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[心配をかけてしまう。そう思っても、片手は口許から離せない。
知らずに笑みを作るのを、止めたいのに止められない。
少し経てば落ち着くだろうか。
そう思うからこそ、ただ、服を握って、視線を落として、耐える]
……そっか。
それじゃあ、もう、終わったかな?
人狼、は。
……人狼、に…殺され、た。
………ゼルに、言わないでいれば、良かった。
[アーベルの言葉を繰り返しながら、後悔が胸を埋める。
ライヒアルトのことを言わなければ、ゼルは彼を殺そうとしなかっただろう。
そうしていれば、ゼルも殺されることはなかったかも、しれないのに。
自分の言葉が、彼を死に追いやったと、そう思った。
ゼルが悲しむと言われれば、ふる、と力なく頭を振って。]
ううん、そんな資格、ない。
私が、ゼルを…死なせたんだもの。
―回想―
なんでそんなことをいう!
[叫んだつもりの言葉は、意味を持って紡げていたかわからない。
奇跡を信じたかった。信じるために早く終わらせようとした。
……本当は同じく信じられていなかったけれど。
だからこそ、意識を凌駕した本能を、更に抑えて庇ったりするような行動をとった。せめても、と思って]
あ、ぁ。
[否定と肯定の両方は、互いの命の火と一緒に消えていった]
―回想終了―
[>>+35声が聞こえたけれど反応はない。
無視しているのか聞く気がないのか、聞こえてないのか。
ただ今は眠るように闇に溶けたまま、揺り篭の中にいるかのように*揺れていた*]
[蒼花の言葉だけは辛うじて耳に届いた]
――…まだ、です。
ラーイが、教えてくれた。
彼以外にも、人狼が居ること。
だから、名乗り出てはダメ、って。
/*
ってかメモであせっててさぁ。ライヒアルトしか礼いってないよ。ブリジットにも言わなきゃだよ、俺。
とかいいつつ寝るべねるべ。明日忙しいかもだからよかった(ぇ)
[そう、兄の血肉は美味しかった。その記憶も消えたわけでなく。
もうそれを欲しいと思ったりもしないけれど]
………。
[思い出してしまって、また心が折れかけた。
>>23声を殺して泣く音も聞こえてしまえば尚のことで。
何か共犯者でも探すようにして周囲をきょろきょろとした。
闇の中に違和を感じてそちらに走り出すのと、兄に見つかるのはどちらが先になるだろう。
見つかってしまえば後は大人しくされるがままに*なるだけだ*]
まだ……居る、の…?
[ナターリエが告げる言葉に、呆然と問うような声を落とした。
それはつまり、まだ、誰かが死ななければならないという事実を受け入れたくなくて。]
終わった……終わった、のかな。
[オレには判断出来なかったから、ゲルダ>>25には曖昧な答えしか返せなかった。
でも、ナターリエの言葉>>27を聞いて、オレは翡翠を丸くする]
まだ、居る?
……そうなんだ。
…でもナターリエ。
そうやって言うってことは、ライヒアルトが人狼だってこと、知ってたのか?
[丸くしたオレの翡翠は、怪訝の色を宿した]
[乱れた心が知らず双子の片割れの少女を見極めてしまう]
ヴィリーさんが人狼でないのは事実、です。
[ライヒアルトの口からは語られた結果。
けれどゼルギウスの口からは語られなかったそれ]
それから……、フォルカーさんも、牙を持たぬ、人。
…そっか。
[ナターリエをじっと見詰めた後、頷いた。
彼女の言葉は、ライヒアルトが人狼だと知っていたと言っているようなものだ。
そう思ったけれど、今はそれは些細なことだった。
人狼が死んだ、と分かったのだから]
わかった。
ありがとう、シスター。
……それじゃあ、他の人狼も
[言いかけた言葉は止めて、唇を引き結ぶ。
何を言えばいいのかわからなくなって、ただそのまま黙った]
[リートがオレの存在を仄めかしていたことを知っても、オレは舌打ちしたり悔しがったりすることは無かった。
終わったと思ったところをぶち壊す愉しみが無くなった事に残念に思いはしたけども]
ふーん。
ナターリエは早いうちからリートの事分かってたわけだ。
それなのに告発しなかったんだねぇ。
[姉弟愛って凄いんだな。改めてそう思った。
てーことは、だ。
リートが護ろうとしてたのも、ナターリエなんだろうな]
― 二階廊下 ―
[先のやりとりと、ブリジットの弁から何となく何があったかは読めた。
それでなくても、長年の付き合いから、ブリジットの思考は読み取りやすい。]
言わなかったら、ゼルだけじゃなくて、お嬢も、俺も他の皆も死んでたかもネ。
お嬢はどっちがよかった?
