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[ごめんね、とはいえなかった。
私は彼を、ずっと傷つけてきたのに。
狼に怯える彼に触れようとして怖がらせてしまったのに、
彼が襲われたあの場にいたのに、守れなかったのに、
それ以前、もっと前から。
あの時、一生懸命に想いを伝えてくれたのに、
良くわからないからなんて、身勝手な理由で断った私を、それでも嫌いにならずにいてくれたことも。
謝っても、謝りきれないこと、ばかりなのに。
それでも彼は、私の幸せを願ってくれているから。
だから、精一杯の感謝を込めて、ありがとうだけを、伝えたくて。]
ありがとう、森君……
でも、しばらくは…幸せには、なれないよ…
…だって、森君が、いない。
桜子ちゃん達も、いない。
もっと、いっぱい、皆と、話したかった。
ゆー君や、キユリちゃんたちも、一緒に。
それがきっと、今の私の、幸せだったの。
…だから。
また、会いたいよ…森君…
[そう小さく、願いを込めて呟いて。
静かに、頬を*ぬらした。*]
/*
ってことでいる人こんばんはなのよ。
真崎君はごはんいってらっしゃいなの。
かつぶしのお掃除大変だったけど学長のおかげで元気になったよ!(
―事件後のいつか―
[ボクはあの事件後、ユウイチロウの手配した病院へと連れて行かれ、そこで療養をしていた。
療養中は、描きかけだった絵を描く時間にあてた。左腕は傷跡はたくさん残ったけども、幸い日常生活に支障無く過ごせるらしい。
新学期が始まり、早々からマラソン大会とか、皆は阿鼻叫喚の様子だった。
新しい書記ポストの人間も決まり、クラスメイトが二人減ったことも日常の中に埋もれていった。
ボクは美術部に顔を出して、ハルエの描いていた絵を一枚眺めていた。
少しでも彼女のに触れられるような気がして、鏡の向こうであった彼女に。顧問にはとっても嫌な顔をされたけどもね?]
『先輩、その絵…』
ああ、例の事件のね、完成させようと思って。
[そして今生徒会室でボクは絵を描きながら、話しかけてきた後輩に憂いの帯びた笑顔で答えた]
[パソコン室の中、ヒビキとユウイチロウとケイコとアズマが談笑をしている。
アズマの近くでは、ヘイハチが気難しそうな顔で椅子に座っていて、山ほどのお菓子を抱えたマリーと机の上に置かれたお菓子。
崩れ落ちたお菓子をサクラが支えながら、ユリとシンイチロウ、ハルヒもそれに気づいて手伝いに行く様子で、若干ユリとシンイチロウの距離は近かった。
ハルヒから少し離れた所に、少し居心地悪そうにするハルエの姿。
ボクが筆をいれるのはハルヒとハルエの間に、ボクの姿を描きこんでいく。
ハルエの絵のところに筆を加えて、ボクの傍で皆に話題に混じろうとする姿に変えた。
最後に右下のスペースに文字を書き加えながら]
「あるべきだった未来をここに」、こうだったら、よかったのにねって、せめてもの願望かな?
『そう、ですね…』
[曖昧に答えにくそうにする後輩にボクは、やっぱり常のように笑顔を向けていて]
『この絵の人って、この人なんですか?』
[場の雰囲気に居づらさを感じたのか、後輩の子は一人の女の子を指差してから、
もう一枚別の絵を手にして]
『前、描き掛けだったやつですよね。笑顔、見つかったんですか?』
うん、彼女の笑顔に少しだけ、触れることができたよ。
[ボクの答えに、後輩の子はとりあえず頷いて、よかったですねと、
それから生徒会室を出て行った後輩の子を見送り]
たまにでいいから、少しでもその姿に触れたいと、そう思うのは、ボクのわがままかな?
