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[少しばかり歩き両親の眠る墓の前で屈む]
花でも貰ってくれば良かったか。
[命日には幼馴染に花を見繕って貰うが
今日は其の日でないから用意は無かった。
疎らに生えた草をむしり墓の手入れをして
男は両親に心の中で語りかける]
[日々のささやかな出来事。
幼馴染に恋人が出来た事。
それから、旅人が獣に襲われたらしい事。
他に過ぎる思いはあれど
それは心の中でさえ言葉にならぬまま]
―― 広場 → 畑(自分の家) ――
[広場の面子には、軽くそう挨拶をして帰路につく]
[自分の家は、墓地とは反対側の村外れにあった。
その周囲には一面に広がる黄色い花畑。今の時期は花弁が黄色いが、やがてこれらは徐々に徐々に赤い花弁へと変化する]
[そんな花は、盛りの時に摘んで加工してしまう。
やり方によって生薬や染料、油の原料に出来るのだ。
特に大きくやってはいないが、昔からこの村で代々続けてきていた農業だ]
[両親への挨拶を終えると男は立ち上がり手をはたく。
手に残る土は落としきれない。
墓地の片隅にある水場までゆくと其処で水を汲み手を洗う]
大分温んできたな。
[冬のように凍りつくような冷たさはない。
水からも春を感じられるけれど
深い山の中にあるこの集落の水はひんやりと心地よかった]
[今は違うと聞けば、少しほっとしたよう。
振り返るその視線を追い、そちらへと向いて。
ロランの視線にはわずかにレイスを見たけれど、何か言うことはなく]
御伽噺よ。
人狼なんて、いてたまるもんですか。
皆、一緒に暮らしている人間じゃない。
[そう言って笑い。
まだだというのには、それなら、と視線を墓地へとやって]
一緒に行く?
墓参りに行こうと思っていたところだから。
―― 畑 ――
…………人狼、か。
[ふと足を止めた。
畑の隅に酷く掘り返された箇所がある。
その周囲の花は無残にもなぎ倒され、いくつも獣の足跡がついている]
…………
[狼の嫌う香料をそこに撒くと、真剣な顔で何かを考え込むようにしばしたたずんでいた**]
まだ…とかさ。何だか嫌。
そりゃあ、狼がおかしくなっているなら困るけど。
リトヴィノフさんが言うなら、
本当に狼が変なのかも知れないけどさ。
そのうち、本当に人狼が出てきちゃったりは、
しないと…思うけれど。
[でも嫌。と繰り返して、幼馴染に口を尖らせる。
イヴァンには笑顔で手を振り返してみせたけど、
そのあとの表情は曇ってしまった]
テンションがあがってるつーか、なんかソワソワしてる感じだな。
用心しときゃ、鍵ぶっ壊してまで入ってくるヤツぁいねぇよ。
広場に火、か…。それも考えた方がいいかもな。
自衛しといた方が、俺等もアイツ等も幸せだろうよ。
[ロランの言ったこと>>77に、顎を手で摩りながら答える。
何かあってからでは遅いし、集落に入って来さえしなければこの銃で撃つということもしないで済む。
動物が憎くて狩猟をしている訳ではないのだ。
最低限、食すためだけに。]
平気ならいいんだけどよ…。
[頭をゆるく振るロランに、それ以上体調に関しては口出ししなかった。**]
取りあえず、戸締りと火だっけ?
ならボクも兄貴に言っとく。ボクも手伝えるしね。
雨だか知らないけどさ、早く落ち着いて欲しいよ。
雰囲気悪くて仕方ないしね。
……ん。
[言い募る、その言葉を落ち着かせる感触がある。
ぽんと背を叩かれる、その時に高く車輪の音が響いた。
どこか不安になる金具の音に、ちらと幼馴染のロランを見下ろす]
嗚呼。
[きっぱりと言い切るイライダは、昔と変わらないように思える。
今も日課は続けているようだけれど、一時は立ち直れないのではと思っていたから、少し安堵した。
残念ながら、表情にはあまり出ていないのだろうけれど。]
そうだな。……行こうか。
[妹の誘いは断ったとはいえ、いずれは行くつもりだった。
今から行ってもそう遅い時間にはならないだろう。だから誘いには頷いた。]
[ミハイルが告げる狼の行動には、不安そうな表情になる。
ロランがキリルを宥めるのを見ながら、一つため息を零して]
――怖いね。
[小さくつぶやき、ふるふると首を振った]
ね、ミハイルさん、どこもらってったらいいですか?
あと料理の希望とか、ありますか?
