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ユリアン。
ベアトリーチェには、プリンのパフェがいい。
[水の注がれたグラスを手にすると、少しずつ、少しずつ口に含みます。こくり、喉が鳴りました。興味はハインリヒからオトフリートの方に移ったようで、じいいいっと見つめ始めました。緑の眼はまたたきもしません。]
オトフリートは、旅人なのだよね。
ここに泊まるということは、しばらくいるのかな。
仲良く出来ると、とてもうれしいな。
―西部/桜の下―
おいで、はな。
いこう。
……君だけではおかしく思われてしまうよ。
[それでも花は動かない。]
……それじゃあ、夜になったらおいで。宵の闇は隠してくれるから。
僕はそこの宿屋にいるよ。
影の王の居る場所だから、はなもわかると思うけれど。
それじゃあ。
[樹に凭れるように小さな声でそう言うと
再び立ち上がり、一度右手を、左手で押さえてから、向かう。]
―西/Kirschbaumへ―
[半分になったグラスを弄びつつ、小さく呟く。]
先に注文してて良かった。
ね、千花。せっかくのご馳走だもの。
[アマンダがユリアンを苦手とするのはその属性の為であり、彼が悪いわけではない。人間である彼には理由などわからないだろうけれど。
きっとアルバイト青年には理不尽であろうその態度も、3年ともなれば慣れているだろう]
―西通り・Kirschbaum前―
うわぁ……!
[少女は感嘆の声を上げて、その庭の桜の木を見つめていた。
時折降ってくる花弁が更なる感動を呼び起こす]
本当に凄いのね……!
[通ろうとする人々の邪魔になるのにも気がつかず、ただただ見惚れて見上げている]
[銃声は高く響き、裸馬も野盗も倒れることは無く。
撃ち抜かれ、落とされたのは、彼らの頭上の太い木の枝。
落ちて燃え上がる枝に、馬達は恐慌に陥った。
男たちは飛び降りるように馬を乗り捨て、木箱を抱えて逃げ出そうとする。]
悪いが、そいつは返してもらえないかな?
大事な積荷らしいんでね。
[男たちの行く手を遮るように、葦毛の馬は立ちはだかり、馬上の男は銃を向ける。]
「てっ…てめぇなにもんでぇ!!」
[男は黙って手帳を出し、開いてそのエンブレムを見せる。]
ひどくないよ、ほんとうのことだよ。
ベアトリーチェはほんとうのことしか言わないんだ。
[云いながらも、果実のジュースが置かれると、たちまちにかおを輝かせます。]
ユリアン、ありがとう。
[まだ水の入っていたグラスはよそに置いて、窓から注ぐ太陽の光にきらきらと煌めくオレンジをごくんと飲みました。甘い甘い味が口の中に広がって、ますます笑顔になります。]
[...は見知らぬ男から注文を受け]
ストレートティーね。はいよ。
あんた旅人さん?最近やたらと多いんだよね。
[がさつな返事とは裏腹に、丁寧な手つきで紅茶をいれオトフリートに渡す]
ん……?
[視線と問いかけに振り返れば、瞬き一つしない緑の瞳]
ああ、旅をしていますが。
しばらくは、こちらに泊まって……桜を見て行くのもいいかな、と。
[仲良く、という言葉に、ふっと笑んで]
そうしていただければ、俺としても幸い、ですよ。
いつまでいるかはわからないけど、いる間は、よろしく。
ええと……ベアトリーチェ、でいいのかな?
[先ほどから聞こえている名を、確かめるように呼び]
シスター ナターリエ が参加しました。
シスター ナターリエは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
─教会・自室─
[もぞり。ナターリエはのっそりと身体を起こす
窓を塞ぐ厚いカーテンごしでも感じる陽光の存在]
…………だるい。嗚呼、なんていやな天気
[忌々しげに呟くと、身体を起こす
するりとシーツが零れ落ち、その白さ以上の真っ白な生気を感じさせない肌が晒される
緩慢な動作でクローゼットに歩いていき、その肌をシスター服で包んでいく
そして、最後に身に着けたのはその格好には不釣合いな長剣]
―西通り/Kirschbaum前―
あぁ、ここの桜は咲いているね。
[若い桜を見て、微笑む。
その下の 少女の姿。]
はしゃいでいると、すられちゃうよ
[小さな子供を装って、ブリジットに声をかける。]
別に南瓜は嫌いじゃないぞ。
出してくれ。
[にやにや笑うユリアンを見つつ、渋面を作る。
が、何か思いついたのだろう。
懐からメモ帳を取り出して何事か書き込んでそれを破り、
席を立って直接ユリアンに手渡す。]
……お前、マスターに注文取り次げるんだよな?
このメモをマスターに渡しておいてくれ。
お前は読むなよ。絶対読むなよ?
[メモの中身は注文内容。
『特大フルーツパフェ』だそうだ。]
[果物を食べ終えた千花が、ハインリヒを円らな目で見上げる。
その視線を追いかけて、アマンダも彼を見つめる]
どうしたの、ハイン。
調子でも悪いの?
