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[その言葉の先は、言わずとも知れること。
眉が僅かに下がる。困ったような、笑み。
それは何処か寂しげにも見えたかも知れない。]
…あー。
まあ、結果的にはそうなったけど…さ。
[右手は自らの頭に触れ、わしゃりと掻くように、]
けど、元はと言えば…何でこうなった?
[問い掛けの言葉を投げた。
相変わらず広い空間に音は無く、響くのは互いの声だけで。]
[紅の乱舞は、同じ色彩に遮られ、目に入る事はなく。
ただ、それでも貫いた手応えは感じられて]
……君が……何を望んだのかは、知らない。
[呟く。聞けば、或いは理解できたのかも知れないが]
けれど。
[『今』の彼には、それは叶わぬ事と言えるか]
……その力でなそうとする事を阻むのが、俺の意義。
だから。
……消させてもらう。
[静かな声。
力が、こもる。刃は拠り代を、本能で捉えんとするか。
言が紡がれ、還しの風がゆらり、舞い。
それは、光を生み出すか]
[息が詰まる。声など出ない。聞こえない。
ただ赤の中、にらみあげる。
ころしてやる
口唇からは零れない声。
こころの中でそれが回る。くるくると、クルクルと。
だがそれも、貫かれては動きを止めて。
こぽっと、口唇から赤の泡が吐き出される。
口唇からは意味にならぬ音が、苦しげなうめきにも喘ぎにも聞こえるような声が零れて、消える。
光など、見えなかった。
――そんなもの、彼が死んだ日から、一度も見ていなかった。
見開かれた目は硝子のように、それを弾くばかり]
私はあんま食べ物とかはないなあ、多分。
感じてないだけかもしれんが
妹はトロロが駄目だったりメロンとかパイナップルも駄目とかいってた
それは、………
[返答に、詰まる。
笑みから逃れるように、視線を彷徨わせた。
静かな館内には2人しかおらず、
目につくものは、足下に転がるボール程度]
…なんで、ああなったんだろう。
[彼の問いかけとは、若干違う意味。
しゃがみ込み、それに、触れた。
両の掌で挟んで押さえ、持ち上げる]
オレ、単に、こわがってばっかで、
…洋亮がどう思ってるかなんて、全然考えなかった。
[無意識の動作だろうか。
足を一歩前に踏み出すと、胸の前に置いたボールを
肘を伸ばして相手に向けて、放つ。チェストパス。]
食べ物アレルギーはないよー、一応。
コーヒーと生タマネギでお腹壊す体質だけど。
線香は目が痒くなるからきっとアレルギー。あとはだにーとはうすだすと。
[声にならぬ声は聞こえずとも、それは意として感じ取れるか。
目の上の傷からの血が止まり、僅かに戻った視界は、硝子の如き瞳を茫と映す。
地を染める紅、その内に沈む姿はある意味では艶めくようで。
……そんな思考を巡らせる自分への、嘲りの笑みが僅かに掠める。
その間にも、光は、舞い散り、消えて]
[飛び散った血の跡は、消えて。
あるのは、自身の流したそれのみ。
胴着の袖を紅く染めつつ目元を拭い、左目の視界をはっきりさせ、刃を風に帰す。
手にした拠り代から感じる力は、先に浄めたものたちのそれと比較しても弱く]
……不完全……だったのかな。
[ぽつり、呟く。
その『不完全』という言葉は妙に虚ろに響いて、思わず笑いたくなった]
不完全……か。
それって、どう考えても……俺の事だよね。
[人としても、人ならざるものとしても、不完全な存在だから、と。
呟きつ、三度、拠り代を口にする。
口にした時の感触も、噛み破る部分から零れる紅の生温かさも、やはり、慣れる事は叶いそうになかった。
広がる味は、やはり、吐き気をもよおすものの、それは抑えて。
あかがあかであるうちに、喰らい、飲み込んでいく。
人より生じし魔を、人の命と共に。
喰らって。
取り込みきったその時には、傷つけられた右の瞳もいつしか開いていた]
……結局……俺が一番の化け物……かな?
[手に残った紅を見やりつつ、呟いて。
その色彩を残さぬようにと舐め取る]
でも……それなら、それで、いいさ。
それが、俺の選んだ道。
人として生きる事に意味は持てなくても……そのまま、走り抜ける。
[低い呟きが宣する決意。
それに答えるように、風がゆらりと揺らめいて]
[少し、瞬いた。
返答が予期せぬものだったからか。
けれど相手の視線が逸れても、浮かぶ表情は変わらず。その雰囲気だけは伝わるか。]
…ん。
仕方ないじゃん、そんなの。
[一歩後退し、胸の前でボールを受け止める。ぱし、という音と共に、両の手の中に収まった。
刹那、また影は揺らぐか。]
俺だって、イチ君が何考えてたかなんて考えもしなかったし。
[其処から同じように真っ直ぐに肘を伸ばし、手首を返し。ボールを放つ。]
最後の辺りを見ていて。
なんとなーく。
憑魔にとりつかれる様子を見たというよりも。
憑魔がどうやって生まれるのかを見たという気がするのは。
…私だけ?
[パシ。両の掌で受け止める、軽い音。
その場で数度、地に向けてボールを叩く。
振動は床に伝わり、室内全体に、音が響き渡る。
揺らぐ影を一瞬見て、目を伏せた]
ん、そう、…だけど。
ホント、
そんな余裕、なかったし、な。
[らしからぬ、苦笑が滲む]
生きたい、生きなきゃ、って必死だった。
でも、本当に、
…他人の命奪ってまでだったんだろうか、
もしかすると、オレが、なんて。
思ってさ。
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