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[顔を半分だけ壁から覗かせて、じいぃ……っと見つめておりましたが、声をかけられて、思わず引っ込んでしまいました。
けれど、今度は三分の一(片目だけ、ってくらいです)だけ顔をだして、]
……ベアトリーチェは、ベアトリーチェだよ。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデン。
あなたは、だぁれ?
[羽ばたきの音に、眼差しが引き寄せられました。]
知り合いと、認めたくない知り合い、というヤツですかね。
[見知らぬ旅人の問いかけに。
零れ落ちるのは、深い、ふかいため息]
あっと…手伝ってもらっちゃって、大丈夫なものなのかな。
[ハンスの言葉には判断に迷う仕草を返し。
相手も呼ばれた人物なら拙いだろうかと]
招待されたんじゃなく、ですか。
…何かありました?
[時空竜の声と表情には、嫌な予感を再び覚えて。
カリカリ、と米神を掻きながら尋ねた]
ベアトリーチェっていうの。
ボクは、セレス。セレスティン。
機鋼の竜王が眷属。
[名乗りに名乗りに返して。
どこか落ち着かない様子の白梟に、きょとり、と碧の瞳を向ける]
……白もふのヴィンターさん?
どーしたの?
[部屋の入り口から聞こえてきた声に、視線を向けて瞬く。
見覚えの在る彼の精は、確か]
そなたは、ブリジット殿の…?
いえ、わたくし達はセレスを探してこちらに参りましたが、皆様はお茶会でいらしたのですね。
[力強き気配多き理由を察し、ラッセルへと小首を傾げる。
蓬髪は少し重たげに肩を滑り落ちた。
それから、少女との微笑ましい様子といかつい面のギャップに驚きを隠しきれぬままに、電撃王の問いに眼差しを上げる]
…は、はい…大丈夫にございまする。
なれどどうして私の名を…?
[虚の子、と自分を呼ぶ声。
そこに宿る強い力と、雷撃の王に沿う様子から誰かは察しがついていた]
うちの子の……ああ、彼女は、お元気ですか?
[軽い口調で問いかけつつ。
影精の青年の問いには、ちょっとね、と言葉を濁した]
確かに、物騒な御仁だがな。
[ハンスの言葉に同意しながら、首に腕を絡めたウェンディを、ごく自然に膝の上に座らせる]
ああ、先程着いた。いきなり潰れているから驚いたぞ。
[あちらの方は、という問いに、再び旅人の方を見て、その口調を聞くと、名を問うのはやめにした]
13人目、陽光王 ギルバート がやってきました。
陽光王 ギルバートは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
−陽光界−
……それで?
[書簡を届けに来た陽精は主からなにやら不穏な気配をビシバシと感じ取っていた。
とはいえ、仕事を済ませねば持ち場にも戻れないものだから、哀れな精霊は主に差出してきた相手を告げ、それを主に受け渡す。
確かに受け渡すと、かわいそうな中間管理職は一目散で王の間を離れる]
……。
[確かに険しい顔をした。
面倒な、とばかりに]
えぇと、その、先程は失礼を…?
[少しだけ語尾が上がるは、その時の意識がなかった故に。
それから、言の葉を選ぶよにして零せし声は届いたや否や]
………うちの子、とは…彼の時のどなたかの…?
[想像は出来ても理解は及ばず。
なんとはなしに口篭り、周りの話へと耳を大人しく傾けんとした]
きこう、の、りゅうおうが、けんぞく?
[……たくさんの疑問符が、一気に浮かびます。
でも、名乗ってくれたということは、知らない人ではなくなったのですから、壁から離れて、きちんとお辞儀をしました。]
えっと、よろしくね。
……………?
[セレスティンが白い梟を見つめる様子に、緑の眼を向けました。なんだか、知っているような気がします。誰だったかしら。きゅっと眉が寄ります。]
はい、そうです。
[聖獣にはニコリと笑って頷きを返し]
セレス…あぁ、あの時の機鋼の。
はぐれてしまわれたんですか?
