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流れ者 ギルバート が参加しました。
流れ者 ギルバートは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[赤、朱、紅――
森を抜けると、男の視界に鮮やかな色が飛び込んできた。]
[つま先をギュッと絞り、踵を上げる。
ふくらはぎの筋肉が締まるのを、いつものように感じる。]
[一歩踏み出せば、そこは緋色の舞台。
泉、古城――夢幻の中で咲く花々。
眼前に広がる景色は、彼にとって初めてのものだった。]
[彼の右目には、闇に浮かぶ赤い花が映る――]
[そして、彼の左目には、薄汚れた眼帯が巻き付いていた――*]
―とある部屋―
[稲妻のようにひとひらの映像が閃く。
緋く赫い色。
伸ばされた白い手。
そして、
男は少し離れた場所にあった長椅子に飛びつき、掛けられていた布を剥ぎ取った。]
『……何故俺はそんなふうに思うんだ?』
[この椅子の上で誰かが怪我をしただけかも知れない。
閃いた映像は必ずしも死を示してはいない。]
『いや、そもそもどうしてこの染みが血だと分かるんだ?』
[これは本当に血なのだろうか。]
[それよりもこの記憶?――は真実なのだろうか?]
[蒼白の面を押さえ、男は夢遊病者の足取りで部屋を出た。
ぐらぐらと視界が揺れる。
隧道のような回廊の、壁が急に迫ったかと思えば遠ざかり、床もまた波打って定まらず。
男は壁に手をつき、蹌踉いて延々と続く闇の中を彷徨った。*]
のんだくれ ケネス が参加しました。
のんだくれ ケネスは、守護者 を希望しました(他の人には見えません)。
ケッ、もう空っぽかよ
あ゛ー…
[無精髭に囲まれた口の真上で瓶を振って最後の一滴を落とす。木立の隙間から見える緋色の原と古城の影を眺め、やがて透明な硝子を二本の指でひっかけ*立ち上がる*]
[宛てもなく歩み行き着く果てには鈴の音。]
あ、アーヴ――に、
[空の光と地の焔。
二者の浮かび上がらせる姿。
眼に映る、知るものと知らぬもの]
いち、にぃ、さん……
クーに聞いた数と違うね、今来た人?
賑やかになってきたね、さみしくなくなる?
この調子だと、まだ来るのかな。
[相次ぐ問いに対して、
番人たる男の頷きはただ一度きり。
寡黙な答えを受け取り、来訪者を見た]
はじめまして、オレはラッセル。
あなたたちは?
案内できるほど、中に詳しくはないんだがな。
[鈴の音と共に向けられた言葉に、こう返す。
広間の場所は先にも聞いていたから、行けなくはなかろうが。
などと考えた所に近づく気配と、声。
振り返った先には、鮮やかな色彩の髪]
御同輩の一人、か。
……俺は、ハーヴェイ。
[名乗りと、問いと。
それに返すのは、短い名乗り]
[チリン]
[微かな鈴の音は存在を主張して、新たな人影を招く]
[矢継ぎ早の問いの主に、女は碧の双眼を向けた]
はじめまして。ごきげんよう。
[緋のドレスを摘み、首を傾げ、優雅な一礼]
私は、キャロルと。
――うつくしい名前をしていらっしゃるのね。
それに、その髪の色も。
[問いに応じて、女は二人を振り返った]
そう言えば、私もまだ御二方のお名前をお伺いしておりませんでしたわね。
[伏せていた長椅子から身を起こす。
ヒヤリとした空気は意識を夢から現へと引き戻した]
ここ、は。
[記憶を辿る。
冷たい水。隠れた赤紅。
鈴の音。金の女。
黒い門。寡黙な番人。
細い道。鮮明な緋色――]
それから…。
[沈黙が流れる。
その先は霧に包まれたように何も引き寄せることが出来なかった]
…ごあいさつを。
[ホゥと息を吐いて諦める。
ほつれた常盤を結い直し、部屋の外へと出た]
それでも私や彼女よりはお詳しいかと。
[来たばかりの様に見える少女に眼差しを向けたあと]
[女は青年の言の葉にくれないを横に引いた]
広間が有ることすら、私は存じ上げませんでしたもの。
来た時に、色々と聞いたからな。
[軽く、肩を竦める。
誰に、とは、言わずとも伝わるだろうが]
どっちにしろ、しばらくはここに居なきゃならんのだろうし、どこに何があるか程度は覚えておいて損はない。
ごきげんよう。
[返された挨拶を口真似、歩を寄せた。
焔の生む人々の影が混ざり合う]
ヴィーに、キャロだね。
名前を褒められたのは、多分、初めてかな。
……髪? 何かついている?