具合の悪い時にはちゃんと食べないと。
ハーヴ、ハインにいつものフルーツパフェ一つ。
[よく通るハスキーボイス。アマンダに悪気なんてない]
―南通り→西通り―
[音もなく、後ろ手に硝子戸を閉めた。
行き交う人波に乗って歩き出すが、行き先にあては無い]
[辿り着いたこの街で、鍵の書なる物の噂を聞いたのが滞在してから一日、今日から六日前の事。
それからというもの、店先を巡っては人に訊ね、遺跡にも足を伸ばしたがこれまで具体的な情報の収穫は無い。そもそも、長命の種であるから時間に追われる事は無いのだが。]
今日は西側をまわるか。
[通り魔の噂以外に目立った事件も無く(人外の存在の絡むような出来事があれば、いつも旅先でそうしていたように秘密裏に介入してやろうと思っては居たのだが)
滞在してから一週間、至って平和に過ごしている。
少しこの街は、人間でないものが多いように感じるのだが。
街の西側も、人で無いものの気配を感じる場所である。
Kirschbaumという喫茶店は、人が集まる場所であるらしい。そこに何か居るものだろうか。
件の喫茶店へと足を向けた]
そう、旅の歴史研究家です。
[答えつつ、手際よく紅茶を入れる少年の手つきに、翠の瞳をやや細め]
ああ……何やら、人が増えているようで。
入る時に調書を書かされましたねぇ。
[それから、受け取ったカップの中の色彩と香りに笑んで]
……ありがとう。
綺麗な色彩と、香りだね。
「相も変わらず、低血圧だぁねぇ」
[その時、室内から別の声
振り向くと、テーブルの上には彼女がブルーと呼ぶ漆黒の蛇]
……あたりまえ。私は吸血鬼。本領発揮は宵闇の逢魔が刻から
「じゃあ、なんでこんな時間から起きてんだよ? 寝てりゃいいじゃねぇか」
……そうもいかない。表向きのシスターの仕事もある
…………だるいけど
「へぇへぇ、ご苦労なことで。俺ももう少し寝ときたいんだがねぇ」
…………ブツクサ言わずにさっさと来る
[歩み寄りスッと手を翳すと、しゅるりとブルーは腕に絡みつき、肩まで昇ってくる
それを確認すると、はぁとひとつ溜息をつき、ふらりと階下、礼拝堂へ降りていった
誰も居なくなった部屋の机の上には、彼女の住民票の写し]
えっ?
[突然かけられた声にビックリして振り返る。
そこにはまだ年端もいかなく見える少年が一人]
すられちゃう?
[きょとんとしてその顔を見返した]
ん?ベアトリーチェはプリンパフェか。
なんだ、そのメモ?ハインリヒさん。
……わかったわかった。そんなに念押さなくても絶対見ないから。
『どうせ例によって甘いものだろ。
作るのはハーヴェイさんでも運ぶのは俺だし、どうせ食べるときはみんなに見られるのにな』
[...は一人ごちた]
―西通り/Kirschbaum前―
そう。すられちゃうよ。
大切なものが、盗まれちゃう。
隙があると、狙われちゃうから。
気をつけた方がいいよ。
[にこっと微笑んで、ブリジットに告げる。]
おねえさんのは、すぐに、盗めてしまいそうだよ
■名前:ダーヴィッド・フォン・ファイエル David von Feuer
■職業:銀翼騎士団所属軽装竜騎兵
■年齢:25才(自称)
――――
■属性:火炎
■種族:竜族
銀翼騎士団は実体の無い名誉職であり、武力によって功績を残した自由人に与えられる称号。
彼の正体は灼熱の赤竜。
炎龍王ヴリトラに連なる血筋で最も若き竜であり、
見聞を深めるという名目で、人間界へと修行に出ている。
――――
「まっ…まさか!?」
[野盗たちからあがる、どよめきの声。
そうだよ、オトフリート。
ベアトリーチェ=ブルーメンガルデン。
お父さんと、お母さんから貰った、大切な名前。
[自分の名前を繰り返して、ベアトリーチェは大きく一度頷きます。]
しばらく、いるんだ。
うん。
いる間は、よろしく。
[そう云って笑う様子は、ほんとうにうれしいと感じているようです。ユリアンが「やたらと多い」と云うのにたしかにそうだと思いました。最近になって特に増えているのです。知り合いが増えるのは、とてもよいことなのですけれども。]
桜を、見に来たの? 通りの外れには、巨きな木があるよ。
もう、百と五十にもなるんだ。今年は、まだ咲いていないみたい。
[慌てて懐に手を当てる。
一応まだそこにはちゃんと小袋の感触が]
そ、そうよね。危険よね。
ありがとう。ちょっと見とれちゃってたの。
[照れ隠しに笑いながら少年に答えて。
その向こうにもう一人の姿を見つける。
あからさまに不機嫌そうな]
ああっ、ごめんなさい!邪魔ですね!