[それは…と時空竜をチラリ見る。
先刻会ったの彼の領域の精霊王。そして何やら不穏なことを自王と話していなかっただろうか]
でも、まぁ。
そちらが慌ててないのなら、一応大丈夫、なのかな?
…まったく。
こちらも暇ではないのを知っての所業……だろうな。
[明らかに確信犯的な文面に、少しだけ成長した面差しの陽精王はため息をひとつ。
そこに、別の精霊が現れる。
自分を目指してに訪れた二つの存在があると示す。
かたや火精の王。かたや、継嗣]
……。
[面倒な。そう確かに小さくこぼした]
…出かけてくる。
後は任せた。
[部下の返事も、後のこともすべてまるなげにして。
王はしばし、時の狭間の逃避行と洒落込むことにした]
―館・広間―
[館の門をくぐれば、懐かしい気配に思わず笑みがこぼれ。]
[気配を辿れば、自ずと広間へたどり着き、扉を開く。]
やぁ、久しぶり。
[軽く手を上げ、目を細めて笑い……]
あれ?
[雷撃王の膝の上に座る翠樹王の姿に思わず瞬き。]
なんでまた??
……クインジー殿はそういうご趣味だったか?
[どういう趣味だ?]
うん、そう。
えと、よろしく、ね。
[一度、少女に向き直ってから、こくりと頷き。
なにやら難しげな様子でかくり、と首を傾げる白梟をもう一度、じい、と見る]
白もふのヴィンターさん、ヘンなの。
[ぽつり、と呟いて]
あ、ええと。
ベアトリーチェは、これから、どこに行くの?
[時の竜の言葉と、強い雷撃と…翠樹の気配。
それから導き出される答えを模索しながら、己へと返される赤毛の青年の声に頷く]
ええ。なれど、もう見つかったと…。
[傍らの時の竜を見上げ、影精へと小さく頷く。
それから上体を起こしただけの己の姿に気付いて、きちんとソファーへと座りなおした]
…そういえば、翠…ウェンディ様、どうして。
[ちびっこい姿に、とは、流石に声にはしなかったけれど。
雷撃王との仲睦まじい様子には、相変わらずとも思いつつ、今更のような感想を抱いたり]
あー、ならお願いします。
俺も運ぶのくらいしか出来ないんですけどね、自分用のお茶淹れるとかならともかくも。
[ハンスにはペコリと頭を下げて頼み。
再び台所へと*引き返す*]
ヴィンター。
[その名前を、繰り返しました。
やっぱりどこかに、引っかかるのですけれど。]
それがベアトリーチェは、
どこから来て、どこへゆくのか、
ちっとも覚えていないんだ。
[寄せていた眉をもっと寄せて、困ったかお。どう考えたって、おかしなことに違いありませんでした。]
ここはとても楽しそうな場所だけれど、
いったいぜんたい、どこなのだろう?
セレスティンは、どうするの?
やあ、久しいなカミーラ殿。
[扉を開いた月闇の王に微笑みかけ、ウェンディに向けられた疑問の声に、改めて対なる者を見た]
ああ、そういえば。
時空王殿の気と時空竜殿が近くにあるせいではないかな?
[本気で、あまり気にしていなかったらしい]
それは、ええと。
迷子?
[自分と同じレベルで考えちゃいけません]
ここがどこかは、わかんないんだ。
迷ってやって来たら、真っ白でひらひらした綺麗なひとが、
少し休んでいきなさいって、行ってくれたの。
[しかし、大人しくしていなかったわけだが]
ボクは、これから、時空竜のところにゆくの。
はぐれて、心配させてるから。
[一緒にくる? と。首を傾げつつ、問いを投げ]
[お気をつけて、との言葉には、多分、凄く嫌そうに顔をしかめたかも知れない。
それでも、雷撃の王のあっさりとした一言にその表情は解けて]
ん……時空王殿もおられるのですかと。
……それはそれで、大分……。
[比重過多なんじゃなかろうか、と。
何となく、嫌な予感がちらり、掠めた]
[真っ先に答えたのは、知らぬ気配。くすと笑いながらこくと頷き。]
ほぅ……なるほど、ね。
と、貴方も茶会のご招待客かな?
