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「わからない……の?」
[零れた呟きに、従魔はこて、と首を傾げつつ]
……その、枷。外す事は……できないんだろう、な。
[従魔を撫でつつ、ぽつり、呟く。
それは問うような、確かめるような]
[その一方で走ったリディとエーリッヒを追いかけた白梟は、現場到達。ドロイド相手にどうしようか、思案していたりとか]
[ゆっくりと屋敷へ歩み寄りながら、時折視線を落として。
ちらちらと地面へ視線を向ける。
昨日も、おんなじ感じがした。 多分、きっと。そうなんだ]
…ヤダな。
[やっぱり、…悪いこと協力してるってことなんだよね。
何度目か足を止めて。ふと、顔を上げる。
えと、アーベルと、オトフリートと、…えと。名前忘れた。従魔。
でも、見覚えがある人が集まってるのに気がついて、
ゆっくりとへと近付いた。 あ。黒猫も、居る。]
わたしもダーヴィット様同様飛ばされてしまったようです。
[事も無げに答え、包みを見て首をかしげ]
いきなりでしたから、食料の準備などはしていません。
持ち込んだのは、わたしではないですね。
でも、昨日作ったものですね。それ。
あの場に居た誰かが持ち込んだということかな。
今、廃棄エリアって
< 猫こんらん。
でも手ははなさず。
ずるずる。じゃなくて後ろのみーん、っていうのが近づいてきます。ひとつめおめめのドロイドさん。
はっ。危険じゃないですか。
ようやく猫は思い当たって、しっかり掴んだまま、猛ダッシュ。ふしゃー! しっぽがあったらさかだってると思うんだ! >
うん、わかんない。
[駆け込んできたユリアンの言葉にも一つコクリ。
それからどうにか落ち着いてきたのか、困ったように]
ねえ、異分子ってどういうことだと思う?
[ほぼ同時に玄関近くへと表れたユリアンの言葉に、マテウスとユーディットが消えたことを知る]
基準、な。
…機鋼竜の思惑までは行かんが、防衛プログラムの暴走じゃない方の消失に関しては、お前の方が詳しいんじゃないのか。
なぁ、ミリィ?
[鋭くなった視線は己が中での疑惑の人物、ミリィへと注がれる]
……ん。
[近づく、同族の気配に、そちらを見やり]
ああ……無事でしたか。
[声に安堵がこもったのは、二人、同族が消えた後だからだろうか]
[引っ張っていた筈の腕が(みーん)急に軽くなった]
あ、ちょ
[と思ったら、(みー……)ぐんぐんと引っ張られているようだ(……ーん)。ドロイドがどんどん遠ざかる]
…そうか……。
[ユディトの言葉に、ふむ…と思案。]
用意して持ち出したって感じだよな。
…つーことは、ここに来ようとして来れる奴が居るって事か…。
[ヘルガに支えられたブリジットに近付く。陽光の精がここに居てくれたことに感謝の視線を向け]
異分子?何か聞こえたの?
[彼女には、その力が在る筈だと、知っていたので]
[苛立ちのコエや、当たり前との言葉を理解するより先に、私が案じたのは二人の無事。
目の前の状況ゆえに、安堵とまでは言いきれはせぬものの。
短くもコエが返れば、小さく息が漏れようか]
……はい。
[短く聞こえたとの意を返し]
此方は…熊の御仁が、囚われた様子。
それと……ユーディ…ユーディッ殿が……
銀茶の髪の少女がそう、ゆっておりまする。
[状況を伝えて、少女を宥めようとする]
/*
さてさて、この流れによっては俺が襲撃を食らうわけだが(笑/多分)。
イレーネの盾になれたらちょっとおもろいかな、と。
ヘルガ道連れになっちまうが(おま
*/
うん。昨日よりハッキリ聞こえたよ。
「防衛レベル2: 異分子転送開始」
そう言ってた。
[視線はユリアンへと向かい、そう答えた]
< ダダダダダーっと、猫は走ります。よっつのあしが、ほしいです。猛ダッシュ。
みーんっと、脇を、光がかすっていきます。やーん。こわいー!
みーん。
ぜはーっと、やがてたどりついたのは、元の位置だったりなんだかして。猛ダッシュで戻った猫は、人影がふえているのには、きづきました。でも、ご挨拶できず、ただ、リディの手をつかんでいます。しっかりと。息は乱れてるんですけどね >
[向けられる視線に気付いて、片手にリンゴを持ったまま
ヒラリと手を振る。こちらも、小さく安堵の吐息。]
うん、オトフリートも。アーベルも。
無事だったんだね。
また、誰か消えた?
[足元へ視線を再び落としながら、僅かに眉を寄せて。]
……わからない、か。
本当にまあ、わからない事だらけで。
[繰り返される言葉に、小さく呟いて]
……時を辿れば、その枷の所以を知る事もできるのかも知れんけれど。
仮にそれが叶ったとしても、外せるとは限らないし、ね。
[時を過去へと遡り、垣間見る。
決して叶わぬ事ではない、けれど]
そうですね・・・。
機鋼竜の共犯者がいるという話ではありました。
たぶん、その人達の仕業かと。
[少し思案したあとで鏡をとりだして]
この中のことは少し知ってますから、会いに行くこともできなくはないと思いますよ。
マテウス殿と、ユーディット嬢……が?
