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[悪戯ものたちからの報告は、芳しくない。
元々、然程期待していたわけではなかったが。
気の短いかれらはそろそろ捜すのに厭きて、森に留まらず、騒ぎたがる頃。親の脅しが真実と、子供たちは知るのだろう。あるいは、親自身も]
お伽噺は作り物語だから夢があるんだけど、ねえ。
[楽しいことと、少女に嘯いたときの様子はそこにはない。
ぱらつく金の髪を掻きあげる]
―自宅―
[夕食は森番小屋で取り、残りのシチューは駄賃に置いて来た。
まだ痛む腰を宥めながら菓子を作っていく]
まったく肝心な時に姿見せないんだからねェ、妖精王は。
匂いに釣られて出てくりゃいいんじゃが。
[揚げたパンに詰めていくのはリディに貰った卵で作ったカスタード、栗の渋皮煮を砕いて入れたマロンクリーム、そして林檎の残りで作った今年初めての蜂蜜入りの林檎ジャム]
…ついでに辛子入りも一個作っとくかねェ。
[ふと思い立って悪戯としての定番も一個作り、二つの籠と一つの紙袋に入れて家を出る。薄茶猫も婆のいつもより遅い歩みをのったりと追っていく]
[束の間落とした視線は、墓石に刻まれた文字をなぞる。
今よりは昔、村の歴史に比べればそう遠くない過去。彼方の地から賜ったという樹に肖った姓、祖父とは異なる名。
手を開き砕けた緑を散らすと、色のない石に輝きが残った**]
―丘―
[先立った昔馴染み達の墓を横目に見ながら、林檎の森番と呼ぶエーリッヒの祖父の墓の前まで歩く。いつもより前屈みで歩いていた為に気付かなかったが、墓前には先客があった。
足を止めた婆の籠から、風が甘い香りを攫っていく]
…墓参りかい、坊。
[皺だらけの顔に苦い笑みを浮かべて、墓石に刻まれた名に皺だらけの顔の中で唯一昔と変わらない青い目を向けた。
ゆっくりと歩み寄り、散らされた輝きの上に紙袋に詰めた4種類のベルリーナーを墓前に供える。紙袋の表面には『一番手前は辛子』と薄く走り書きされた人間の文字]
残されたもんも寂しいが、残してったもんも心配じゃよなァ。
どうせまた食べとらんじゃろし、お前さんからやるといいさね。
悪戯もん避けのもついでに食べさせてしまえばいいさァ。
/*
>彼方の地から賜ったという樹に肖った姓
これが林檎なのかそうでないのかが判って無いのじゃ。
坊の正体が樹関連の何かとは思うんじゃが、それを指してるのかがなァ。読解力が欲しいのゥ。
とりあえず祖父と違う『名』なので別人の墓にしてみたが、うゥむ。
隣なのでどっちとでもなるなる。坊に任せた。[酷い婆だ]
―小屋―
[昨夜はちゃんとシチューを食べた。]
[今朝も残りを食べて、それでもまだ残ったものには、メモに書いてはりつけた。]
エーリ君は食べることっと。
よし、これで問題ない。
だいたい食事も食べないでいるとか、いくら妖精でも駄目だよね。うん、駄目。
それにしても――なんでエーリ君は嫌がるんだろう。
[メモとペンを見て、不思議そうな顔。]
使い方も、使うときも、間違えていないんだけどな。
……ピアスなくても、おれのものなら、あげるものはあるし。
……そんなとこ。
[距離は置くも、逃げはしない。
ヨハナの眼差しの向く先を追って、目を細めた。次第に深まる秋の風は冷たいけれど、鼻腔を擽る甘い香りは何処か懐かしくてあたたかい。
愚痴は聞いているのかいないのか、細く息を吐いた]
人は儚いよね。
妖精とは違う。わかっちゃいたけど。
ヨハナだって少し前はこんなに小さかったと思ったのに。
[手のひらを腰の辺りでひらひらとさせる。
青年はが老婆に対してやるには、そぐわない仕草だった]
連れて来た癖に、先にいっちゃうしさ。
[昔と変わらない、彼女の青い瞳が映すのは、 Anneliese ―― 祖父の先代、林檎の樹を伝えたひとの名]
……じっちゃも、さ。
せっかく代わりになったのにね。
したくてしたんじゃないだろうなんて、わかってる。
[独りごちるように言う]
仕方ないよね。
[さて、彼女はなんと言ったろう。
供えられた紙袋を見る。手が少し動いたが、伸ばすことはなかった。
緑を青と交えることも、ない]
そんなこと言ったって、もう出来ないじゃんか。
[わらった。笑みと見えたかは知らないけれど。
じゃあ、と短い別れの挨拶を告げ、丘を駆けて下りる*]
んん、夕食はどうしよう。困ったな。
あんまりでる気がしないし……
あるやつ使っちゃっていいのかな、いいか。エーリ君おばかだし。
[なんてつぶやいて物をあさる]
[急なことだったから手持ちの石はなく、採取場所は崖崩れの所為で使えず。
取りに戻ったところで内には人の気配]
……家主いないのに使うか。
[許可を出したのは自分だが]
[青い目を墓石に向け婆は声だけを聞いていたが、小さかったと言われてちらりと青年を盗み見た。
腰の辺りでひらひらされる手は婆が小さな子供だった頃の高さ]
連れて来た…?
