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―個室M―
ブリジット――
まさかこんな形でお別れになるとはな。
[ベッドに転がって独りつぶやく]
いや、……遅いか速いかだけの、違いか。
/*
もっさりログを眺めて。
こりゃミハエル見ることで衝動に抗い直すべきかな。
ゼルギウスはライヒアルトがヤってくれそうだし。
うわマジキリングのチャンス無ぇwwwwwwwwww
もし最終日まで残ってミハエルがエーリッヒを生かすのを選択した場合は、超無茶行動になるが『場』を壊す手段を考えてある。
それやるには衝動に呑まれてたらダメだわ。
しかし今日襲撃されるのは俺な気がする(笑)。
>ライヒメモ
エーりんとぼくが除外になってるのは、それはボクに妨害に走れと言うことか?
ちなみに本日お仕事もあるけど、ちょっと皮膚科いってきたので、睡眠不足確定モードです。
アトピーの塗り薬、ドジってひっくりかえしちまったので、急ぎ処方してもらわなきゃだったのです。
貴族 ミハエルは、薬師 ゼルギウス を投票先に選びました。
[てのひらを天井にかざして見る]
どーでもいい奴は、殺しても何とも思わなかったんだけれどもな
[だからこそ、故郷はたまに帰ってくるのでいい。
距離を置けば、自分の心の拠り所をなくし、近すぎればいつか傷つけることを恐れなければならない]
はたから見れば迷惑な奴なんだろう。
彼女のことが何よりも大事ならば、俺が自害すればそれで済む。
――でも、俺は。くそったれな人間だから。
どんなに細い糸でも、あいつと一緒に、生きてここを出たいんだ。
その為なら、どれだけ手が汚れてもかまわない。
この決心がハナから間違ってるものだったら、その時は裁かれよう
勝負だ、女神様。
アンタが勝つか、俺が勝つか。
はじまりの切欠はアンタのせいかもしれないけれど、今のこの気持ちも全部、アンタが作ったマヤカシじゃないと
俺は信じてる。
[瞳を閉じた。空にいない月は答えない]
/* ―ボツ・残念な男の回想 5―
[引き金を引く度に、意味は変化した]
[初めは、ただ生き残る為。こんなことで死ぬのはまっぴら御免だった]
[2度目は、護る為]
[これから撃つ3発目は、また違う覚悟のもので]
[大事なものをひとつずつ失って、最期には銃弾のように残らないかもしれない。
残ったとしても、その記録は赤い赤い血塗られたものになるだろう。綺麗事や美談には絶対にならない。してはいけない。
勝ち目がある戦いなのかもわからない。
大ばくちのようなものかもしれない。
でも、一歩踏み出すことを許されたのなら――、この賭けは全てを投じる意味があるだろう。]
― 前日/個室M ―
[混乱している中、立ち上がったエーリッヒに抱き締められれば、体を硬直させただろうか。
心臓がバクバク言っている。口から飛び出そうなくらいの勢いで。
先に掛けられた言葉を頭の中で反芻してたところで、さらに掛けられた言葉の意味を理解するまで何秒くらい掛かっただろう。
おもむろに、休むと言ってベッドに転がられれば、逃げるように部屋を出ようとして]
…………ボクも、好きでもない人にあんな事言われてあんな風にされてたら、さすがに抵抗してますから。
[真っ赤な顔のままで、そんな事を言い捨てて行った。
その後は、しばらく部屋で真っ赤になったままジタバタしているかもしれない。
どうやら少しは自覚したもよう。
あ、ユーちゃんとのじゃれあいは、さっきのアレとは別次元だと認識していますよ]
― 前日の夜/個室E ―
[しばらく部屋でジタバタした後、少しは落ち着いてきたなら、広間に出て伯父かアマンダが作ったものを分けてもらって食べたり。
ついでに、少し少なめの一食分をトレイに乗せて、エーリッヒの部屋の前に置いといたりもしただろうか。
夜、クレメンスが自室に戻った後、しばらく迷った末に伯父の部屋を訪れる。
一緒に各部屋を回った時に「この部屋は見なくていいんですか?」とでも尋ねて、伯父の部屋は把握してただろう。
ノックをして、話があると声を掛ければ、部屋に入れてもらえるだろうか。
相談したい事はいくつかある。
しかし、伯父の様子はブリジットの件がある前から、どこかピリピリしていたので、真っ先に騒動の事を相談する気にはなれず]
………伯父上、お願いがあるんです。
この騒動が片付いて、ふたりとも生きて無事に帰れたら………ボクの父上になってもらえませんか?