[残酷にも思える問いをかけた。だが事実でもあり。]
口を噤む事は簡単だネ。
だけど、黙って何もしなかったら、きっと余計に後悔したヨ。
お嬢だけじゃない、ゼルギウスがね。
死ぬ可能性はみんなに有ったんだから。
お嬢がゼルを殺したって事は、無いね。
…っていうか、ほら。
あんまそういう事言ってると、ほんとにゼルの奴が心配するヨ?
患者には目敏く気を使いすぎるくらい使ってたでしょ?
向こうは向こうで、自分の所為でお嬢が泣く、ってへこんでるよ、きっとネ。
[それでも気の済むまで泣き止むまでは、背中を撫でた。]
[エルゼリートの問いにライヒアルトに縋りついたまま
小さく、微かに、頷いた]
――…知って、いました。
でも、言ったらラーイが殺されてしまうから……
……おにいさまにも、誰にも、言えなくて……
だから、ラーイに視たって、伝えたの……。
[次第に幼くなる口調。
時折、しゃくりが混じるのは未だ泣いているからか]
/*
ここからナターリエ吊り持ってくのは難しいかなー。
いちゃもんつけれそうならやってみよう。
今日でオレが吊られても泣かない。
て言うかPL視点COいい加減にしとかないとか、これは。
バレてる人にはバレてそうだけども。
[アーベルからかけられた問いは、答えられなかった。
ゼルの命と、他の人の命を天秤にかけることなど、出来るわけもなくて。
それに、自分のせいでゼルが心配すると言われれば、それ以上は何もいえなくて。
けれど。]
…ぇ…。
[ナターリエが牙持たぬ人とフォルカーの名を挙げたのを耳にして、視線はエルゼと、アーベルに向いた。
震える手は、彼の服の裾を握り。]
アーベル…お風呂、行きたい。
[そう、この場から離れる為の口実を口にした。]
へぇ。
ライヒアルトには、言ったんだ。
[ナターリエの返答>>34に、オレの瞳は怪訝の色を濃くする]
言ったのに、襲われなかったんだ?
変だね、正体見破られたのにそのままにしとくなんてさ。
[ライヒアルトの胸中なんて知らないから、オレには不思議にしか思え無くて。
泣きながら語るナターリエを見て、オレはやりにくそうに軽く後頭部を掻いた]
[人狼ではない人の名前を聞く。
人狼の疑いのある人は、――数少ない。
ずきりと花が痛みを伝えた。
逃げる、と。
一瞬たりとも考えさせないというように]
シスター…
[エルゼリートの服から手を離す。
表情は少し、落ち着いた。まだ、いるからだと理解したからか。
止められなければ、彼女に近づいて、撫でるつもりで]
[ゲルダの言葉>>31に小さく首を横に振る]
名乗り出たのですから……
私はもう人狼を見つけられぬでしょう。
人狼にとっては厄介な力を持つ者、ですし。
名乗り出ればラーイにももう一人を止められぬようでしたから。
[あににもおとうとにも置いていかれた。
双花の片割れを支えるという使命だけが女の命を繋いでいる]
[自分が見ていた死体に駆け寄る、その女性の言葉が聞こえる。
冷たい視線はナターリエの方に向き]
そっか、知ってたんだ、最初から。
[それから無表情な様子で]
誰が死んでも、二人で、生きたかったんだね。
[自分もエーファ以外を殺して守ろうとしたこともあったから、理解できないわけじゃない。
ただ、エーファが死んだ一因としての憎しみもあったため、棘のある言葉にはなっていた]
人狼見つけられるなら、まだいるっていうなら、早く見つけてよ。
エーファ殺した人狼、まだいるんならさ。
[直接責めたてるつもりはなかったけども、彼女を深くえぐるような言葉だっただろうか]
オレ、ナターリエの言葉あんまり信用は出来ないわ。
何か、断片的だけど符合がありすぎて。
さっきナターリエの話聞いた限りじゃ、クレメンスが朱花だったの知ってたみたいだし。
ライヒアルトの事誰にも言わなくて、それを告げたライヒアルトの方からも襲われることが無いのは、襲えないからじゃないか、とか。
色々勘繰っちまう。
