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読書家 ミリィが「時間を進める」を選択しました
読書家 ミリィは、探偵 ハインリヒ を能力(襲う)の対象に選びました。
< そしてうつされた場所。
口の動きでは、わかりませんでした。
だけれど、その文字が、もうひとつのドロイドの画面に、次々へとともっていきます。
もちろん、猫には読むこともできませんでしたが。 >
……おなか、すいた。
< ぽつり、猫はつぶやきました。そうして、リディをもう一度撫でると、たちあがります。
扉の方にすすむ、足にまとわりつく こわれた ドロイド。
かちゃかちゃと音がひびいて、猫は、一度、足を止めました。
ごめんね。
ちいさく、呟いて、その背を変化させます。苦手なかたちですけれど、元気をもらって、それくらいはできるようになっているのです。
――白い羽根が広げられ、ふわり、少し、体が浮きました。 >
[普段と異なる雰囲気の広間]
[片側の青をゆるりと巡らせて]
[けれど、]
[怪我人を抱えているためか]
[或いは普段通りと言えようか]
[そのまま通り過ぎようと]
< ひとのような、ドロイドでした。
猫をみて、みーって、なきましたけど。
それは、マテウスの人の形の影にそっくりでした。 >
< でもさすがに、しめました。
ものっそい怖かったんです、猫。
みーっていうんですよ。みーって。
そしてはたと思いました。
もしかして
もしかして、ここにいる人の形をしたドロイドが、いてもおかしくないんじゃないかと。猫本人含め。 >
[企業秘密。その言葉にはやはりか、と言うような表情。続く言葉には]
…まぁ、その確信がなくばお前が契約に是と言わないか。
だが、奴は力を欲している。
そのためにお前は他の連中を奴の場所に送っている。
そのお前も、力を持っている。
取り込まれない保証は、無いんじゃないか?
この世界に15の属性が揃った理由。
それがここに繋がってるんじゃねぇかと、俺は思ってる。
[機鋼竜の状態はオトフリート達の会話を聞いたが故に頭の中に入っていて。本能的に動いているのであれば、理性たる魂が無い状態のそれが本当に約束を果たすとは思いにくい]
…どうせ聞いても、肝心なところは答えてくれねぇんだろ。
[広間の状況は感じてはいたが。
今のままでは身動きが取れないのもまた、事実で。
いざとなれば、魂分かつ白梟も動けると。
そんな思いも、微かにあって。
歩みは自然、上へと]
[当の白梟は、その意図を感じ。
ばさり、窓辺で翼を広げるか]
[二階の一室][寝台の上]
[雷撃の精を横たわらせて]
[色濃く残る赤へと目をやる]
[触れると][掌にも]
[それは][べっとりとついて]
……、
[口唇を寄せて][舐め取る]
[赤を流す雷精の痛みは無論、]
[その味もわからず]
[――わからないことだらけ。]
[*部屋を出た後は、何処かへと消えて*]
< 外の音、少しやんだみたい。
猫はかんがえて、猫の姿になりました。そのほうがきっと、見つかり難いでしょうから。
生体反応でたしかめてたらどうにもなりませんけど。
そしてぱたぱたととんで、扉をあけて(あけられるんですよ、きっと)、外へ出ます。
と――その先に >
ええと……?
< ギュンターの姿がありました。 >
< 猫に気付いたギュンターがやってきました。
食料庫に案内してくれるみたい。
猫は人の形になりました。
戦力外通告をうけながらも、ギュンターと一緒に、やがてたどりついた食料庫。
いくつか、袋につめます。何日分か。
そして食料庫から、元の場所へと戻りました。
また見回りにいくというギュンターに、お礼をいって、手を振って、猫はふたたび、こわれたドロイドたちのところ。 >
[ユリアンが部屋へ運ばれるのを見届けたなら、自身もナターリエを、部屋の一つに落ち着けて。
……足の異変に気づいたのは、その時か。
異眸は微かに、険しさを帯びて]
……さて。セレス、お前はここに。
俺は、下に行って、ヴィンターを呼んでくるから。
「……時空竜」
大丈夫だ。麒麟殿を頼むよ?
[ぽふり、と従魔の頭を撫でて、階下へと]
保証? うん、無いね。
[きっぱり肯定。]
……ただ。そうだね。もし、私を取り込むようなら。代わりにフッ飛ばしてやるのも一興、かも。
[そう呟く。その言葉は嘘か真か冗談か。相変わらず無表情な顔からは判別つかないか。]
[――数刻後。]
−中央塔外周通路下部・メンテナンスエリア−
[視線を移ろわす][銀の骨組みの翼]
[視線を逸らす][一角に置かれた本]
[右の手を触れて][発する][コトバ]
" 174038136 30190: 417827 "
[データの][読み込][み]
[天青石の睛へと光が映りこんで、]
――…………っ、
[流れ込む][記憶]
[生命の魔へ][雷撃の精へ][連ねた言の葉]
[大切な人との][大切な思い出]
[やさしさ?][いたみ?]
[眉を顰める]
[頭が痛むかのように、]
(痛みは無いはずなのに)
[左の手を蟀谷に添えて]
[じゃらり、][鎖の音。]
エーリッヒにより持ち出された食料
――――
プレッツェルx10箱
板チョコレートx3枚
ソフトキャンディーx数多
かわいたパンx1袋およそ30個
牛乳(一人用紙パック)xどっさり
紅茶(一人用紙パック・無糖・アールグレイ)x1本
飲料水(300mlペットボトル)x10本
クッキーx1箱
またたびx1袋
氷砂糖x1袋
ラーメンの乾いたようなおかしx大袋1袋
えびせんべいx大袋1袋
するめいかx1袋
魚の干物x10袋(約30尾)
[否応なく]
(自ら望んだのだから応と言うべきかだ)
[入り込んでくる]
[日に日に][増える][記憶(データ)]
[知らない事を][知る]
[その為の][筈なのに]
[何かが][間違って][いる?]
[返って来た言葉は至極あっさりしたもので。続く言葉はどちらかと言えば本気に聞こえたか。イレーネに照準を合わせるのを見れば]
─…止めろ。
お前が邪魔だと思ってんのは、俺だろ。
[言葉で牽制。腰に当てていた手に力が篭る]
< とりあえず、袋の中から、するめいかを取り出しました。あと牛乳。
猫はそれをあけると、もぐもぐもぐ。
静かに、食べました。
するめいかは噛んでいると、やわらかくなって、おいしくなるのです。
人の姿でも好きなもののひとつ。
しあわせな吐息。 >
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