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あ! こら待ちなさい! 人に引っ掛けておいてそれだけなんて許さないんだからねー!
[と、逃げたゲルダを追って、...も勢いよくライヒアルトの横を駆け抜けて――ピタリと止まった]
……ライ、アレを倒したらお話があるから待ってなさいね?
[と、ちょっとだけ塗れている(ように彼女には見えた)頬を指差してから、再びゲルダを追いかけた]
……うーん。
[可愛げとか言われても、本人にとっては納得のいくものではないようで。軽く唸りながら、なでふかもふ。
視線の行き先には気付いても、やっぱり意味は取れません]
思いっきり派手な、禁呪スレスレの召喚合戦。
それは確かに世界がもう一段…。
[思わず近くのウェンデルと顔を見合わせてしまうかも。
いやそれは相手も相当凄いですよねとか。記録を当たれば出てくるのなら、後できっと調べるだろう]
コレの制御?
[視線の先を辿って『魔本』を見る。
不思議そうに、反対側へと首こてり]
[中庭に出た所で足を止めて出口に振り向く。
挑発でペースを乱してくれればとは思ったけれど、単に広い場所で戦いたかっただけ。
右ひざを地面につけた姿勢でミリィが出てくるのを待つ。]
ゼル先輩倒せたのはラッキーだっただけだよ。
あっちは連戦直後だったs……うはっ!
[言ってる途中に大量に現れる鋭さをもった氷塊。左腕に灰銀を止まらせ前方へと腕を突き出す]
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
-異界に燃え盛る数多の焔 来たりて氷塊のかb……あ?
[属性防御魔法の詠唱途中、横をすり抜けて行こうとしたミリィの言葉に詠唱が止まる。指されたのは右頬。心当たりに、何で!?と集中を乱され、ものの見事に詠唱は失敗]
『お馬鹿! 戦ってる時に意識逸らしてどうするのよ!』
[魔法であれば耐性があった精神の揺さぶり。それ以外では効果が無かった。呆れた灰銀が左腕から飛び、急所に向かう氷塊だけ打ち落として行く]
いでででで!!
[残りの鋭き氷塊は晒された腕や頬に紅い筋を作って行く]
……何故、そこで悩むかね。
[納得していない様子に、きょと、と瞬き。
『乙女はフクザツなの』と水晶龍が突っ込めば、そんなものか? とか呟いて。
雷光鳥はなんか色々と諦めたらしい。
大人しい様子でなでふかもふられ]
ま、あいつはそれで魔力の完全枯渇を起こしたが、な。
……大体、自分が勝ったら一緒に国に帰って嫁にしろとか、理由からして無茶だと言うのに……。
[ふと当時を思い出したのか、小声でぽつり、呟いて。
『魔本』に向かう視線に気づくと、何かを振り払うよに首を振って]
ん、ああ。
コレは色々と、面倒でな。
正式な方法で制御をせんと、色々と面倒らしい。
一説によると、『刻の狭間の海』の更に先……『混沌の海』にも、繋がる道を開けるとか。
[ゲルダを追って中庭に飛び出した]
こら! 待ちなさいって言ってるでしょ……。
[しかしそこにいたのは右ひざを地面につけた姿勢で待ち構えているゲルダの姿]
やば……。
[即座に符の展開を狙うが、間に合うか――?]
ぁ〜…ま、勝てばいいんじゃね?
…ま、魔術師としてなら俺あいつや他のにも負けてるからそうでも思わんとやってけんとこがあんだがよ
[総合力やキャパのゼル。火炎術のセンスの塊のと比べればだが]
っつーか何してんだ?
[途中で固まったところや説教されてる様子に思わず呆れつつも]
我はまだ満ち足りぬ……わかるな…?
[従わせるように呟く声に呼応して、周囲に更に大きい青白い光が集い]
…ゆけ…アイススラッシャー
[先程よりもやや大きくなった氷の刃をライヒアルトへと向けて放つ
なんとも同じで芸がないが、初歩の技術ではこんなものである]
[今度の攻撃も威力よりも攻撃速度を重視したシンプルなもの。
眼前の地面から数個の礫が土を突き抜けてミリィへと飛来する。]
そんなものです。
[水晶龍のツッコミにコクリと頷いておいた。
自分でも意味が分かって頷いているかは怪しい。
おとなしくなれば、雷光雛を撫でる手はゆったりと]
完全枯渇、って。
うわぁぁ…。
[流石に目が点になりました。
その後の呟きも当然気にはなりますが、自分であれば完全枯渇は生命の危険に繋がったりもするわけで。ひたすら、うわぁ]
[説教が終わると灰銀は再び左腕へと]
あ、それは分かるかも。
俺も劣る部分がいっぱいあるから、勝てば官軍な考え方は好き。
[呆れた問いかけには「気にせんでくれ」と短く返し。先程よりも大きな氷刃が現れたことに口端を持ち上げた]
やっぱ護りは性に合わねぇ。
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
-異界に燃え盛る数多の焔 紅き閃光となり駆け抜けん!
