、その笑みを消して目をわずか、伏せた]
そう。すまなかったね。辛いことを話させた。
手向けの花を、後で持っていくよ。飾ってやってくれないかな。
[嫌がられないようなら、そっと頭を撫でて、すぐに手を離した。
それからエルザを気にする視線に、少し声を落として――とはいっても本人に届く程度で、エーファへと冗談交じりに教えることにはなった]
一応あれ男だから、気をつけるんだよ。名前はエルザ、っていうと怒るから、そこの青いのとかでいいんじゃないかな。
─元宿屋・広間─
[ゆらと揺れる猫の尻尾を見て、少し首を傾げる]
[その意図するところを正確には汲み取れなかったが]
[またエーリッヒのほうを気にしつつ、少しずつ距離を詰める]
[手の届く距離まで来て]
[右手の人差し指を、猫の小さな額に向けてゆっくり伸ばした]
─自宅─
わかった、荷物運びはヴァルターにお願いするわ。
えぇ、あちらに着くまで。
着いた後は、私一人で大丈夫だから。
自衛団の方に、一人で何も出来ないなんて思われたらイヤだもの。
えぇ、それじゃあ行きましょうか。
[宿屋についても側についているという執事に、きっぱりとそれは制止した。
心配してくれるのはありがたいが、いい加減信頼してほしいという内心は黙したまま、執事を伴って黒尽くめの女は宿屋へと向かった。]
─ →元宿屋─
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