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あらら。お姉ちゃんは怖くないよー。
[女剣士の影に隠れた少女に笑顔のまま話しかける]
ビーちゃんだね。お姉ちゃんはベッティって言うの。
ビーちゃんは、誰かと一緒に来たのかなー?
─詰め所近辺─
あ、やっぱり。
[大っ嫌い、という肯定にぽそり、と呟き。
余裕のある態度に、更にむぅ、としながら]
んー、ちょっとね。爺様に聞きたい事があってさ。
―大通り―
[孤児院を出た後、さてどちらに行くかと首を捻っていると]
おや。
どうされました?
[見知った女性が目の前を通り掛かる。
彼女が夫と娘の3人で教会のミサに参加しているのを時折見掛けていた]
ベスさん?
いえ、今日は見ていませんが。
[その娘を探しているらしいことを聞き、眉を寄せ首を振った]
─詰所付近─
爺様?
[刹那の疑問]
[けれど詰所で爺とくれば一人しか居らず]
ああ、団長のことか。
俺も話を聞きに来たんだが…少し待てとよ。
[そんな会話をしているうちに自衛団の方でも指示が終わったようで]
[自衛団長がこちらへとやって来る]
どこかで見た覚えはあるんだけれど……
[楽団に所属していることもあり、顔はそれなりに広い。
街の中で行った演奏会を聞きに来た人物の中に、その顔を見たことがある気がした]
ここより、ちょっと移動したほうが良いかもしれませんね。
噴水なら目印になるし、そうじゃなかったら……
子供に詳しいのは、教会の方かな。
ー街外れの井戸ー
[予定より1日遅く手に入れた井戸水は、大きめの瓶の中に。その瓶にはすでに、昨日買ったイキシアの花が入っていた。]
そら溶けろー♪
[楽しげに呟きながら指を向けてくるくると、指を踊らせれば、瓶の中で花も踊り、じわりじわりと輪郭がなくなり、次第に色だけになって行く。]
…ぽふん!
[最後に桃色の煙が噴き出して、瓶の中に残ったのは、薄く桃色がかった透明の液体。…イキシアの花で出来た香水完成!]
ぱんぱかぱーん!
[光を受けてキラキラと輝くそれを、虚空へ向かって見せつける。その様子を見た人に首を傾げられながら、さっそく売り歩こうと人通りの多い所へ]
ー→大通りー
―広場―
[花の香りは町中に立ちこめる。
少女は露店でちゃんと買った果物を齧りながら
軽い足取りで、歩く。
帽子を目深にかぶるのは、悪い事をするときの癖。]
あー、昨日聞いたぜ。
なんか人が居なくなったとかなんとか?
[露店の親父と、談笑する。]
―回想・宿屋―
[ベッティの所に戻るのは少し時間が掛かった]
[途中で同業者に捕まったからだ]
そんなに広がってるのか、その噂話。
団長さんはあまり表沙汰にしたくない素振りだったのにな。
[情報交換を幾つか]
[確実に姿を見なくなった人物の名前が幾つか]
[状況証拠はないが]
火の無いところに煙は立たぬ、ってか。
気をつけるよ。ありがとう。
そっちもな。
―回想―
[大きく手を振る少女を見つけて]
[足早に席の間を通り抜けた]
……何をドサクサに紛れて頼んでるんだ。
それ一杯だけだぞ?
[カップの中身に気づけば呆れ顔]
[それでも祭りだからと一杯だけは見逃す形で]
[後は物騒でない噂話やらを肴に食事を済ませ部屋に戻った]
[眠りが訪れてくれるのには少し時間が掛かった]
―翌朝・宿屋―
ああ、頼むよ。
俺も用事が終わったら向かうから。
[ベッティを送り出し]
[自分は山の手と言われる方へ]
[楽団の練習場とはまた別に避けていた場所に向かって歩く]
何でわざわざ今回だけ。
……避けすぎていたかな。
[くしゃりという音がポケットの中で*響いた*]
[教会と聞くと、大柄な女性の背後に隠れた子供が、ぱっと顔を上げた。
何か言いたそうにしているが、口には出せずじまい。
ズボンを引っ張るのが、それの代わりらしい]
……。
ああ、アーベルにもこんな頃が……
[思わず過去を振り返り、]
あったかしら。
[首を捻った。]
[昨日のうちに、帽子の内側にくっつけた端末から聞こえる声
声を低うして、きづかれぬように。]
あ、もう一人って聞いてたのがあんた?