[先程と似た詠唱。けれど今度は防御にではなく攻撃に回す。左腕が突き出された空間から猛る焔が現れ、向けられた氷刃を飲みこもうとしながらマテウスへと向かって行く]
ちょ、待ってください。
混沌の海ぃ!?
[続いた説明。
問い返す声がちょっと裏返った]
それ、制御できなかったら大惨事なんてものじゃないんじゃ。
……うわ、ぁ……。
[色々ショッキングなことを聞きすぎました。
唖然としながら雛抱いたまま。何だか全身脱力感。
自分の暴走なんて全然大したこと無いじゃない、なんても思いつつ。…それは今回の結果論でしかなかったりするのですが、実は]
(速い――!)
[それを見た瞬間に、ゲルダが速度を重視した攻撃に切り替えてきたのは簡単に想像できた。
符の展開。
――言霊を発している間に攻撃命中。
ならば符以外で対処するしかない――!]
くぅ!
[身を捻り、地面に倒れるようにしながら必死に礫を避ける。しかし全てを避けられた訳ではなく、うち二つが彼女の頬に傷を作った]
いったぁ……。何よ? いつもと違って妙に攻撃的じゃないの。何か儀式で目的でもあるの?
[例えば、ライをものにするとか……。という自分本位な意見は飲み込んだ。それよりも軽口を叩きつつすぐさま起き上がると、新作符術第三弾を二枚時間差で投げた]
(思念発火符!)
[言霊を使わず、効果を発揮できないかと、自分の血のみでルーン文字を書く事で言霊なしの思念だけで火の玉となる符を発明した。もちろん、弱点として発火しても掌サイズの火の玉最大五個が限度の技である]
[頷かれたなら、それ以上の追求もし難いわけで、ひとまずそうか、と納得しておいた。
目が点になったり、声が裏返ったりする様子には、目まぐるしいな、などと思いつつ]
明らかに、キャパシティ越えだったからな。
……暴走の兆しもあったし、止めるには実力行使しかなかった。
[ほんの一瞬、真紅は遠くを見る。
そのために、結果的に全力攻撃となったのが、最終戦の真実だったとか。
ある意味、飛んでも裏話]
うむ、かなりの惨事になる。
そうでなくても、コレを欲しがる輩は多いからな……俺自身が技量を高めて、契約者としての勤めを果たせるようにせんとならん訳だ。
[呆然としている様子とは対照的に冷静なまま、淡々と説明をする。
抱えられた雷光鳥は、脱力した様子にぴぃ? と鳴いて首をこてり、と傾げていたり。
そこだけ、妙に平和かも]
…さて、とー。
[いつの間にか食堂からくすねてきてたのか、カレーパンをぱくつきつつ。]
そろそろ逃げ回るのも…なぁ。
ま、漁夫の利もそれはそれでおいしいんやけどー。
お、そかそか。だよなぁ。やっぱ。俺もこれでも獣人の中じゃいいほうだと思うんだがなぁ
[ただそもそも種族としての適正が高くないという素養の差だけではあまり納得できなく]
その考えには同意できるが…ありゃ飲み込まれるな。
[ライヒアルトに返答しつつ、猛る焔を見て己の魔術が飲まれるとあっさりと判断を下し]
どれぐらい減らせる?
「六割程度かと」
[レーグは返答と同時に、氷刃はあっさり飲み込んだ焔が蒸気の結界へ差し掛かったところで、熱を奪い取る。
とはいえ元から攻守一体での蒸気の壁なのでさほど防衛に適してるわけでもなく。手をふるって青白い光を集め狼の爪を出し、猛りを押さえ込んでいた焔を切り捨てたが]
いってぇ
「主の型が悪いのです」
[手をぶらぶら振る主に狼は言う。なんだかこちらでも戦闘中に説教が起こった。]
/*
……ん?
なんか、おかしくないか?
ライヒだけが未コミなら、表示が「全員では〜」になるはずなんだが。
未だに、変わってない、よう、な?
