情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
さてさて、天狗のお里は月白の花咲く野辺にあるという。
[わらべは、おとぎの話を聞いて、水飴貰って帰ろうか]
さみし、こいしと泣く子があらば、銀の鈴の音聞こえよう。
[それが、おとぎとならぬ子が、どこかにあるやもしれないが]
「……遅い」
[その呟きが零れたのは、果たして幾度目かであろうか。
遠くに見ゆる、祭りの灯。その中に飛び込んで行った濃色の影。
それは一向に、戻る様子もなく。
露草色の髪の若人は、苛立ちを覚えつ、闇夜に浮かぶ灯を見つめた]
「……まったく……」
[疲れたよなため息は、果たして何へと向けられたのか。
待ちぼうけを食らっている事にか、それとも待ちぼうけをさせている相手へか。
それとも、待ちぼうけに甘んじている自分自身か。
答えは出ず。
若人は再び、祭りの灯を見やる]
「…………」
[待ち人は、未だに戻らない。
いくらなんでも、遅すぎはしまいか。
そんな思いが、ふと過ぎろうか]
「……よもやとは思うが……」
[危険な所に入り込んだのか。
はたまた、何事かに巻き込まれたのか。
……或いは出自を知る者に出くわしてしまったのか]
「……」
[浮かぶ可能性は、どれも芳しくなきもの。
護り手としての、彼の立場からすれば。
そして、待ち人と交わした『約束』を思えば]
「……探しに、行くか」
[腰に佩いた太刀の柄を握りつ、独りごち。
祭りの灯へ向け歩き出そうとした、その刹那。
灯の中から、飛び出すように。
駆け出してくる、小さき影]
「……風漣様っ!」
[見間違うはずなどない、濃色の髪に。
名を呼んで、駆け寄ろうか]
……舞弥のにいさまっ!
[いつの間にか戻っていた祭りの只中。
腕の中の鞠と紙風船の存在を確かめ、ほんの数瞬前の出来事が、夢ではない、とはっきり悟る。
そうして、帰ろうと。
待っていてくれるはずだから、と。
そう思い、駆け出した。
祭りの灯の外へ。
灯火の領域を出るなり、呼びかけてきた声に。
その主の名を、呼んで、走る]
「……御無事で」
[膝を突き、迎えてくれた若人の言葉に、紅緋はゆる、とまばたくか。
待たせている間のその心中は、知らぬが故に。
まばたく様に、若人はほろ苦いものを含んだ笑み浮かべ。
それから童の腕の中、見慣れぬ色彩へと視線を移す]
「風漣様、それは……?」
え? あ……もらったの!
[あのね、あのね、と。
白の中で出会いし者、見聞きした事を話そうとするが、言葉は上手く綴れず。
……だが、何かしら、変化はあった事は、若人にも伝わるか。
穏やかな笑みと共に、そう、と髪が撫でられる]
「お話は、後ほど伺いましょう。
……もう、戻らねば」
[静かな言葉、それに、うん、と頷けば。
軽々と抱えあげられ、見える世界がぐん、と高くなる。
慣れたぬくもりと気配に安堵したよに紅緋を細め。
それからふと、ある事を思い出し、あのね、と小さく声を上げる]
「……どうなさいました?」
うん……あのね。
ただいま、だよ……舞弥のにいさま。
[投げかけた言葉は、若人にはやや唐突なものであったか。
その表情に僅か、困惑かすめ。
しかし、それはすぐに穏やかさの内に掻き消える]
「……お帰りなさいませ、風漣様」
[静かな静かなその一言に。
紅緋はまた、安堵したよに微笑むか。
住まいし森へと帰るその背を。
*満天の星、見送りて*]
や、actつなげすぎだからっ!
ふかふかは良いけど負荷は不可なのだよっ!
……ちなみに、この二年後くらいに、通りすがりの愉快人呪術師がちょっかいかけるとかなんとか。
そんなことを考えていた土曜日の仕事中(ぉぃ。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新