[気持ちを切り替えるように問いかけ。
兄の姿が見えたら狼対策は兄マクシームに丸投げて。
ミハイルから分けてもらった鹿肉を手に、キリルには趾で来るようにと告げて一度家に帰るのだった**]
[一度落とした視線を上げて、カチューシャを見る。
うんと頷いた。前のボクなら、絶対に言わなかったこと。
その内心も、彼女には見抜かれてしまっているんだろう。
何せ唯一、年頃の同性の幼馴染なのだから]
ふふ…。兄貴はほんと、表情変わらないけどね。
でも美味しいものを出せばね…うん。
やっぱり嬉しいものだからさ。
ありがと。
カチューシャがそう言ってくれて、嬉しい。
[彼女の視線がイヴァンにまで向くのは照れくさいけど。
ボクは素直に礼を言って、頭を下げた]
[心配をかけた、とか、そういうことは誰にも言わなかった。
謝罪することはないけれど、昔のように戻れば大丈夫だろうと。
そういう考えもあり。
だから、気を使わせているのかもしれないと考えつつも、
気にしないでという代わりに、いつものように笑って]
こんな小さな場所だもの。
きっと外部犯よ。
じゃあ、一緒に行きましょう。
祈りの気持ちだけで、きっと十分。
皆で来る時とか、後で誰かが花も持っていくことでしょうし。
[言いながら墓地のほうへ、自分のペースで足を進める。
レイスが早く歩いたりすれば文句の一つでも言うわけだが。
自分からそろえようなんて思ってもない様子]
― →墓地 ―
[そして墓地に辿り着けばそこにユーリーの姿を認めることになる]
[不機嫌そうなまま車輪を動かしてその場に背を向け、
また、悲鳴にも似た車輪の音を立てて広場を後にした]
心配しすぎ。
…おじさんくさい。
[ミハイルの心配げに聞こえた言葉に、
悪意無いと判る口調での八当たりを*置いて*]
―― 墓地 ――
[墓参りを済ませた男が墓地を出ようとした踏み出した矢先
前からイライダとレイスがやってくるのが見えて
二人の傍まで歩み寄り、足を止める]
やあ。
二人も御参りに?
[水気の残る手を軽く掲げて声を掛けた]
わかった。それじゃ、あとでね。
[気分を切り替えるカチューシャの口調に同調するように、
ボクも同じく口調を少し切り替えた。
車椅子の幼馴染の仕草には、少しの間視線を置く]
ロラン。あとでうちに来る?
きっと、兄貴も戻って来てると思うし。
[誘いだけかけて、ボクも一度自宅へと足を向ける。
空が青い。爽やかな春の空気に、ボクは深い息を*落とした*]
人狼なんて話より、よっぽど信憑性があるわよ。
[そんな風に言葉も添えたりはした。
どちらにせよ、眉唾物の話だけれど。と。
少し後ろのレイスに微笑み、たまに少し振り返って話したりしつつ辿り着いた墓地。
声をかけられて、笑った]
そうよ、ユーリー。
なんて言っても、旅人さんより旦那と子供を優先するけどね。
あなたはお参り、終わったところ?
[笑って言うと、そんな風に問いかけて]
旅人さん、残念だったわね。
[レイスからの短い応えに男は目を細める]
そう。
[葡萄酒の瓶が置かれた新しい墓をつと指差し]
あそこがそうだ。
[目的の場所を示してみせた。
イライダの笑みに言葉に思わず苦笑を浮かべる]
嗚呼、僕は親不孝だね。
両親よりも旅人の御参りを優先させてしまった。
[大仰な口振りには軽口のような響きが混じる。
暗い空気を作りたくないという思いが表れたか。
残念という彼女の声に同意の頷きを向け]
――…本当に。
お供え持ってきてたのね。偉いわ。
私、手ぶらできちゃったもの。
[示された場所を見て、そこにある葡萄酒に思わずといった様子で言葉を重ねる。
墓地という場所には合わないけれど、笑って]
あなたは旅人さんと親しくしていたんでしょう。
なら当然だと思う。ご両親はわかっているんじゃないかしら。
私はあまりお話していなかったもの。
――マクシームが人狼の仕業なんじゃないかって言うのよ。
御伽噺も良いところだわ。
[困った、と言いたげに眉を寄せて。ね。なんてレイスにも同意を求めたりして]
でも、今は犯人探しより、しっかりと弔わなくてはね。無念だったことでしょうし。
お酒も生きて飲めたら、良かったのにね。
[鮮やかに彩られたイライダのくちびるが弧を描けば
彼女の華やかさを際立てるようだった。
偉いと言われればはたと瞬きをして]
子供の頃とは違って
少しは気が利くようになっただろう?