[女の視線が背後へと逸れた合間に、
頬に落ちた髪を耳の上へと掬い取る]
広間に行きたいの?
今なら、ロッティの紅茶が飲めるかも。
……ああ、でも、足りるかな。
[顔の傍から手を下ろし、再び指折り数える]
ヴィーは、もう覚えたんだ。
ここって色々あるから、覚えきれてないや。
[されどここは記憶に詳しい場所ではない。
思いついたままに声の聞こえる方へと歩けば、そこは何度目かに足を踏み入れる玄関ホール]
キャロル様と番人の方。それから…。
[見知らぬ、と思う人々の影も見える。
布に包まれた足は大きな音を立てないが、特に気配を隠すでもなくそちらに近付いていった]
はじめまし、て?
そうでしたの。
[顔の横に垂らした金を指先に絡め、下に引く]
[繰り返された音が、また一つ鳴った]
がんばってくださいませね。
[女は必要を感じないのか、淡く短な響きを返す]
[ラッセル、と名乗った少年の口にした名。
慣れぬ呼ばれ方にか、それが自分の事と気づくのは一瞬遅れた。
それでも、その呼び名に特に何か言う事もなく、軽く肩を竦める]
必要そうな所だけは押さえたが、細かい所はこれから確かめる、と言う所かね……。
[先にふらついた時にも感じていたが、城の規模は外観から想像していた以上で。
どこに何があるか、程度は抑えておくべきか、と思っていた]
[新たに向けられる、呼びかけの声。
蒼氷を向けた先には、常磐色]
……初めまして、と言っておけば恐らく間違いないんじゃないか?
実際にはどうだか、わからんが。
[返すのは、端的な言葉。
キャロルの淡白な言葉には、頑張るもんかね、と呟いて]
[燭台のあかが、距離が短くなった少年の髪を照らす]
[少年へと女は眼差しを戻し、掬われる色を見る]
ふふふ。
[ひっそりと、女は笑う]
ただ、貴方の名の由来と、髪の色が等しかったものですから。
触れてみても、かまいませんこと?
[伸ばした繊手は、掬われた一房のすぐ傍らへ]
[新たな声に振り返り、姿を収めるように瞬いた]
はじめまして、だね。
オレはラッセルだよ。
[また一本、指を折る。
膝を曲げ、晒されたままで冷えた足先で、
もう一方の足に纏う布を掻いた]
本当に、たくさん来るね。
先に貰っておいて、よかったかもしれない。
そっか。オレは後でいっかな。
一気に行っても後の楽しみなくなりそうだし、
それより、人に会いたいし。
[竦められる肩に対して、軽く首を傾いだ]
はい、では改めてはじめまして。
ラッセル様と…ヴィー様?
[名乗られた名と聞えた名を呼び返す。
もう一人の少女の名前は分からず、僅か困惑の顔。
それからハタと口元に手を当て]
ネリーと申します。
どうぞよしなに。
[スカートを摘み、フワと頭を下げた]
人に、ね。
[ラッセルの言葉に、瞬間、口元を掠めるのは冷たさを帯びた笑み。
だが、それはすぐに掻き消えて]
そういう意味では、真逆なようだ。
[飄々とした口調で、こう続ける]
……ハーヴェイ、だ。
[ネリーと名乗った少女の呼び方には、短く名乗る事で訂正を入れた]
ネリー。
[この場に於いては珍しく、聞き覚えのある声]
[水場へと向かう際に分かれた少女を思い出して]
[穏やかな響きで、唯、名を呼んだ]
きたないものは、落とせましたか?
ふぅん?
[眼は静かに密やかな笑みを映す]
そう言えば、聞いた事あるな。
「あか」だって。
そうなんだ。
[呟きとなった声は、微かな余韻を残した。
女の手の動きが大気を揺らめかすような感覚。
身体も視線も動きはせず、燭台の火は明暗を変えるばかり]
うん、いいよ?