んと…ゲルダ、か?
好奇心は大事だぜぇ?
[見知った人の声に、思わず小さく笑みが浮かび
首に巻いたマフラーで口元を慌てて隠した]
[エルザの言葉に頷いて]
そうだねー。ここじゃ人ごみに埋もれちゃうから。
どっかに自衛団の人がいたら、迷子の届出がないか聞いてみましょっか。
ちょっと待ってね……はい。試供品だから御代はいらないよー。
[荷物から飴玉を一つ取り出して、小さな少女に差し出す]
─宿舎・自室─
[あの後、家に帰ってぐっすりと寝て、今は明けて次の日
んー、と伸びをすると、眠い目を擦り、ピッと指を振る]
[すると、部屋にいた人形たちがとてとてと動き回りながら朝食の用意を済ます
テーブルの上に並べられるのは、クロワッサンとベーコンエッグ]
ん。ありがと
[顔を洗って戻ってくると笑顔で人形たちの頭を撫でる
そうして席に着くと、神様に祈りをささげて朝食に手を付けるのであった]
『……(こくり)』
[ベッティの言葉に、相変わらずレナーテの後ろから少女が頷いた。
それ以上は特に言葉に出す気は無いようだ。
そして、レナーテはエルザの言葉を聞くと]
お。
なるほど。
んじゃまあ、とりあえず、噴水のほうに移動しよっか。
[と言って、足早に噴水のほうへと歩いていく]
『……待って』
[おくれじと少女がレナーテの後をズボンのすそを掴みながら追おうとしたが、ベッティから飴玉をもらうと、もじもじとしながら受け取り、小さい声で]
『……ありがとう』
[と、言ってから、レナーテの後を追った]
…邪魔になるなら排除するだけだ。
[相変わらずの淡白な声で、やや大儀そうに返した]
当たり前だろう。
外見で捕らえられるわけにはいかない。
尤も、あちらは流石に驚いたが。
[言外に年若い少女のことを示す。
何処か楽しそうな他とは対照的に、何ら感情の浮かばない声]
─詰め所近辺─
うん、爺様。
[言ってから、通じないかも、と思ったが。
どうやらすぐに思い至ったらしい様子に、一つ頷いて]
……そっちも?
祭り中の、治安情報でももらいに来たワケ?
[軽い口調で言った所に、やって来る自衛団長。
向けられる目は、色々な意味で厳しいかも知れず]
あー、大丈夫だって、爺様。
今日はまだ、屋根走ってないし、練習所にもこれからちゃんと顔出すってば。
それより、さ。
……行方不明の人の捜索願とか、届いて、ない?
[潜めた声の問いかけ。
それが周辺に大きく広がるのを遮るように、ふわり、と風が舞う]
そうね、それが一番かも。
[もう一人の協力者たる少女に頷く。
自衛団という発想がぱっと浮かばなかったのは、顔を出し辛い理由があったから。アーベルに関連したものであることは、知る者ならば想像に難くない。
無論口には出すことなく、噴水の方角へと向かった]
ふぅん、そういうものかな(くすくす
まあ、全ては程々でないとね
知りすぎた者は、例外なく『消され』ちゃうのが世の真理だから
[それだけ言って昨夜の通信を切ったのであった]
/*
ちなみに、エルザに代役探す役目が回ってきたのは、
・実は楽団も関わっている
・単に本来の交渉役は捜索に回っている
の二パターンを考えていたようです(後付け)
─詰所付近─
強ち間違っちゃいねぇな。
(尤も俺は治安のためじゃねぇが)
[振られた軽口には軽い口調で返す]
[後半は心の中だけで]
[団長にはまだ己の身分を明かして居ないために]
[こちらに来た団長の意識はまず青年へと向かったようで]
[言い訳する様子に紫煙を吐き出しながらくつくつと笑う]
[しかし続く言葉が耳に入ると、少しだけ笑いを潜めた]
どういたしまして。
[少女のお礼に笑顔を向けると]
……可愛いなー。
それにしても随分懐いてる。親娘みたい。
[レナーテについていく少女を楽しそうに眺めて、同意を求めるような視線をエルザに送る。彼女の抱えている事情には、あまり明るくなく]
/*
数字を出さないと身長スケールに入れてくれないエルザヒドス
悔しいのであくまで数字は出さないことにする(何
―――噴水―――
さーて。
近くにいるかねえ。
[噴水につくと、辺りをきょろきょろとうかがってみた。
以前に死ぬほど大嫌いなヘビと出会った因縁の場所ではあるが、レナーテの頭の中にはそのようなことはすでにカケラも残ってない。
嫌なことをいつまでも引きずるような性格ではないのだ]
ん〜?