[首を傾げ尋ねる仕草をみせる]
……ああ、酒を飲みながら外の話を聞くのは
なかなか楽しくて、つい、ね。
[親しく接していた理由をぽつと呟き]
キミが来て呉れただけでも喜ぶんじゃないかな。
――…は、マクシームがそんな事を?
人狼なんてお伽噺だろうに。
[軽く肩を竦める。
犯人探しよりと続けられた言葉にはふと目を伏せ寂しげな色を過ぎらせた]
――…邪魔をしてしまったね。
僕はそろそろ行くよ。
[レイスとイライダの二人を足止めしてしまった事を詫び
男はゆると頭を下げる]
あんな事があったばかりだ。
余り遅くならないように、……
……と、騎士がついてるなら大丈夫か。
けれど、用心するに越した事はない。
[レイスへと視線向けるが揶揄ゆるような響きはなく
ただ案じるように言葉を残し男は再び歩みだす**]
子供の頃と比べているようじゃまだまだ、なんてね。
嘘よ。良い男になったじゃない。
町に行ったら、きっと若い女の子にナンパされるわ。
[からかい含む調子で言って。つぶやく言葉に、そう、と頷き]
そういう相手が、亡くなるのは辛いわね。
[元気を出せとかそういう言葉はない。変わりに手を伸ばして、ふと止まり]
――本当、大きく育っちゃったわよねぇ。
[呟くようにいう。もちろんレイスも見た。
そんなぼやきの後に、ぽんぽん、と二回、軽く腕を慰めるように叩こうと]
今度皆で一緒に飲みましょうか。ここで、少しでも。
なぁに、うまいことを言うわねえ。喜んでくれるなら良いけれど。
[手が届くにせよ、届かないにせよ、笑ってそう告げる。
御伽噺というのには、そうよねぇ、なんてしっかりと頷いた]
[寂しげな様子には、言葉を続けることはなかった。
死の壁は大きいと知るからこそ]
――邪魔なんかじゃないわよ、ユーリー。
こちらこそ、帰る邪魔をしてごめんね。
あなたも気をつけて帰るのよ。
大丈夫、遅くならないし、レイスは頼りになるわ。
でも、ありがとう。
[墓地を去るのを見送って、それからレイスと墓参りを済ませるのだろう。
来た時は最初に慣れた墓を見るつもりだったのだが、順序は逆になった**]
[歩みだす少し前。
イライダのからかうような言葉に微かに苦い顔]
意地悪だね。
その言葉が本心なら僕は嬉しいけど。
町に行くのは止めておこうかな。
[異性に興味がないわけではないが
揶揄る響きに気付き軽く肩を竦める。
大きくなった、との言葉の後、彼女の手が軽く腕に触れる。
慰めようという彼女の気持ちには気付いたようで]
僕らも、もう大人だからね。
――……
[時を重ねる毎に艶を増す彼女を見詰め
僅か困ったように目を細め何も言わぬまま
ふ、と笑みにも似た表情を過ぎらせた]
嗚呼、皆で一緒に。
此処でなくとも…、いつか近いうちに。
[イライダの提案に頷いて]
邪魔なんかじゃないよ。
[彼女と同じ言葉を返し表情を緩めた]
そうだね。
僕も気をつけるよ。
こちらこそ、ありがとう。
[声掛けた時と同じように軽く手を掲げ
すれ違い様にひら、と振る。
暫し歩んだ先で、一度振り向き墓地にいる二人を見遣るが
ゆると首を振りそのまま広場の方へと歩み行く**]
[遠くから嫁いできた母は、花弁の色が変わるこの花を血吸い花と呼び嫌悪していた。代々の生活を誇る祖母や祖父とそんな彼女が合うはずもなく、幼少期からたった一人の跡取り息子はあちらへこちらへ綱引きのよう]
[やれお大臣になる勉強を。やれ家の手伝いを。
日々忙しく引っ張りまわされ、それでもぺしゃんとつぶれなかったのはマクシームやユーリーがそれらを抜け出し遊びに行くのを手伝ってくれたからだろう]
[結局盛大な嫁姑戦争は、祖父の死とドラ息子の落第による卒業不可が相次いだことで一応の終焉を見た]
[穏やかで平和な日々だった。
家族のトラウマでキリル以外の女性は得意でなかったが、一度村を離れたことでだいぶふっきれ、彼女とも懇意になれた。ここ最近は幸福の絶頂だった]
それじゃあ、今年の紅は濃くなるんだろうか
[手の中で根元が赤くなりはじめていた花を弄ぶ**]
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