[朱花って知ってたら、クレメンス襲ったのも納得が行くし。
ライヒアルトに見出す者だって知られてるのに襲われない理由にも納得が行く。
エーファのことに関しては、あんまり説明がつく情報が無かったけど。
ああでも、フォルカーの事間違わなかったのって、襲ったのがエーファだって分かってたからなのかな]
――…本当に、如何して、襲ってくれなかったんでしょうね。
[エルゼリートの言葉>>37に緩く身を起こしライヒアルトの顔を覗く。
あの夜、おとうとに食べられることを望んだ。
そうして、泣かせてしまったことを思えば、また涙が零れた]
[ナターリエ達の会話に口を挟むことはなく。
彼女たちに声もかけぬまま、アーベルに手を引かれ立ち上がり階下へ向かった。
ただ、この場を離れる際、ゲルダとエルゼの方にちらと視線のみを向けて。]
何でだろうねぇ。
[ナターリエの言葉>>43に聲は嗤う。
護るためだと言うのは分かったけど、オレが言ってやるわけ無いだろ?]
[ブリジットが去ってゆくのを見る。
彼女もこちらを見ていたようで、視線が合った。
――いつもとは違う。
痛みを堪えるような表情をしていると、自分でわかっているけれど、かえられなかった。
エルゼリートの言葉も聞こえるけれど、
そっとナターリエの方へと近づいて、手を伸ばす。
朱花もそうしていたのだろうか。
その金色の髪を、頭を優しくなでようと]
バーテンダー エルザは、シスター ナターリエ を投票先に選びました。
[近付く気配>>38。
ゲルダの手が触れれば、いつもそうして慰めてくれた人を思い出した。
二人で生きたかった、とフォルカー>>40が言えば否の声]
――…いいえ。
おにいさまとラーイに生きていて欲しかっただけ。
[見つけて、という彼女の切な声。
血は人狼を見出すことを望んでいるが
見出せるかどうかは女には分からない]
― →浴室 ―
[急ぐと発作を起こしかねないので、なるべくゆっくりと、浴室へ主を連れて歩いて行った。
リネン室で、だいぶ減ったタオルを取り、それをブリジットに渡して湯を沸かす為に浴室へと入る。]
ちょっと浴室あっためるから、そこで待っててネ。
終わったら、扉の外で待ってるからさ。
[そう言い、湯を沸かそうと奥の小部屋へと入り火をつけ薪をくべようと働いた。]
フォルカーは人で、ゲルダの姉さんは蒼い花で、シスターが…まぁちょっとあれだけど見出す者、かぁ。
[そうなると、残りは限られている。
お嬢かエルザか。とはいえナターリエの弁も少々危いものがあるので、フォルカーもそこに混ざるか。
ふうんと呟きながら、薪をくべれば浴室は暖まってくるだろう。]
[ライヒアルトの事を言わずにいようと決めた時に
責められることは覚悟していた。
それがどれだけ罪深いことか理解していて
それでもいえなかったのは失いたくなかったから。
アーベルやエルゼリートの言に反論はない]
…………。
[右の親指が熱くて、誘われるように目を向ければ
ライヒアルトの胸に刺さるナイフの煌めきが映りこむ。
同じ刃を用いれば同じところにいけるだろうか。
ナイフの柄を両手で掴み、力を籠めてずるりと引き抜く。
傷痕からはとぷりと赤が溢れた]
[自分の考えを纏めながら口にしていたから、ゲルダ>>38が傍から離れることを止めはしなかった。
オレに誰かの視線が向いてたりしたみたいだけど、特に気にせずオレは難しい顔をしている]
そんなの、オレに分かるわけないよ。
可能性として言えるのは、”襲えなかった”ってことくらいかな。
───ナターリエが見出す者であろうが、人狼であろうが、ね。
[>>43 疑ってるんだと、オレはそんな意味を込めて呟いた]
─ →浴室─
…、ありがとう。
いつも、ごめんね。
[手を引かれたまま、ゆっくりと歩くアーベルについて歩いて。
着替えやタオルを渡してくれたり、湯を沸かしたりと動いてくれるアーベルに礼を言った。]
…ねぇ、アーベル。
アーベルは、人?…それとも、人狼?