はじめまして。
私はカミーラ。こちらの茶会の手伝いに来た者だ。
[胸元に右手を沿え軽く会釈を。]
−館・廊下−
[とん、と軽い音は靴の音。
懐かしい館を軽く見回すものの、聞いていた数よりも明らかに多い気配の数に眉が酷くよる]
……何の騒ぎだ…?
[誰かに会う前から気疲れが堪えないような気がして、とりあえずは気配の多くなるほうに足は向かう]
まいご。なのだろうか。
[なんとなく、そんな気がしてきました。]
セレスティンには、待っている人がいるのだね。
それでは、行かなくてはならないよ。
さみしい思いをさせてしまうに違いないから。
[神妙な顔で答えましたけれど、一緒にと言われますと、少し考えこみました。
でも、どこへ行けばいいか解らないのですから、迷う理由だってありはしないのでした。こくこく、二回頷きを返します。]
時空の、王殿…。
[さらりと告げられていく言葉に、つい声が零れた。
それから、時の竜の声の調子にそこはかとどころでなく増す不安]
…………彼の時の…ようですの。
[言の葉に力が宿ると言うたは一族の誰であったか。
言わずとも起こったであろうけれど、後ほど後悔したは当然の事]
[呼びかけの声は、料理が仕上がった辺りに届いたか。
振り返り、瞬き一つ。
見た目は覚えのない姿ではあるが、口調は明らかにこちらを知っていて]
……お褒めに預かり光栄です、とお返しするべきかな?
[冗談めかした口調で返し、奥方の言葉にはそうか、と呟いて]
……気配も増えたようだし、多少、皿の追加は必要か。
[続く言葉は、どこまでも日常的なもの]
まあ、いずれにせよ、これだけ力を持った者が多く集まっていれば、滅多な真似はできまいよ。
当代の精霊王が打ち揃って…ん?また一人増えたようだな。
[近付く陽光の気配に顔を扉に向けた]
14人目、風来坊 ハインリヒ がやってきました。
風来坊 ハインリヒは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[人間界。近代に近い様相のその時代。ヨレたTシャツにデニムのジャケット、擦り切れたジーンズを身に纏った、うだつの上がらなそうな男がぶらぶらと道を歩く]
だぁー、ったく。
どうしてこうも面倒な仕事ばかり入ってくるかね。
もうくったくただ。
[かなりお疲れの様子で歩みを進め、何かの事務所のような看板が掲げられた家の扉を開ける。だらだらと歩いて広間へと入り、どさりとソファーに腰を下ろした]
たでーまー。
おいディーデ、珈琲ブラックで。
今度はもうちょっと簡単な仕事をだなぁ…。
[共に仕事をしている者の名を呼び、珈琲を注文。ついでに仕事についての文句を良いかけたところで、広間に居る者達に気付いた。ソファーの背に全体重をかけた状態から軽く上半身を起こして]
んあ、客か?
本日の営業は終了ー、また明日お越し下さいませ。
[慇懃に言ってまた背凭れに体重をかけたところで、違和感]
(俺んとこのソファーってこんなに良いもんだったっけ?)
[しばし熟考。ややあってがばっと再び上半身を起こし、慌てた様子で辺りをキョロキョロ見回す]
………ってどこだよここ!!
[ようやく自分の事務所ではないことに気がついた。見慣れぬ調度品、周囲には見知らぬ顔ばかり。否、一部見た顔も居ることは居ただろうか]
[どうやら事務所の扉が『白き貴婦人』の館へと繋がってしまったらしい。おそらく今頃はその時空の扉も閉まっていることだろうが]
違うのかな?
時空竜なら、わかるかな?
[首を傾げつつ、もらすのは呑気な一言]
寂しくはないかもしれないけど、すごく、心配させちゃうね。
心配させるのは、ダメ。すごく。
[妙に力を込めて言い。
肯定の返事を得たなら、先に立って、とことこと広間の方へ。
案内役の白梟は、やはりどこか思案顔のまま]
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