[ぽつりと、何をとは言わない。疑問の声に返る言葉も*無い*]
―鏡の前―
[ボクは再び、鏡の向こうの彼女に会っていて、それはボクの見た幻覚や、願望が現れただけの夢だったのかもしれないけどね。
いろいろあって、鏡の向こうの彼女を絵にしていた。
鏡の向こうの彼女は、シーツ一枚を手にする以外は何も着ていなくて]
じっとは、していなくてもいいよ。
多少は動いても大丈夫だから。
[ボクは鏡の向こうの彼女に、そう語りかけながら筆を滑らせる。
少しでも彼女に触れたくて、ボクはありのままの彼女を、ボクが感じるままの彼女を筆で描く。
そっと、滑らせる筆はゆるやかな曲線を描き、曲線はシーツの裏へと曖昧に隠れていく]
ありがとうね、こんなお願い、聞いてもらって。
[語りかけながら、ボクは筆の動きを止めることはない。
最後に描き終える絵は、きっと彼女にとっては美化しすぎだよと思わせるかもしれないけど、
でも、ボクにとってはそれが、ありのままに感じた、今の彼女の魅力そのものだったから**]
/*
蛍子先輩はおそうじおつかれさまです。
マコトも連投おつかれおつかれ。
絵がいいなあ。とてもいい。
ちょっくらロール考えてこよう
/*
後日談ラッシュ乙なのです。
……マジでヌードデッサンされているw
集合絵良いなぁ。
一之瀬先輩のも切なくてよいです。
/*
作業しながらご飯食べたりチラ見してたら
1000getされ・・た・・!(そこ
おめでとうおめでとう
ロルもおつかれさまです!
学長に芝生やしたり
一之瀬さんにぶわっとなったり
副会長にジンとしたり
こころがいそがしい・・
/*
集合絵、気に入ってもらえたならよかったです。
リアルに描ける絵心があれば一番だったんですけどね(´・ω・`)
─先の時・屋上─
……よーいせ、と。
お邪魔しまっ。
[事件からそれなりに時間が過ぎたある日。
愛用のカメラ片手に、軽い口調と共に訪れたのは、屋上。
夕暮れのそこは、しん……と静まり返って、人の気配はない、けれど]
……やっぱ、なんぞいてるよーな気ぃ、するんよなぁ。
[春までもう少し、という季節。
夕暮れの風は、まだまだ冷たい。
その風に、尻尾髪を揺らせながらぽつり、と呟く]
[特に何か、確信があるわけではないけれど。
ここで風景を撮っていると、他にも誰かいるような気がする事が多々あって。
……多分、気のせいだろう、と思ってはいるけれど。
あの事件の後と考えると、単なる気のせいで片付けたくはなかった]
有り得ん事が当たり前に起きた後だしなぁ……。
ホント、何があっても不思議ないわ。
[軽い口調で言いながら、レンズを向けるのは夕焼けの空。
ピントを合わせ、シャッターを切る瞬間は、いつになく真剣。
そうやって、何かに打ち込んで、動き回って。
そうしていないと、まだ、立ち止まりそうになる時がある。
あれから随分たつのに、未だ、右手には感触が残っているような錯覚を覚える事があるから]
……情けないなぁ。
周りにはなんもない言っといて。
まだまだ、足踏みしとるんだから。
[カメラを下ろしつつ、滲ませるのは苦笑。
生き残った他の者たちには、常に空元気を見せてはいるものの。
人の命を直接奪ったことへの痛みは、消える様子もなくて。
だから、一人きりになりたくなると、ここで、空の写真を撮って、気を紛らわせていた]
……まー、それでも。
いつまでもいつまでも、引き摺る気ぃは、ないから。
[零れる呟きは、何へ、誰へと向くのか。
小さな言葉を、夕暮れの風に、散らして。
再び、カメラを構えて空へと意識を集中する。
乾いた音が響き、また一つ、茜空が切り取られた**]
/*
あ、そういえば後日談でやりたいことあった。
ゆー君も巻き込みたいとか思ってたから躊躇してたんだ。
あとやっぱり桜子ちゃん(森君も?)の転生先になれる以前の過程が想像つきません…orz
/*
後は、〆用のバイト先ネタかなー。
>>1016 一之瀬先輩
んむ、写ってるんじゃないかな、何枚かは!
はるさんの場合、夕焼けよりも星空写真に紛れてそうな気もするけど。
>>1017 川島
写りたいなら、来るといいんだぜw
風呂、いてらー。
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