金髪の人はいれど、似たような人はいないっぽい?
どれ。一発声かけるか。
[そう言うと、レナーテは噴水の一段高い場所に登ると、大声で呼びかけた]
どなたかー!!
ベアトリーチェちゃんを探している親御さん!もしくは知っておられる方はおりませんかー!!
[ただでさえでかいのに、一段高い場所に登り大声で呼びかけると相当目立つ]
─詰め所近辺─
……警備の厚さ薄さとか、気にしそうだもんねぇ。
[聞きようによってはどうとでも取れる言葉をぽそり、と投げて。
問いを向けた、自衛団長の反応を窺う。
何故、そんな事を、という問いに。
蒼の瞳が少しだけ、険しさを帯びる]
祭りに出る予定だった人形遣いさんが、急に出られなくなった、って聞いてさ。
噂じゃ、何日か前から姿見えてないらしいし。
……その辺り、どーなってんのかなぁ、って気になって。
俺も、今度の祭りじゃ『本番』でなきゃなんないからね。
他人事じゃあ、すまないワケ。
[だから、どうなの? と。緩く首を傾げつつ、問いを次ぐ]
人さらい?
…ええ、噂では。
そうですか、旅の方が…
[娘を心配する女性の口から、この街では既に広まっているらしい噂話を聞く。
眉を寄せたまま、少しばかり考え込む]
杞憂だとは思いますが…
分かった、ぼくも探しましょう。
何かあればお宅に連絡します。
[そう約束し、女性と別れた]
/*
>>ベッティ
はっ
孤児院育ちなのうっかり忘れていました、ごめん……!
知らない前提で話していました。
あれだ、迷子探しに一生懸命でしたということで。
そうねえ。本当に、可愛い。
でも、子供って、大きくなると可愛くなくなるのよねえ。
[ベッティの視線に返した言葉はややずれていた。
というより、一次の母染みていた]
―広場から大通―
[店の親父と暫く話して
少女は人ごみの中、まったりと歩きだす。
知る人知らない人
沢山の顔が通り過ぎ、並んでいる。]
っちぇ。
しあわせそーにしやがって。
[少女は口元まで引き上げたマフラーの下
むすっと少しばかり頬を膨らませた。]
[しかし再び大通りを歩き始めて、ものの数分もしないうちに立ち止まることになる]
…何事?
[どうやら広場から聞こえて来るらしい大声。
最初はうまく聞き取れず、何かの呼び込みかとも思ったのだが]
ベアトリーチェ…
まさか。
[聞こえた名前に目を見張り、急ぎ広場に向かう]
― 噴水前 ―
[人目を惹く大きな声に一瞬身を怯ませた]
凄いなー。
と。負けてられないわ。客寄せなら本職なんだから。
[レナーテから少し離れ、すぅーと大きく息を吸って、反対方向に向かって]
はーい、どなたかベアトリーチェちゃんを知ってる人、いませんかー!
─詰所付近─
んなもんは関係ねぇ。
俺が欲しいの”仕事”のための情報だ。
[向けられた言葉にどんな風に見られているのかが分かる]
[けれどそれすらも気にする様子もなく口元には薄い笑み]
[続けられる二人のやり取りを静かに耳にし]
[青年の団長へと向けられる問いに]
……そいつも、巻き込まれたってことなんじゃねぇか?
連絡もなく姿を消す。
自ら姿を消した様子もないなら、尚更。
今日だって一人消えたらしいしな。
[何でも無いことのようにさらりと口にする]
―詰め所付近―
[広場への最短距離を通る]
[そこにあったのは知り合いの微妙な組み合わせ]
[引き返すのもおかしいしその理由も無い]
どうも、団長さん。
朝から何かありましたか。
アーベルが誰かを驚かせてしまったとか。
[冗談交じりの挨拶を]
[ヴィリーについては言及のしようがない]
[それこそ薮蛇は御免こうむる]
―広場から大通―
[ぶすっとした侭歩いて居れば、
背後から突如大声が響いた。
驚いて、そちらへと向かって歩いて様子を見る。]
―ベア?
[きょとんとしたまま、呟いた。]
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