[伝えられる言葉に、微か、眉は寄せられるか]
……そう、か……。
他の連中は、取りあえず無事みたいだね。
[なんか、賑やかなのが来てるけど、とか。
ぽつり、呟いたのは状況のためか]
防衛レベル2…
[覚えがある。マテウスが破壊した小型ドロイドから流れてきた情報]
そうか。防衛レベルによって、排除行動がレベルアップするってことか…
多分、ドロイドがレベル1…転送ってのがレベル2…
ん。
それ。
[精神の竜の手に在る、赤]
また、拾った?
[時空の竜が答えると思うてか]
[問いに答えず、問いを返す]
[“まだ”持っていたのだとは思いもよらない]
[けれど、][時空の竜の言葉]
――時を、辿る?
[一瞬、][好奇の色が走った]
[引っ張られて、あまりに引っ張られて、ついに足が宙に浮いていた。流石猫だなあと思うしか無く、引きずられて戻った。結局は戻った。
オトフリートやアーベル、それにハインリヒ、イレーネが加わっているようだった。
ごーごーという風の音が耳に残っていた]
ああ、こちらは無事。
……屋敷の方では、また二人、消えたらしいけれど。
[イレーネの言葉に、小さくため息をついて。
どたばたと駆け戻ってきた二人に気づけば、様子見に飛ばした白梟──なんか色々、牽制とかしていたようです──へと、意識を飛ばす。
……遠くの方で、何か音がしたかも知れない。
そして、悠然と戻る、白梟]
…んー…。
まぁ、ここならそれなりに広いし、外の様子も見れっからいいか。
[周りを見回して、適当な場所を選ぶ。
腰の刃を抜き、右手の人差し指先を浅く切る。
以前相方に教わった、竜の血で描く簡易結界。
床に書き込む複雑な呪。]
これより上って…。
[聞こえてしまった声に口元を押さえる。
それは考えちゃいけない。考えたらきっと動けなくなる]
やっぱり異分子って私達も?
だってユーディットさんも機鋼の力は。
[包まれた時に反応するような力は感じなかったと。
もう一つの疑問の方を口にして]
[私は柳眉を顰めながら、銀茶の少女の話に耳を傾ける。
そして――視線は赤毛の少女と、それを詰問しようとする髭の男へ]
……そなた…
[何ゆえそれを、という言葉は口の中だけで消える。
彼の少年の言葉通りなれば、髭の男が詰問するは何か手掛かりに繋がるやも知れぬと、耳を立てて]
[一瞬見えた好奇の光に、掠めたのは苦笑]
そう、時を遡り、過去に在りし事を垣間見る。
時空に属す者にのみ許されし、ある種の禁忌。
……消耗がでかいんで、乱用は効かんのだけれどね。
[今やったが最後、ユリアン辺りにかなり怒られるのは間違いないが。
取りあえず、それはおいといて]
/*
異分子云々に関して。
特に意味は無かtt
あるとすれば、「本来機鋼界の住民ではないもの」達を指す。
セレスが対象にならない理由づけ。
はい、後づけ。
*/
――それ、
[ん?と手の中に視線を落す。リンゴ。
少しだけ、首を傾げて――あ。そっか。そういえば]
ううん、これアーベルに貰ったやつ。
アルがリンゴ好きだから、一緒に食べようと思って。
まだもってたの。
[へらりと笑いながら、
と、オトフリートの言葉に、更に眉を寄せる]
――…そっか、屋敷か。
やっぱり結界張ってても、強制転送を防ぐのは難しい、ね。
[同じように小さく言葉を零す。協力者がいるからなのかな。
ぼんやり、そう考えているうちに、ふと、戻ってきた
リディたちに気付いて小さく手を振った]
で、と。
ご無事ですか?
[駆け戻ってきた二人に、にっこり笑って聞いてみたり。
自分の事は棚上げで、いきなり走るな、と思っているかもしれない]
しらばっくれるな。
風が教えてくれた。
お前が機鋼竜に協力してる、と。
[実際はイレーネから最終的に確認を取ったのだが、風から聞いたのもまた事実。情報源を隠した意味は、もう一つあるのではるが]
…なんでお前が機鋼竜に協力なんかしてんだよ。
それとも何か、お前が探していたものを、機鋼竜が与えてくれるとでも言うのか。
何でこんなことしてんだよ!
[平時の軽さはどこへやら。事実を知った今、何故目の前の少女がこんなことをしているのかが不思議でしょうがなかった]
[ぽふ、とブリジットの頭に片手を軽く置く]
暴走、らしいからね。多分、無差別に転送しまくってるんだと思う。
ドロイドの攻撃も無差別だし。
でなきゃ、セレスを連れてるオトさんまで襲われる訳が無い。
防衛レベル2…: 異分子転送開始……
[少女の呟きをコエに乗せる。
彼の竜や彼の仔であれば意味が判るやも知れぬ、と]
如何なる意味であろうかの…。
会いに…か。
[むぅ…と考え込む様子。
床の文様はそれなりの広さに。]
会って…その後どうすんだろ。
…出して下さいって言って簡単に出してくれるとは思えないしな…。
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