勝ったらキスをしてねって、アルトにお願いしたの。
儀式といえば儀式かもね。
[簡素にそんな言葉を返す。
奇襲攻撃もかすり傷を負わせただけだと解れば即座に防御へと切り替える。
迫る札が炎に変化する瞬間に1M強の土壁が眼前に出現する。
着弾と同時に砂が散り、削れ行く壁に見切りを付けて横へ飛べば土壁を破壊した炎弾が先ほど伏せていた場所を高速で通過していく。
空中で無造作に腕を振れば小指の爪程の無数の風球が生まれ、散弾銃のようにミリィへと射出された。]
うおおお、炎切り裂かれるとか。
すげー、楽しー。
[予期しない防御方法に瞳がランラン。物凄く楽しそうな笑みを浮かべている]
じゃあこれならどうだ。
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
-異界に煌めく閃光 駆ける疾風 出でて嵐を巻き起こさん!
[二種の力の召喚。集中力の高まった今だけ為せる複合魔法。右手の中に猛り狂う疾風の球体。その中には煌めく雷光。それを振り被り、マテウス目掛けて投げ付ける。何かに触れればバチリと弾けるように仕掛けをして]
ぉ、おぉー♪
[廊下の角を曲がったら、お仲間さんが交戦中。]
これはおもろいことになっとるなぁ?
[わくわく観察。っていうかこんなんばっかしや。]
……キス?
[一瞬魚の鱚を思い浮かべるが、すぐに本来の意味に至り、顔が真っ赤に染まった]
な、な、な、な、な! ゲルダ! 貴女、ライの事――!?
[さすがに長く一緒にいたのに全く気づいていなかった自分にちょっと自己嫌悪に陥りつつ、やることはしっかりやる。
散弾銃の如く飛んでくる風球を今度は冷静に展開した符の結界で完全に阻むと、結界が起動している間に、符呼術用の札を取り出した]
祖は何ぞ!
「我は火。全てを滅ぼし、全てを無に帰する者」
なれば、汝が背負いし使命を全うせよ!
「応! 我は火にして炎。炎にして紅蓮。新たなる生命を生み出すための破壊を成すべき獣なり――」
[符は巨大な火炎鳥となり、炎の羽を撒き散らしながらゲルダを襲う]
― 中庭・屋台村 ―
さぁ、どうだろうな。よくは分からない。
ただ、複合魔法に近い位置にいる、と言う点では羨ましいか。
…そうか。疲れるか…矢張り。
体力や魔力を付けなくてはならないか…
[緩く肩を竦めるウェンデルは直に機鋼学科に入学した者の一人。
特筆した能力など持っていなく、また、入学当初の成績も可もなく不可もなく。
噂にも話の種にもなる理由が特になかったのだろう。
イレーネの言葉に小さく頷き、「ああ、羨ましいな」と息をつけば、視線の先を見やる]
…そうか…しかし、勝ちを目指すので有れば最大出力もあり得る話だと思ったが…
ああ、ボクはそう思ったが。
[此方を見ているにもかかわらず、言葉にして]
ええ。御陰様で。
[治癒魔法をかけられた事は気付いていたのか、そう小さく頷いた]
私の方は始まったばかりで、まだ何とも言えない状態。
奇襲して有効打が入らないあたりでピンチかもしれないけど、ね。
アルトに加勢するの?
それは、うん。
本格的に制御不能での暴走になっちゃったら。
[はふりと溜息。遠い目をするゼルギウスをボーっと見て。
も一つ溜息ほふり]
そですよね。狙われもしますよね。
学院の中ならそうそう何かってもならないと思いますけれど…。
ゼルギウスさんって。うん、何か色々と納得したような。いや寧ろ納得いかなくなったような…。
[ある種の聖域だと思うわけです。この学院は。
色々壮絶なゼルギウスの背景にはコメントが難しく]
大変なんですね…。
[とりあえず、そんな言葉で締めるわけだが。
ぴぃ?という声に雷光鳥へと視線戻して。
でも放心に近いぼんやり状態。
実況中継が飛び込んできたのはそんなタイミングだっただろうか]
[…話を聞いていれば。
禁呪すれすれの召喚術と言い、魔本の制御の話と言い。
完全枯渇や混沌の海]
…まったく。
次元が違う、と言われてもおかしくないでしょう。
[頭を軽く押さえつつ、首を振って]
鬼どころの話じゃなかった気がしますが。それは。
[魔本という物に根本的に興味がなかったためか。
催し物自体に興味がなかったためか、世間知らずが露呈しただろうか。
勿論、三年前の戦闘の詳細は知るはずもない]
/*
あら、遅くなったらタイミングが悪く。
ウェンデルさんごめんなさー。
箱前戻れたけれど、これは暫し待機。待機。
相方ー!ゲルダはんがピンチやから行ってやってやー!
ここはウチにまかしとき!
[鞘から抜く双剣、刃にマナを纏わせて。
マテウスに向かって駆けるわけで。]
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