[とりあえず別方向から、という事で何か言い出した]
― 翌朝/個室D → 2階廊下 ―
[声は聞こえたか聞こえなかったか。どちらにせよ、ライヒアルトの叫び声>>40では目が覚める事はなかったが。
胸の蒼花が対たる朱花の異常な気配を感じ取って、酷い胸騒ぎに飛び起きた。
朱花の持ち主である彼が襲われたのかと思った。
とりあえず、夜着の上に上着を羽織って部屋を出て。蒼花が導いたものか、迷わず2階へと駆け上る]
え……ローザさん!?
[ライヒアルトの姿が廊下にあるなら、彼の視線の先にある部屋を。彼の姿がローザの部屋の中にあるなら、扉が開いたままの部屋を覗いて。
どちらにせよ、紅の中に倒れる姿を見ることはできただろうか]
制裁を、“全て”にって……
[感情の色のない瞳が向けられれば、姉が殺されたと言うのに笑みを浮かべている様子にゾクリと鳥肌が立つ。
続けられる言葉を聞けば、彼が既に心を手放してしまった事を*悟った*]
―残念な男の回想 5―
[この気持ちは変か、好きか]
[蒼花を見た時から、それは、変か好きか、ではなく、別の二つのものに置き換わって、ぐちゃぐちゃになってしまった]
[自分はいったい、どうしたいのか。
愛しいものを庇って死んだ誰かを見て、新たな疑問が投げかけられる]
[一つの疑いが呼び水になって、彼女と話しているうちに整理がつく]
[たった一言だけで。そばにいるだけで。どれだけの救いになるのか。
そんな存在がこの世にいることを知った]
[一握りでもいい。可能性があるならば。
女神より出された一つの命題。自分の答が真に正しいか証明する為、神にすら銃口を向けることを厭わない]
[銃の手入れが終わり、マガジンを挿入する。残り6発。そのひとつひとつが血染めの証明となるだろう。続く]
人生最良の日だな。
[ミハエラの素直じゃない告白を思い出し、笑う]
[女神が誘う呼び声が甘美に酔いしれる類のものだとしたら、その告白は寒い日に指を温めながら飲むスープみたいなものだろう]
―翌日早朝 個室M→風呂→個室M―
[早くに目が覚めた。ミハエラが持ってきてくれた食事は空になっている。
機嫌はすこぶる悪いが、体調は悪くなかった。ちゃんと食事をしたお陰だろうか]
[事件が発覚する前に、食器を洗って返し、先客がいなければ風呂に入った。
誰かが朝ご飯の支度をしに起きているのなら、挨拶や軽い会話を交わしたかもしれない。昨日埋葬を行ったものだったら、手伝えなくてごめん、と謝っただろう]
[風呂はいい狭い空間である。ここにいると、『場』からも隔絶されている気がする。オリーブのいい香りが、硝煙やら穢れにまみれたわが身を包んでくれる。そうして、ぽかぽかと暖を取れればのぼせる前に風呂から出て、部屋に帰った]
……そう、全てに。
[駆けて来た対なる蒼花の言葉に、一つ、頷く。
それ以上の言葉は継がない。
狂えども、朱花に対を害する意思はなく。
砕けたかけらは、友を傷つける事を僅かながらに拒んでもいて。
けれど、それすらも定かならぬ均衡に成り立つもの。
――狂気を阻むのは、小さな弾みでも砕けてしまいそうな、薄氷の境界線。**]
―2F廊下→個室H―
ラーイ!
[自分の部屋から転がりように廊下に出て、開いた扉の部屋へかけつけた時、目撃するのは変わり果てた老神父様の子供たちだった。>>40>>42 ローザの変わり様には、こみ上げる吐き気を我慢し、ひぐ、と喉が変な音をあげる。]
[無機質な天鵞絨の視線には、心あらず。ウェンデルを殺した時に見た朱の筋は、皮膚病に侵されてしまったかのように広がり、そして、……]
[穏やかな微笑みに鳥肌が立ったが、それよりも先に来たのは]
ラーイ! しっかりしろよ!
[――心配から来る怒りだった。ライヒアルトの頬を平手で叩こうと。その顔は赤く染まり]
お前、そんな神の使徒とか、無理すんなよ!
だいいち、制裁とかいってる前に、やることあんだろ!お前のねえさん、このままにしといていいのかよ!