[自分はゲルダから、双花の所在を聞いた。
もう、朱は欠けてしまっているけれど。
ゼルは死者を見出す者だったと信じている。
ライヒアルトが人狼である確証はなくとも、彼の言葉を疑いはしなかった。
今、目の前にいる彼の言葉も、自分は信じるだろう。
それがたとえ、嘘であっても。
血に塗れたまま、問いかける言葉はまっすぐな瞳で彼に向かった。]
[血に濡れた刃を自らの胸へと向ける。
自決などしてはいけないと教えられていたけれど
望んだのはおとうとの牙だけ――。
つきたてようと目を瞑れば
不意に髪を撫でる優しい手>>45が触れた。
あにの手とは違うのに。
あにを思わせるそれにナイフを抱く手がピクと跳ねる]
[襲うんじゃなくて、疑い向けて人の手で殺すのも良いかななんて。
囁く者が居なくなった世界でオレは一人薄ら笑う]
喰うのも良いけど、御馳走もまだ残ってるしなぁ。
……ああ、まだ近くに居るんだ。
じゃあ、アーベルとブリジットも違う。
確かフォルカーも違ったよな。
てーことは……。
[ああ、もしかして、見つけたかな?
残ったのは、オレがこの中で一番知る人物だった]
バーテンダー エルザは、商人 ゲルダ を能力(襲う)の対象に選びました。
私は、ナターリエさんの気持ち、解る気がするわ。
だって、私も…きっと、見出す力があったら、真っ先に貴方かゼルを視た。
[偽りであったとしても、自分は彼女を疑わない。
何も出来ない身なら、せめて信じ抜くことを決めたから。]
人狼であっても、生きていて、欲しかったのよ。
[それは、ナターリエには叶わなかったこと、だけれど。]
[ナターリエが自害しようとしているのを見ても、オレは止めようとはしなかった。
疑ってる相手だから、どの道殺さなきゃいけないし。
でもゲルダがそれに近付いているのには少し焦って、妙な事を起こさないかとオレはナターリエを注視した]
[信じるか、疑うか。
そういった話は、既に答えが自分では出ていた。
行動も、決まっていた。
だから、ナターリエがナイフを胸に向けるのを見て、手のうごきが、一度止まった]
シスター
[跳ねた手。その手に、手を重ねる。ナイフの刃には触れないようにして]
神に仕えるのだから、駄目だよ。君は。
どうしても死にたいなら、……僕がやる。
ダメだよ、ゲルダはオレのなんだから。
[ナターリエを注視したのは、ゲルダを取られまいとする想い。
もちろんそれはオレが喰べるため。
御馳走を横取りするなんてこと、させるもんか]
そっか、
[ぽつりと]
二人とも死んじゃったけどね。
[続ける言葉は代わらず感情の乏しいままに、ナターリエのほうを見ていた視線は外されて]
そういえば、人狼って、嘘、つくんだね。
[そう言い残して、エーファの待つ部屋へと足を向けた]
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