私も入りますっ!
[急いで取っ手に手を掛ける。
騒々しい音を立ててその扉は開かれた]
[アマンダはハインリヒを不思議そうに見つめる]
声が小さいから聞こえなかったんだろう?
[先程の注文が通らなかった件らしい。
肩の上で千花がハインリヒを見つめる。おこぼれを期待しているのだろう。]
いつもより、人がおおいから。
[慌てた少女の姿をしたひとに、わらって。]
うん、とても綺麗だね。まだまだ、とても、白い。
もっと紅に染まるんだよ。
……ドア、壊れないと……いいね。
[困ったように、首を傾げる。
ブリジットをすぐ追うことはなく]
入る?
[少年の姿に問いかける。]
[...は聞こえてきたアマンダの声にびくっ!となりながらも、ハインリヒに向かって笑う]
別にパフェぐらい堂々と頼めばいいじゃん。
最早ハインリヒさんの甘い物好きはここKirschbaumの常連客の間では知らないものはいないんだし。
いや、まあ。……いいけどさ。
基本的に甘党ってのは秘密なんだがなぁ。
[席に戻り、かくんと肩落としつつも千花を見やり。]
お前さんも食うんだよな。好きだなあ。
クリーム塗れの果物食って腹壊さないのかー?
─半時ほど後。─
[積荷を残して、野盗達は這う這うの体で、蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていった。
木箱に腰掛けて息をつく。
傍らの馬は長い銀髪の青年へと姿を変えて、ため息をついた。]
「…んまぁ、いつものことだからいいんですけどねぇ…若。」
「アッシュ、頼むからその"若"ってのだけはやめてくれと…」
[赤毛の男の、頬に引かれた朱の線からにじむ血を、白い指でなぞって銀の男は苦笑い。
隊商の荷馬車が合流するのは、おそらく数分後になるだろう。]
なるほど、大切な人がつけてくれた、大切な名前なんだね。
それでは、いる間は、我が相棒ヴィンター共々よろしく、ベアトリーチェ。
[嬉しそうな様子に、こちらも嬉しげに微笑んで]
ああ、まあ、一応自分の仕事もあるんですけどね。
ここの北の遺跡の歴史を調べに。
桜が咲いていないなら、それだけのんびりとできる……という事になるかな、俺は。
/中/
そういえば、連続して無知の子ですかと。
思いついちゃったのが最初のシーンで、箱庭参加前なので仕方が無いのですが。そんなに直ぐに切り替えられないし……
今回はサクッと吊られるか襲撃されるかしそうですね。
ま、それもまた一興。
ああ、邪魔だ。
店の入り口という大衆の通過するべき場所に於いて延々と立ち止まるものは邪魔以外の何者でもない。この店の営業を妨げたいという目的があるのなら話は別だが。
…扉を破壊したいのかも知れないな。
…小娘より少年の方が余程礼を弁えている。
私は店へ来た。では少年、良い一日を。
[ティル(何れ名前を知るだろう)を一瞥してから
改めて静かにKirschbaumの扉を開いた]
……バレてるのか、常連に。
何人いるんだよおい。
[ユリアンの言葉を聞き、さらに肩を落としてみる。]
いやまあ、一般的にパフェっつーのは可愛い女の子の食い物って
イメージが。なあ?
[とりあえず適当な誰かに同意を求めてみた。]
[ハインリヒの答えに千花の期待が高まる]
「アンッ」
だめだよ、千花。今日はもう食べただろう。
それにクリームは良くない。果物と木の実だけ。
[正確には砂糖が入っているのが良くないのだが。
アマンダは千花の背を撫でて宥める。]
クリームの付いてない端っこだけなら、いいよ。
[甘いもの好きのハインが大量に与えるはずがないと達観した]
[中には思っていたより多くの人がいて]
ご、ごめんなさい。うるさくして……
[扉の脇に寄ると赤面しながら頭を下げる]
[それから顔を上げてキョロキョロと店の中を見回せば、店主らしき人物と目が合った]
[オトフリートの言葉にいちいち頷いていましたが、最後には不思議そうに首をこてんと横に倒しました。]
桜が咲いていないと、のんびり出来るんだ?
[訊ねているうちに、またもや勢よく扉が開かれてカランカランとベルの音が響いたかと思うと、今度は静かに開かれたのでした。入って来たのは、やはり旅人なのでしょうか、見知らぬ人たちばかりです。]
ちょうだい、ちょうだい。
甘いの美味しいの。アマンダはくれないの。
・・・・・・・
せっかくアマンダの身体だと美味しいのに。
[運ばれて来たプリンのパフェの、カラメルソースの甘さに頬をゆるめながら、隣に座るハインリヒ>>130の方へと眼を移します。]
そうなんだ。
ということは、パフェの好きなハインリヒは、可愛い女の子なの?
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