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─海辺の空き地─
……誤った挙句、海に滑ったらどうするつもりだったんよ……?
[ここで、というのは、「よりによってこの場所に」という意味なのだが。
目測を誤った、という話に思わず、呆れたような声をあげる。
それから、続く言葉には軽く目を伏せ]
……子供の頃の、遊び場だったんよ。
[短い言葉だけでも、誰とこの場を共有していたかは伝わるか。
ふる、と首を振り、浮かんだ寂しさを振り払った所に、問いを向けられ]
……話……って。
えと……いい、けど。なに?
─海辺の空き地─
そこまで鈍っちゃいないつもりなんだが。
[首筋を掻きながら苦笑して]
……そか。
[少し前に思っていた顔が再び瞼裏に浮かぶ。
女の子たちの秘密の場所。幾らかの罪悪感。
眼は軽く伏せられ、僅か低い声が流れた]
………。
クロエ、子供扱いするなってよく俺に言うだろ。
あれ、本気にしていいか。
[クロエの前までゆっくりと近づき。
正面からじっとその顔を見つめて言った]
─海辺の空き地─
[苦笑しながらの言葉に、ちょっと疑わしい目が向いたりした、ものの。
正面から見つめられ、向けられた言葉に、一瞬、思考が途切れた]
え……え?
子供扱いは、そりゃいつまでもされたくないから、言ってたけ……ど。
本気に、って。
どういう……意味?
[問い返す声。
微かな震えが示すのは、そこにある困惑。
足元のぶち猫は、先んじて意を察したか。
そ知らぬ顔で、海を眺めて尾を振った]
─海辺の空き地─
もっと狭い足場にも慣れてるんだからな。
[疑わしい視線にはそう念押すように足し。
瞳覗き込んでの言葉は、それよりずっと低い声で]
子供扱いしないならお前も立派に女であって。
俺は男なんだよ。
そういうつもりで。
お前を見てもいいのかって、聞いてる。
[スッとクロエの顔に向けて右手を伸ばした。
足元からの音に気を払う余裕は無かった]
/*
ゲルダもこんばんわー。
潜伏しないしないっ![一本釣りを試みた]
で、あれこれ突っ込む余裕無く。
呼ばれたので急いでお茶濁してくるっ!(ばたたた
/*
ヴァイオラと擦れ違いみたいで淋しいなぁ…。
とりあえず、空気は読まずにできたもの投下していこー。
あ、でも、クーちゃんとベルちゃんの行く先が気になるのは本当よ?
─海辺の空き地─
……わざわざ、念押さなくても。
[思わず、小声で突っ込みを入れたのは、多分、ぎりぎりの余裕。
低くなる声で、重ねられた問い。
心拍が上がったのが、感じられた]
……そ、それで。
いいよ、って、言ったら。
……どう、する、の?
[戸惑いながら、更に問いを返す。
伸ばされる手には気づいていても、上手く動けない身体は反応できなくて]
/*
さて、アーベルは何分で戻ってこれるだろうk
何度ヘルデーモンに挑んでも何も落としてくれない。
バナナ乱舞ー。[欲しいのか]
―数年後・とある城の一室―
[開け放たれた窓から入り込む風は初夏の爽やかさ。
けれど俯き、一冊の本を眺める女の表情は愁いを帯びていた。
―Helmut von Tieck―
その文字を指先でなぞって。
その人物のもと、使用人として仕えていた女は一つ息を吐いた]
フォン・ティーク卿……。
[屋敷の中の誰もが、主の名をそう呼んだ。
寧ろ、多くの時、名ですらなく、主と示す言葉を用いた。
ヘルムートと呼べる親族は、只管に遠い。
距離の意味でも、心の意味でも]
[――それは、冷たい名前だった]
―回想―
[主が死んだと聞いたとき、年嵩の使用人頭はそれを信じなかった。
主が狼であったことなど認めようもなく。
その死体が獣の姿であるなら、これは主では無いと言い切った。
僅かの使用人の中、その狼を主として認めたのは、更に僅か。
たったのひとりに過ぎなかった]
…あのっ!
[別荘へと事情を説明に来た人間が帰途につくのを見て。
他の使用人の眼から外れ、女はその背中を追った]
何が、あったん……ですか。
[尋ねなければと、そう女は思った。
その人間の眼は、嘘をついているものには見えなかったし。
それに何より主が狼である――それに思い当たることもあった]
[女が主のもとに仕えるようになって、そう年月は長くない。
ほんの数年前に、主の紡いだものがたりに眼を惹かれ、コネのある両親に頼み込んだ。
どのような形であれ、彼の人のもとに行きたいと。
願いは叶い、女は使用人として作家に仕えることになった。
使用人になって漸く、その作家の変人ぶりを知り、けれどその貴族らしくなさを多少なり好ましくも思った。
けれど、たったの一度。
その作家が、らしくないことを言うのを見たことがある]
――……あれは、最悪な場所だよ。
人殺しの為に、狼を飼い馴らしていた。
[月明かりの注ぐ一室。
誰も居ないその部屋での呟きは、らしからぬ静かな激昂だった。
背が冷えた。
ものがたりのための言葉だろうと思わなければ、足音を立てて逃げ出さずには居られなかっただろう。
一時蓋をして、それを今あけるなら、作家と狼の関係が見える気がした]
―数年後・とある城の一室―
[仕えていた主は、確かにあの日以来、別荘に戻っては来なかった。
姿を見ることもなかった。
屋敷へと報告をし、後に別荘を引き払うことになったとき。
そのときに見つけた羊皮紙の束を、女は今も大切に抱えている。
そこに紡がれていたのは、未完のままの人と狼のものがたり]
フォン・ティーク卿……。
いいえ、ヘルムート・フォン・ティーク様。
[今日が、遺稿となったそれの発表日だった。
だからこそ女は、使用人として主の名前を呼ぶのではなく。
愛読者として、作家の名前を呼んだ]
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