あなたがそうしたいんなら。
らっせるさま。
……長いよ?
[ハーヴェイの訂正とは別に、
何処かずれた感想を漏らした]
ネリー、リィだね。
よろしく。よしなに。
[横合いからのキャロルの問いかけに、
少女に移した視線を上から下までゆっくり動かした]
きたなくは見えないけれど。
[青年の呟きを拾い、女は首を横に振った]
どうにも頑張らねば、今の私たちの記憶の様に、零れ落ちてはいきませんこと?
私には、覚える自信がありませんゆえ。
[青年が名を訂正する態に、眼差しを伏せて微笑する]
ハーヴェイ、様。
[言い直し、謝罪或いは了解を示してもう一度小さく頭を下げる。
穏やかな声に顔を上げて]
はい…。
お目に触れさせることは、なきように。
[けれど肯定する言葉の語尾は濁り、視線は床へと落ちた]
うん。人に。
だって、こんなにたくさんの人に会う機会、ないもの。
[眼差しは一瞬のうちに失せた青年の表情を捉えない]
真逆なら、それはそれで。
お互いに足りないものを補えるんだよ。
そんな大層な話でもないけれどね。
[伸ばした繊手は避けられることもなく]
[熱を持たぬ焔の色の髪へと触れた]
ああ。
[秘めやかな吐息が零れ落ちる]
御心に感謝いたします。
[掬い、落とす、その動きの度、鈴の音が城の壁に響く]
フフフ…そういう反応を見せるのですね。
[シャーロットの様子に微笑むと、メモを取る。
彼女の名前を書いた下に、簡潔に一行。]
興味深いですね。私を含め、記憶あることが
期待できないのが残念でならないですよ、本当。
手札でやるしかないの。だから、今から後で
もしかしたら、得るかもしれない札を
考えるのはやめましょうよ。今を楽しみましょう。
[左眼が、広間の扉を捉えた。]
何やら、賑やかな感じがするのですね。
長い、ですか?
…ではどのようにお呼び致しましょう。
[己の呼ばれ方には頓着を示さず、少年に向けて小首を傾げ。
注がれる視線には僅か身じろいだ]
お見苦しいことはないように。
お借りしましたので。
[もどかしそうにしながらそれだけを答える。
布に包まれた足は何度か小さく踏みかえられていた]
零れても、必要な事なら、また拾うだけだろ。
頑張る、というもんじゃないと思うがね、俺は。
……覚える覚えないは、それぞれの自由だろうさ。
[首を振るキャロルに素っ気無く返し。
言い直された呼び名に、一つ、息を吐いた]
……様、はつけなくてもいいんだが。
どうにも、性に合わん。
[だからと言って、強く押し留めるつもりはないのだが]
[心は満たされたか、緋色のネイルを塗った爪先があかから離れる]
きたないあかが、そこにあったのですよ。
[その爪先は、少女の足を包む布を指す]
[見定める様に碧眼もまたそこへと落ちた]
――良いことです。
きたないあかが見えなくなることは。
[濁る語尾に頓着することなく、くれないから声を零す]
[はたり、と眼を瞬かせた。
丸い瞳が女の様相を映し、
耳は吐息と共に落ちる声を拾う]
……キャロは、好きなんだね?
[鈴の音の鳴るさまは儀式めいていた]
……機会が、ない?
[少年から返る言葉は、自身にはやや意外に響く。
故に口をついたのは、素の疑問]
足りないものを補い合う……ね。
[続けられた言葉に、蒼氷はふい、と虚空を彷徨い。
右の手が軽く、紅を滲ませる左腕を撫でた]
[イザベラの言葉にカップを両手に持ち、口に運んだ状態で、むー、と小さく唸った]
何だか観察されてるような気分だわ。
楽しめるか分からないけれど、考えても無駄だと言うのは同意ね。
考えるための情報が少なすぎるもの。
[カップから口を離しながらそう呟き。イザベラの左眼が扉を捉えるのにつられそちらへと視線を向ける]
…そう言えば。
また誰か増えたのかしら。
私達が来た時みたいに。
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