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─階段前─
……へ?
ふく、かい、ちょ……?
[>>6 叫びながら、倒れた春陽にカッターを突き立てる誠の姿に、惚けた声が上がる。
けれど、動けなかった。
手足が震えているのが、わかる。
自分がやった事の意味が、わかる。
動かないと、しっかりしないと。
そんな思いが辛うじて、意識を繋ぎ止めている状態だったから]
中
しかし死んでる間にヒビキ動かしたかったんだが、せんせーがどう動かしていいものやらサッパリだったのでとりあえず縁が深い人が落ちてくるのを待っていましt
マリーも見かけるぐらいはすればよかったんだが。
参加率的に逆に負担になりそうだし止めときましたとさ。
─階段─
[持っていたカッターを抜く誠>>4:149。
睨みつける対象は、彼の幼馴染であるはずの春陽。
止めようと手を伸ばしかけたけれど、それは春の言葉に遮られる]
……は?
[唐突だった。
殺すべきはキユリ、アイツが人狼だ。
そんな風な言葉だったと思う。
それは慎太郎達のやり取りを止めるための言葉だったかもしれない。
けれど唐突過ぎて、春が言った一言一句までは覚えていない。
ただ、自分が危険に晒されたと言うのだけは分かった]
な、何を言って───。
[表情が強張る。動揺は隠し切れない。
そこまでは普通の人が告発された時と同じだったとは思うけれど、その先が違った]
(……───出るな!!)
[そう願ったけれど、時既に遅し。
最初から相手を危険と定めていたのもあり、想うだけで行使されるそれは自衛本能として現れた。
自分の背後を飛び越えて現れる、黒紅色の獣───狼。
黒紅狼はそのまま春へと襲いかかる。
誰かが庇いでもするならそれを四肢で蹴飛ばして。
体勢を整えると逃げる春へと追い縋り。
そのまま襲いかかって喉元を───食い千切った]
ぐっ……げほっ…。
[口の中に鉄錆の味が広がる。
口許を押さえて呻いたけれど、その場に居るのは危険すぎる。
だから、苦しいのを我慢して廊下を駆け出した]
(バレた。皆にバレた。
このままじゃ殺される!)
[逃げる友梨の後方、春が事切れて尚その上に圧し掛かっていた黒紅狼も友梨の後を追い駆け出す。
見るものが見れば、その足元と友梨の影が繋がっていたことに気付くことが出来ただろう]
─階段前─
[佑から言われた言葉>>5には、自分もまた彼と同じような表情でゆるく首を振り。
けれど、多分お互いに同じ気持ちならこれは平行線でしかなくて。
困らせるだけだから、それ以上は言わなかった。
そんなこと言われたら泣いてしまうかも>>7、と言われると、表情は翳り。]
そう、だね。やっぱり私、ずるい。
春枝ちゃんの言う通りだ。
[だって、狼になったら人を殺さなきゃいけない。
そんなことしたくない、だから、佑になら命を奪われてもいいなんて。
例え、仮定であっても、自分がしたくないことを幼馴染に頼むというなんて、卑怯なことを言った。
それ以上何もいえなくて、黙ったまま階段まで走ってきて。
慎太郎の握った刃が春陽の首を裂くのを、目の当たりにした。]
[アズマはハルヒを狂人と言っていた。
ハルヒが狼側であるなら彼と争うシンタロウは――。
倒れた春陽と、慎太郎の姿を見遣る。
誠が春陽の傍により行った其れに凍りつくような感覚]
――…、……ッ
[幼馴染であると言っていた二人が
こうしている様が佑一郎には理解できない]
[春の声があったから、春陽が慎太郎に殺されたことも、誠が更に春陽を傷つけていることに気付けない。
ただただ、殺されると言う恐怖に駆られ、階段から離れて行った]
いやだ、まだ死にたくない。
もう少し、後少しだったのに!!
[赤い世界に落ちる聲は怯えの色を載せていた]
[一部聞き間違えがあったのだが、間違えは間違いのまま進んで行く。
そもそもあまり狼探し自体に意識は裂いていない事もあり、其々の配役は確定できずに霧の中。
サクラの声に>>+15ハルヒとマコトをまた苦い顔で見た。
二人の間に何があったかは分らないが、ゲームが進む中でそうさせるだけの何かがあった事だけはわかる。]
詮無き事じゃの…。
[何も出来ぬと苦い顔のまま。]
[川島へと行われる露島の惨劇から視線をそらした。
そして、今まで意識してなかった――否、狼、とわかってから気にすることを本能的に避けていた友梨がかけて行く足音を聞く。
そらした視線は事切れた森の姿を認めて]
――え……っ、そ、んな……
[どうやって、殺したのかは見てなかった。
見れなかったのかもしれない。
きっと殺されたときの恐怖が強くて。
そこだけ靄がかかってなにもわからないのだから]
[ボクは、『仲間』のピンチに今はまだ気づけずにいる。
そのコエは聞こえていたのかもしれないけど、ボクに届いていたのだろうけども]
ハル……ハル……ボクは、ボクは何か間違えていたの……?
[何を求めているのか、何を知りたいのか、何をするべきなのか、
もうボクもよくわからない]
川島く…!
…つゆしま、くん?
や…やめ、て…!露島くん、やめて!
[倒れた春陽は、傍目からみても既に事切れていて。
彼に近付いていった誠が行った行為は、そんな彼を更に傷つけるもので。
ぞくりとした、理解ができない、けれど。
止まらないその行為に、懇願するように止めてと叫んだ。
だから。
春の声は聞こえなくて。友梨のことも、気がつけなくて。
気付いた時は、全てが遅かった。]
[春の告発が辺りに響いた。
誠へと向けられた意識はその瞬間春の方へと向けられる。
その告発の内容とタイミングに舌打ちして春へと駆け寄る。
庇うように立ち塞がれば友梨の背後から現れる獣]
――…な、…ッ!?
[一瞬何が起こったか分からなかった。
それが何であるかなど考えたくなかった。
当たり前であった現実が崩れるような感覚。
否、もう既に崩れかけていたそれが――。
咄嗟に両の腕を前で構えて衝撃に備えるけれど
力の差は歴然たるもの、男の四肢は容易く跳ね飛ばされた。
受け身を取るも身体に伝う衝撃で息が詰まる]
[静止の声が聞こえた気がする、ボクはそこで、幼馴染の姿に気づいて、
答えられるわけがない、もう彼はすでに、生きていないから]
ねぇ、ハル……なんでなんだよ……?
なんで、ハルが?
なんで、宮町さんだった?
[ボクは血にぬれた手で、カッターを持ったままの手で、その顔を隠すように]
ねぇ、ハルとボクは友達、だよね?
[手で隠れないそこに浮かんでいたのは笑顔で、目から、涙が零れ落ちていく。
投げかける質問の声に答える声は、きっとどこからもない]
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