[友の肩をゆさぶろうと、その手を伸ばす。そして、ひとことひとこと紡ぐ度に、目頭が熱くなり、雫が落ちる。
泣けない誰かの代わりなのだろうか]
お前さんは、人間なんだろ、修道士なんだろ、生きてるんだろ
[震える声を紡ぎながら、下がり]
だったら、それを忘れるなよ……。意思をなくして生きて、それに何の意味があんだよ
[眉毛はハの字に下がった。
死者の気持ちの代弁なんてできやしない。無残な胸元は誰にも見られたくないだろうと思って、その場で自分のジャケットをかけ、リネン室へと綺麗なシーツを取りにいった**]
→リネン室
―深夜―
[月の女神の声が、ねっとりと体全体にからみつくかのような感触。ただでさえ失われた体力がさらに減るような。それでも、理性を持って人を殺す。獣ではないのだ、自分は。そう言い聞かせるように]
[銃口に取り付ける、細長い筒。ずっしりと重くなるがそんなものである]
[靴を抜いて歩けば、ほとんど足音なんてしないだろう。
そうして、自分の部屋を抜け出して、ローザの寝ている個室へと。
ウェンデルを探す為に、一つ一つの部屋を開けてまわったおかげで、どこがローザの部屋なのかは知っていた]
[布団の中で眠るローザの表情には憔悴が見てとれる]
[それが、人間として大事なものと、役目を果たすことで得られる快楽との狭間によって刻みつけられたものだというのは何となく理解していた]
[血 "知" を味わう時に関いる酩酊感に似たところがあるのだろう]
ローザねえさん。お疲れ様。ほんと、これが最期のお別れなんだな……
あんたを恨んだことなんて一度もねえ。
でも、『場』を開けるには、あと5人の死が必要になる。
恨みごとはあっちで聞くし、……あんたのかわりに、ラーイを見守るよ。
無理させねーよーに。
これがラーイの心を砕く事になりかねない、ってわかってても……でも、俺はこの道を行くよ
[布団をはぎとりふんわり自分もかぶる。この寒さでローザは目がさめたかもしれないが、それが永遠のお休みである]
[装填、安全装置の解除、そして発射。光も音も、御手製の減音器でほとんどしない。布団の中でそんな作動音も書き消え、そして、胸から血を流すローザだけが残った]
うぅぅ………ぁぁぁ
[鼻につく血の匂いに、震える。
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、ホシイ、ホシイ、ホシイ]
[それでも、薬莢を拾い、暴発しないように銃の後始末を終え、もどかしい手つきでボタンをはずす。
シャツが脱げれば、火照る体が露になり、それはすぐに金色の獣に変じた]
[鼻先を血を流す胸へと近づけ、血を味わった。"知"った。]
[たくさん知りたいと食べる。
そして、死んだものの霊を視ることのできる力があることを。
あふれてくる、様々な記憶。想い。どれだけの月日を、老神父と、ライヒアルトと三人で肩を寄せ合って暮らしていたのか]
[尻尾をふりながらすする食事が終わるのは、硬い歯ごたえとともに]
[鉛玉であった]
……何をしていたよ、俺。
[ここまで食べるつもりはなかったというのに。食事に没頭してしまった。]
ったく、馬鹿だな。――救いようがないくらいに。
[ライヒアルトに無理をさせたくない。そんな姉の願いを"知"りながらも、自らの行いは全く逆だった]
[冷水を浴びたかのように、体の火照りも覚め、事後処理をした]
[まずは前足についた血をなめとる]
[服と銃は加えて自分の部屋に置き、獣の姿そのままで足音なく1Fまで降りていった]
[血の臭いを落とすため、またしてもの温泉タイム。
獣の姿のままつかり、毛皮についた血と、その臭いを落とし]
[例により、ぶるぶるぶる、と身震いして雫を落として、足を拭いてから自分の部屋に帰った**]
薬師 ゼルギウスが「時間を進める」を選択しました。
薬師 ゼルギウスが「時間を進める」を取り消しました。
薬師 ゼルギウスが「時間を進める」を選択しました。
薬師 ゼルギウスが「時間を進める」を取り消しました。
─ 昨夜/個室E ─
[陽が落ちてから部屋へと戻り、灯りもつけぬままに椅子へと腰掛ける。
窓からは月明かり、満月よりは欠けた姿。
その色がどうだったかは、覚えていない]
……まだ、居る。
人狼は、まだ、居る。
[ブリジットはどうだったのか。
『見極める者』をも疑っていたクレメンスにそれを知る術は無く。
ただ、人狼がまだ残っていると言う事実しか分からずに居た。
左手のグローブを外し、月明かりへと晒す。
呪印は、未だ身に刻まれたまま]
アイツを殺して。
それで終わらなければ、もう1人殺して。
そうだ、ミハエル以外を殺せば、きっと。
[意識を取り込まんとする昏いもの。
それに抗おうとする意識もあれど、今は弱く。
殺意は一つの矛先から複数に分かれ、次第に昏いものは、殺意を単に誰かを殺したいと言う欲望へと変化させようとしてくる。
表には出ない意識下の葛藤。
その思考を途切れさせたのは、扉を叩く音と姪の声>>45だった]
…入って良いぜ。
[部屋は朝に回った時に教えておいたから、突然訪れたことに驚きは無い。
承諾の声にミハエルが室内に入ってきたが、そちらを見ることは無く。
月明かりに横顔を浮き上がらせた状態のまま、呆とした様子を見せていた]
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