[数十年の時を遡り青い目が映す名は、林檎の樹を村に伝えた――林檎の森番と呼ばれる元となった初代のもの]
[続く青年のぼやきは詳しくは判らない。
だが置いて行かれるのが哀しいのだろう事は感じて、声が掠れた]
坊、お前――…お前、あの林檎の樹なのかい?
[振り返る先、青年の指が動くのが見えたが伸ばされる事はなく。
真実を探そうとする青を緑が見返す事も無い。
わらいを象る表情だけが、婆の目に焼きつく]
死者は確かに手渡せやしないが、お前が手を伸ばせば届くのにさァ。
坊が持ってくのを嫌がるなァんて欠片でも思いやしないだろうに。
[駆けていく背にかけた声は、届いたろうか。
婆は追いかけることなく、丘を降りていく森番の青年を見送る]
随分と寂しがりやな坊さねェ。
お前さん達もさぞかし心配じゃろゥ?
……必ず先に置いて行くわたしが言っても届かんかもしれんが、放置する気なんかさらさらないさ。坊が取りに来るまで番しといてくれさね。
[薄茶色の猫が前足で緑色の欠片を突付く。今は力の残らないそれは、ツィムトの首輪の石とよく似ていた]
およし、怪我をするよ。
それじゃァ、行くとするかねェ。
どうせ最後に来るのは…虹の天使のあるところさね。
[青い目が伏せられて、過ぎるのは悪戯めいた色。
年を取っても、年を取ったからこそ、この婆は性質が悪い*]
だから食べろって言ってるじゃないか
[さっさと部屋に行くのをおいかける]
エーリ君よりも、みんなの支持は得られるに違いないよ。
のんきだっていいじゃないか。
[ふわり、瓶から溢れる光に驚いて振り向く。
戸惑うようにゆれる光の囁きは、少女には聞こえない声だったけど。]
ねえ、なんで瓶に閉じ込めたの?
[背けられた背中に問いかけた。]
ここで放しても、閉じ込められた儘なのに。
[キャットニップを引きちぎり、空になげる。
もとの場所にも、緑の茎は伸びたまま。
自分たちはこの空間に閉じ込められているのだ。]
なんの支持だ、なんの。
得られなくて結構、関係ないし。
[先に部屋に入り込んで扉を閉めた。残念ながら鍵なんてものはないのだが]
[千切られた草が地に落ちるまで目で追って、考えを纏めた。
一つうなずくと、伸びた猫を揺り起こす。]
起きて、ねえ、起きろ!
ね、守護妖精も、ここにいるんだよね?
その妖精なら、ここから出る手掛かりを知らないかな?
もしくは宝の在処。
守護妖精を探そうよ!
[言うと、辺りの茂みを引っ掻き*回し始めた*。]
馬鹿じゃないって支持。
って閉めなくてもいいじゃん。
[一週間借りていたのだから、鍵がないことも承知のうえで、遠慮なしに手をかける。]
エーリ君、馬鹿な子供の行動だよ。
ちゃんと食事くらいしなさい。
いーんだよ、
人としたら十幾つかなんだから。
[訳のわからない理屈を捏ねて、卓上の瓶を手に取る。
本当の生い立ちを知っているのは、今では自衛団長だけ。他者の記憶はそれと分からぬようぼかされていた]
……やっぱりお前、泊めるんじゃなかった。
[窓側を確保しながら息を吐く]
馬鹿なのもいいの?
[まったくとつぶやいて]
でも泊めてくれて、感謝してるよ。
お馬鹿だけどエーリ君やさしいから、おれは好きだな。
だからそこから逃げたりしたら、これで止めるからね
[にへらと笑って、胸ポケットのメモ帳を取り出した。]
そういえば何でこれ嫌なの?
ちょっと懐かしかったからとはいえ……
[ぶちぶちと小さく呟き、馬鹿云々は無視。
取り取りの色が詰まった瓶を袋に入れた]
俺は、きらいだ。
[振り返り、ゆっくり、はっきりと言う。
視界に入ったメモ帳に、眉を寄せる]
……そうやって、力を便利に使うのが嫌。
互いに干渉せず、人は人、妖精は妖精で生きたらいい。
碌なことがない。
[対価を払っているのも約束を取り交わしているであろうことも、察してはいた。それでも否定を紡ぐ]
おれはそうは思わないよ。
博愛主義なんだ。
[大真面目]
力を使うのは約束だからね。
妖精のお母さんは、おれが外にでる時に決めたんだから、良いじゃない?
ろくなこと、なくないよ。
こうやってエーリ君もとめられるし。
――エーリ君は、なにをこわがってるの?
─診療所─
[ヨハナの介助をした後、自分も温泉で温まり。
混浴利用は色々と抵抗もあったものの、硝子の天使もどうにか回収して。
森番小屋で夕食に相伴すると、診療所に戻って──そのまま、朝まで見事に意識喪失。
そして、翌日]
……ねぇ、リーリエ。
ううん、リーリエではないですねぇ。
リーリエに宿った誰かさん?
[朝食を済ませ、身支度を整えつつ、羽根繕いをする白い鳥に、こんな言葉を投げかけた]
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